感度サイコー!! ナニサリは素晴らしい映画だった!

いちばん後ろの列。隣にはなぜか妙齢の金髪のおねいさんが座って、ずうっと曲に合わせてユサユサと体を揺らせていた。映画館というのがもどかしい。拍手もできやしない。

『忌野清志郎 ナニワ・サリバン・ショー 〜感度サイコー!!!〜』は、ただのコンサートフィルムじゃない。それは、参加ミュージシャンの顔ぶれを見ればわかるとおり。結論から言うと、愛に満ちあふれた、素晴らしい「映画」だ。

途中、3度ほどウルっと来ました。まず、「後ろの奴等のために」で。

いや、自分が映画館のいちばん後ろに座ってたのは関係なくて、完全にその場の「後ろの奴等」と同化してた。いきなりあんなことになったら、ちょっと感動してしまうよなあ。

次は、なんども見てるはずなのに改めて涙腺が緩んだ。矢野顕子との「ひとつだけ」。

もうひとつは敢えてコメントしませんが、泣き所も笑い所もとにかく満載、それだけは保証します。

この世を去ったミュージシャンを題材にした映画ってけっこう多いのしら。ジョン・レノンとシド&ナンシーとジム・モリソンかな、私が見たことあるのは。

もちろんどれも映画として、またファンとしてもソコソコ満足いく作品だったけど、ナニサリほど楽しくて、あたたかい、参加している人たちの息づかいが伝わる映画はない。本当に愛された人なのだ。知ってたけど。

もう一度、キヨシローに会いたかった。それが本当に実現するとは思ってもみなかった。いや、かなり真面目にそう感じている。

終幕後、最前列で顔を膝に埋めて静かに涙を流してる人がいた。その気持ち、とてもよくわかると肩に手をかけたいくらいだった。

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