葉山ふたたび

GWの前半。dai氏、Matt氏と葉山の友人の店で飲もうぜってことになり、仕事を早々に切り上げて電車に飛び乗った。

今回は横須賀線ではなく湘南新宿ラインを使用。調べてみると、新宿から逗子行きは、数こそ少ないもののそれなりに運行しているんだね。

相変わらず美味い鶏料理に舌鼓を打ち、お約束の冷やし中華も1人1杯。Mattは早めに帰ったが、閉店後に店主を巻き込んで葉山ではしご酒となった。どれもdeepな店ばかり。最後のほうは記憶が飛んでるが、久々の痛飲である。


翌朝、どうにかチェックアウト前に起床し、身支度を整えて森戸から長柄方面へと歩く。

特に行くあてはないので、横道にそれまくりつつ、汗をかきかきウロウロした。前回も思ったが、葉山あたりは本当に「山」だ。それをより実感したのは、谷状地形に多い、いわゆる「水みち」である。このへんは住むのによさそうだなーと思っても、雨の日や、その翌日あたりにどんな感じになるのか、不安を覚えるような土地もじっさいに多い。そもそも海からの湿気が多いエリアなので、地面の下からもってことになると「当たり外れ」がけっこうあるのかもしれない。

そんなことをボンヤリ考えつつ、長柄交差点から坂を登り、ヒーヒー言いながら葉桜方面へ。この界隈は住宅地を作るために造成されたようなところで、小ぶりなサイズから豪邸まで、いろんな家が密集している。売り物件もそこそこある。標高100メートルほどなので、逗子駅に行くのはいいとしても帰りは辛いかも? バス使えばいいんだけど。

ふと、いちばん奥のエリアを歩いていたら気になる小径があった。藤棚が美しいお宅のところから、山に分け入る道が付いている。GoogleMap的には途中で道が切れているのだが、どうせ下まで繋がってるだろうと足を踏み入れてみた。

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うーん、いいなあ。ほとんどトレッキング。ところどころで視界が開けるエリアや休憩用のベンチなどがあったりして、毎日ここを登り降りするのも悪くない、と思ったり。夏は藪蚊が多そうだし、雨や風の日もあろうが、そういうときこそバス使えばいいんだし。


知らない土地はじっくり歩いてみると、本当におもしろい。

引っ越してきました

といっても、URLが若干変わっただけですがね。

長年慣れ親しんだWordpressの標準テーマとはおさらばして、モダーンでレスポンシブなルック&フィールにしてみました。パソコンでもタブレットでもスマホでも最適化してくれるという親切設計。

時間がなくて全然カスタマイズできてないので、文字の大きさとか手を入れたい部分はいっぱいあります。

あと、Windowsで見てる人はメイリオを指定するのがいいのか、それともNotoがいいのか、そのへんも検証したいんだけど、まあどうでもいいか(ヒラギノ入ってれば問題ないお!)。見づらいようだったら、文句言ってください。

前のブログは、なんかphp設定して文字コードをきちんと見なおせば直るっぽいんですが、昔からいろんなプラグイン仕込んだりしてディレクトリ全体が汚れてる気がしたので、OSの新規インストール的な気分で新しく設置しました。

それにしてもWordpress自体はもちろんのこと、ホスティングでお世話になってるさくらインターネットさんが随分と進化してて、ボタン一発で設置までできたのは笑ったわー。このあたりもテクノロジーの進化を感じるですよ。はじめてWordpress設置したときは、完全マニュアル操作でFTPしながらconfigいじったりしてたもんだよなあ……(遠い目)。

まあ、ボチボチやります。

移住計画

森戸海岸にて

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急に思い立って、逗子・葉山に遊びに行ってきた。

我が家では夜な夜な移住計画について話し合いが行われており、その候補地のひとつとして逗子・葉山エリアがあるのだが、実際どんなところなのか、行って歩いてみようという趣旨である。

葉山に宿を二泊とり、ウロウロ彷徨った。逗子駅周辺を歩きまわったり、海岸で遊んだり、友人の店で鳥料理を食いまくったり。冷やし中華が絶品だったなあ〜。

逗子駅から通勤するとどんなイメージかってのも、実際に横須賀線に乗って実感した。確かに乗車時間は長いけれど、噂通りで確実に座れるというのはデカイ。東京に出てからの、勤務地までの経路が若干面倒くさいが。

ところで逗子・葉山といえば海のイメージが強かったんだが、実際に行ってみると断然山だね。三浦アルプスという異名もあるようだが、季節柄新芽がたいへん美しい山並みが続き、大好きな東北の山にも通じるものを感じた。あんまり植林とかやってないんだろうなあ。

というわけで、たいへん良いイメージでした。夏になると人が増えて、また印象も変わるのだろうけど。

次は小田原に行ってみよう!

格闘技



とある週末、八王子まで格闘技のイベントに足を運んだ。馴染みのバーの常連が選手として出場するというので、その応援である。

いわゆる総合格闘技ってんですかね。詳しいルールとかカテゴリーについてはよく分かってないけど、ナマの肉体同士がぶつかり合う迫力は、ド素人にも十分に伝わってくる。「肘が抜ける」選手がいたり、

目当ての試合、応援してた選手は惜しくも2R判定負け。1Rでの速攻から寝技で関節が決まればよかったのだが、うまく逃げられてスタミナ勝負に持ち込まれたのが敗因か。

まぁ前日も飲んでたみたいだし、しゃーないw

アニメ『ピンポン』が素晴らしすぎた



アニメオブザイヤー受賞記念ということで、フジテレビオンデマンドにて無料配信中です!これ、本放送中は見逃してしまったのだよなあ。

原作をスピリッツで連載してた頃の松本大洋ってキレッキレで。『花男』とか『鉄コン筋クリート』とか、もういちいち解説する必要もないほどの名作を量産してたものだ。

で、アニメ全11話をぶっ通しで見ました。

昨年度下期に放送されていた『寄生獣』もずっと見てたけど、いい意味でも悪い意味でも原作に忠実な作りだったのに対して、『ピンポン』はすごい。すごすぎる。

原作にはない新キャラや設定が随所に盛り込まれつつ、Twitterやらゲームやら、果ては改正された卓球のルールとか、連載されてた20年前とは異なる世相を自然に溶けこませ、原作の素晴らしさをアニメというフォーマットで完全に昇華させ、そんでもって原作厨の皆さんには大変申し訳無いかつ失礼な話かもだが、完全に超えている。

