浜松珈琲

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故郷・浜松でこんなコーヒーを販売しているそうだ。なぜ浜松とコーヒー? 一瞬、ブラジル人が多いからかとも思ったが、豆自体はエクアドル産なんだよね。

思わず箱買い。30本入りで4500円。ひとつ150円。肝心の味はというと、フツーに美味いですコレ。それほどコーヒーに思い入れがあるわけじゃないが、パッケージもので、この味わいが出せるとはちょっと驚き。知り合いのコーヒー好きに言わせれば、「相当がんばってる」ということらしい。

宣伝くさくて申し訳ないけど、じつはこのコーヒー、もうちょっと書いてみたくなるような「ネタ」が仕込まれてるんだよね。

●フェアトレード商品であること

フェアトレード(公平貿易)とは発展途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することを通じ、立場の弱い途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す運動(Wikipediaより

輸入製品が安いのは、安い価格で原材料を提供し、安い賃金でそれを加工する人たちがいるからなんだが、こーいったベーシックなことは、一般的にはあまり意識されていないと思う。いいものには、それなりの対価が支払われるべきなのに、消費者がほしがるのは、とにかく安いもの。結果的に、中国毒餃子みたいなことが起きる。少々高くても安心・安全なものを、とは頭では理解できても、財布のヒモは固いんだよなぁ。

ともあれ、できるだけ安く大量に仕入れるという方向ではなく、モノの価値に見合った対価でもってお互いに良好な関係を築くというのは、商売における基本だよね。

●パッケージが紙、しかも国内産の間伐材パルプを使用していること

紙の容れ物に入ったコーヒーって珍しい。ありがちなのは、外側が紙でも、内側にアルミ箔がはってあるようなもの。でも、このコーヒーはすべてが紙。おかげで、ふたを開けてレンジで温めることもできる。

しかも、国内の間伐材によるパルプを使用ってのが、個人的にポイントが高い。間伐しないと木が育たない。木が育たないと森が育たない。地盤が緩くなり、保水力が低下し、地滑りなんかが起きたりする。

ここのところ、輸入モノの割り箸に押されてたりして、国内の林業は相当疲弊している(中国産は一膳1円くらい、国産だとこれが5円くらいになる)。徐々に、建築資材や飲食業、製紙業などで国産間伐材を使う動きは出ているみたいだけど、景気が悪くて「安さ」のみを追い求める世の中、なかなか理解されづらいようだ。

マイ箸とかがまた流行ってる。でも、それって本当にエコかどうかはケースバイケースだ。国産間伐材を使った割り箸を積極的に使うのが、本来のエコ的観点からすると正しいんじゃないかと思うんだよね。じつはデニーズの割り箸は、ずうっと前から国産間伐材を使ってるらしい。こういうのは、もっと評価されてもいいと思う。

なんだか、コーヒーの話題から相当ズレた気がするが(笑)、気になった方はココから通販で買えます。東京でもいくつか買える店があるみたいだけど、まだまだ少ないっぽい。

実家にも送ってあげたら、けっこう好評だった。地元でもまだ、ほとんど知られてないみたい。正式名称は、「エコ・ブラック」。エコって、なんだかとってもうさんくさい言葉に聞こえることが多いんだけど、こーいうのはホンモノだなあ、と思う。

『星影のワルツ』を観た

わが故郷、浜松が生んだ写真家・若木信吾氏による、ドキュメンタリーのような不思議なフィクション。天竜川や中田島など、浜松を舞台にロケされており、実際に若木氏の生家でロケされたそうだ。遠鉄バスなども出てくる。

私小説ならぬ、私映画。あるいは私フィルム? 亡くなった祖父を撮影し続けたのが写真家としての第一歩だったこともあってか、思い入れがヒシヒシと伝わってくる。そのおじいさんの写真集も出版されてるんだね。

たぶん特殊な機材を使うわけでなく、全編通して、HDカム(?)で撮影してるんだと思うのだが、写真家らしく、時にドキッとするような美しいシーンが挿入される。

主人公(本人)役は、バンプオブチキンみたいな感じの青年。親友役の2人は実際の監督の幼なじみ。どちらも(実際に)障害を持っていて、職場のシーンなんかがドキュメントっぽく挿入される。

