芋虫とキャタピラー

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寺島しのぶが銀熊受賞したとかいう話、当初スルーしてたんですが、作品紹介をチラッと読んだら「あれ?これは……」と。やっぱり、乱歩の芋虫じゃないですか。

いやー、アレを映画化するとは勇気があるというか、さすがはピンクの黒澤・若松孝二。『われに撃つ用意あり』はよかったなー。あさま山荘とかよりも好き。

ところで、こうして話題になったことで、「じゃあ観てみるか」などといった軽いノリで映画館に行ってしまう若者とかが心配だw

ちゃんと原作読んで予習してからにしてほしいものです。映画ではグロいところはマイルドになってる可能性もあるからなんとも言えんですが。国内での公開は夏とかなのかなこれ。

あ……と、ここまで書いたところで公式サイト(というか若松孝二のサイト)を見たんだけれども、なんか『芋虫』はインスパイアされただけっぽいね。さすがにねえ、あの世界はそのまんま映像化はできんわな。反戦色が強い?うーん。

というわけで、とりあえず丸尾末広が描いたマンガ版『芋虫』はとてもおすすめ。ある意味、本家を超えたのではなかろうか。この人が以前出した、『パノラマ島奇譚』も相当よかったけれど、『芋虫』はまさに芸術の域。エンターブレインは、なかなかいい仕事するなあ。

トラウマになっても知らんけれども。

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