卓球というスポーツが持つ独特なスピード感ってあるじゃないですか。原作も、静止画なくせに熱い攻防がスピード感を持って描かれてましたよね。

でもこのアニメでは、技術的なことは詳しくはないが、フレーム数やら流れの緩急が絶妙で、実写以上に卓球の魅力が伝わる映像になってる。むー。これはすごいよ。日本のアニメ、すごいじゃないか。そりゃあ賞をもらうのも納得の出来栄えですよ。

個人的に特に関心したのは上記のほかにいくつもある。全部書いてるとキリがないので抜粋。

・スマイルに負けて海に行く少年が最後までいい味を出していた
・「血は鉄の味がする」という松本大洋ならではの言い回しが、最後の最後でものすごくキレイに伏線回収される
・チャイナ(コン・ウェンガ)を筆頭に、いろんな「救い」がある

今週の日曜日まで無料で見られるので、未見の方は是非。寝る間を惜しんででも見る価値がある。いや、花見の予定をバックレてでも。原作を知ってるなら、なおさら見て欲しい。

インターナショナルアーケードを歩く

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週末、山仲間と飲んだ。場所は、なんとなく辛子蓮根と馬肉が食いたくなり、適当に検索して見つけた店。そうとは知らずに行って驚いたのだが、インターナショナルアーケードにあったのだ!

ここは昔、アド街で見ていつか行ってみたいなーと思っていたので、偶然に感謝しつつ、美味い馬肉を焼酎で流し込んだ。シメは馬肉の寿司。

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その後、酔い覚ましにインターナショナルアーケードを新橋方向に歩く。さすがに店舗はすべて閉まっていたが、そこはかとない廃墟感がたまらない。

新橋側のドン突きは駐車場になっており、その先はというと、和民関係の店が入っていて通り抜けることができない。裏から回ると呼び込みがいて、危うく和民で二次会になってしまうところだったが、奥を覗いてもいいよということで、ありがたく見学させていただいた。

あー、イイヨネ!

ちなみにその後、新橋のバーで二次会のあと「二郎食おうぜ!」と勢いでインスパイア系に突入。ニンニクマシマシ。帰りの電車で迷惑をかけてしまった。

MOROHAという若者たちのこと


きっかけは、新井英樹がジャケットのイラストを描いたというニュースである。「へ?」と思いつつ確認すると、確かに暑苦しい新井英樹のタッチで若者二人が描かれていた。ってかキーチと甲斐みてーだな、これ!?

「MOROHA」という名はそのとき知った。

ところが「ラップグループ」という言葉による警戒心というか、「まいっか」的な偏見的先入観が勝り、それ以上追うことはなかった。なんていうかさ、踊るための音楽というかマイルドヤンキー的な印象が強くてさ。思えばこれが痛恨の極み。新井英樹が腑抜けな音楽に共鳴するわけなどなかったのだ。

新井英樹は、最も好きな漫画家のひとりだ。最近も「空也上人がいた」という大傑作を世に出したばかり。相変わらずセールスはパッとしないようだが、マンガHONZ超新作大賞にも選ばれ、堀江貴文などと対談もしているので大いに注目されるに違いない。IKKIの最期を飾った作品ということもあるが、紛れも無い名作なのでこのブログを読んでいる紳士淑女の皆様におかれましては、もれなくお買い上げ頂きますようお願いする次第。

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そう、それでMOROHAの話だ。なんとこれまた当ブログにて大プッシュされているアーティスト、寺尾紗穂様が、そのMOROHAとライブを行うという。

ともあれ、コトここに至ってはさすがに看過できず。たまたま訪れたタワレコにてMOROHAを試聴したところ、これがヘッドフォンしたまま石のように固まってしまうような衝撃を受け、ひとしきり聞き終えると2枚のアルバムをレジに持っていったのであります。

ところで寺尾紗穂は3月18日に新アルバムが出ますね。収録曲の多くは過去のライブでも何度か演奏されており、紛れも無い名作なのでこのブログを読んでいる紳士淑女の皆様におかれましては、もれなくお買い上げ頂きますようお願いする次第。

とりあえず「楕円の夢」のPVを貼り付けておこう。ライブのMCでは「楕円というのは中心がふたつあるんです」と語っていた。中心がふたつ。わかりますね?え、わからない? んもー。


ということでMOROHA素晴らしいよ、というお話です。なんていうか、和製のラップとかヒップホップみたいなのって、どれもこれも同じカラーというか、そんな偏見がありました。実際はちがうのだなあ、というのがよくわかった。

ていうかね、タワレコで初めて耳にしたときの印象ってのは、もうラップだのヒップホップだのを超絶していて、「これはビート詩人ではないか!?」というものでした。ケルアックとかギンズバーグとか。

なんつってもMCとギターだけ。そのギターってのがシンプルでいてかなり高度なテクニシャン。声とギターのみ。その潔さ。そのわりに深さ。重さ。わざとらしく韻踏んでんじゃねーよ、という感じですが、これは新井センセイも好きそうだわー。寺尾女史は、なんでいっしょにライブすることになったか、経緯はわかりませんが、なんとなく通じ合うものはあるような気もする。

若い、とか青い、とか言う人は言うだろうし、そういうのもひっくるめて良いと感じてます。でもこのスタイルを曲げずに作品を作り続けて欲しい、と切に願っています。

問題のライブですが、5月3日に熊谷だって。うーん、その日付は実家に帰っちゃってるから行けねーヨヨヨ。誰か代わりに行って、感想を聞かせて欲しい……。

よくよく見たら、MOROHAってRoseRecordsじゃないですか。Roseは曽我部恵一が主宰するレーベルでありまして、結局のところ、自分が敬愛するアーティストたちとの接点がここまであったにも関わらず、これまで聞こうともしなかったことに対して無性に腹が立つ次第であります。