都会ではそこそこ名の知れた写真家となっている主人公が、その親友2人と街中に遊びに行ったとき、なぜか鍛冶町(ローカルだなあ!)の横断歩道で東京の仕事関係の人間とバッタリ会ったりするが、ぎこちないやり取りがイイ。

それにしても喜味こいしの存在感はすごい。『ホノカア・ボーイ』を観ても思ったのだが、この人はある意味、笠智衆を越えているのではないか。凛とした様は、ベスト老人オブザワールドといってもいいくらいだ。

酒場で、若者に誘われて同じテーブルで飲むシーンなんか、すごくいい。威厳をひけらかすわけでもなく、あくまでも自然体であり、その佇まい、若者たちのあしらい方は、これぞまさに粋というもの。

極めつけは、海でのシーン。

以前も書いたことがあるが、浜松人にとっての海とは、延々と続く砂丘をひたすら歩いて、ようやく辿り着くというものであり、「海へつれていってくれないか」という言葉は、決して大げさではない。

砂に足を取られながら、一歩ずつ傾斜を登り、ようやく開けた視界の向こうに現れる水平線。海へと至るまで、どんな思いだったのか。そこで奏でるバイオリン、星影のワルツである。

監督自身の私的な思いだけでなく、見る者にとってはいとし師匠のことも思い出されるはずだ。

決して一般向けではないが、カッコいい老人が大好きな私としては、大いに満足。こいし師匠には、とにかく長生きしていただきたい。

この映画、実家に帰ってたときに1人で見た。そのまま置いてきたけど、はたしてウチの親父はどんな感想を持つだろうか。「よくわからん映画だったな!」とか言いそうだ(笑)。

浜松餃子ふたたび

引き続き浜松ネタです。以前、「浜松餃子? シラネ」的なことを書いてしまったりもしましたが、親と話をしていたら、「そういやアンタ、よく近所の餃子屋に行ったわよね」と母ちゃんが。

じつは実家から徒歩5分で行ける距離に、「福みつ」という老舗餃子屋があったのですね。言われてみれば確かに小学生くらいの頃、何度か親と来たことがあったかも……。今になって思い出しましたよ!

さっそく立ち寄ってみると、夕方の中途半端な時間だったのにけっこうな行列。30分くらい並んでようやく入店です。メニューは餃子のみ。あとは定食のセットとビールしかありません。このへんはオトコらしい。

ただ、この店はいわゆるメディアが言うところの浜松餃子とは違って、もやしなんて乗ってないし、焼き方もどちらかというと油でカリッと仕上げるタイプ。ニンニクたっぷり、野菜多めなところは好感が持てます。

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餃子ひとつでビルをおっ立てて、さらには向かいの土地もドーンと買って駐車場にしてしまったという、まさに餃子サクセスストーリーを地でいく店。並んで食べてく人も多い中、おみやげで20人前とか、50人前とか無茶なレベルでのテイクアウトも目立ってました。

さりとてもう一度行くかと言われたら、ちょっと悩むところ。実際、中高生時代は一度も来たことなかったってことは、個人的な評価は、つまりはそういうことなんだろうねえ。けど、駅から遠いわりには賑わってるので、今後も頑張って頂きたいところ。

そういえば、dancyu最新号は餃子特集だったね。阿佐ヶ谷時代に足繁く通った「潮州」のレシピが載ってるってんで買ってみたけど、なんというか、これじゃ、単なる東京の餃子屋ガイドだナー。

せめて餃子の具についての考察(特にキャベツ/白菜/ミックスの三つ巴論争)や、ジューシー感のコントロールについては掘り下げてほしかったのぅ。

小堀遠州のお庭

連休中、車でちょっとだけ遠出をしました。遠出と言っても、浜名湖にしらす丼を食べに行こうとしただけなのですが、すさまじい人出で、どこもかしこも大行列。

うんざりしたので方針を変更。あまり人気のなさそうな、龍潭寺というお寺に。

ここは小堀遠州が作庭したことで知られるんですが、運が悪いことに、ちょうど屋根の瓦の改修をしていて、肝心の庭にも足場が組まれていたりで、ベストコンディションとはいかず。それでも、まあなんというか、侘び寂び的なものを感じることはできました。

