錦秋

R3011957

今年は猛暑の影響もあり、全般的に紅葉が鮮やかでないそうだ。夏の暑さに葉っぱが「負け」てしまうため、まだらになったりくすんでしまうらしい。

10月23日時点で、八甲田山頂〜中腹付近はすでに落葉。酸ヶ湯あたりも終わりかけで、蔦温泉まで下がるとまだ緑が濃いという状況。

つまり、酸ヶ湯から下が見頃のはずなのだが、どうも今ひとつパッとしない。まあ仕方がないかと思っていたのだが、滞在最終日の26日、小雨とともに寒波がやってくるとの予報だったので、試しにもう一度、八甲田へとクルマを走らせた。

この日の青森は市内など麓は小雨だったが、高度を上げるにつれてみぞれから雪へと変わる。八甲田も初冠雪し、冷え込みが厳しかったものの、おかげでブナ林が数日前とは明らかに異なりイイ感じに色づいていた。

路肩にクルマを停め、しばし佇む。

R3011968

ああ、この風景を見るために、はるばるやって来たのだ。連れさえいなければ森へと独り分け入り、いつまでもその空間に身を委ねていたかった。

モミジのような艶やかな紅葉もいいけれど、色づいたブナ原生林も素晴らしい。やはり、東北の山は最高です。

谷地温泉と青荷温泉

八甲田周辺には素晴らしい湯ッコがたくさん湧いているが、今回選んだのがこの2つ。酸ヶ湯と猿倉温泉を最後まで悩んだのだが、それはまたの機会ということで。

谷地温泉は、日本三大秘湯ってことをウリにしている。秘湯の条件って何よ?とも言いたくなるが、建物は確かに古くてイイ感じ。そんでもって、ぬるい湯と熱い湯の2つの湯船が用意された風呂も、これまた素晴らしい。特にぬるい方が最高。38度くらいなので、1時間くらい入っていられるのね。

R3011548

R3011560 R3011539

ビックリしたのが、夕食で酒類が飲み放題ということ。ビールや日本酒、焼酎に至るまで、すべて食堂の真ん中にドーンと置いてある(ビールはピッチャー)。そんでもって宿泊料金は6000円くらい。こりゃあ人気が出るわけだ。

ざっと見渡したところ、津軽弁率が非常に高かった。観光客だけでなく、地元の人々に愛されているのだなあ。

いっぽうの青荷温泉は、いわゆるランプの宿ね。とはいえ全く電気が来てないわけではなく、火災報知器や非常口表示など、必要最低限に留めている。

R3011734 R3011766

R3011790 R3011774

部屋はもちろん、風呂や食堂もすべてランプなので手元がアヤシイ。露天風呂ではコケそうになったり。でも、やっぱり雰囲気がいいですね。

どちらも素敵な宿でした。特に谷地温泉の湯は、もう一度行きたいと思わせるものがある。何度か経営母体が変わったらしいけど、末永く頑張っていただきたい。

ところで。

東北といえばカメムシ。あの秋田県が誇るヒーロー・超神ネイガーでも、ハンカクサイという怪人はカメムシがモチーフです。

ていうか、今回の旅ではカメムシにも悩まされました。すっかり秋だというのに、けっこういるのね。特に谷地温泉では部屋の中にも数匹潜り込んでいて、一瞬パニックになったよ。

こんなモノまで用意されてた。カメムシ用のキンチョール……初めて見たけど、ガムテにひっつけて退治するほうが確かに効率的でした(カメムシの写真はさすがに自粛します)。

R3011567

日本一のブナを見に行く

紅葉シーズン真っ盛りということもあり、奥入瀬一帯は目を覆いたくなるような大渋滞。だがその喧噪も、道を一本隔てるだけで嘘のような静寂が訪れる。

日本一とされるブナは、そんな森の中に佇んでいた。

R3011675 R3011688

地元の人々の間には、3本に分かれた木には神が宿るという考えがあり、伐採を免れたと言われている。真偽はともかく、ツキノワグマに齧られた看板によると推定樹齢400年、樹廻り6.01mとある。

その樹容は、なるほど圧倒的な存在感。写真ではわかりにくいが、人間との対比でいうとこんな感じ。まわりのフツーの樹々が細く見える。

R3011686

2007年10月、このブナが「正式に」発見され、それまで日本一と認定されていた和賀山塊にあるブナに代わって日本一になったそうだ。

比較的アプローチが容易なこともあって(ググればいくらでも出てきます)、最近では訪れる人も増えたのだろう、根元にはぐるりと囲いが設置されている。

こうした姿を見ると、日本一だと祭り上げられてしまったブナに対して畏れ多いやら申し訳ないやら、物見遊山で見に来た後ろめたさから複雑な心境になってしまった。

巨木であるが故に尊いのではない。巨木を育む環境こそが本当に尊いものなのだと、当たり前のことを思ったりするのであった。

というわけで、性懲りもなく青森に行ってきました。しばらく続けます。

植生図!!

「タモリ倶楽部」が好きという人は多いと思う。私も、毎週欠かさず見ている番組だ。昨夜は、特殊な地図というテーマだったのだが、そこで紹介されていた環境省の植生図が、ネットで閲覧できるというテロップにはココロときめいた。

番組終了後、ひとっ風呂浴びて、ビールを飲みながらググってみたら即発見。それがコチラ、「植生自然度調査」というページ。

ちなみに環境省では、ほかにも巨樹、サンゴ、動物分布など興味深いデータも公開してくれている。こりゃ〜おもしろそうだ!