とりあえず「三文銭」という楽曲のPVだけ貼り付けておこうっと。興味があったら他のも探してみてください。このブログを読んでいる紳士淑女の皆様におかれましては……。

ドリームはカムしてトゥルーにならず
ドリームはゴーしてトゥルーにしていく

↑こーいうの、なんかいいなーって。

石田徹也という画家のこと

思えば2012年のNHKお正月ドラマ「とんび」を見て、踊ろうマチルダに出会った。あのドラマのEDで使われていた「箒川を渡って」がココロに突き刺さった瞬間のことは、今でもよく覚えている。

今年の正月のこと。年末に放送された山田太一脚本のドラマ「ナイフの行方」をなんとはなしに通勤中に見ていた。

松本幸四郎が演じる老人が、通り魔未遂事件を起こした青年と同居生活を送るという謎めいた展開で、なかなかに面白い。だがドラマの内容以上に、EDに映し出されたとある画家の作品に目が釘付けになった。またしてもココロに突き刺さった。

画家の名は石田徹也。31歳で夭折しており、静岡県の焼津出身という。同郷ということもあるが、その独特な画風はじつに印象的だ。ちょっと公式サイトから画像を拝借しておく。

<飛べなくなった人>


<無題>


<兵士>

思わず画集を注文してしまいました。ちょっとお高いけど全作品集のほう。

石田徹也全作品集
石田徹也全作品集

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いやー、なんというかズッシリくる。好き嫌いは激しいと思うのだが、頁をめくる手が鈍るほど、ひとつひとつの作品に重みがあり、見入ってしまうのだ。

なんたるリアリティ、なんたる質量。孤独、叫び。幸福になると描けなくなくなるからと、彼女と別れたなどというエピソードもあるようで、まさに生命を削ってキャンバスに向かったのだろう。死因は電車事故とのことだが、自殺なのか事故なのかは不明らしい。嗚呼。

3月25日まで、静岡県立美術館で企画展をやってるんだよなあ。行きたいなあ……。

音楽がない人生なんて

よっしゃ、聞かせてもらうぜ!Yeeeeeaaaahh!!

今夜だ今夜!

■忌野清志郎ロックン・ロール・ショー The FILM ♯1 入門編 トークイベント

配信日:2月20日(金)
配信時間:21:30
配信先URL:http://www.towerrevo.jp/
出演:箭内道彦、鋤田正義、太田旬、高橋ROCK ME BABY
司会:坂本幸隆(TOWER RECORDS)

こないだ新宿のタワレコに行ったんですよ。なんかレコード屋(っていうかCD屋?)に行くのって本当に久しぶりで、知らないアーティストを試聴したり、棚をウロウロしてるだけでムチャクチャ楽しくてさあ。

ああ、俺はもっとこういう場所に頻繁に来るべきだったよ、って思ったのよ。本屋に行くのも楽しいじゃない?ついつい時間を忘れちゃったりしてね。アレといっしょで、タワレコみたいなでかいお店って、本ッ当に楽しいんだよ。会社サボって時間の制約がなかったからかな、フロア行ったり来たりで2時間くらいすぐにたっちゃったね。

そんでね。決めたんですよ。もう音楽や映像は、ぜんぶタワレコで買おうって。もうAmazonなんかで買うのやめようって。

Amazonが法人税払ってないとか、消費税払ってないとか、そーいうのもあるんだけど、なんていうか、タワレコにいたお客さんがみんな楽しそうなの。音楽ソフトが売れないっていう話は最近よく耳にするけど、レジも大行列だったし、とにかく活気というかさ、何かのエナジーみたいな波長がズンズンきて、自分も感化されちゃって、売り場で手書きのPOP見てアレコレ想像して試しに買ってみちゃうみたいな体験を久しぶりにして、やっぱり買い物自体がすんげえ楽しいわけですよ。

アレもコレもって、気がつきゃ1万円近くCDを買ったんだけどさ、ついでに3月に出る寺尾紗穂のニューアルバムも予約してきちゃった。

あとね、ついでに買ったのがコレ。

タワレコの“NO MUSIC, NO LIFE!”のポスターが大判の書籍になっていたのね。冒頭のキヨシローのは店舗に飾ってあって収録されてなかったけど、まあいいや。

それこそウィスキーを舐めながら、いろんなアーティストのメッセージをパラパラ見るのが最近のニッカです(オヤジギャグ)。この本、絶対に持っておいたほうがいいよ。箭内さんはじめ、スタッフの皆さんの素晴らしい仕事が凝縮されてる。

あーもうアレだ、レコード再生環境を構築してえなあ!

そんで、ディスクユニオンに通わなきゃな!

Ichiro's Maltのこと

府中の馴染みのバーでIchiro’s Maltの限定品を飲ませてもらったのは、ずいぶんと前のことだ。

「申し訳ないんですが、こちらはお一人様一杯のみとさせてください」

どうやら、数が稀少なため放っておくとすぐにボトルが無くなってしまうらしい。味は、もちろん素晴らしい。一発でファンになってしまった。

最近、マッサンのブームでニッカやサントリーのウィスキーが人気ということで、それはそれで大変喜ばしいことなのだが、日本にはそれ以外にもウィスキーを作っている蒸留所はいくつかある。

比較的よく見かけるのは、信州のマルスウィスキーかな。あと、北海道の厚岸あたりに、新しい蒸留所ができるという話も聞いた。

で、Ichiro’s Maltは秩父蒸留所である。ココは家人の実家近くにあり、ぜひ見学に行きたいところなのだが、一般人では難しいらしい。うーん、残念。

上の写真は、最近比較的入手しやすくなったボトルで、ミズナラ樽で熟成させたもの。価格も6000円台半ばと庶民にも手を出しやすい。同様のリーフラベルにはもう一種類あって、そちらは秩父蒸留所の全身である羽生蒸留所の原酒とのブレンド。

ハッキリ言って、ウィスキーが好きなら絶対に飲んでみるべきだ。不味かったら遠慮なく買い取りさせてもらいますので。

私は見かけたら買うようにしているが、馴染みの伊勢丹の酒売り場のバイヤーさんいわく、粘り強く交渉しているのだが、たまに入ったとしても3本ずつくらいで……と頭を抱えていた。

最近、年をとったせいか自宅でも焼酎やウィスキーを好んで飲むようになった。OLDみたいな、若い頃だったら見向きもしなかったようなウィスキーも、美味しく感じられる。いや、マジでダルマって美味いわ。30年前の自分に教えてやりたい。

