すもも祭

府中といえば、多くの人が競馬場を思い浮かべるかもしれないが、実際に住んでいる人間にとっては大国魂神社の存在がとても大きい。

おそらく、5月の「くらやみ祭」を筆頭に、毎月のように大きな祭事があるからだと思う。一年のサイクルがすべて、この神社を中心に廻っているのだ。さすが創立111年の歴史の重みか。まあ、神社ってんはそーいうもんだと思う。

で、7月は「すもも祭」だ。なぜすもも? と思うだろうが、どうやら源のナニガシが戦のときにどうこうしたから、とかいう起源があるらしい。境内ではすもも売りのほか、露天商がギッシリ並ぶ。

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またすもも祭では、カラスの団扇・扇子も領布される。どっちかというと、コレ目当ての人が多いようにも思う。だって、大行列だし。なぜからす? と思うだろうが、どうやら昔の神話でオオトコヌシのナニガシという神様が、蝗の害を防ぐのに「鳥扇をもって扇げ」とお告げを受けたからとかいう起源があるらしい(90%くらい割愛済)。

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冷やしキュウリ(1本200円とは強気すぎ)を片手にビール。もちろん粉モノも忘れずに。それにしても、最近はリンゴ飴のバリエーションがすごいことになっとるな。

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『スラムドッグ$ミリオネア』を観てきた

インド、あるいはアジアへの憧れというのは、ヒマな大学生なら誰もが一度はかかる熱病のようなものだ。私も留年していた数年間、何度もアジア貧乏旅行に行きたくなり、その都度思いとどまった。

きっと行ったら行ったで、現地でクスリにハマって半端に居着いてしまうタチの悪い学生崩れになってしまいそうなのと、日本に帰ってこなくなるような気がしたからだ。

18歳のとき、半ば儀礼的にパキスタンに行く機会があったことも、抑止力となってくれたのかもしれない。

さて、そんなわけでスラムドッグなんですが、映画館が混んでましたねえ。さすがアカデミーの力は偉大です。府中のTOHOシネマズはいっつも閑古鳥なんで、潰れやしないかとヒヤヒヤしてるんだけど、やや安心といったところでしょうか。まあGWだしなー。

あ、肝心の内容ですが、徹底的なスラムの描写と反比例するかのような恋愛映画で、すこぶるよかったですよ。主人公の兄弟はムスリムという設定なんだけど、幼い頃、母親をヒンドゥーの原理主義者たちに撲殺されたりする。ただし、意図的なんだろうけど、映画全体を通しては、イスラムがどうとか、そういった要素はほとんど出てこない。クイズに答える主人公、ジャマールも、最後まで神に祈ったりはしなかった。彼には神なんかよりもっと大事なものがあったのだ。

個人的には、1000ルピーには誰の肖像が描かれているか知らないジャマールが、なぜ100ドル札に描かれている人物を知っていたか……ココのエピソードがよかったなー。

あと、最後の問題が象徴するもの。あまりにもストレートではあるけれど、その答えに至るまでの流れにグッと来た。

みのもんたがやってたクイズ番組はほとんど見たことがなかったけど、ライフラインは重要な意味を持ってると思うので、知らなければ、鑑賞前にまわりの人に聞いておくといいかもしれません。

帰宅後、故ねこぢるさんの『ぢるぢる旅行記〜インド編』を読んで寝た。これもまた、名作である。果たして自分の人生で、インドに行くことはあるのだろうか……。

ウチの近所のせんとくん的な何か

せんとくんで話題になった、平城遷都1300年祭ってのは来年が本番らしいですね。

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この作者、籔内佐斗司氏は、このせんとくんっぽいイメージの作品を多く手がけてるのね。公式サイトを見ると、参議院とか松戸競輪場とか、電通新社屋とか、いろんなところにパブリックアートとして作品が設置されてるみたい。

籔内佐斗司の世界

じつは、ウチの近所のちょっとしたスペースにも、この方の作品がドドーンとあるんです。府中駅の北の、桜通り沿い。寿町のあたり。先日、酔っぱらって帰ってきたとき、夜桜見物がてら遠回りして寄ってきました。

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ウホ!フルチンで走ってるヨ!

