肉の米内@盛岡で夜は更けて

盛岡冷麺に出会って、何年が経つのだろう。15年くらいなのかな。いや、もっとか。当時、盛岡勤務だった大学の先輩に連れてってもらったんだよなあ。以来、何杯食べたかよくわからないくらい食べている。食べた回数なら、東京都内在住・実家が岩手県でない人間の中ではトップ10くらいに……入らないか。どうでもいいけど。

盛岡という街は、地方都市にありがちなんだけど、駅前=繁華街というわけではなく、核心部は駅から離れてるんだよね。おかげで地元民でもない我々は、冷麺を食べようにもいつも駅前か、駅から徒歩圏内の店しか楽しむことができなかった。せいぜい食道園あたりまでか。

実際のところ、駅前の盛楼閣がなかなかのクォリティー&パフォーマンスなおかげで、「盛楼閣でいいよね?」「うむ」となってしまうのだ。ちなみに、ぴょんぴょん舍は第一印象が悪すぎてハナから除外。銀座の店にも行ったことないや。

がしかし。かねてより、地元民より高い評価を受けている「肉の米内」が気になって気になって仕方がなかった。お肉屋さんが経営していて、冷麺のスープはみんな大好き・前沢牛でじっくりとスープを取っているというゴージャスさ。そこで今回の旅では盛岡にステイすることにして、ようやく念願を叶えることができた。

下北を夕方に出て、盛岡には20時半すぎに到着(遠かった!)。ビジホに荷物を置いて、急ぎタクシーで向かう。念のため、駅に着いてから予約の電話を入れたのだが、9時すぎに入店したときには、団体も入っており相当なにぎわい。ちょうど我々で満席となったようだ。あぶねー。

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肝心の冷麺に行く前に、もちろん肉を喰らうわけで。タレを入れるお皿がユニークな形。「ここで満腹にしないように」と気をつけたはずなのに、つい、いつもの調子でオーダーしてしまい、冷麺を頼む段で相方を見るとすっかり涙目である。あれほど言ったのに〜、ってオレが悪かった。スマン。

仕方がないので冷麺はひとつだけ。別辛・多めで。

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店の人が気を利かせて、お椀を持ってきてくれた。相方用に麺少なめ・スープ多めで取り分ける。写真を撮ったのはそのあとなので、スープが少なく見えるけど、本当はもっとつゆダクでした。

で、肝心の味。美味いです。

ふつうに、しっかり、しみじみと、美味い。ただ、ズキュン!!とズバ抜けて美味いかというと、正直そこまでではない……かなあ。これまで食べた冷麺の中では、間違いなく上位には来るけれども。

ネットの評伝によると、スープはあっさり気味なときとドロリと濃厚なときがあるらしい。この日はどちらかというとサラリとした感じだったので、ハズレだったのかもしれない。あと、ランチがお得で大人気らしいですね。行列もザラだとか。

お客さんはひっきりなしにやってくる。地元の人に愛されてるのがよくわかる。機会があったら、次は冷麺のみで再訪してみたいが、やっぱり立地がなあ。う〜ん。満腹の腹を抱え、消化不良のまま、石割れ桜を見物しつつ駅前までテクテクと歩いた。

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