ルート45を南へ その1

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宮古駅前のビジネスホテルを早朝出発。まずは海沿いの国道45号を目指す。昨夜はあまり目につかなかったが、市庁舎のあたりまでくると、1F部分がベニヤ張りの建物が非常に多い。当たり前だけど海に近くなればなるほど、津波の被害は甚大だ。

連休はこの日が最終日。夜には帰京せねばならない。道の状態にもよるが、おそらくは宮古から気仙沼まで行くのが時間的に精一杯だ。とはいえ、急いで南下はせず、宮古のやや北に位置する田老(たろう)を目指し北上する。

今回、東北に来る直前に、深夜のNHKで田老の防潮堤について検証する番組を見た。高さが10メートル・総延長2.5キロ。万里の長城とも称され、二重に町を防御していた。それがいとも簡単に突破され、かえってその形状から津波の威力が増幅したとさえ言われる。津波の大きさを実感するためにも、やはり訪れておきたい。

宮古からは山間部を走り、ものの十数分。トンネルを抜けたらそこが田老だ。

息を飲んだ。テレビで何度も目にしていたような、津波にやられた被災地の姿があった。

漁協の建物が辛うじて残っているので、そばに車を停め、防潮堤に登った。

そこからの風景は、とても言葉で表現できるものではなかった。

田老では、過去に何度も津波による被害を受けた経緯があり、何年もかけてこの巨大な防潮堤を築き上げたそうだ。自慢の、鉄壁の防御はしかし、1000年に一度とも言われる今回の津波を受け止めることはできなかった。

いま、自分はその上に立っている。ここを軽々と越えた津波。そのスケール感が、なかなか実感できないものの、目の前に広がる風景は紛れもない現実だ。

十年以上も前になるが、東北の沢の中で、急な降雨による増水で命の危険を感じたことがある。ひざ下くらいの水位がみるみる上がり、腰下くらいにまでなると、とてもじゃないが水流の中で立っていることができない。10メートル以上の津波の力学的な破壊力は、まさに想像を絶する。

防潮堤の上をトボトボと歩く。

海側を見渡すと、外周の防潮堤の半分以上が損壊している。わずかに残されたガードレールなども含めて、そのほとんどが海側に倒れている。引き波に気をつけろ、という「ガープの世界」の台詞が頭の中にリフレインする。

「静岡県」と書かれた作業服を着た団体が、おそらくは視察なのだろう、あちこちを撮影していた。

茶色の大地となった田老の町並みは、ボロボロになったコンクリの基礎のみが残り、ところどころ夏草が茂る。休日の朝だというのに、何台かの重機が動いている。

ただ呆然、というよりも、ひたすら圧倒的な敗北感を感じていた。月並みかつ陳腐な言い回しだが、人類の叡智など、自然の猛威の前ではあまりにも無力だ。

果たしてこの町は、より高い防潮堤を新たに築くことになるのだろうか。それとも……。

田老の状況については、震災直後に書かれたものだが、こちらの記事がわかりやすいと思う。
http://yanagihara.iza.ne.jp/blog/entry/2202283/

「宮古秋まつり2011」の夜

森吉山から長駆移動、盛岡の「もりしげ」経由で宮古に一泊。

夕方、予約したビジネスホテルに到着すると、ちょうど「宮古秋まつり」が開催されているとのこと。見物に出かける。

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駅前の通りを、いくつもの山車がパレードするのだが、よく見ると黒石やら、山車のいくつかは青森からの参加のようだ。応援に駆けつけてるんだね。

地元の太鼓が勇ましく響くなか、沿道のおばちゃんが本当にうれしそうに体を揺らしていたのが印象的であった。大人も子供も、みな笑顔である。

市場の駐車場がメイン会場のようだったが、おそらく地元の人々なのだろう、あら汁や海鮮焼きそば、焼き鳥などをびっくりするほどの廉価で提供しており、ご相伴にあずかった。地元の高校生バンドのステージなんかも冷やかしつつ、駅前に移動。居酒屋でカツオやサンマの刺身をつつき、しんみりと呑む。

宮古の市街地、少なくとも駅前周辺では、震災の影響はパッと見ではあまり感じられなかった。それでも路地を歩くと、ところどころ基礎むきだしの更地になっていたり、ガードレールなんかがぐにゃりと曲がったままだったり、爪痕が見られる。

この看板、震災前からあったのか、それとも新調したものなのか。

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祭の余韻を感じつつ、酩酊。

山の神様にお礼を言いにいく。

シルバーウィークの最初の3連休を絡めて、がんばって東北に行ってきました。前半は森吉山を中心に沢とキャンプ(雨、雨、アンド雨)。後半は、三陸海岸を南下するコースでした。