渋谷逍遥

『0.5ミリ』という映画がどうしても見たくて、有給とって渋谷へと出かけた。でもどうせ渋谷に行くならと、あれこれ組み合わせてブラブラしてきたざんす。

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まずはココ。オープン当初はものすごい行列ができたとかで、ようやく落ち着いた頃合いであろうとカオマンガイ専門店、ガイトーン・トーキョーに。とはいえ目論見は甘く、11時30分頃ですでに5人ほどが列に並んでいた。

映画の時間との兼ね合いもあり、あんまり余裕はないのだが回転は早かろうと最後尾につく。10分くらい並んでようやく入店。

メニューは1種類。カオマンガイのみなので、並を注文。皮ありとなしを選べるようで尋ねられたが、もちろん皮ありで。さらにパクチーもお願いする(デフォだと付いてこないみたいね)。

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ほどなく配膳され、ひと口食べたところで「いかんいかん」と撮影したのが上。ミニバケツに山盛りのパクチーが有り難い。味?すンごい美味いよ。鳥スープで炊いたジャスミンライスが抜群の美味さ。やっぱり大盛りにすればよかったか。

木場にあるカオマンガイ専門店「プイ」も素晴らしいが、渋谷でこのデキならばわざわざ来た甲斐があったというもの。駅から徒歩10分くらいだけど、凄まじい人気ぶりも頷けます。

本場・バンコクの店舗には行ったことないんだよね。以前タイに行った時はバンコクでの滞在時間が少なくて、泣く泣くあきらめたのです。

こういう「現地のホンモノ」が東京で味わえるというのは本当に素晴らしいなぁ。東京出店についての漢らしいいきさつについてはググれば出てくると思うので、興味があればぜひ。

公式サイト:ガイトーン

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カオマンガイで腹を満たして道玄坂をフゥフゥ言いながら登り、ユーロスペースへ。

『0.5ミリ』を知ったのは、主題歌を寺尾紗穂が歌ってるってんで興味をもったのがキッカケ。監督が安藤桃子、主演が安藤サクラという、奥田瑛二の一家総出で撮影された映画ですね。

これまた素晴らしい内容でした。「押しかけヘルパー」っていう設定だけ見ると素頓狂なんですが、なんというか坂田利夫に津川雅彦を筆頭として、老人たちが実にいい。

196分という長尺映画なのに、あんまり説明的な印象は受けず、密度が濃い。コメディで、かつシリアス。随所に「仕掛け」が散りばめられて油断ならない。あ、サワちゃんの料理がどれもこれも美味しそうでした。鯵を仕込んでるところのシーンなんか、特に秀逸。

見終わった後、渋谷の街をブラブラしながら、なぜ寺尾紗穂の『残照』が主題歌に選ばれたのかを考えた。この曲はもともと人の死を、もう会うことができない故人の面影について唄ったものだ。

サワちゃんが出会った(押しかけた)老人たちは、別れるときにサワちゃんに何らかの贈り物をしている。小さく折りたたんだ1万円札であったり、クルマであったり……。

最後の老人から受け取ったもの、それが何だったのかに思いを馳せ、『残照』を頭のなかでリフレインさせながら道玄坂を下った。

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続いて向かったのは、ソフトクリームの日世がやってるカフェ的なお店。こちらで、極上のソフトクリームを堪能してきました。

お店の中はオサレな女子でギュウギュウだったので、テイクアウトでおひとつ。コーンの部分がクッキーになってたりするのだけど、なんといってもそのお味。スーパー濃厚です。なんかもう、もはや練乳じゃねえかコレ?的な。

美味しゅうございましたが、個人的にはもっと牛乳っぽいのが好きかなー。カロリーも高そうだしねぇ。

というわけで、久々に1人の休日を堪能した次第でありやす。

お寺で婚活

正月と春夏のお彼岸には、実家の墓参りを欠かさない。やっぱりご先祖様はダイジですよということで。

そんでもって、今年の正月に寺に行くとこんなチラシが貼ってあって、もはや自分には関係のない話なんですが、素晴らしいシステムだなあとしみじみ思ったわけです。

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ヘンテコな業者に何万円も払って収穫のないお見合いパーティーを繰り返すよか、よっぽどいいよねぇ。お寺側としても、カップルが成立すればメリットもあるわけで、なんというか、こういうのをWin-Winというのだろう、きっと。

会員数2300人で成立が65組(130人)ってことは、約5%か。いい数字ですよコレ。地縁の縛りがきつくならないか、みたいな心配もあるのかもしれないけど、報告義務もないため、実際に付き合ってる人はもっといるそうだ。

これはあくまでも静岡県西部のいち宗派の活動なので、もっといろんな地域でこうした活動があるといいんじゃないかなー、なんてボンヤリ思ったのだけど、公式サイトを見たら、宮城県塩釜市、静岡県清水市、長野県木曽などで同様の取り組みが始まっているらしい。

公式サイトはここね。吉縁ドットコムって(笑)

10年前にコレがあったら、やばかったな……。

コンコルゲン夫婦

2年前の正月にもコンコルドのCMを紹介したのだが、毎回実家に帰るたびに新バージョンが放映されており、マンネリ感はありつつも密かな楽しみとなっている。

で、いまは「コンコルゲン夫婦」ってことでいいのかな?(笑)







ちなみにフルバージョン(?)はこちら。

ベランダからの風景

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夕刻。実家から東京に戻り、新宿から京王線に乗っていると、ちょうどいい塩梅で富士山が綺麗に見えていた。

駅からの道を早足で。自部屋に戻ると年賀状には目もくれず、荷ほどきもそこそこに、急ぎベランダに出てシャッターを切った。

年末年始は積雪に悩まされた地方も多かったようだが、個人的には行く先々で富士山がよく見えた。

この1年、いいことがいっぱいありますように。みんなに、家族に、そして自分自身にも。

let's hope it's a good year without any fear.