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こんなふうに、鑑賞用の舞台が緊急設置されてた。本当なら、写真の左奥のほうから、もっと引いて見ることができるはずなんですがねえ。

話のタネにと、うなぎアイス。山椒をかけて食べる。うーむ。

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お祭り

GW中は実家の浜松に帰っていた。この時期は、地元のアホウどもが狂乱する浜松祭りがあるんだけど、久々に法被を着てウロチョロ。

地元の子供たちにとっては、大概の「悪さ」を覚えるのもこの祭り。悪さといっても、酒タバコの類いだけれどね。それゆえか、私が子供だった頃は、中学生になると参加自体が禁止されていた。もちろん高校生なんてもってのほか。

実際私も、この祭りの夜の部で「練り」ってのがあるんだけど、子供の頃は大人に交じってガンガンこっそり呑んでたもんです。

今では緩和されたらしいけど、まあ、そーいう祭りなのよねえ。

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町内単位で「組」が違うんだけど、中学3年のとき学区が異なる隣町に引っ越しちゃったので、いわゆる幼なじみとは会えなかったばかりか、知ってる人もほとんどいないという有り様。それでも、何十年ぶりかに、あの雰囲気を味わってきました。

報道では148万人の人出があったそうだけど、見物するだけってのはツマランのじゃなかろうか。余計なお世話だけど。

東京への道すがら、沼津で寿司を食ったり柿田川(何度行ってもいいところだ)に寄ったり。連休中の静岡はそこらじゅうで桜えびフィーバーなのよね。好きだけど。

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そういえば、沼津の飲み屋で食った「まご茶」が最高に美味かった。まご茶ってのは、いわゆる漁師料理。全国に似たようなのがいっぱいありそうだけど、この呼び方は伊豆あたりでよく見かけるかな。

なんてこたない、旬の魚を細かく叩いてヅケにしてご飯の上にのっけて、大量のネギとアツアツの出し汁をぶっかけて食うというもの。鯵とかとか鰹とかがポピュラーだけど、ちょうど鮪だったからか、とにかく絶品。写真を撮るのも忘れて一瞬で完食である。

あ、これをイワナでやればいいのか。

日本三大砂丘

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またも地元ネタですが、浜松の子供たちが年に一度は必ず遠足などで訪れるのが中田島砂丘。学校行事以外にも、町内のイベントなんかで、年に2〜3回は行ってたなあ。

その中田島砂丘が日本三大砂丘のひとつだというのは大人になってから知ることになるのですが、子供の頃は、海っていうのは「ここからが海だよ」という地点から波打ち際まで、ヒーコラ言いながら延々と続く砂浜を歩いて、ようやく辿り着くものなのだと思ってました。

天竜川にダムやら堰堤がいっぱいできて、セメント業者が砂を取りまくったおかげか、小さい頃は潮干狩りができたような海岸も今では見る影もなし。久しぶりに行ってちょっとガッカリしたけれど、腐っても「砂丘」だな〜。最近だとウミガメの産卵地としても有名みたい。

日本三大砂丘、ひとつはもちろん鳥取ですが、もうひとつは鹿児島の吹上浜だそうですな。

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海に行ったついでに、浜名湖を超えて新居の関所に。「入鉄砲に出女」ってヤツですな。改めババアが娘ッコの着物を脱がせたりしてたんだろうな〜。ここは当時の建物が現存する唯一の関所跡だそうです。さすがに正月は閉まってたので外から撮影。

浜松餃子なるもの

浜松餃子というのが名物らしい。なんでも、浜松市民の餃子の年間消費量が宇都宮よりも多いとか。へぇ。

生まれてから高校を卒業するまでの18年間、この街で過ごした人間として言わせてもらうが、子供の頃、とりわけ餃子をいっぱい食べたとか、そういった記憶はまったくない。通ってた高校の裏手に王将があって、学校帰りに数回寄ったことがある、という程度。カレーのほうが思い出深いんだが。