というわけで、まずは何と言ってもこの滝。無事に長女を授かったことを感謝するの図。

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桃洞沢(とうどさわ)は、森吉山の北東部に位置する渓谷で、全面が舗装道路のようなナメの、初心者でも快適に遡行できる沢です。多くの場合、隣の赤水沢とのセットで、桃洞沢を登って赤水を下るのが人気。

今回は、桃洞沢をそのまま詰めて、登山道経由で下山するコースを取りました。ちなみに赤水沢は、古くは玉川温泉への登山道として機能していたそうです。秋田県北部の人々が、わざわざ沢を詰めて湯治に通ってたんですなあ。

そんなわけで、このエリアは難所には必ずと言っていいほどステップが切ってあります。いろんな紹介記事を読むと、そこらのおばちゃんが長靴で登ってたりするんだよね。ゼンマイなどの各種山菜やキノコ狩りにもよく人が訪れるそうで。

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それにしても、スラブ地形の独特なU字谷。その造形は、限りなく女性的かつ官能的でありました。マタギ的には山の神様は女性なんですよね。詳細は、ぜひ矢口高雄センセイの作品を参照してください。

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当日は天気が悪く、秋雨前線が南下+台風が2つ接近中ということで、降り出したらアッというまに増水するのは確実です。なので、早めに行動を開始して、桃洞滝まで行って雨が強いようなら引き返すという計画。当初は沢中泊のつもりだったのだけど、悪天候のため日帰りにすることは前日から決めていました。

結果的には、ちょうど稜線の手前で雨が降り出し始めるというラッキーな展開。稜線手前に軽いヤブコギがあるんだけど、稜線の地形が複雑+国土地理院の登山道の位置が完全におかしかったこともあり、ちょっと迷ったのはご愛嬌です。

1/25000図では、道がないことになってるけれど、立派な登山道が稜線のやや南よりにしっかり付いてます。あとは延々と下るだけ。

黒石側林道方面の下山道は、途中、素晴らしいブナ林を通ります。シトシトと降る雨と相まって、しばし幻想的な風景の中で、「サイコーだ」「サイコーだ」とブツブツ呟いたのでした。

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ビショ濡れになって下山後は、ドM魂を遺憾なく発揮し、土砂降りの中でキャンプすることに。管理人が17:30までいるというので急いで向かい、テントをレンタル(なんせ、タープしか持ってなかったもので)。

この森吉山親子キャンプ場、無料のわりには整地もしっかりしてるし、サニタリー棟も3つあり、すばらしい環境です。サニタリー棟にはシャワー室もあるのですが、沢水を引いている都合で、土砂混入の危険性から使用禁止でした。でも、トイレや炊事場の明かりはオートで点灯するし、チョー快適。もちろん、土砂降りの雨でなければ、ですけどね。

結局、あまりの豪雨+強風に音を上げて、サニタリー棟の炊事場(つまり屋根のあるところ)にテントを張り、一夜をすごしました。管理人さんも親切だったし、機会があればまた行きたいなあ。

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ちっちゃいね

生まれた直後の写真。まだふやけてる。

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お子さんをお持ちの方なら「あー、ハイハイ」ってなモンなのだろうけど、赤ちゃんの手足って、本当にちっちゃいよねぇ。指が比較的長めな気がするのはカミさん似か。ていうか、そこはオレに似なくてよかった。顔? 顔は、まあそのうち変わるでしょう! どうせ赤ん坊なんて、産まれたばっかりは朝青龍かガッツ石松なんだよ!

今日は「早く帰れ!」という上司の後押しもあり、危険な案件が山積みされているところをエイヤと電車に飛び乗り、ほんの30分だけ面会できた。もう母子同室で過ごしていて、おっぱいをングングングングと飲んでいた。

必死に乳首に吸い付いて、疲れたらダラーッと弛緩。んで、ちょっとするとすぐまた吸い付くの繰り返し。オレが抱いてたときも、乳首を探して愚図ったり。ていうか、オレのに吸い付こうとしてたけど。あ、服の上からね、もちろん。

さて、我が子にどんな名前をつけてやろうか。とりあえず実家のオヤジと喧々諤々……。めんどくさいながらも、楽しいひとときである。

弱気は最大の敵

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こういう作品に出会えると、ちょっとうれしい。

『球場ラヴァーズ』(石田敦子/少年画報社)

のっけから、津田のエピソードでなぜか涙があふれる。これはズルイなあと思いつつ、読み進める手が止まらない。野球好きなら、これは絶対にチェックすべきマンガですね。

広島ファンが主人公なので選手そのものはキャラとしては出てこない。作者自らが、プロ野球をテーマにマンガを描くことの難しさに触れているとおり、ドカベンやあぶさんの時代はとっくに昔のことで、いまどきは、例えばモーニングの『グラゼニ』みたいにまったくの架空のチームや選手とするか、あるいは正面切って、なにがしかの手続きをした上で描くしかないんだけど、おそらく相当困難なのだろう。本作も広島東洋カープからの協力はもらっているけれども、公式マンガではないとのこと。

また、広島ファンが主人公ではあるけれど、ネタになるのは広島だけとは限らない。個人的にとても好きなのが、昨年の日本シリーズ、ロッテvs中日の第6戦をバックに描かれるあるエピソード。次の最終戦への流れもステキです。浅尾きゅん☆

飯田橋の「れもん」にも行かなくちゃ!!