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ほんとうは12月8日にこそ、こういったポストを投稿するべきだったのだろうが、こないだBSで放映していた「ジョン・レノン、ニューヨーク」というドキュメンタリー映画を見て、改めて自分がジョンが死んだ年齢をとっくに超えていることを認識し、愕然とした。

ビートルズが解散してからの10年。たったの10年で、ジョン・レノンは大いなる遺産を残してくれた。紆余曲折はあった。アメリカでの国外追放との戦い、ヨーコとの別離、酒、ドラッグ。

映画の終盤、ダブルファンタジーを収録し終えたあたりのモノローグで、ジョンは語る。

16歳に向かって歌ってるんじゃない
僕が歌ったり、曲を書いている時は
同年代の人たちを思い浮かべてるんだ
30代、40代……僕と同じ年齢だ
今じゃ妻子持ちさ
そんな彼らに向けて歌ってるんだ
若者もいいけど、共に育った連中に語りたい
“戻ってきたよ そっちはどう?”
“まわりとの関係は順調? いろいろと経験した?”

 

自分はもちろん、ジョンと同世代ではない。

だが、ショーンが生まれ、あたたかい家庭を持ち、円熟味を増した、
ある意味全盛期ともいえたジョン・レノンの年代を少し超え、
こういった台詞には無条件で胸の奥が熱くなる。

そんなわけでいま、毎日ジョン・レノンを聴いて過ごしています。

今年の更新はこれにて終了。

なんか儀礼的ではありますが、この1年の拙ブログのアクセスランキングなどを貼り付けておきます。なんか昨年のとあんまり変わらんなー。安定してサンフランシスコのストリップ劇場の話がランクインしてるのが、なんとも。

それではみなさん、よいお年を。

●このサイトの年間アクセスTOP10

府中駅南口再開発のお話

ビックリするほどウマい鶏飯の作り方について

長友伝説抜粋

久々のギックリ腰

The Fate of Mitchell Brothers

チンチンにしてやれ!

酸ヶ湯?誰が混浴を殺したか

『マタギ』を読んだ、これはすごい本だ

Goopingで個人輸入してみた

宮乃咩神社?謎の絵札と穴柄杓

松江にて素晴らしい宿に出会う

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個人的には、今回の旅で最大の収穫が2泊目の宿であった。あまりにも素晴らしいというか、自分のツボにズッポシ嵌ったのだ。そのわりに、地元の人もあまり知らないような「穴場」なので、ここで大いに宣伝しておきたいと思う。

縁の宿 北堀

なにから書こうかな、まぁまずはロケーションかな。

場所は、その名の通り松江城のお堀の北側、武家屋敷跡がいっぱいある塩見縄手というエリアです。小泉八雲の記念館や、昨日のエントリのコメントで書いた八雲庵という蕎麦屋も並びにある。

そんで、ここはもともと松江藩の中級藩士が住んでいた家をそのまま改築して使っているんですね。景観保護のために大きな看板も付けられないこともあって、地元民でも知ってる人が少ないんだとか。

面白いのは、この宿は1日1組限定ってこと。だから必然的に一棟貸切です。全部で5部屋もあるのに、大人3人+幼児という小規模グループでは広々すぎて、ちょっと申し訳ないくらい。

さらに、夕食が終わると「鍵はここにありますからね」って、料理長と女将さんが自宅に帰っちゃう。

なんというフリーダム!

我々はそんな元気はなかったですが、夕食後に松江の街に繰り出す人も多いみたいです。季節がよければ、夜のお堀端を散歩なんてのも乙なもの。

ちなみに夕食ですが、昭和天皇の料理人もしていたという板さんが、地元食材を工夫を凝らして調理してくださいます。贅沢な食材を使うわけではないですが、しっかりとした手仕事を感じられる一品が次々と供される。

前日のカニ地獄もそれはそれでよかったけれど、一同、それ以上に満足したのでありました。

難点といえば、お風呂ですかね。温泉ではないので、そこがマイナス要素になっちゃう人はいるかも。

子供用の浴衣もきちんと用意してくださっていたし、素晴らしいロケーションを愉しみつつ、友達の家に遊びに来たかのように寛げる。松江で宿泊する機会があるのなら、検討に値する、というか是非にとお勧めしたい宿であります。

部屋からはお堀が見えます。たまに遊覧船がスイーッと。

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そうえいえば、宿の女将さんとも会話が弾んだのが島根が誇る「木次乳業」のパスチャライズ牛乳。パスチャライズってのは平たく言えば低温殺菌。これがなかなか大量生産できず、敢えて作ってるところは極めて稀なんだ。

宿に着いたあと、「木次の牛乳はどこで買えますか?」などと尋ねる客は珍しいらしく、しばらくパスチャライズ牛乳で盛り上がった。これ、東京だと(未確認だけど)新宿伊勢丹の地下とか、高級スーパーじゃないと買えないんだよねぇ。

最寄りのスーパーを教えてもらい、翌日の分も含めて3リットルほど買い込み、みんなでグビグビ飲みました。一般的な牛乳とちがって、ベトつきがまったくなくサラサラ。それでいてクリーミー。おそらくは、牛乳飲むとお腹がゴロゴロするっていう人もこれなら大丈夫じゃないかな。

島根の人は毎日こんな牛乳が飲めてうらやましい!

宿だけでなく、この牛乳も機会があればぜひ試してください。ていうか、島根に行くことがあったら、スーパーに行って買って飲めよ!というお話でした(なお、コンビニでは見かけなかった)。

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というわけで、足立美術館とか他にもいろいろトピックはあるんだけど、旅の報告はこれにて終了でやんす。

このエリア、ぜひ再訪したいッ!

神話の国は伊達ではない

出雲といえば、やっぱり神話の舞台としても有名ですな。古事記とか出雲国風土記とか。とにかく、そこらじゅうに「これがあの!」っつう場所がゴロゴロしてるのな。

こちらは国譲り、国引きの神話で知られる稲佐の浜。出雲大社からすぐです。

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あとなんつっても黄泉平坂があるってのが驚いた。ご丁寧に「やまももの木」まで植わってたよ。これ、実をつけたりするのかしら?

