大方の予想どおり、AppleがiTunesでのBeatlesの扱いを開始した。事前のティザーを大げさと受け止めた人が多かったようで、そこかしこでズコーという落胆の音が聞こえてきたような気がしないでもない。
しかし、これはじつに大きな出来事なのだ。Appleは2011年末までの独占配信契約を勝ち取ったわけだが、水面下ではGoogleやAmazonと争っていたようで、展開次第ではもっと大きなニュースになっただろうね。
さんざん盛り上げといてコレかよ的なブーイングは、USのレビューでも見られる。とはいえ概ね好意的。例えばこういった反応。
Although I bought both CD box sets last year, I will purchase again in this format. What a great edition to my digital music library. I grew up with these songs and they’ve aged better than I have.
去年出たリマスター版持ってるなら買わなくてもいいんじゃないかと余計なおせっかいを焼きたくもなるが、じつはこういった事情もある。左が日本、右はアメリカ。
85円換算ならUS版は12000円だもの。日本だと倍ですよ倍。1万円ちょいなら、エイヤと買っちゃう気分もわからなくない。
細かいところまで確認したわけではないが、パッケージはおそらく同じ内容のはず。iTunes LP上で日本語の訳詞が付いているとか、おまけムービーに日本語テロップが付いてるとか、可能性としてはなくはないが……正直、この価格差を見ると愕然とするよなあ。音楽における日米価格差は今に始まったことではないんだけれど。
というわけで、ちょっと悩んだけど、リマスターということもあるし買ってみました。ええ、もちろんUS版ですが。
いわゆるドンシャリ系になったビートルズ。確かに音質は違う気がする。特に初期の音源。ジョージ、ちゃんとギター弾いてねえよ!とか、よくわかりますな。
それにしてもAppleは気合い入ってるなあ。買う・買わないは別として、apple.comに置いてある動画一式は素晴らしいの一言。特に1964年ワシントンでのLiveは年内いっぱいの公開らしいので、チェックはお早めに〜。