マイブーム;大七皆伝

震災以降、いろんな日本酒をガブ飲みしてきたわけですが、浦霞のしぼりたて生酒が異様に美味かったなあ。期間限定ってことで、もう買えないのが残念。

そんでいま、ハマりまくっているのが大七酒蔵の「皆伝」。どんな料理にもよく合って、ついコキュコキュと空けてしまうのです。やばいッス。

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まだ間に合うかも! なつやすみの計画

毎年恒例の、北東北銘渓めぐり〜焚き火飲んだくれツアーが今年は中止。家人の出産予定日がカチ合ったり、体調やら休みの都合等々の原因はあるにせよ、このまま夏が終わってしまうと思うと……やっぱりやるせないナー。

当初、震災のこともあるので東北が誇る霊峰・早池峰にでも行こうかと思っていた。あるいは、毎年お世話になっている、秋田駒から八幡平へと続く稜線を歩くか。それともいっそ、チョー久しぶりに南アルプスでもよいかもetc…

仕事の合間に呻吟していると、ふとひらめいた。アソコがあったよアソコが! アソコに行って、手を合わせていろいろ感謝やら祈願やらをして、ついでにナニをアレするってのが素晴らしいかもしれない。霊験あらたかな感じ!

問題はアプローチだなあ。新幹線で田沢湖あたりまで行ってレンタカーか、あるいはいっそ、大館往復で空路を使うか……。

周辺には立ち寄りたいところもいっぱいあるから、やはりレンタカーを借りた方がいいかもしれんなあ。沢中か、あるいは稜線の小屋で1泊くらいはしたいところ。ちょっと研究しなくては。

ちょっとやる気になってきた。月末か、9月のどこかで休みを取って、サクッと行ってこよう。

↓女性は見ないでください
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『つっぱしり元太郎』の佐伯くんがいいね!

http://www.j-comi.jp/book/comic/4331

電子書籍は話題になってる割には、どこもかしこも「システム」に囚われた状態で、今ひとつ(というか全然!?)盛り上がっていない。そんな中、「Jコミ」はいち早くその可能性を見いだし、即座に実行に移しており、評価も高いようです。

やっぱり、シンプルなニーズに対してシンプルに応えている、というのが大きいのだと思う。利権争いもない、料率でモメることもない、みんながハッピーなソリューションが実現できてるんですね。

そんなJコミさんで、『つっぱしり元太郎』が公開されました。いまや伝説的な野球マンガ。ネットオークションでも滅多に出回らず、あったとしても相当高い値段が付いていただけに、ファンとしては非常にありがたい。

自分もこども時代に断片的だけども読んでいて、義足のピッチャー・メガネくんの印象がとても強い。フォークボールが武器というのと、義足がゆえにフィールディングが問題で、そのカバーの方法をめぐるシーンも覚えてる。

Jコミでの公開後、改めて1巻から最終巻まで読み進めると、何と言ってもエースの佐伯くんがものすごいイイ味を出してるんですね。最初の方は……というか物語のほとんど最後までそのキャラを通すんだけど、最後の最後で、カタルシスというか、こう、ぶわーっと盛り上がるんですわ(なんのこっちゃ、わからんですよね)。このへんは、オトナになって読んだからだと思う。コドモゴコロには、また別の受け止め方があったんだろうな。

主人公の元太郎、そのライバルとも言えるエースの佐伯、その恋人で元太郎も心を寄せる島津玲子、元太郎が住み込みで働く新聞配達屋の娘・美夏ちゃん、元太郎のよき理解者でありチームメイトのメガネ。こうして見ると、構図的には「あしたのジョー」を思い起こします。じっさい、野球マンガなのに、主要なキャラはほぼ上に挙げたほかは、監督とか、まあここではネタバレになるので言えない人が少々いる程度。その他のチームメイトについては、ほとんど描写されていなくて、これは意図的なものを感じます。

野球というのは舞台装置であって、そこに交わる人々をこそ描こうとしたドラマなわけですね。

当時の野球マンガの王道といえば、やはりドカベン。里中や岩鬼、殿間といった魅力的なチームメイトとともに、不知火や雲竜など、これまた凄みのあるライバルキャラを打ち破り、勝利を手にしていくタイプの作風は、ある意味もっとも成功したスポーツ漫画のひな形とも言えます。

でも、『つっぱしり元太郎』はそういう路線ではなく、主要な登場人物の心情描写がメインと言ってもいい。これは、チームスポーツを描いた漫画として見ると異端だけれど、まさにそこが面白いわけです。監督との衝突とか、じつに新鮮。

