JコミのiPhoneアプリが神な件

年末年始はあんまり自分のために時間を使うことができず、実家でやっつけようと思っていた書類仕事や、読みたかった本もほとんど手つかずでした。

年始のアレコレや三連休が明けて、ようやく仕事モード。DLすらできていなかった、JコミのiPhoneアプリを落とし、試してみました。

なんと、タイミングよく『いよっ、辰あにい!』が公開されているではありませんか。あ、年末にはすでにあったのか。見落としてたぜ。

んで、早速iPhoneアプリで読んでみたのですが、これが素晴らしいデキ。コミックビューワーとしてもいいし、PDFビューワーとしても使えそうです。

なんといっても、作品そのものをDLして、いつでも読めるのがステキ。これで通勤電車の中でも楽しめますな。iPadにもブチ込まなくては。

じつはGXRを買ったんですよというお話

昨年後半は、書くタイミングを失ってお蔵入りしたトピックがけっこう多かった。GXRを買ったというネタも、そのひとつ。

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いやね、子どもが生まれるのを機に、一眼コンパクトでも買おうと思ってたんですよ。んで、PENやらNEXやらをボンヤリ調べて、ある程度アタリをつけてカメラ屋に行っていじってみたんだけれども、どうもしっくりこない。

その最たるものは、シャッター音。どんだけコンデジ脳なんだよ、と笑われるかもしれないが、m3/4だろうと構造的には一眼であって、当たり前のようにシャッター音がする。

うーん、これは子どもの寝顔を撮ったりするのが憚られるかもなあ……と、物欲が急激に萎んでしまったところ、思い出したのがGXRの存在。

このカメラ、発売直後の2010年の正月に、縁あってお借りすることができたので、実家に持って帰ったのよね。むかしのエントリには記録を残してあるけど。

んで、有名なハナシなのだけど、発売当初はあまりにもAFが遅くて、評判がとても悪かった。描写力はものすごいものがあるのだが、スルーした経緯がある。

ただ、レンズシャッターなので撮影時は本当に静かで、理論上シャッターブレもない(貧弱な腕前ゆえの手ぶれは普通にある)。これだけのレンズ性能とセンサーを持ち、おまけにコンパクト。ほかにはない、まさに唯一無二なカメラである。描写力も、いまなおトップクラスだし、私は単焦点原理主義なのでズームとかは不要だし。

気になったのは2つ。

まずは、やはりAFまわりの操作感。とはいえ、この2年の間に度重なるアップデートを重ね、相当改善したというのは事前に知っていた。ていうか、最後はMFで合わせりゃいいんだよという多くの先達のご意見もあり、念のため店頭で確認し、まったく問題ナシと判断。

もひとつは、発売から2年が経過していたこともあり、そろそろボディーが新しくなったりしないのだろうか、という不安。現ボディーは液晶も見劣りするし、動画まわりも物足りない。ボディーが刷新されるならそれまで待つかとも思ったが、そんな情報はカケラもない。

ついでに言うと、買うなら2年前に買っとくべきだったよなぁ的な今更感もあったなw

ウダウダと悩んでるうちに、昨年7月、なんとリコーがPENTAXのカメラ部門を買収してしまった。これは新ボディーが出るどころか、ひょっとしたらGXRがディスコンになる可能性も……と不安MAXに。

だったらもう、いっそ買ってしまえばいいさと、A12の50mm単焦点とボディーをポチリとしたのが、娘の生後数週間後の出来事。10月に西武ドームに行ったんだけど、そのときが筆下ろしだったかな。

使ってみて、その素晴らしさに(オーバーでなく)ホレボレとしております。ただ、私の腕では、そのポテンシャルをきちんと引き出せていない。まだまだ修行が足りないなあ、と頭を掻きまくり。親バカ全開で写真を撮りまくってるけど、視力が落ちたのかピンが抜けまくるぜ。トホホ。

チマタではマウントユニットが大好評だし、APS-Cのズームユニットも今年の発売が発表されて、にわかにGXRが盛り上がっている。

ここはぜひ、EVF内蔵の新ボディーを……。液晶もGRD4みたいな明るいやつにしてもらって、動画もAVCHDのフルHDとか、どうにかなりませんかね。そしたら、A12の28mmといっしょに買いますので。

というわけで、懲りずにお約束の親バカ写真を張り付けておきます!