とりあえず、毎年訪れている東北あたりの地図をいくつかチェックしてみた。下は八幡平。

明るい緑がブナ郡団系。見事に大深沢、葛根田川流域と一致するんだ。八幡平エリアの稜線は、オオシラビソ系。さすがに標高が高いもんね。

もうひとつ。最近、70すぎの血気盛んなおじいちゃん達が沢登りで遭難騒ぎを起こした森吉山。桃洞滝を見て、ヘンなところに血が巡っちゃったにちがいない。

森吉山自体は、上の図で言うと左上にあります。同様に、明るい緑がブナ系。ピーク周辺はオオシラビソだけど、その周りは見事なまでのブナの森なんだね。さすがはマタギの本場。

上の2つは、どちらも5万図で1981年の調査結果。ぶっちゃけ古いけれど、雰囲気はつかめるよね。最新の調査は2.5万図でデータが用意されてるのに、このあたりはまだカバーされてないのが残念なところ。居住エリアじゃないから後回しになっちゃうのかな。

いやー、秋の夜長に酒飲みながらボンヤリ眺めるのには最高のサイトだわ。環境省GJ!

Brewfest

R3011459.JPG

六本木に出かけたら、October Festみたいなものをやってました。さすがに炎天下でビールというのはツライので、日陰でグビッと。

まあ、この手のイベントも昨今増えてきたけれど、レギュラーサイズのビール2杯とグラスのデポジットで5000円っつーのは、さすがにどうなんだろう。デポジットぶんの2000円は、グラスを返却すれば帰ってくるとはいえ(つまり、一杯1500円です)。

本場のドイツでは、幾らくらいなんだろうね。セコい?

R3011472.JPG

夕暮れどき、キャンドルがきれいでした。

クルマで行ける百名山

盛岡・八幡平紀行2010〜その4

松川温泉を後にして、八幡平へとクルマを走らせる。樹海ライン。緑のトンネル。時折現れる岩手山。環境問題とかいろいろあるけど、この道は確かに運転するのが楽しい。

見返り峠の駐車場にクルマを停めて、30分も歩けば八幡平山頂に着く。山頂は展望台があるほかは殺風景で、そのまま大沼湿原へと足を伸ばしたりして、約1時間の散歩を楽しんだ。この夏歩いた、曲崎山から乳頭、秋田駒の稜線もよく見えた。

R3011360.JPG R3011368.JPG

さすがに8月下旬ということもあり、咲いてる花は桔梗くらいだったが、広大な湿原にまっすぐ伸びる木道は歩いていてとても気持ちがよい。岩手山はどっから見ても絵になるのぅ。

八幡平は20年ほど前、積雪期に山スキーで来たことがあるが、吹雪で小屋に閉じ込められ結局撤退した。本当に久しぶりに、百名山の登頂リストが更新。もちろん、そんなモンにはとっくに興味ないが。

R3011377.JPG R3011386.JPG

よく晴れてたのもあって、汗でベトベトになってしまったので、思案の末、後生掛温泉へと向かう。

松川温泉もいいお湯だが、ここのもいいねぇ。泥風呂や、名物の箱蒸しも堪能(箱によって蒸気のコンディションがけっこう異なる)。やはり立寄りだとゆっくりできないので、一度泊まってみたいところ。

ここから温泉のハシゴ大会。もときた道を戻り、松川温泉の残る2つの宿を制覇した。松川温泉ではどれかひとつに宿泊すると温泉手形がもらえて、他の宿の立寄湯が無料になる。どうせ盛岡への帰り道ということで。

……さすがに三連荘となると疲れるけれど、体中に温泉が染み渡り、肌もツルツルだ。なお峡雲荘は松楓荘に似た白濁が濃い湯だが、沢床近くの松川荘では透明度が高くなる。湯温は最も高かったかもしれない。

どちらも松楓荘に比べると、あまりにも立派な建物。松川荘は内湯から露天には直接出られず、いったん服を着なければならないのが不便に感じた。些細なことだけどね。

これぞ秘湯中の秘湯、松楓荘

R3011349.JPG

盛岡・八幡平紀行2010〜その3

これまで何度、松川温泉の湯につかったことだろう。

多分5〜6回かな。このエリアの沢をツメて稜線に出て、下山するのが松川温泉ということが多いのです。バス停のところにある峡雲荘でひとっ風呂あびてビールを飲み、盛岡へと出るパターン。今年の夏は例外だったけれど、白濁したお湯がとてもイイ感じの、風情ある温泉という印象だ。

松川温泉には三軒の宿がある。登山口そばの峡雲荘と、谷に下りたところにある松川荘、やや下流のほうに離れて松楓荘。今回は、松楓荘に宿を取った。

なんの予備知識も持たずに訪れた人(自分のことですが……)は、この宿にはかなりびっくりするんではなかろうか。相当なインパクトだ。

まず建物がなんというか、鄙びてるにもほどがあるというか、要するにボロい。館内がところどころ、水平や垂直が取れていない。ギシギシする。部屋で寝ていると、廊下を歩く人の足音の振動で揺れる。

なのに、まったくイヤな感じがしない。あ、これ褒めてるんです。オレ大好きだから、こーいうの。なにしろ名うての豪雪地帯。文字通り、長年の風雪に耐えてきたという意味で立派な建物である。キレイな宿に泊まりたければ、ヨソに行けばいいだけの話だ。

宿側のほうも、無理にリフォームなどするつもりはなさげ。その潔さがまたよい。建物自体の築年数はわからないが、50〜60年じゃきかないんじゃなかろうか。なお、こちらは松川温泉の中でも最も古くからある宿で、280年の歴史だとか。貫禄。