まあいいや。

駅の近くにある、繁華街の真ん中にある有名店「むつぎく」に行ってみた。1月2日なのにしっかり営業。昼過ぎに訪れて、4-5人並んでたけど、5分ほどで入れた。写真のとおり、真ん中に茹でたもやしを配置するのが浜松風らしい。へぇ。

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味はというと、普通に美味い。ココのは野菜たっぷり(キャベツ中心)な餡。あんまり肉の存在感がなく、いくらでも食べられそう。2人で20個とライスを注文したんだけど、やや物足りないくらいだった。ラーメンとのセットを頼んでる人が多かったけど、ラーメン美味いのかしら。

宇都宮にも餃子を食べに行ったことがあるが、そのときはガッカリ感しかなかった。尤も、宇都宮出身の知人に言わせると、いわゆる有名店には地元の人間は行かないそうだ。宇都宮の人間にとっての餃子は、安く食べられるおやつ感覚であり、東京下町人にとってのもんじゃに近いらしい。なので、ひと皿で何百円もするようなものは餃子ではない、と。なるほど。

個人的には、博多だったら餃子を食うためだけに行ってもよいとは思うが、浜松はなぁ〜ってところ。ご当地B級グルメも結構だが、町中でもっと激しい競争があるようじゃないとイカンのではないだろうか。

新年パイパィパ〜イ

あけましておめでとうございます。正月は、実家に帰ってました。当然、おみやげはうなぎパイです。それも、地元でしか売ってないデラックス版。あ、最近だとひょっとしたら東京駅あたりで買えるかもしれないけど。

これね。真夜中のお菓子。単にブランデー混ざってるだけなんですが。

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会計のとき、何気なくレジ横を見ると、ヘンテコなCDが置いてある。「うなぎのじゅもん」……ま、まさかのうなぎパイ・ソング? しかも小椋佳!第一勧銀の浜松支店長なんかやってたもんだから、こーいうの、きっと断れなかったんだろう。

もちろん、ノリで購入。車で来ていたので、カーステレオで試聴。そして絶句。

↓こんな唄です。おいおい。ていうか、女の子かわいいじゃねーか。

↓ニコ動のアカウント持ってる人は、こっちもどぞ。想像通りのコメントが多くて笑える。

公式サイトはココなんだけど、2005年にリリースされたらしいね。いやー、知らなかった。帰宅して母親にきいてみた。

「あ〜、あのパイパイの歌ね」

恐るべしうなぎパイ。いやさ、小椋佳。頭の中がパイパイでいっぱいだぜ!

そういえば、「夜のお菓子」というキャッチフレーズについての公式見解が昔と変わってる気がする。

「夜のお菓子」というキャッチ・フレーズは、春華堂2代目社長山崎幸一氏が「一家団欒のひとときをうなぎパイで過ごしてほしい」という願いを込めてネーミングしたものです。このキャッチ・コピーをつけた当時の浜松は高度成長時で夜の繁華街が賑わっていた時代。このキャッチ・フレーズに目をつけたお客様が精力増強と結びつけてあらぬ解釈をした人も多かったとのこと。

以前は、ガーリックが夜の調味料だからとか、相当なこじつけじゃなかったっけ? まあいいけど。

ギョッとした

先日テレビをつけたままボーッと見ていたら、何やら生まれ故郷の地名をニュースのアナウンサーが読んでいる。何事ぞ!? と画面に目をやると、どうも天竜林業高校の校長がイケナイことをしたとかなんとか。

まあ、ニュース自体はさておき、ビックリしたのは、「浜松市の天竜林業高校で……」というフレーズだ。天竜林業というのは、じつは日本で唯一の林業高校。いまどきの日本で林業を学ぶというのは、まあ確かにあんまり需要なさそうだとは思うが、その昔、天竜川のおかげで伐採した木材をドンブラコと流して運搬できたので、自然と上流では林業が盛んだったんだよね。

市町村合併をあれこれ言うつもりはないけど、「そうかあ、天竜市も最早なくなって浜松市になってしまったんだよなあ」と改めて実感した出来事であった。

そういえば水窪っていう、けっこう夏になると激烈に気温が上がる地域があるんだけど、その水窪町も今では浜松市である。たぶん県民以外読めないんじゃないかと思うが、水窪と書いて「みさくぼ」っていうんですよ。どうでもいい?