黄泉平坂は夕暮れ時に訪れたんだが、それっぽい雰囲気でゾクゾクしやした。まわりは普通の住宅街なんだけどね。

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明らかに「格」がちがう

「格」ってのはこれ、神社の話です。

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やっぱり出雲大社は外せないってことで、駐車場探すのに四苦八苦しつつ行ってまいりました。観光バスもひっきりなしにやってくるし、とにかく人がわんさかいて、あんまりゆっくりできなかったな。

でもまあ拝殿の大注連縄は納得の大迫力。ともあれこれで、短期間での伊勢&出雲の両参りを果たすことができました。感無量。

今回、時間が許す限りいろんな神社に行ったんだけど、本殿が高床式の、いわゆる「大社造り」(っていうんですかね?)なところが多かったかな。なんかもう風格というか、佇まいからして違いがハッキリわかる。

特に印象的だったのは、山深くにひっそり佇む須佐神社。御祭神はもちろんあのお方。ここはクルマがないと来られないので人が少なかったせいもあるんだけど、オーラが半端なかったです。

裏にある大きな杉は樹齢1300年とか。大木マニアとしても、大満足でありやした。

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まだまだ行ってみたい神社がいっぱいある。そのあたりは、次回(あるのか!?)の課題です。

ズワイガニ、おいしゅうございました

解禁は毎年11月6日。地域によって呼び名が変わるのはご存知のとおり。

宿は蟹地獄コースで予約。日本人って本当にカニが好きだよなあ、と思えるほど調理のバリエーションが豊かだよね。水揚げ量日本一という境港にあがった松葉ガニをたらふく。

香箱ガニから始まって都合何杯食べたんだか、ともあれ日本酒との相性も素晴らしく、グイグイいかせていただきました。

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鳥取と島根の旅

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地球はでっかいお砂場だ!

ちょっと前の話になりますが、11月の三連休+有給1日で鳥取&島根に行ってきました。マイルが貯まってたのと、あと一度、カニのシーズンに日本海側に行ってみたかったんすよ。

往路は鳥取空港、復路は米子空港で便を押さえました。主な行程は、こんな感じ。移動はすべてレンタカーでやんす。

  • 1日目:鳥取砂丘〜因幡の白兎神社〜玉造温泉に移動してカニ三昧
  • 2日目:須佐神社〜出雲大社〜松江の武家屋敷で宿泊
  • 3日目:松江城〜八重垣神社〜神魂神社〜黄泉平坂〜安来・さぎの湯温泉で宿泊
  • 4日目:足立美術館〜江島大橋〜鬼太郎ロード〜境港

 

いくつか、心に残ったトピックを明日から。ちょっとずつ。

2014日本シリーズ〜西岡と細川の20秒

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歓喜の瞬間、その横では依然抗議が続いていた。とりあえず細川の位置取りに注目してください。ちなみにこの記事は無駄に長いです。

●コメント撤回で男を下げた西岡

今年の日本シリーズは前代未聞の形で決着がついた。何とも尻すぼみだが、西岡の守備妨害によるアウト宣告により第5戦をホークスが勝利し、タイガース和田監督の抗議が続く横でホークス選手たちの歓喜の輪が作られ、そのまま胴上げである。

視ている側としてはスッキリしないというか、ホークス側としてはせっかく秋山監督最後の試合だというのに水を差されたというか、タイガースのファンとしてもやってらんないよというか。

当初、西岡は故意にできるプレーではないと潔白を主張していたが、各種報道による検証によって「明らかに守備妨害」のトーンが強くなると、その後FaceBookへの投稿による試合後コメントの撤回、故意であったことの告白によってひとまずの決着となった。

個人的には西岡に失望した。ああいうあわよくばボールよ当たれ的なプレーは、一塁走者がゲッツーを崩しにいくスライディングに象徴されるようにプロ選手であればまずは試みる種類のものである。基本、恥ずるところはないと思っている。

だが、左打者だから云々とかわざと内側に走ることなどできないとか、グダグダ言ってしまったあたり、悪い意味で「西岡らしい」面が出てしまった。その後、周囲に諭されたのか、それともコトが大きくなるのを恐れたのか、FaceBookの告白というみっともない幕切れとなった。

だったら最初から素直に認めればいいものを、というのが率直な感想である。やんちゃなのは西岡のいいところだが、さすがにアレは古くから知っているファンとしては失望の一語だ。

●明らかに故意に当てた細川

いっぽうの細川である。

このプレーにおいて、西岡がラインの内側を走っているのを見た細川は、正式なコメントを出してるかどうかは知らないのだが、(そのコメントがどうであれ)敢えて当てに行ったに違いないと直感した。

ホークスファンであれば思い出す試合がある。

2012年の6月2日。その日はスワローズとの交流戦を福岡で戦っていた。

ミレッジ

この試合、ミレッジがセーフティーバントを試みたシーンがあった。球は一塁寄りピッチャー前に転がり、すぐさまピッチャーの攝津がキャッチ。だがなんと、打者走者のミレッジはあからさまにラインの内側を走り、送球を妨害しようと試みたのだ。今回の西岡どころではない。1メートルとまではいかないまでも、70〜80センチほど寄っており、結果的に送球が体に当たることはなかったが、巨漢ミレッジが邪魔だったせいかファーストがキャッチできずセーフになっている。当然監督の秋山は猛抗議したが、判定が覆ることはなかった。このプレーからホークスは6点を失い、逆転負けを喫している。

この日の細川は先発マスクだったが、直前の回に代走を送られベンチに退いていた。守備妨害をめぐってはさまざまな説はあるが、打者走者に送球が当たらない限り守備妨害にはならない、あるいはなりづらいというのが共通認識ではないかと思われる。

時間は戻って2014年の10月30日。タイミング的にはファーストもアウトにできる。だがホームでフォースアウトにした位置からラインの内側を走る西岡を避けるには、そこそこセカンド寄りに送球せねばならない。

瞬時にさまざまな計算をしたのか、それとも本能なのか、細川はファーストベース上ドンピシャで送球した。これは、スローで見たときにファーストに入っていた明石のミットの位置からもベース上に投げたのが伺える(結局は西岡に当たり捕球はできなかったが)。

投げれば、当たる。だが当てないように投げて万が一送球が逸れたら、守備妨害にならないどころか逆転されるピンチとなる。だからこそ当てに行き、試合を終わらせようとしたのだ。それがどんなにスッキリしない勝ち方だろうと。

こちらのまとめサイトに詳しいが、以前テレビ番組のGoingでは、中日のキャンプを取材した赤星が、内側を走る走者にわざとボールを当てる練習をレポートしている。

【解説あり】西岡の走塁を守備妨害にした細川のスーパー鬼畜プレー(褒め言葉)