正直に言おう。最初に部屋に通されたとき、「失敗したかも……」と思ったのは事実だ。しかし時間が経つにつれ、この宿の味わい深さが徐々に分かってくる。

R3011330.JPG

なにしろ風呂がいい。内湯はやや狭め。脱衣所も簡素でどうってことないのだが、露天は最高だ。一応混浴。すぐそばを沢が流れ、せせらぎを耳にしつつ白濁したお湯に浸かり、空を見上げる。濁音付きの母音がとめどなく口から漏れてくる。

沢にかけられた吊り橋を渡ると、露天というか洞窟風呂ってのもある。岩をくりぬいてあって男女入れ替え制。落石防止なのかネットが張ってあるのは残念だが、これこれで面白い。

あとね、水がすごく美味いですよ。ところどころタイルが剥げかけた共同の流しが2階にあるんだが、沢水を引いているらしく、キンキンに冷えて締まってる。

コイツをペットボトルに汲んでは飲み、風呂に入りを何度繰り返したことか。いつもはカラスの行水的にやり過ごしてきた松川温泉だが、こうしてゆっくり入ると、その湯の素晴らしさに初めて気づく。

メシも頑張ってます。ニジマスの刺身に、ニジマスの卵。お約束の岩魚の塩焼きとか、八幡平の牛肉。フキの煮物も素朴で美味い。

R3011334.JPG

食事は大広間で取るんだけど、かなりの人数がいたから満室に近かったのかもしれない。地元のジジババ団体もいれば、一人旅っぽい人も多かった。あと、ショーン・コネリーみたいな外国人もいたな。人気が高いのだね。

前日あまり寝てなかったのと風呂に入りすぎて疲れたのか、晩飯後は早々に寝た。うるさいほどの沢音が耳に心地よい。まるで山の中にいるかのようだ。

明け方3時頃に目覚め、またも露天風呂。さすがに気温は下がり肌寒いが、湯につかればすぐに火照る。体を沢風に当ててはまた浸かる。月明かりの夜空を見上げていると、くだらないことはすべて忘れてしまう。脳味噌が丸ごと入れ替わったかのように、頭が冴え渡ってくる。そうこうしているうちに夜が明けてくる。

R3011339.JPG R3011352.JPG

ソフィスティケートされてはいないし、上級者(?)向けな気もしないではないが、この宿は気に入った。いつかリピートするかもしれない。

まだまだ暑い日が続きますが

自宅から隣駅の東府中まで歩き、評判の中華料理屋でランチ。

その後、府中の森公園で子供たちが水浴びに興じる様を指をくわえて眺めつつ、晴海通り商店街を経由して栄町交差点にできたというカフェを目指すも、なんと日曜日休業。愕然としつつ、さらにトボトボと武蔵国分寺あたりまで歩き、「おたカフェ」へ。

ここは国分寺市が委託している「史跡の駅」で、周辺史跡の資料館や庭園の管理なんかをやってる施設……ということでいいのかな。ちょっとした飲食スペースがあるんですよ。

汗だく&日焼けで真っ赤な顔で飛び込み、ビール(ハートランド)を注文。ひと息つく。府中から延々歩いて来たと言ったら、おばちゃんがビックリしていた。すんませんね。

R3011296.JPG R3011295.JPG

おたカフェといってもオタクとは関係なく、「お鷹の道」ってのがあって、それに由来するんですよ。何度かこのblogでも紹介してる野川は、国分寺にある日立の研究所にある池と、このお鷹の道にある湧水(真姿の池)が源流なんですね。

R3011299.JPG R3011303.JPG

休憩後、国分寺の楼門やら神社などに立ち寄りつつ駅まで歩き、買い物してバスで帰宅。約10kmのおさんぽでした。

晩飯は今シーズン初のサンマ。たっぷりと大根をおろし、いただいたかぼすを添えて。確かに今年は安くないけれど、新鮮なサンマは美味いなあ。

R3011305.JPG

ところで、新しい部署で働きだしてから、一週間がたちました。まだお客さんモードなんでフルフルで仕事をしてるわけではないんだけれど、やっぱり会社っていろんな部署で回しているのだなあ、という至極当たり前のことを今更ながら思ったり。

鬼のようにいっぱいある会議とドキュメント作成の合間を縫って、いろんな業務をこなしています。大変そうではあるけれど、正直おもしろい。

そんなわけで、この夏の山行の記録整理については、まだ手をつけていません……。

ああついでに、沢での事故がいくつかありましたね。日高の理科大ワンゲル部のとか、「あ〜」という感じ。改めて思う。よく切れるオレノコは偉大だ。

リフレッシュ済

よく晴れた朝
花崗岩でナメナメな沢
盛夏のブナ森

渾然一体となった、青と、白と、碧。

P1000194

秋田・岩手・青森にまたがる森は、どこに行っても美しいのだが、ここは文句ナシに格別だ。今年はよく晴れたし、魚もまた、よく釣れた。

明日から、新しい部署で社会復帰である。自信ねぇなあ〜!!