70年代は、本当にパワー溢れる時代だったのだと実感。繰り返しますが、本当におすすめな作品です。

さて、どうでもいい話ではありますが、作中に完全な脇役というかチョイ役というか、チームメイトにこんな名前の人を発見。外野フライに倒れる1シーンだけ登場するんだけど、これって偶然?? だとしたら、なんかすげー!とか思ったり。

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八月十五日の午後

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例年ならば、この日は東北の山に入ってる時期なんだけど、今年は出勤中。会社から徒歩5分ということで、行ってきました靖国神社。

午前〜正午くらいまでは、いろいろと喧しかったのかもしれないが、想像以上に落ち着いた雰囲気でした。参拝者は非常に多かったけれど。

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手水舎あたりから並んで、参拝できるまで15分くらいかかったかな。けっこうな日差しの中、汗をダラダラ流しながらじっと待つ。お年を召した方が大勢いたが、意外と若者も多かった。非常に静かな行列であった。

この日の在り方を巡っては、国内外問わず言いたいことがある人も大勢いるのだろうけど、果たして私が生きている間に何らかの解決なり妥協なりに至ることはあるのだろうか。中国にせよ韓国にせよ、そして日本の国内ですら、政治的な色合いが強くなりすぎて引っ込みがつかなくなった感がある。事態は絶望的だ。

私の祖父の弟は、フィリピンのルソンで戦死した。名は恒三という。藝大の油画科を出たあと教員となり、いくつかの作品は、いまもどこかで展示されていると聞く。

こんな時代なのでググってみたら、自画像を発見。おそらくは1936年に描かれ、いまも学生制作品として藝大に収蔵されている作品ではないかと思う。なんとなく、顔の雰囲気が自分に似ているようなそうでもないような……。一族における書画の才は、祖父や父は立派なものを受け継いでいるが、私には米粒ほども見られない。残念。

 油画科卒業後、教職についていたが、35才、終戦の前年になって出征。フィリピンから、妻・ゆり子さんに宛てた手紙;

「此処まで来ると視るもの聞くもの珍しい事ばかりです。こんなに異国情緒に富んだ処が近くにあるのだったらもっと早々に来て傑作を残して置けただろうにと思う程です。(中略)小型の悪いスケッチ箱、スケッチ板、水彩絵具セットを何等かの方法で、送って戴けないかしら。椰子の林等画材は書きよく、相当な収蔵を残すことが出来ると思ふのだがそれは後のお楽しみとしよう。」

そのスケッチを遺すことなく、頭部貫通銃創により戦死。

http://blog.goo.ne.jp/sque/e/36d3cb7e4e9b84097d13b1f7443b638c

戦死者はもちろん、手を合わせる人々も心安らかにすごせるようにならないものか。

枝豆を茹でる

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新潟の黒崎茶豆を大量購入。パスタパンでイッキに茹で上げる。

枝豆を茹でる際、ひとつひとつハサミで切れ込みを入れるとイイみたいな話がありますよね。「ためしてガッテン」とかのレシピもそうなってるようです。

でも、メンドくさいので特に処理はしないぜ!塩で揉んで、それだけ!

かき氷

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久しぶりに暑い日。大国魂神社では「商工まつり」なる催しがあり、冷やかしがてら覗いてみたが、なんというか、オトナの文化祭のような雰囲気。かき氷の屋台がいっぱい出ていたので買いそうになるが、どいつもこいつも、スチロールの容器に変形ストロー。

「ガラスの容器でかき氷が食べたいものだ!」

となれば、府中が誇る大衆食堂、吉田屋である。

いつものように、番台で食券を購入し、給仕のおばちゃんに渡す。しばらく待って供されたのは、期待通りにオールドファッションなかき氷。

どうやらこちらでは、上からはシロップをかけないようだ。一気呵成に食べ、ベロを互いに見せ合うのであった。

写真集『峡谷に宿るもの』購入

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東北、というか八甲田の源流の写真を撮り続けている岩木登さんの写真集が出た。力作揃い。素晴らしいゴルジュの写真が表紙を飾っている。

今年は諸般の事情により沢に行けそうにないので、酒を飲みつつパラパラとページをめくっては、無聊を慰めている。

Amazonでも買えるけど、いま見たら取り寄せくさい。版元の東奥日報のサイトから申し込むのが早いかもしれない。
http://www.toonippo.co.jp/book/index.html

北東北の沢にココロを奪われて十数年になるが、やはり源流域を覆う豊かな森がその根源なんだと思う。ブナの巨木が水をたたえ、その水が流れとなって山をゆっくりと削る。そんな中に身を横たえるひとときは、とにかくたまらない。

何をすき好んで、そんなところに行くのかと、みんなに言われる。一生懸命説明しようとするけれど、たぶん言いたいこと、伝えたいことの10パーセントも分かってはもらえない。