「細川のスーパー鬼畜プレー(褒め言葉)」とタイトルにあるとおり、実際鬼畜以外の何物でもない(笑)。あの場面、細川の技量であればもう少し内寄りに送球することも可能だったろうし、明石の体勢を見ても、またタイミング的にも悠々アウトにすることは可能だっただろう。

それを、敢えて当てに行き、また実際に当てたところが細川の凄みなのである。

●カメラが映さなかった20秒の会話

だが、細川の鬼畜ぶり(褒め言葉)はそれだけに終わらない。

改めて、冒頭2枚目の写真をご覧いただきたい。優勝の喜びに沸くチームメイトの歓喜の輪をそっと離れ、細川がテクテクと歩いていくのだ。

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あれ、どこに行っちゃうの?とテレビを見ながら疑問に思った。審判に確認にでも行ったのか、いやでも横を素通りしてたし……。画面はすぐ切り替わり、秋山と抱きしめ合う選手などの映像に。

そして次に細川が画面に映し出されたのは、依然として抗議を続ける和田監督の後ろである。

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あらー!!和田監督と審判団の後ろで相対してるのは、バットを持った西岡とレガース付けた細川じゃありませんか! ナニナニ?何をお話ししてんのー!?

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そして再び画面が切り替わり、しばらくして一塁側ベンチに向かって手を振る内川(と松中)の横に発見! 憮然として立ち尽くす西岡を後に、スタスタと歩く細川。

映像を見る限り分かるのは、細川が審判団の横を抜け西岡に歩み寄り、そして何らかの会話を交わした後、その場を立ち去ったということだけ。その間、およそ20秒である。

最後のプレーで明暗分かれた2人。

果たして、何を語ったのか。

妄想を膨らませれば、いろんな会話が脳内再生されてしまうのだが、真実がわからないからこそアレコレ想像できるのもまた、ファンの愉しみなのかもしれない。白い細川だったのか黒い細川だったのか、にもよるしねぇ。

誰か取材した人おらんのかな。知ってる人がいたら、ぜひ教えてほしいものである。

あー、長くてごめんねー。

とりあえず来シーズンも、面白いプロ野球でありますように!

ちょっとだけ『アオイホノオ』を語らせてくれ

近年のテレビドラマでは屈指の名作と断定する『リバースエッジ 大川端探偵社』の余韻を完全にぶっ飛ばし、日本中のクリエイターに衝撃を与えた問題作『アオイホノオ』ですが、人心地ついて、ようやく自分の中でも色々と消化することができました。

柳楽優弥の顔芸とか、トン子さんがとにかくかわいいとか、ヤスケンがハマりすぎとか、津田さんにバシバシされたいとか見どころも多く、大いに話題になった作品ですが、やはり第1話からずうっと根底にあったのは、創作に携わったことのある人の心を、ある意味容赦なく、そして残酷にえぐり出す演出だったかと感じます。

基本、そういったシーンはギャグっぽく撮られていて、見てるほうは苦痛にゆがむホノオ君の表情にゲラゲラ笑ってればよかったのですが、最終回はちょっと違った。

MADホーリィにギャラクティカマグナムとギャラクティカファントム(構えはブーメランフックっぽかったけど)を喰らい、「車田正美のベタを見習え」とダメ出しをされるホノオ君。

直後、部屋中の漫画や画材を撒き散らしながら吠えるわけです。まさに暴走するエヴァのごとく。

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私はあのシーンで涙が止まりませんでした。ドラマ上は「ベタ」は背景を黒くするベタじゃなくて、展開的なベタさであり、ホノオ君はちょっと誤解していた的な感じなのですが、もうね、感情移入というかシンクロ率がハンパなかった。

本気で暴れるホノオ君の姿は、創作に関わったことのある人すべての中にいる。

そこを乗り越えられるかどうかは人によりけりであって、そうした描写はこのドラマでは何度も描かれてはいるんだけど、最後の最後で「マジ」なシーンを出されるとジワっときてしまうわけです。

ああ、まったくテレ東の深夜ドラマは本当に最高だぜー。続編はアレにしても、なんかスピンオフとか、期待しちゃうなー。

公式サイト
http://www.tv-tokyo.co.jp/aoihonoo/index.html

『傷だらけの天使』最終回

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ドラム缶に入ってるのは、もちろん……。屈指の名シーンでありやす。

テレビ埼玉で細々と放映されていた傷だらけの天使。プロ野球シーズンは西武戦が入ると飛ばされるので、長いことかかっていましたが、9月末にようやく大団円を迎えました。

じつは最終話まで通して見たのは今回が初めて。以前どこかで放送してたときには、最終回のみ変則放送で、うまく録画できなかったのだ。

改めて、テレビドラマ史に燦然と輝く金字塔。もう二度とこんなドラマを見ることはできまい、という不朽の名作です。詳しくは作家(でいいのかな?)の西田俊也さんのサイトに全話レビューがあるので、ぜひご覧いただきたい。有名なオープニングの映像は、木村大作カントクが手持ちで撮影したんだー、等々とにかく詳細かつ愛に溢れている。

極私的全話reveiw傷だらけの天使

録画したものは、このひと月足らずで何度見たことか。そして何度見ても、ラストシーンで流れる楽曲に心を打たれる。

作曲はオープニング含め全般の劇伴を手掛ける井上尭之。歌い手はデイブ平尾。もちろんYouTubeにもあったのでリンクを埋めておく。

井上尭之はいま北海道で暮らしているようだが、彼のソロアルバムにも収録されている。もちろんげっと済み。

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さて、そろそろ「積ん読」状態だった矢作俊彦による続編『魔都に天使のハンマーを』に手をつけなくちゃなー。

日立の研究所に行ってきました

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えーと、とにかく人が多すぎでした!そりゃ年に2回しか公開されないレア空間だから仕方がないか。寝坊して昼すぎに出かけたりしたのも敗因。やっぱり朝イチじゃないとだめね、こういうイベントは。野川の湧水地点は大行列で20分待ちでしたよ。

とはいえ、じつに素晴らしい場所でした。あんなところで仕事ができる日立の研究員さんがうらやましい。この日は人の喧騒で大層にぎやかだったけれど、普段は時おり西武線の音が聞こえる以外は静寂の一語のはず。鳥のさえずりや枝葉のざわめきなど、四季の情感豊かな、まさに武蔵野の森。