ところで今回は、熊の痕跡によく出くわした。やっぱり木製の看板や標識みたいなものは、かじるんだね。塗料に反応するのかな。

P1000225

P1000226

夏が来ましたのよ

R3011266.JPG

相も変わらず、明日から北東北の山中へと。今年はバリエーションをということで、枝沢から入り、枝沢へと抜ける。例によって、米と味噌と酒さえあれば、あとはイワナちゃん次第でウハウハという山旅だ。

仕事をエイヤとやっつけて、ヘトヘトになって帰宅。パッキングを始める。せめて2時間くらいは寝たいものだが……。

幸あれかし

やや遅めの昼食をと、新宿パークタワーの裏をボンヤリと歩いていたときのこと。ガイジンがやってきて、「英語は話せるか?」。道に迷ったのかと思ったら、どうもそうではない様子。

 俺、インド人なんだ。今日、新宿で職探しに来たんだけどダメだった。雇ってもらえなかったんだ。それで今、一文無しで、昨日から何も食べてない……。

あ〜、そっちかよww。物乞い系は基本的に相手にしたくないんだが、好奇心からか、俺はこれからメシを食おうと思ってるんで、おごるからついて来いよ、と言ってみた。すると……。

 その申し出は嬉しいんだけど、日本のレストランはダメなんだ。チャイニーズも。

ふぅん、だったらそこの信号の先にカレー屋ならあるけど?

 その店のことは知ってる。でもダメ。彼らはネパール人だから。

そうだね。コックや店員がネパール人なのは知ってるけど、なんで?

 じつは俺、ムスリムなんだよ。だから……。

ああ、言いたいことはわかるよ。でも、インド出身のムスリムだなんて珍しいね。映画のスラムドッグみたい。

 ゴメン、嘘をついてた。本当はパキスタンから来たんだ。

おいおいおい。俺は20年以上前にパキスタンに行ったことがあるよ。イスラマバードとか、ラワルピンディとか、フンザとか。山を登ったんだ。18歳だった。

というわけでその後10分くらい、炎天下、カタコト英語と3歳児並みのウルドゥー語で会話した。(私はウルドゥー語については、「こんにちは」「さようなら」「ありがとう」「とても高い」「とても暑い」だけ知っている)。

日本人相手にはインド人と名乗るのが何かと無難なんだということ、やはり9.11が未だに影響しているということ、ネパール人もバングラ人も、料理店をやるときはインド料理の看板を上げることについて等々。府中には、カラチっていう名前のインド料理屋があると言ったら笑っていた。

へんな施しはしない主義ではあるが、これはしばらくの間、英会話の勉強ができた、そのお礼だと1000円だけ渡した。そんでお互い名を名乗り、握手をして別れた。

彼は、私に出会えたことを幸運に思う的なことを言った。私は、こんなのは幸運のうちに入らないさ的なことを言った。不思議そうな顔をしてたから、たぶん、言い回しが違ってたんだなw

後ろ姿を少しだけ見送り、エアコンのよくきいたパークハイアットで昼飯を食べた。彼は、どこかハラルフードを食べられるレストランまで歩いたのだろうか。

今にして思えば、うまく騙されただけなのかもしれない。あるいは、無一文の職無しという話が本当だとしたら、1000円など一瞬で消えてなくなる額。焼け石に水だ。いま大宮に住んでるとか言ってたし、2000円くらい渡せばよかったか。甘い?

なんか、善人っぽくまとめやがってとお思いかもしれないが(笑)、職場の元部下に「このCDすっごくイイんで聴いてみてください」と言われた、寺尾紗穂の「アジアの汗」という曲が本当にすっごく良くてビックリしたせいだ、きっと。

でも書きながら思い出したけど、むかし葛西に住んでいた頃、似たような感じでパキスタン人の集団と駅前で知り合って、盛り上がった勢いでフィリピン・パブに行ったことがある。みんなムスリムのくせに、チューハイ飲んでカラオケしまくってたけどwww 踊るポンポコリンとかwww

ああ、そんなことはともかく、寺尾紗穂のこと。

大貫妙子が唄がメチャクチャ上手になって、矢野顕子ばりのピアノテクを身につけたかのような、若い女性。頭もいい。シュガーベイブのベーシストの娘だそうで、そういう意味ではサラブレッドだ。子供の頃から良質なものに囲まれて育ったに違いない。

機会があれば、ぜひ。

make. dicision

ヤクザな学生だったせいで、社会に出たタイミングというのが非常に曖昧なワタクシ。それでも、単純に卒業証書を金で買ったいただいた春から数えると……16年と半年程度。まぁこんなもんか。

最初フリーで始めて、そのうち会社に入ったり、また辞めたり。そんなことを繰り返しつつ漂流してきたけれど、いわゆる肩書きというか職種的なものは変わらずにきた。でもここで、いったんキャリアをリセットすることにしました。

1年くらいかな、頭の中には常にあったんだよね。そんでこれまでの人生や、今後の人生もじっくり考えて、結論を出した。つっても退職するとか、そーいうんじゃなくて、言ってみりゃ単なる異動です。

新しい部署は傍目にも人手不足でヒーヒー言ってて、たぶんモーレツに忙しくなりそう。いきなりこんなロートルが紛れ込んで戦力になるかどうか不安だけれど、精一杯やろうと思う。

うそだ。のらりくらりと仕事して、オイシイとこだけもらうぜ!

なんちて。

沖縄の箸

R3011151.JPG

ちょっと前に、近所の伊勢丹で沖縄物産展をやってたんです。まあ、それはそれで試食しまくったり、島らっきょう買ったり堪能したんだけど、ずうっと沖縄モノで欲しいものがあったんだよね。それは、箸。

沖縄に行くと、食堂とか居酒屋とか、どこに行ってもいっぱい置いてある、あの箸です。ウメーシって言うらしい。

いわゆる物産展とか、あと最近増えてきたアンテナショップでも、売ってるのは見たことがない。

仕方がないのでネットで探してみたら、ありました。10膳セットで、220円。送料が500円。我ながらアホだなーと思いつつも、注文。

この赤く塗ってあるところがだんだん剥げてくると、イイ感じになる。

鹿児島産って書いてあるけどねー (;´Д`)