アウトドアならオートキャンプやコテージ泊が快適で楽しい。家族みんなで行ける。山に入るなら、せめて夏山ジョイな縦走路、最近は生ビールが飲めて風呂にも入れるらしい。

うむ。オートキャンプも夏山ジョイも、その楽しさは知ってる。あれはいいものだ。雨露を避けて眠ることができるし、トシベなんていう凶暴な害虫に襲われることもない。なにより、しっかり管理されている。幕場も道も。文句を言うところなんか、ひとつもない。

沢の素晴らしさ、きっとそれは古い古い、リズム&ブルーズのようなものだ。

ヒットチャートを賑わす流行歌ではないし、みんなが知っていて好きな曲でもない。カラオケにも向いてない。そもそも、そんな曲を知ってる人なんて、ほんのわずかだ。

誤解してほしくはないけれど、流行歌だって好きだし、ミスチルやくるりは天才だと思ってる。最近だと、なでしこのおかげでRADWINPSだって聴いてる。本当だよ。アルバムを買ったらBUMPのパクリかと思ったけれど。

だから、オートキャンプもそのうちやってみようと思ってる。いや、どうかな……。ていうか、クルマを買うところから始めないとな。

いかん、酔っぱらってきた。こんなときはオーティスだ。YouTubeで検索。” I’ve Got Dreams to Remember”を発見。切ない歌詞だ。じんとくる。

もし佐々木希がババヘラアイスの売り子だったら

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ババヘラアイスに初めて遭遇したのは、角館だったと思う。さっぱりとしていて、言ってみれば「昔のアイスの味」のような。

そんなババヘラアイスのすべてがマンガと文章でわかる本、『ババヘラ伝説』を購入。一気呵成に読了した。感想は、素晴らしいの一語に尽きる。私が大好きな、秋田の無明舎出版の本で、装丁はちょっとシンプルだけど、内容は濃ゆい。名著である。

・雪の日もババヘラアイスが売られるのはなぜか
・なぜ辺鄙な場所でわざわざ売っているのか
・ヘラを使うのはなぜか
・そもそも「ババ」ばかりなのはなぜか

うーん。いろいろ腑に落ちた。そしていま、モーレツにババヘラアイスを食べたくて仕方がない。

アイスの売り子が佐々木希である可能性は何%あるのかについて思索に耽りつつ、「こまち」に飛び乗りたいものである。秋田は最高だ。

なお、この本はAmazonなんかでも買えるけど、できれば版元から直接どうぞ。地方出版の鑑。地元に根ざした、本当に素晴らしい出版社なのだ。やはり北東北三県は、文化の成熟度が高いんだと思う。社長の安倍さんの著作やコラムなんかも異常にレベルが高く、いちファンとして応援しております。

無明舎出版
http://www.mumyosha.co.jp/

やっぱり梅酒を漬けることに

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今年は梅シロップを作ったというのは、以前も書いた通り。けれどもその後、やっぱり梅酒も作りたいなあ〜と思い直した頃には時すでに遅し。青梅は完全に店頭から姿を消していたのでした。

まあ仕方がないよねといったん諦めたんだが、先日、通勤経路にある飯田橋の青森物産館「北彩館」の店頭に、梅が段ボール箱いっぱいにあるのを発見。しかも粒が巨大。なんだこれは。

ショップの人に尋ねたところ、「八助(はちすけ)」という品種で、青森ではこの時期に出回るらしい。まさに僥倖。写真ではわからないけど、ホントに大きいのよこれが。さっそく1キロ買い込んで、あえてホワイトリカーで漬けた。あとでググってみたら、梅というよりアンズに近いらしい。なるほどなるほど。

そんなわけで、「子供が産まれる年に梅酒を作る」というミッションを果たすことができた。ただし、成長する前にすべて飲み干してしまう可能性は否定できない。

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りんご酢マジック

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このところ、りんご酢がマイブーム。炒め物にちょっぴり垂らすだけで、本格中華の味わいになります。いや大げさか。

米酢の香りが苦手という家人も、りんご酢を加えた、皿一杯のニンニク豚バラピーマン炒めをペロリ。確かに好きなだけ食えとは言ったが、これしか残してくれないとは……。

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そうそう、餃子のタレも、りんご酢を使うといい感じですね。

酢といえば、ラーメンに酢を入れるという行為を初めて認識したのは、若い頃荻窪に住んでたとき。

メニューに餃子がないのに、テーブルに酢がある。最初は特に気にしてなかったけど、ある程度食べ進めたところで酢をひと回しする客を見かけて、以降マネするようになりました。しょうゆ系だと、相性バツグンね。

ソ・ソ・ソックラテスかプラトンか



むかしのワールドカップに触れたエントリで、ブラジルのソクラテスという選手のことを書いた。ジーコやファルカンなんかより、ずっと印象は鮮烈だったが、なぜかというと、やっぱりこのCMのせいだ。