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a kind of magic

それは
子どもだけのものではなくて
大人だけのものでもなくて
君の僕の
他の誰もの
何かを諦めないでいる
そんな想いの中にある
(魔法を信じるかい?/仲井戸“CHABO”麗市)

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2012年、あけましておめでとうございます。この年末年始は、早めに実家に帰り、のんびりと過ごしました。

とはいえ、初めて孫を連れて行ったとあっては、ちょっとしたお祭り騒ぎ。爺も婆も想像以上のはしゃぎっぷりで、ポカーンとする場面がいくつもあったりして。

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娘はどうやら、不思議な呪文をいっぱい知っているらしい。まるで、小さな魔法使いです。

いまでも胃腸が弱いけど、幼い頃、よく腹痛を起こしてはよく親を困らせました。その度に、母親がお腹をさすってくれたりしたわけなんだけど、不思議と痛みが和らいで、気がつくと眠ってしまうんだよね。

ぐずる孫のお腹をポンポンと軽くタッチしたり、「の」の字を描くように撫でる母親を見ていて、そんな幼い日のことを思い出しました。

「あらら、眠っちゃったよ」と、妻と顔を見合わせ笑う母親。

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帰京後、新幹線の移動で興奮したのか、はたまた初詣で疲れたのか、泣き止まない娘をなだめる妻。どれどれ、と顔を覗き込んだら、口の中に、ポツンと白い歯が。こいつは春から縁起がいい。

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そのうち、静かになったと思ったら、妻が娘のお腹をやさしく撫でていた。

2012年、皆様にとって良い一年でありますように。もちろん、自分にとっても。

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スティーブさんのこと

今年も残すところあと僅か。このブログで書きたかったことはいっぱいあったのに、仕事に追われ、明日からは実家に帰省。なかなかゆっくりと時間が取れない。

それでも、スティーブ・ジョブズの死については触れておきたい。実はヨソの場所で、ウェットな駄文を晒されたりもして、ちょっと後悔してるんで、自分のブログにはちゃんとしたものを残しておきたいんだよね。

……って思ったんだけど、やっぱ書けない。書けません!無理!

それでも、ちょっとだけ。

本当は、コトが発覚してすぐに、何かを書いておかねばと思ったのだけど、一部メディアの過剰な持ち上げや伝説化、無駄な脚色に満ちた記事、報道のせいですっかりその気が削がれたのよね。

彼は一人の不完全な人間であり、やることなすことすべて成功させたわけじゃなく、失敗はもちろん、それって人間としてどうよ的なシーンも度々あった。個人的には、そういった側面も含めてスティーブ・ジョブズという人間の魅力だと思っているので、そこがちょっと残念。

講談社から出た本だとか、最近のNHKでの特集番組なんかもいっさい見ていないけど、要するに、報じる側に、スティーブ・ジョブズという人間について、もっと正しく知ってほしい、理解しようとしてほしいと思うのだよなあ。

悪い面もしっかり伝えろよってことじゃなくて、カリスマCEOとか、そういうイメージばかりが独り歩きすることについて、なんだか寂しく感じてしまうのです。

“Stay Hungry, Stay Foolish”という有名な言葉についても、「ハングリーであれ、愚かであれ」などという文脈無視の直訳を真に受けてしまう人は多いと思う。こういったところはメディアの責任が重い。伝える側の人間は、スタンフォードでの演説をきちんと全文理解しているのだろうか。そんなことでもイライラが募ったり。

好きなバンドのフロントマンが死んでしまったような気分に近いんだよな。忌野清志郎、フレディ・マーキュリー、ジョー・ストラマー、ジョン・レノン……。

直接会ったりしたことは勿論ないんだけど、何度かナマでLiveを見ることができたのは、よい思い出だ。死してなお、その存在感を発揮し続ける数少ない人。自分の人生に多大なる影響を及ぼしてくれた、(ある意味)迷惑な人。

またいつか、気が向いたら何か書いてみたい。

冬の外出

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娘と図書館に行き、0歳児向けの絵本を数冊借りてきた。

上は、出発前の準備。今日は相当強い風が吹いてたので、防寒対策を厳重に。dai家よりいただいたアウター(?)を着せて、ベビーカーに突っ込んで出かけた。機嫌が良い。

年末のこの時期になって、妙に本格的な冬になった。世間はクリスマスだね。

Life without Roses

開演前のひととき。ナナメ前にはしりあがり寿センセイがいらした。

もともと演奏力の高いバンドではない。だから、これまでライブに出かけるということは一度もなかったのだが、「無期限活動休止」が伝えられたとき、せめて最後の姿は見ておきたいとチケットを取った。