花火大会@東京競馬場2010

R3011154.JPG

今年もひっそりと(?)開催された府中競馬場の花火大会。普段ご迷惑をおかけしている近隣住民のための、JRAの計らいという位置づけらしいのだが、中山や京都、阪神でもやってるのかな。

あんまりアナウンスして人が来すぎてもよろしくないし、さりとてソコソコは盛り上げねばならずというジレンマがあるようで、30分6000発という、程よい規模。

ちなみに隅田川は20000発、諏訪湖は40000発。前日に行われた、ご近所の調布花火大会は12000発らしい。

今年は故オグリキャップの追悼ビデオが、ターフビジョンで流れてたなあ。遠い目。

ファンファーレが鳴り、ドカドカと打ち上げ開始。例によって最後の5分がものすごい。30分で終わるくらいがちょうどいいや。

R3011191.JPG R3011190.JPG
R3011216.JPG R3011231.JPG

プカプカ泳いで考えた、夏。

ここのところ、週末は近所の室内プールに通っている。府中市民は400円で2時間利用できる。天気がいいときには屋根が開いたりなんかもして、混雑時に本気で泳ごうとするとすぐコースが渋滞したりするんだが、なかなかよい。

1kmくらいを、ゆっくり時間をかけて泳ぐ。けっこう疲れる。水から上がるとき、やたらと重力を感じるもの。やばいぜ!

ところでこのプールは、「府中市生涯学習センター」という施設の中にある。体育館やジムも併設され、市民は低価格で利用できるとあって、けっこう人気なのですね。

ココ、もともと米軍の施設だったのです。1980年頃に敷地面積の半分以上が返還され、公園や美術館、斎場なんかが作られた。



とはいえいまだに、米軍施設は一部機能している。上の図は、全体がもともとの米軍施設。基本的に、赤い破線で囲まれたところ以外は返還されていて、左下が公園、右下は航空自衛隊となっておるわけです。

プールが入ってる建物は赤線下の”GATE”って書いてあるところの左にあって、北側の窓からは現役で使われている高さ100mのアンテナが見えるし、巨大なパラボラなんかも目にすることができる。

基本的に、このブログではポリティカルなことを書くのはやめようと思っているんだけど、たまにはいいかな。夏だし。やや長文ですが。

世間はすっかり鳩山政権時代の、普天間基地問題について忘れてしまったかのようだが、前政権最大の功績は、この米軍基地問題について、さまざまな物議を醸し出したことだと思っている。

一連の騒動の中で、多くの人々があの問題についての矛盾点について再認識したはずだ。例えば、「最低でも県外、できれば国外」というフレーズ。「最低でも県外」とは、あまりにも乱暴かつ非論理的な物言いにしか聞こえない。そんな腫れ物扱いをするようでは、移転先など絶対に見つからないし、何も解決されない。徳之島の皆さんの過剰な反応も十分理解できる。なにより米軍さんに失礼だよナー。

いっそ、どこかの自治体が米軍基地誘致の立候補をしないかとワクテカしていたんだけどね。もちろんそんな自治体はなかった。ひょっとしたら半ば冗談でそういった話題を近しい人にしたかもしれないけれど。

最終的には、憲法9条や日米安保に行き着くわけで、国家の成り立ちに関わる重要な問題だ。米軍基地はいらない、そう言うのは簡単だが、引き換えに相当な覚悟を必要とするということを、みんな実感しているのだろうか。また反対に、現状の米軍におんぶにだっこ状態をよしとするのも、相当な平和ボケなのではなかろうか。

メディアは一切、そんなことは論じない。この問題についての、長期的な展望を語る政治家もいない。どうやら(またしても)先送りにされた感がある。果たして自衛隊のみで、国防を維持できるのか。規模はもちろんだがその内容や権限も含めて、議論されたことはかつてあったのだろうか。

国民がそのような議論を望んでいないとメディアが思っている。私はそう感じている。だから大事なことほど報じられないし議論にもならない。

そもそも政治的なトピックについて、これほど無関心な国民は珍しい。

報じられるのは、その大半が混迷を極めているという事態であり、なにゆえ混迷しているのかではない。図らずも、先日の選挙では総理大臣の発言のブレだの、そういうことばかりがクローズアップされて、コトの本質にはほとんど触れられないまま、民主は議席を大幅に減らすはめになった。可哀想に。

さきほど、「国民がそのような議論を望んでいないとメディアは思っている」と書いた。そこでバカにすんなよ!と言うのは簡単だが、「深くて真面目な議論では数字が取れないのだ」と切り返されるのだろう。たぶん。

国民が真剣に政治的な議論を望むようにならないものか。右とか左とか、ネトウヨとか言ってるだけでは、何も変わらないではないか。マニフェストなどという、妙ちきりんなカタカナばかりが耳につくようでは、上っ面だけで終わってしまうぞよ、と。どうでもいいけど、かつて、”Manifest der Kommunistischen”という書物があったよね。共産党宣言。マニフェストっていわれると、いつも思い出します(笑)。

R3010846.JPG

こちらは、プールに隣接する駐車場のフェンス越しに撮影した、ひっそりと佇んでいる建造物。

米軍が使っていた時代の遺物だ。草ボーボーの、まるで手入れをされていない状態でまだ残っている。行政的には、まだ生きている米軍施設の周りは、緩衝地帯にしておきたいんだろうね。それとも何か、計画はあるのだろうか……。