みんな悩んで大きくなった。

YouTubeには何でもある。

新・宮乃咩神社が完成

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exifを見ると7月2日撮影とあるので、すっかり忘れていたが、新しい宮乃咩神社が完成していた。7月12日の例祭に合わせた工事だったろうから、予定通りだったか。

上の写真では、手前に暫定のお宮がポツンとあるが、現在は撤去されている。

例祭の日、ちょうど診察が入っていたのでせっかくだからと2人で訪れてみたら、社殿が開陳され、希望者は安産の祈祷を受けられるとのことだった。さすがにご遠慮申し上げ、お札だけいただいて病院へと向かった。

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それにしても立派になったものだ。前の社殿も風情があったけど、新品でピッカピカである。風合いが出てくるのには数年かかるだろう。下は、大国魂神社のサイトより拝借した在りし日の姿。

青袖祭とかも見てみたかったが、さすがに時間が合わず断念。

球音を愉しむ

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個人的な夏の風物詩、府中市民球場での西東京地区予選観戦でありやす。こないだの三連休の話だけれど。

今年は時間の都合で、私立同士のカードしか見ることができなかった。成蹊vs明大明治。てか、明大明治ってどこにあんのさ?(調べたら、調布のあたりだった…なるほど)

チアリーダー完備の私立高校vs近所の無名都立高校というのが個人的に見たかったのだが、致し方ない。とりあえず、スタンドが比較的地味なほうに陣取り、試合に見入る。

私立同士だからなのか、締まった展開。9回までやって3-1で明大明治が勝利した。ほぼ2時間。じんわりと日焼け。

この日勝利した明大明治だが、ベスト16を賭けた試合で都立昭和に破れる。この都立昭和は、次戦でも早実を1-2と苦しめた。よくよく調べたら、秋季大会でも都のベスト4に入っておりなかなかの強豪である。

うーん、なんか高校野球ファンになってしまいそうで怖い。

筒美京平はやっぱりすごい

『また逢う日まで』『木綿のハンカチーフ』くらいは、一般教養として知ってはいたけど、この人のWikiのページを見ると、もはやため息しか出てこない。なんたる天才。サザエさんのOPとEDまで手がけていたとは知りませんでした。




ひょんなきっかけでトリビュートアルバムの存在を知り、このところお気に入り。Wikiのリンクにもあるけど、JASRACのサイトでのインタビューが面白いですね。
http://www.jasrac.or.jp/sakka/vol_2/tsutsumi_in.html

友川かずきはやっぱりすごい

音楽ってのは、やっぱりこうでなくてはいけない。好きだなあ。






うーん。改めて聞くと、ものすごくエネルギーを使う。ある意味、真夏にピッタリかもしれない。

それにしても、モーレツに忙しいッス。ちょっとずつでも、溜まりに溜まったネタを書いていきます。

なでしこと1982年の西ドイツとフランス

職人さん、仕事が速すぎと各地で話題ですw

延長後半からビールを飲みながら観戦し、PK戦から泡盛を舐め、表彰式など各種セレモニーが終わったあたりでは完全に出来上がっていたため、目が覚めたらすっかり昼下がり。

ボンヤリした頭のまま、どうにかメシを作り、一息ついたところで思い出した試合がある。1982年のワールドカップ、西ドイツ対フランス戦だ。

当時、私は中学生。この試合で初めて、ワールドカップのすごさを実感したのであった。

生だったか録画だったかは定かではないけど、真夜中だったのは間違いない。親父と2人で、ワーワー騒ぎながらテレビを見ていた。まだテレビはリモコンなどなく、チャンネルをガチャガチャと回すという時代だった。なぜか部屋の様子も含めて、そのときの情景はよく覚えている。

試合の流れとしては、1-1のまま延長に入り、延長戦でフランスが2点勝ち越し。誰がどう考えてもフランス勝利と思いきや、西ドイツが奇跡的に2点を取り、PK戦に。まさに激闘とも言える試合だった。これがゲルマン魂かと、身体が震えた。

プラティニとかリトバルスキーとかルンメニゲとか。懐かしいなあ。ちなみにこのときのブラジル代表にソクラテスという人がいて、すげー名前だなあと思ったりもした。

40代くらいの世代では、あのスペイン大会でサッカーの面白さに気付いた人も多いはず。尤も私の場合は、最後までプレイする側にはならなかったけれど。

今回の女子ワールドカップは、多くの子供たちにとってサッカーを始めるきっかけになるはずだ。野球のWBC後、公園でキャッチボールをする親子が増えたように、これからしばらくは、ボールを蹴る親子が増えそうですな。

