酸ヶ湯を堪能し、八甲田ロープウェーを往復後(天気イマイチだったのですぐ下りた)、奥入瀬をかすめ、十和田湖をなめるように国道454へ。
今夜の宿は浅虫温泉。直行するにはまだ早いので、三内丸山遺跡と相当悩んだのだが、ネタ作りのためにも、こちらをチョイス。
道路標識なんかも、当たり前のようにあったりして、意外とマジなのよね。これも町おこしなんだろうけど、いやはや大きな風呂敷を広げたもんです。
まずは近いほうからってことでピラミッド。正式には、大石神ピラミッドというらしい。Google Mapにも出てる。大きな岩に割れ目が走っていて、その割れ目が正確に東西南北を指し示しているそうで。ふ、ふ〜ん。
立て看板には、世界各国のピラミッドの起源は日本にあったとか書いてあって、思いっきりデムパな感じではあるけれど、こーいうのを笑える度量さえあれば問題ありません。
ちなみに、ここのピラミッドはふたつあって、さらに林道を登ったところに、上大石神ピラミッドってのがあるんですね。せっかくなので、もちろん行ってみた。
急斜面を息を切らせながら登ると、巨岩が忽然と現れる。なるほど、見晴らしもいいし、ピラミッドはどうかわからんけど、縄文人の皆さんがここで何らかのお祈りをしてたとか言われれば、それはそれで素直に信じられ感じではあるな。相方も、半ばヤケクソ気味にはしゃいでおったです。
ビミョーな空気のままクルマに戻り、お次はキリストの墓。
ええっと、なんでも昭和10年に発見された土まんじゅうが、各種古文書を照らし合わせてみたら、なんとキリストの墓だと判明しちゃったそうだ。根拠もいくつかあって。
……等々。
まあ、柔らかな苦笑を浮かべつつ。こーいうのを楽しんであげられる度量さえあ(ry
どうやら実際にゴルゴタの丘で磔になったのはキリストの弟、イスキリさんだそうで、難を逃れたキリストはシベリア経由で八戸に上陸し、この村で余生を過ごした。
ピラミッドもキリストの墓も眉ツバどころか、ハッキリ言ってギャグなんだけど、野暮なことは言いっこなし。なんというか、青森というところは非常に、いろんな意味でいろんなものが「深い」んだなあ。個人的にココに来たのは2回目だが、たぶん、おそらくは、もう来ることもない……と……思う…。
ちなみに、ここいら一帯(ピラミッド〜キリストの墓あたり)は「ナニャドヤラ廻道」ということになってるのね。がんばれ。