なんか話がそれたが、小さいながらも米軍の存在を身近に感じつつ、ヒーコラと泳いでいますよ、と。体重はあんま変わってません。しょんぼり。

結局のところ、65年が経っても戦争はまだ終わっていない。この国は依然として占領されているということなのだろう。

今年の害中対策

R3011147.JPG

テイジンが開発してた、蚊が寄ってこなくなる素材「スコーロン」ですが、今年あたりからようやくマーケットに降りてきました。んで、名称も「モスキートバリア」になったっぽいね。

蚊が止まっても、素材的にイヤ〜ンな雰囲気が出てるので、すぐどこかに行っちゃうんだって。ほぅほぅ。

各種メーカーのHPによりますと、効き目があるのは蚊程度の大きさの害虫まで。ハチだのメジロアブには効きませんよとしっかり書いてあります。

それでも、ほんのわずかでも、かすかな希望がある限り、そこに賭けてみるというのが男の浪漫じゃありませんか。

まあ山はともかく、農作業や、東南アジアを旅する人なんかにも、よいと思います。

勝利の歌を、幾たびも

ワールドカップ期間ということもあって、たまにNHK BSで「証言ドキュメント 日本サッカーの50年」っていう番組をやってるんだよね。昨夜偶然目にしたのは、フランスW杯予選の、あの頃のこと。絶望に満ちた日々と、最後に舞い降りた歓喜。

カズ&ジョーの跪きキックオフから始まった、あの予選。結末は一応ハッピーエンドなので安心して見られるんだけど、あの、ほんの60日とかそこらでチームが劇的に変わっていくサマが、関係者のインタビューでつまびらかにされていて、とても面白かった。なんせ監督は変わるわ、チームの中心は変わるわ、よくもまあ、あんなタイトロープを渡れたもんだわ。

そしていま。

現代の代表が今夜、新たな挑戦ですよ。監督は奇しくも、決断の人・岡田ふたたび。今回の代表もまた、ここ30日かそこらで劇的に変貌を遂げました。フランス予選のときと同じく、チームの中心も、戦術も、カラーもすべてが変わったもんな。

岡田監督については、いろいろ批判する人がいるのは知ってるし、その論旨も理解はできる。

でもね、本番のたった一ヶ月前に、チームを解体してゼロに近いところから構築し直すなんてことを、失敗したら全責任を負うことになるのに、そのリスクを受ける覚悟を持てる人間というのは、単純にすごいと思う。その賭けが、グループリーグ突破という形で結果が伴って本当によかったよなあと、甚だ勝手ながら思うのである。

だってたぶん、オレにはそんな決断はできないし、たぶん誰にもできないんじゃないかな。岡ちゃんは、名将かどうかはさておき、少なくとも思い切った決断ができる人間だというのは、万人が認めるところでしょう。

でもそれって、男としては最も重要なファクターのひとつだよね。ポパイやホットドッグには、そう書いてあったと思うよ。決断力。うん。

てなことはさておき、あのデンマーク戦は本当に面白かった。序盤のディフェンスの修正、完璧なFK、ラインを上げてのコンパクトなサッカー、そしてダメ押し点。じつに楽しく、90分飽きることなく観戦できた。常時先行してたってのも大きいけれど、日本代表としては集大成に近いよね。でもまだ、続きがあるんで気を抜いちゃイカン。

2002年には、「決勝トーナメントはご褒美」と言われた。今にして思えば、なんたる思考停止、というか甘えの構造か。「ご褒美」とは、精一杯やった人間が結果として受け取れるものであって、ハナからもらえるとは決まっちゃいないのだ。だからトルコ相手にあんな負け方したんだよ。

しかし、今回は予選の勝ち抜き方からしても、じつに堂々としている。パラグアイがいいチームだということも分かっちゃいるが、これぞ千載一遇のチャンス。「そのつもり」で応援するしかねーっしょ!



おまいはどこのゲンドウさんかと(ry

iPhone3G下取り、1万3400円也

R3010852.JPG

幸運にも、iPhone4は、並ばずに購入できた。

ビックカメラ新宿西口にて、うまいこと予約整理券をゲットできたおかげなのだが、手続きの際、iPhoneの下取りサービスを案内された。ビックカメラでiPhone4を購入した人は、3000円の上乗せ査定があるというので、せっかくだから利用することに。

約2年間もの間、ケースにも入れてもらえずジーンズのポケットに突っ込まれることが多かった私のiPhone3G。ホワイトということもあるが、細かなキズがいっぱいついている。さらには、ジーンズの藍色もこびりついてたりして、相当査定には響くだろうなあ〜と思っていたのだが、案の定、1万300円とのこと。+3000円で、1万3400円だ。コンディションが良ければ、3Gの16GBモデルで最高2万円くらいまで行くらしいが、家で塩漬けにしても仕方がないので、そのまま手続きしてもらった。

面倒くさくて付属品なんかも家に置いてきてしまったのだが、ケーブルやらACアダプターとか、付属品一式が揃っていれば+3000円くらいだったらしい。

なお私の場合、ビック西口4Fの下取りコーナーに持ち込んで、査定に1時間くらいかかった。ビックカメラ内のソフマップコーナーでの扱いになるんだね。

それにしても、こうして下取りされたiPhoneはどうなるのだろう。

国内ではこんなの欲しい人は多くはないと思われるので、大陸や南米とかに流れるのかなあ。私の3Gも、世界のどこかで誰かが使ってくれるのかもしれない。もっと大事に扱ってあげればよかったと、ちょっと遠い目。願わくば、きちんとオーバーホールして、せめてバッテリーは取り替えてあげてほしい。よけいなお世話だけれど(笑)。

そうそう、で、iPhone4なんだけど、これはスゴイねー。3GSを経由してないからか、速度もすごいサクサク感じるし、画面も美しすぎる。フォルムが直線的で薄くなったので手に馴染みやすい。剛性感も高まったし、言うことナシ。あ、電波は相変わらず、ソフトバンク品質ですがね。

自宅のiTunesで、それまでの3Gのバックアップ環境をそっくり再現させられるので、めんどうな設定は不要。実はココが大事かつ重要なことなんだよなあ。

チンチンにしてやれ!