30年も昔の西ドイツ-フランス戦がいまでも古いファンの間で伝説の試合であるのと同様、今回の決勝戦のことが忘れられることは、決してないだろう。

すごいモノを見た

ピンチ&チャンスのたびに、ヨメの下半身に力が入っていてハラハラしたが、本当に素晴らしい試合だった。

思うような試合展開にならなかったけれど、よく我慢して、あきらめずに走ったものだ。ワールドカップで日本が優勝するだなんて、自分の人生では最初で最後かもしれない。

沢アニキは、府中名誉市民確定だな。

魔法少女なでしこ

内股で素早く駆け上がる鮫島。「お買い物ドリブル」と称され、ドイツやスウェーデンの左サイドを何度も鋭く切り裂いた。

「なでしこジャパン」という呼び方は、じつはあんまり好きじゃない。サムライブルーというのもどうかと思うことが度々あるが、それ以上に、自らの国の女子代表チームを称する言葉としては、あまり相応しくないと感じている。謙虚さに欠けるというか、自分から言う言葉じゃないよなあ、という意味で。

だけど、今回のワールドカップは予選からウォッチしてきて、その考えを改めつつある。「なでしこ」の名を冠するに値するチームなのではないかと、感じるようになった。

いわゆる「マリーシア」的なことを滅多にしない。

審判が見てないところで後ろから激しくチャージしたり、あからさまにレスリングのように相手を倒したり、そういったいやらしいプレーはほとんどしてないんじゃなかろうか。

あと、ツバを吐かないよね。他国の、モデルばりのルックスをしたキレイなねーちゃんが、ピッチにぺっとツバを吐くのを目にすることはあっても、「平たい顔族」の彼女たちは、そういう振る舞いをしてないんじゃないかと思う。気付いてないだけかしらん。

加えて、じつにエレガントなパス回し。ヨーロッパの国は、明らかに体格を生かしたサッカーをしていて、それはそれでいいんだけど、日本女子は、フィジカルが弱いんだから必然的とも言えるが、パスサッカーに磨きをかけてきた。

男子のようなプレーを目指すのが欧米としたら、体格に劣る日本人らしい、剣道に対する薙刀のようなサッカーを、日本女子は完成させたような気がする。気品とアイデアに満ちあふれた、じつに女性らしいサッカーを。

スウェーデン戦はほんとうに象徴的だったけど、小憎らしいほどのパス回しで相手を完全に翻弄していた。試合終了後の、「なんでこんなちっこい相手に負けてしまったのかがわからない」とでも言いたそうな相手の呆然とした姿は、まるで弁慶と義経の五条大橋のようでした。眠気も吹っ飛んだ。どこかの国のプレスが、「魔法のような」と記事に書いていたけど、まさにその通り。

ラスボスは、アメリカ。府中出身、地元のヒーロー・沢アニキには、ぜひともゴールを決めて得点王になってほしいね。そんで勝つことができれば、本当に最高だ。

黒石焼きそば

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青森物産館で黒石焼きそばをゲット。この手のご当地系パッケージは富士宮焼きそばで痛い目にあったこともあるが、結論から言うとコイツは「当たり」でした。幅広麺がモチモチで美味い。おすすめです。

あとは大量のポテサラと、さらには豆類も別枠でサラダに。ちょっとマヨ率が高いけど、まあいいや。栄養のバランス重視ってことで。

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焼きそばの具は、オーソドックスにキャベツと豚バラ肉。頑張って「つゆ焼きそば」にしようかとも思ったが、さすがにリスクが高そうでパス。いずれまた、八甲田の沢に行くときに現地で食すこともあるだろう。

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気が向いたら、また購入しようっと。

ミートソースを大量につくる

家人が予想よりだいぶ早く退院してしまった。束の間の独身生活も終わってしまい、しょんぼりである。

退院したとはいえ、基本的に安静を命じられており、トイレとシャワー以外は極力歩いてはいけない。三食の世話をせねばならない。

朝晩はともかく、昼メシをどうするかが問題である。しばし腕組みをしつつ考えて、ミートソースと餃子とカレーを大量に作ることにした。今回は、そのミートソース編。

牛挽肉を1キロ。あとはトマトピューレに玉葱、人参、セロリがあればOKである。まずは野菜をみじん切りにして、オリーブオイルでじっくり炒める。

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その後、汗をかきかき1キロの挽肉と格闘。

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赤ワインとか、塩コショウで味をととのえつつ、トマト缶を加えて煮込む。冷蔵庫の中の、古くなったトマトとかも入れちゃう。

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できあがったミートソースでナスのミートグラタンを作って食べた。肉々しくて美味い。残りはジップロックのコンテナSサイズに入れて、冷凍。