維持も大変なんだろうけど、それをまた一般に開放してくれるというのも有難いお話。敷地内にはいろんなイベントも行われていたり、芝生エリアでファミリーがご飯食べてたり、皆さん大いに楽しんでらっしゃるご様子。俺もだけど。

久しぶりの国分寺散策、楽しかったー。

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枝垂紅葉がいい感じに色づいていました。もうちょっとすると見頃かなー。

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野川源流でのショット。いくつかある源流のひとつなんだが、日立のスタッフの方によると枯れたことがないんだとか。

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途中で離脱しそうになったけど、湧水ポイントは大行列でありました。

サングリア強化月間

初夏あたりに桃で作るのも好きだけど、なんと言っても果物が美味いのは秋。そうなると作りたくなるのがサングリアである。

いろんなレシピがあるけど、個人的には砂糖を入れて甘くするのはどーかなーと思っている。体重も気になるしね! その代わり、ベースとなるワインは無添加で甘口〜やや甘口あたりを使います。スーパーで1000円くらい。

砂糖を少量でも入れることで、浸透圧の関係でエキスが抽出されるのは事実。でもいろいろ試してみたけれど、どうせすぐ飲んじゃうんだし、飲み口的にも砂糖は入れなくていいやというのが結論デス。

必須な材料は、シナモンスティックとバナナ。それとレモンね。あとは好きな果物を適当に入れて数日待てばオッケイ。ちょうど貰い物のぶどう(マスカットと巨峰)にキウイがあったので、早速漬けてみた。もちろん美味し。

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2本目。実家の浜松から大量のミカンが届いたので、そいつを加えてみる。爽やかな風味になるね!これも速攻で消えた。よ〜く浸かった果肉をアテに、クイクイいけちゃう。

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サングリアは梅酒と違って回転が速いぶん、いろいろ楽しめる。次は遠州産の果物に絞って、三ケ日みかんと次郎柿で試してみようっと。

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あ、安いワインを選ぶときは必ずラベルを確認するほうがいいですよ。チリあたりから原液を輸入して日本で瓶詰めしてるものが多いから。でもよく探せば、きちんと甲州とか信州で丁寧に作った安価なワインもあるはず。

秋の野川も素晴らしすぎて

週末、特に予定がなくて天気さえ良ければ、できるだけ野川公園に遊びに行くようにしている。

人が少ないくて広々としてるし、子供が思いっきり走っても、あるいは転んでも問題ないし、ヘンなDQNはいないし、時折小型機が飛んでくるし、電車は走ってるし、その他諸々、魅力満載。

安いワインを一本買って、ちょっとした肴とお弁当を用意して、子供と遊ぶためのボールを持って出かけた。いつもの場所、東八道路の北側に陣取る。

秋の桜と書いてコスモスというのはご承知のことと思うが、本当に秋に咲く桜がある。野川公園には「十月桜」と「小福桜」という2種類があって、西武線沿いの東側に集まっている。どちらも春と秋、1年に2度花を咲かせるそうだ。

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桜を遠目に眺めながらチビチビやってたら、ワインがあっという間に空いてしまった。もっと持って来ればよかった。

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ひと休みしたら、ボールで遊ぶ。思いっきり蹴ると、「キャー!」と喜びながら追いかけていく。無邪気なものである。そろそろFC東京の門戸を叩きに行くとするか。

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園内にはクヌギやコナラなど、ドングリを落とす木も多い。ポケットにいっぱい詰め込んで得意げにしていたので褒めてやると、鼻の穴を膨らませて「もっと取ってくる!」と勇ましく駆け出す。

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本当に好きだ、この公園。いっそ、周辺で家を探すのもいいかもしれない。

【追記】
野川といえば、その源流は国分寺にある日立の研究施設内にある。普段はもちろん閉鎖されているのだが、年に2回、春と秋に一般開放してくださる。一般人でも入れるので、今年こそ行かなくちゃ!(毎年終わってから気づくもんでね)

http://www.hitachi.co.jp/rd/crl/garden/teien.html

七五三

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娘よ。

本殿での「かしこみかしこみ」が終わった途端、晴れ着&草履のままダッシュし沿道の露店にへばりつき「アンパンマンん〜!」と絶叫していた我が娘よ。

おとうちゃん、そんな風船が1200円もするだなんて知らなかったよ。手を離しても飛んでいかないように重しが付いてるあたり、気が利いてるやら却って腹立たしいやら。

というわけで、けっこう前のことになりますが無事に七五三の儀を終えることができました。互いの実家とのやり取りやら、当日の諸々、本当に疲れたわ。

晴れ着ひとつとっても「着るのやだ」の一点ばりだったのを、埼玉のおばあちゃんちに何度も通って、どうにかこうにか宥め賺して本番では素直に着てくれた。あれほど嫌がってた髪飾りも。

おかげでおとうちゃん、埼玉県警が所沢インター入口で張り込みしてやがって、後部座席シートベルト未着用で切符切られたんだぞ。グッバイ、ゴールド免許。

娘よ。

晩飯がてら品川まで両親を送って行ったはいいものの、帰りの京王線で疲れとストレスがピークに達してずうっと大音量で泣き通しだった我が娘よ。

もう三歳だ。立派なおねえさんだ。おとうちゃんは知ってる。これから輝かしい人生がキミを待っていることを。

ここまで健康に、そしてまっすぐ育ってくれて本当にありがとう。毎晩「おっとっと」と言いながらビールを注いでくれてありがとう。

酉の市

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今年の酉の市は10日と22日。二の酉は東京を不在にする予定なので、会社に行く前に大国魂神社に行って熊手をゲットしてきたざます。

平日朝というのに、たいへんな混雑。露店も盛況で、ついジャンクな食い物にフラフラと手を出してしまいそうなところをグッと堪える。

朝から威勢のいい掛け声が響き渡る。今年も年の瀬だナー。

メイドイン府中な焼酎

けやき通りでマルシェっぽい催しがあり、ブラブラしてたらこんなのを見つけた。東京農工大で栽培された原料のみで作られたという、麦・芋・米の焼酎3点セットである。

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銘は「賞典禄」という。由来がパッケージに書いてあった。なるほどー。

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まだ開封していないが、ミニサイズなのであっという間に無くなりそう……。