NIPPON

Originally uploaded by sprint_series



冷静に考えてみれば分が悪いのは事実なんだけど、こんなチャンスは滅多にない……どころか長い長い日本サッカーの歴史で初めてなのだから、ここはもう、大いに楽しもうではないか!

そもそも、こちらの手の内は完全にバレている。ロメダールを長友でツブしにかかるとか。基本ガチ守りとか。それを見越しての、選手起用の工夫はあるかもしれないけどね。前からガンガン行かせるとか。

岡ちゃんについては、批判的な人もいるだろうけど、たぶん誰が監督しても、必ず批判は起きる。オシムだろうとベンゲルだろうと。かといって、結果論で「勝てば官軍」っつーのも困るんだけどさ。

それはそれとして、五輪や過去のW杯含めたカップ戦のグループリーグ3戦目で、こうまで試合が待ち遠しいのは初めてかもしれない。1996年アトランタくらいか? あのときは、2勝したにも関わらず得失点差で敗退したんだよなあ。

この幸せを噛み締めつつ、それでも言わずにはおれない。勝ってくれ! チンチンにしてやれ!

チンチンにする
 サッカー界で常用され、攻撃側が守備側を完膚無きまでに打ちのめすさまをいう。語源は明らかではないが、静岡県などの方言で「手で触れないほど熱いお湯」や「湯の沸く擬音」を「チンチン」と称することから、「手が付けられない状態」、「守備側が熱くなる状態」を表すという説がある。「ちんちん」の意味は広辞苑などによると、(1)やきもち(2)男女の仲がむつまじいこと(3)前足を上げて後ろ足だけで立つ犬の芸(4)陰茎をいう幼児語、など。
サンスポの記事より

ここ数日のサッカー関連の報道で、たまに見かけた「チンチン」。何気なく流していたが、言われてみれば確かにこれは方言だわ。

・風呂がチンチンだから水で埋める
・ヤカンのお湯がチンチン

う〜ん、まさかサッカー用語になっていたとは驚きだナー。

Google Earthでニヤニヤ



iPad用のGoogleEarthが出たので、さっそく落としてみた。動きもスムーズで、なかなか面白いね。

ソファーに寝っ転がって、ボーッとしながらグリグリするにはもってこいのアプリだなこれは。Google Earthってデスクトップとかだとあんまりいじる気にはならなかったけど、iPadだとじつに丁度いい。

この夏、遊びにいこうと思ってるあたりも見てみた。沢筋はもちろん、ツメで予定している小さな沼とか、湿原の様子も見て取れる。

気分が盛り上がってきたが、少しはトレーニングせんとなー。

サックリかき揚げ

R3010806.JPG R3010807.JPG

府中という町は、意外と良い蕎麦屋が多い。こないだの日曜、散歩がてら分倍河原の先にある、「よし木」に行ってきた。

ここはかき揚げが有名らしい。ビールと出汁巻き卵、かき揚げの単品を注文し、蕎麦は二色せいろ。相方はとろろせいろ。

んー、噂に違わず美味し。蕎麦自体とてもいい。蕎麦湯も濃いめでさらにいい。生粉打ちは特に大満足の出来で、人気ぶりもうなずける。実際、休日の昼時ではあったものの、後から後から客がやってくる。陸の孤島的ロケーションなのに。かき揚げも、サクッとした仕上げでイイ感じ。

いい店なんだけど、いかんせん自宅から遠すぎるのがなあ。あと、繁盛しすぎて落ち着かないw 空いてる時間を狙えばいいんだろうけど。トータルでは、比較的家から近くて酒肴の豊富な「田なか」に軍配かなあ。

そういえば、映画『告白』を見てきました。なかなかよい。『パコと魔法の絵本』ほどぶっ飛んではいないものの、随所に中島監督らしさがにじみ出ていた。

それにしても、松たか子はすごいぜ。

生ゴミ処理機を買ってきた

R3010710.JPG R3010711.JPG

ウチの自治体だと購入代金の半額、最大5万円まで補助金が出るということで、買ってきました。パナソニックのMS-N53という型。どうやら、乾燥させるタイプではパナがほぼ独占状態っぽいね。

毎日、大量のお茶がらと野菜くずが発生するので、今年こそ夏が来る前にどうにかしようと思っていたのです。単純にゴミの量が減るだけでなく、小バエに悩まされることもなくなりそう。

使い方は至ってシンプル。ウチでは毎晩寝る前に、その日出た生ゴミをドカッと入れてスタートボタンを押すだけ。音はまったく気にならないし、不安だったニオイも、蓋を開けるときだけちょこっとするけど、不快なモノではないです。何を入れたかにもよるんだろうけど、総じて「香ばしい」感じ。野菜屑だけじゃなくて、肉なんかも入れて問題ありません。

このモデルはモードがノーマルとソフト乾燥と2種類あって、堆肥としてすぐ使いたい場合は後者を選びます。水分を全部飛ばさないってことかな。通常モードでカラッカラにした場合も、土に馴染ませれば1週間くらいでイイ感じの堆肥になるとのこと。