普通にスパゲッティにしてもよいし、dai君が送ってくれたジャガイモをふかしてかけるのもよさげ。

15年前の伊達公子とオレ物語

クルム伊達公子の試合を、夜更けのNHKで観戦した。1回戦とはいえ、40歳での勝利はすごいね。最後にウィンブルドンで勝ったのは、なんと15年前だってんだから。

チビチビ酒を舐めながらボンヤリ見ていたら、ふと思い出した。その15年前のウィンブルドン、グラフとの試合は、当時の職場で見ていたのだ。小さなテレビに3〜4人かじりついて、夜更けのオフィスで。

単なるオッサンの懐かし話で申し訳ないのだが、当時はフリーから会社勤めに転身した頃で、その生まれて初めて勤めることになった会社というのが通販事業をやっていて、カタログをせっせと作っていたのですね。

何を売ってたかというと、乳首がピンクになる薬だとか、恋人に出会えるパワーストーンだとか、みるみる健康になってしまう金魚運動器だとか、要するにその手のもの。

3種郵便の兼ね合いで、カタログの51%を記事とすれば郵送費がものすごく安くなるのね。そういった事情で、売れない芸能人や、カネさえ払えば都合のいいことを喋ってくれる大学のセンセイのインタビューなんかを作ったりしてた。

ワンマンな社長がすべての原稿をチェックしていて、よく「オマエの記事はキッチリしすぎていてイカン!」と、真っ赤になったゲラを返されたなぁ。こう書くと、なんだかイイ話っぽいんだけど、具体的には「わざと誤字脱字を入れるくらいがいいんだよ」とか、「もっともっと下品に書け」とか、そういうことを言われたりしてた。おっと、やっぱりイイ話かもしれないw

当時デザイナーとして在籍していた、ちょっとルックスのいい女の子がいたんだけど、彼女なんかは化粧品だったか、ジルコニアみたいな人造ダイヤだったか忘れたけど、いきなりイメージガールとしてカタログで使われたりするわけですよ。しかも名前を、(コレ書いていいのかなあ……)「巴里麗子」とか付けられて。

その、巴里麗子ちゃんや職場の面々といっしょに、伊達公子の応援をしていたのですね。15年前の青山のはずれのオフィスで。いやあ懐かしい。

あの頃は夜な夜なオフィスで呑んでたんだけど、同僚というか先輩のT君が、よく「ハッパ」をポケットから取り出して、やおらアルミホイルで即席のパイプを作り、回したりしたのもいい思い出です。

巴里麗子や、そのときの会社のブランド名をググってみたけど、見つからない。当時のスタッフたちとは音信も途切れて、一人だけ年賀状だけの付き合いが続いているけど、きっとみんな元気だろうと勝手に思っている。

あれから15年が経ち、伊達公子は引退からカムバック。そして私はくだんの会社はすぐに辞め、職場を転々として今ではくたびれた中年になった。

クルム伊達公子の今夜の相手は、ビーナス・ウィリアムス。なんとか大金星をつかんでほしいところだが、冷静に考えれば難しいだろう。しかし、勝負事はなにが起きるか分からない。相手の目を白黒させるようなシーンが少しでもあればと祈る。

「不吉じゃねえか!」とドン引きされそうだが、状況的に、シャーク堀口vs関拳児みたいな好試合を期待!

磯吉@府中

年を取ると、独り呑みが楽くなりますね。いわゆる「立ち飲み屋」を全否定するワタクシとしては、くたびれた飲み屋のカウンターあたりで、ボンヤリとやるのが好きです。

独りで呑むのって、若い頃は気後れしたり、緊張したりすることもあった気がしますが、ようはそれだけ「近所のオッチャン」度が上がったということなのでしょう。

そんなわけで、このところ家人の入院をいいことに独りで飲み屋巡りをしています。特に、コ汚い系ですね。いや、そんなこと書くとお店に悪いんだけど、ホメ言葉ですんで念のため。

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磯吉 居酒屋 / 府中駅府中競馬正門前駅府中本町駅

最近のお気に入りは、駅南口の路地にある「磯吉(いそきち)」というお店。間口が狭くて、いわゆるウナギの寝床的な店内は、いつみても満席だけど、独りなら比較的入りやすい。

いわゆる「安い・美味い」の典型的な感じ。魚は刺身もいいけど、焼き物がこれまたイイ感じです。入り口すぐに焼き場があって、大きな網の上でエボダイやらカマスやら、丸のままだったり切り身だったりがジュージュー焼かれている。ん〜、シズル感。

だいたい、ホッピーから入って魚を何種類かオーダー。その後、小鯵の唐揚げや鰯の竜田揚げなど、カロリー高目のやつをオーダーしております。

小一時間ほど呑んで食って、会計はせいぜい2000円とか。これはいかにも吉田類が好きそうな店だな〜と思い、帰って調べてみたら案の定。酒場放浪記のサイトに掲載されてました。モツもいけるのか、なるほど。

http://w3.bs-tbs.co.jp/sakaba/shop/283.html

「京王(ストア)でトマト買ってきて!」などと微笑ましいやり取りも聞くことができる、素晴らしい呑み屋でございました。