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後ろ姿。おケツがキュート。よく見ると、いっぱいいるでしょ?

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引いて見ると、こんな感じ。グロカワイイっす。

府中市のサイトによると、ココは「童々広場(どうどうひろば)」っていう名前がついてるんですね。ほかにも、ナゾな彫刻がいっぱいあって面白い。また機会を改めて、ちゃんとご紹介する予定。思えば、せんとくんが発表されて話題になったとき、妙な既視感があったもんですわ。

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奥のほうには、たわわな枝を支える子もいたりして。さすがにもう散り始めちゃったけど、今年の桜は長く楽しめたなー。

ふたたび野川へ

テポドンの行方が気になったので、軽く食い物を仕込んでニュースを見つつ、昼過ぎ花見に出発。どこに行くか悩んだんだけど、結局先週も訪れた野川近辺へと。

ソメイヨシノのタイミング的にちょうどよかったので、人出が多い。野川公園の中心部、桜が密集してるあたりは特に騒々しいので、静かなところに腰を落ち着け、ビールやらワインやらを淡々と飲む。

んー、パステルの極み。春ですねえ。

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帰路は先週と同じでは芸がないので、途中、西武線に沿って南下し、調布飛行場やら外語大をかすめて。

ちょっと飲み過ぎたわ〜。

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武蔵野の香り

日曜日、陽気がいいので散歩に出かけた。

府中から小金井行きのバスに乗り、東八道路を超え、前原町で下車。ここはちょうど、野川にかかる橋になっている。

野川というのは、国分寺の日立研究所内の池を源泉としていて、国分寺崖線、地元ではハケと呼ばれる崖(ていうか河岸段丘かな)からの水を集めて、ニコタマあたりで多摩川に合流する、ちいちゃな川。ちょっと前までは、ドブ川だったらしいが、下水が整ったり環境に対する意識が高まったりして、最近では水もきれいになり、さまざまな生き物が集まっている。

東京あたりでは珍しく、ずうっと水際を歩けるのがイイ感じ。樹木はもちろん、鳥たちや魚たちも目を楽しませてくれます。

桜にはまだ早かったけれど、新芽のグリーンが目に眩しい。小金井から歩き始めて、そのまま野川公園を抜け、調布まで。てくてく歩いて2時間くらいかな。心地よい疲労。

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春が来た

ソメイヨシノの、だいたい一週間前なのかな、見頃は。

府中が誇る、枝垂れ桜の名所、東郷寺まで散歩。ここの山門は、クロサワの羅生門のロケで使われた事でも有名。その山門の前に、4本の枝垂れ桜が植えられており、ちょうど一番早い、一番手前の木がいい感じだった。おそらく、この一週間がベストなんだろうな。来週末には、いろんな花が見られることだろう。春だぜ。

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同日、大国魂神社境内の枝垂れ桜は2-3分咲き。ほとんど蕾だったぞ>来年のオレ。

帰宅後、野菜鍋および水餃子。肉はほんの少し、キャベツとニラ主体の餡をこさえて包む。七味のみで食す。美味い!

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サントリービール工場

正式名称は「サントリー武蔵野ビール工場」ですな。人気のプレミアムモルツも、ここで研究開発されたらしい。

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昨年夏、あまりに暑い休日に、「こういう日はできたてのビールだろ!」と意気込んでビール工場まで歩いた。20分くらいかな。全身汗ビショビショで到着したら、なんとビール工場の見学は施設のリニューアル中でお休み。呆然と立ち尽くした。

2度目は昨年の秋。スカッとした爽やかな午後で、もう改装は終わってるはずだからと向かったものの、なんと予約がないと入れないという。ええええ、そんなに人気あったっけ?