さっそく、シオシオになってた植木で試してみたところ、ものすごい勢いで新芽が出てきた。恐ろしい……。

食洗機も個人的には革命的でしたが、コイツも素晴らしい。購入金額は52000円くらいだったけれども、半額になるってのもウレシイところ。

庭があれば、埋めちゃうんだけどね〜。

府中御殿跡

R3010694.JPG

新聞やテレビでもニュースになってたみたいだけど、府中本町駅前、工事してたところから、徳川家康がおっ建てたとかいう「府中御殿」の遺構が発見された。家光あたりまで、このあたりで鷹狩りするときに使ってたらしい。へー。

R3010696.JPG

ちょうどこの土日は出かける予定だったので、京王線ではなく武蔵野線を使うことにして、見学してきました。いろんなモンが出てくる土地だのぅ。

R3010697.JPG R3010698.JPG

ここ、イトーヨーカドーが新館建てようとしてたんだよね。どうなっちゃうんだろう(笑)。

例大祭と豚ホルモン

美しかるべき五月。今年は、久しぶりにGWをずうっと自宅で過ごした。まったくの骨休みである。

R3010648.JPG

「そなた、かまわぬか」
「かまいませぬ」

司馬遼太郎の「燃えよ剣」の冒頭、土方歳三が府中のくらやみ祭りで、女を口説くときのやり取りである。

いやー、なくしたと思ったけど本棚の奥底から出てきた。なるほど、本当にやる気まんまんで、府中に来たことになっとるな。目当ての女が男連れだった場合のことを考えて、ゆかたの下に道着を着込んだりしている。取っ組み合いになることを想定してのことだって。

いい時代だなー。

で、21世紀のくらやみ祭り、正式には大国魂神社例大祭は、こんな感じ。5日の本番は、旧甲州街道のあたりは人人人で身動きするにも難儀したほどであった。

R3010653.JPG R3010666.JPG

人いきれにやられ、晩飯を作る気もうせ、このような日であれば逆に空いてるに違いないと地元のモツ焼きの名店、「大定」へと。案の定、常連どもは祭りに駆り出されているのだろう、すぐ座れた。いつもは地元客や通勤帰りのサラリーマンでごった返していて、なかなか入れないんだよね。

R3010682.JPG R3010678.JPG

連休中で仕入れが困難なため、刺身系はなし。焼き物メインで、レバ/シロ/牛ハラミ、それと鶏カルビ(つまりはタッカルビだ)を。サービスでニンニクがコロンとコンロに乗せられる。

R3010679.JPG

R3010680.JPG

ココのホルモンは基本豚なんだけど、処理がとても丁寧なのか、特有の臭みが驚くほどない。そしてウレシイことに、とても安い。ホッピーをガンガン飲み、ジュージュー焼き、おばちゃんとの世間話に花が咲く。

祭りは祭りでいいけれど、これもまた府中が誇る、庶民のための名店である。

平和なGW

今年はどこへも出かけないことにした。とはいえそれは「遠方には」ということであり、むしろ近所の散策に忙しい。

府中でのGWといえば、なにはともあれ例大祭。いわゆる「くらやみ祭り」である。

その淫靡な響きから察せられるように、もともとは「そのような」意味合いもあったと聞く。以前書いたこともあるかもしれないが、司馬遼太郎の「燃えよ剣」の冒頭、このくらやみ祭りが描写されている。

さすがに近代文明の時代、不埒なコトは滅多に起きないと思うが、ともあれ大國魂神社の境内は、初詣以上の熱気である。なにしろ駐車場を出店スペースとしてつぶしてしまうほど人が溢れ返っており、参拝しようにも長蛇の列。これは、クライマックスとなる5日にはどうなってしまうのだろう。

近隣の路上では、祭りの法被を着込んだ人も、そうでない人も、老いも若きも、酔っぱらって幸せそうに笑っている。まあ、祭りというのはこうでなくてはいけない。

R3010630.JPG R3010632.JPG

府中界隈の喧噪をあとに、国分寺へ。本当は用事があって吉祥寺に向かうつもりだったのだが、バス停を降りたら、殿ヶ谷戸庭園が無料開放されているではないか。

殿ヶ谷戸といえば、この季節は藤が見事なはず。そんなに広くはないところなので、ものはついでの藤鑑賞としゃれこむ。

おばちゃんの団体に混ざり、口をポカーンと開けながらしばし藤棚を仰ぎ見た。この淡い紫が、なんともいえんなー。

R3010633.JPG R3010637.JPG

その後、吉祥寺で所用を済ませ、西荻で骨付きマトンカレーとラムラッシーを堪能し、帰宅。祭りに出ようと出まいと、結局はへべれけなのである。

R3010647.JPG

野川から東郷寺

R3010491.JPG R3010501.JPG

天気予報もよさげだったので、月曜日に野川公園〜東郷寺を散歩してきました。

この時期は新芽が芽吹いて、桜も気の早いやつは莟をふくらませております。折しも、東京でも開花宣言があったみたいね。

おそらくソメイヨシノとかは来週が見頃でしょうか。野川公園もさすがに混み合ってはおらず、のんびりと歩くことができました。

持参した食い物をつまみつつ、ビールを飲む。ICUの生徒さんなのか、ドイツ語で詩を朗読してる人がいました。時折、頭上を旋回する小型機。のどかです。

寒くなった頃、移動を開始し、東郷寺。ここの枝垂れ桜は、いまがまさに見頃。

R3010512.JPG R3010518.JPG

春でございますね。

エコポイント

昨年の夏にテレビを買ったのですが、ずうっとエコポイントを申請するのを忘れてたんですよ。年明け早々にめんどくさい書類を書いて送ってはおいたのだけど、ようやく届きました。

図書カード、39000円ぶん!

R3010476.JPG

なんか、普段は買わないような本を買ってみたくなるなあ。