今夏訪れた大深沢あたりも市町村合併で田沢湖町から仙北市となった。そのせいかどうかはわからないけど、これまで秋田県ないしは田沢湖町が管理していた登山道は刈り払いがされておらず、ちょっとしたヤブに悩まされたり。タクシーの運ちゃんも、合併して予算が回ってこなくなったとかなんとか、嘆いていたなあ。

ま、特に何かを批判するつもりもないけれど、確実に情緒は失われてるような気はする。古くからの住人にとっては、天竜や水窪も浜松市とか言われても、なんだか違和感しか残らない。それとは全然違う次元の話ではあるけれど、「南アルプス市」とか、本当にやめてもらいたかったなあ。

特に結論的なものはナシです!

浜松にあったボンベイ@カレー屋のこと

田舎で高校生をやってた頃、初めてインド風のカレーというものに出会った。それがボンベイという店で、それまでカレーといえばいわゆる日本風しか知らなかった幼きアタクシは、もうガツーンと衝撃を受けたわけです。

ものすごく辛い。しかし、ものすごく旨い。

メニューには、見たことも聞いたこともないようなカレーがズラリと並び、しかもそれぞれ辛さを無段階に調整できる。だいたい、悩んだあげくにふつうのチキンかキーマを頼むことが多かったかな。ランチタイムだと、サラダとマンゴージュースがついていて、このマンゴージュースで辛さをやわらげながら食べたもんだ。

ボンベイは、正月だろうと無休で空いてたので、「お節もいいけど…..」といったノリで、三が日にはよく出かけた。食べた金額に応じて、「ルピー」と称しておもちゃのお札をもらったっけ。これを集めると、店にある雑貨なんかと交換できたんだよな。

トイレは、四方が鏡張りだった。あれはなんでだったんだろう。とにかく「その」間、自分のナニが目の前の鏡に映るんである。いかがなものかと、思ったもんだ。

大学に入ってからも、帰省したときはできる限り立ち寄った。東京にも、こんなに本格的なカレーを食わせる店はないと思った。いや、六本木とか神保町に行けばあったのかもしれないが、当時はそんな情報など手にはいることはなかった。

だが、ある日ボンベイはなくなってしまった。ヘンテコな居酒屋に変わってしまったのである。もう、あの味には二度と会えないのかと思うと、故郷が少しだけ遠くなった気がしたものだ。

<以上、前フリ>

会社が九段下に引っ越した。近所にそこそこ有名なスリランカカレーの店があり、やはりカレー好きとしてはチェックせねばなるまい。食べてみるとなかなかいい味を出している。うんまい。

で、そういったプチ有名店ならではだが、自分のとこが紹介してある雑誌や本がレジの横に無造作に積み上げられている。注文し、料理が出る間になにげなくそのうちの一冊を手に取ると….

なんと、浜松のボンベイのことがコラムとして載ってるではないか!

それが東京カリー番長の神様カレーguideという本で、なんと浜松出身の人(つまりカリー番長氏ね)が書いたものであった。

おかげでボンベイ@浜松の出自や、その後の店長のことなどを知ることができたわけだが、なんと、いまボンベイのカレーがレトルトになっているというではないか!! どうやら、地元の遠鉄ストアというスーパーで手に入るらしい。

また、ボンベイをネットで検索していると、横濱カレーミュージアムに行き当たった。中部地方で初めてタンドール釜をあつらえた店であったり、全国的にもかなり有名だったようだ。これは、なかなかうれしいエピソードだ。

高校の頃、好きだった女の子の実家が、実はボンベイのトイメンにあったりするんだよなぁ……。とりあえず、今度帰省したら、レトルトを探してみようと思う。

仕事、終わんねぇ。