そして先日、きちんと電話で予約を入れて、ようやく入ることができた。やれやれ。報道等でサントリーの業績がいいというのもあるのか、最近では見学希望者が(特に週末は)非常に増えており、それを受けての改装(キャパ増強)だったらしいのだが、それでも捌ききれないほどのようだ。

実際、朝の10時に電話したのに、もう16時の最終案内しか空いてないと言われる始末。タダで飲めるからって、殺到しすぎです。昔はこんなんじゃなかったけどなあ。

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なんか、ほとんど写真撮るどころじゃなかったな。工場自体がおもしろいし、案内のおねえさんも好みのタイプだったし。なお、試飲のビールはひとり3杯まで。次は、幕張で野球見てからサッポロの工場にいくかな。

ホントは先週の高尾山のリベンジに行く予定でしたが、近所の公園の梅祭りが盛りっぽいのでそちらを優先。ちょうど見頃だったのかな。人出も相当だった。ほとんどがジジババだったけどね。

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訪れたのは、府中郷土の森博物館ってところ。博物館という名称ではあるけれど、プラネタリウムやら、多摩地方の古民家なんかの移設やら、ゴタマゼ感がすごい。でも意外と好きなんですよ、ここ。むちゃくちゃ広いし。

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これ、なにかというと井戸。まいまいず井戸といって、このへんではポピュラーらしい(?)。

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こちらは昔の小学校。「ぶんぶんぶん はちがとぶ」の作詞をした人は府中出身なんだって。村野四郎さん。へぇ。

ひとしきり梅を堪能したあとは、府中が誇るアノ施設へと移動したのだが、それはまた後日。

東京競馬場

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昨日の夕焼けはきれいだった。

そんな中、向かったのは東京競馬場。

もちろん、大井じゃあるまいしナイター競馬ではありません。

なんか、スタンドや場内はGIなみの混雑(いやオーバーか)。

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なぜかというと、コレでした。

例年は自室のベランダから見てたんだけど、現場は現場で、また違った趣があるな。なんせ、GIのファンファーレとともに打ち上がるんである(作曲はすぎやまこういち)。思わず笑った。

約30分間、ドッカンドカンと花火を満喫。夏ですなあ。

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さすがに撮影は手持ちじゃツラかったなあ。

掘ると出てくる

府中近辺は、最近マンション工事がけっこう多いんだけど、駅前近辺はどこも、ちょっと掘り返すと縄文時代の住居跡やらいろんなモノが出てくるらしい。工事するほうはたまったもんじゃないんだろうけど、そうなるとちゃんと調査して報告する必要があるみたい。

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たぶん、そーいうロスも計算されてるんだろうけど。

そして日常へ

GW中は、実家に帰ったりなんやかやで忙しかった。あと、いろんなところでいろんな祭りをやっていたなあ。はぁ、疲れた。最終日は近所のステーキ屋にて、メキシカンサラダ&ビール。あとハンバーグ。

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ここのもそうだったけど、ステーキ屋でよく見るメキシカンサラダって、メキシコ人が見たらやっぱり怒るだろうな。とうもろこしとキュウリとタマネギがグチャグチャっと混ざっていて、辛いのね。どこがどうメキシコなんだ? 美味いからいいけど。

メキシカンサラダの正しい定義って何でしょうかねえ。

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生まれて初めて有馬で……

早めに起きて、せっせと大掃除。ガラスを拭いたり床を磨いたり。ひと段落したところで、ふと思い立ち府中競馬場へと散歩がてら出かけた。

府中市民になってもう2年くらいなんだけど、競馬場に行くのは……何年ぶりだろう? ヘタすると、フサイチコンコルドが勝ったダービー以来かも。道すがら、府中図書館でCDを借りたりして、さらに遠回りして鳩林荘の雑木林を抜けて、東門から入場。非開催日は入場料無料なのね。けっこうな人が集まっているが、それでも第四コーナー付近は余裕を持ってターフビジョンを観戦できる。

馬券のほうは、あまり欲を張らず、情にもほだされず(つまりコスモバルクは無視)、1枠から5枠と6枠に流した。んでゲット。感激。

「あっとビックリ!ダイユウサク!」から買い続けて、初めて有馬記念で払い戻しを受けた。そして浮いた金は、すべて晩飯のしゃぶしゃぶに消えたのであった。