大まかなセットリストや演出については大阪公演のことを事前に知っていたので、なるほどという感じ。客をステージに上げるというライブは初めて見た。「かしぶち哲郎ダンス教室」で本当にダンスを踊っていたのにはビックリというか微笑ましいというか。

肝心要のところでミスったり、やっぱりご愛嬌なバンドだよなあ、という醒めた視点とは裏腹に、じつはところどころで涙腺がゆるみ、涙をこらえるのに必死だった。

ていうか、オープニングの「鬼火」をナマで見られただけでも、もうお腹いっぱいである。緞帳前の三人囃子。最新作コーナーも楽しめたし、Beatitudeでのキャノン砲はブルブルっときた。

「振り返ってみればあの作品がラストアルバムだった」「メンバーの誰かに不幸があってもう再結成は叶わない」

そんなケースはいっぱいあるけれど、35年も活動して、きちんとした形で「これが最後だよ(一応……)」と、アルバムもライブもやれるというのは希有な存在だ。

ちょっと前のエントリーでも書いたけれど、最後のアルバムはあまりにも多くのメッセージが込められていて、素晴らしい曲ばかりなのに聴くのはちょっと辛かったりする。辛いといえば、会場限定のアナログ盤が売り切れてたのがなぁ……。

彼等の音楽に出会ったことで、自分の人生は明らかに変わった。そう思える、数すくないバンドだ。知らなければ知らないで、幸せな人生を歩んでいたかもしれないが、知らないで過ごしていたら、それはそれであまりにも不幸すぎる。

いずれまた、時間があったらムーンライダーズについて書いてみようと思う。

roll over

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人間の体って、考えてみればすごい構造だよねぇ。

仰向けになった状態から、最初は足だけバタバタさせてたのが、そのうち体全体が90度回転。この段階でしばらく悶々としていたようなんだけど、気がついたら寝返りを打ったらしく、うつ伏せでポカーンとしていた。

でも、まだ上手にはできないね。成功したあと、何度も90度回転するところまではいくのに、そこから先がなかなか進まない。

・回転する方向にかぶせる足のふんばり
・下になったほうの腕、肘の引き
・首と頭の回転

このあたりの学習には、もうちょっと時間がかかりそうだ。

子どもの成長は、日々発見があって面白い。

どんべりと焼き干し

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飯田橋の青森物産館・北彩館は、私にとって憩いの場。日々、なにかステキな出会いがないものかと覗いているのですが、先日見つけたのがコレ。ドンペリじゃなくてドンベリというのが、じつに青森っぽくて素晴らしい。普通に訛ってる感。

にごりで純米というのは、じつはけっこう珍しいんじゃないかなあ。通販でも買えるので、ご興味あらばぜひ。

http://toyokawa.shop-pro.jp/

ついでに、ちょうどレジ横のコーナーに焼き干しがあったのでゲット。単体でもいいんだけど、昆布とコイツで超極上のダシが取れます。

おじい・おばあが手作業で頭と内蔵を取って、じっくり炭火で炙るという手間ひまかかる逸品。昨年の青森への旅で、三忠食堂の津軽そばを食べて以来トリコになっているんだけど、さすがに都内では手に入りにくいんですよね。鍋の季節、常備してあると安心デス。

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杉内のことが心配だ

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完封勝利目前に、大道にHR食らう数秒前。懐かしいナー。

FAなんだから胸張って行使すりゃええのに、なんか自ら立場を追い込んでおるなあ。代理人の弁護士が悪いのか、それともこれが当たり前なのか。巷ではノリさんに並んだ、いや越えたとかまびすしい。

デビューした頃から見ている身としては、自尊心の塊のような男のわりには繊細すぎる、周囲の目を気にする傾向が強いので、お山の大将でいられた福岡と違って、メンタル的に相当苦労しそうなのが心配。

杞憂に終わるよう、長きにわたって活躍してほしいものだ。

もしムーンライダーズが最後のアルバムを作ったら



ふぅ……。

「もしもムーンライダーズがラスト・アルバムを作ったら」、そんなお題で作ったコンセプト・アルバムのようだ。

これはototoyの特設サイトにあった小川ワタルさんのレビューにあった文章だ。まるで自分が思ったことと同じことを書いてくれてるなあ、と思い引用しました。このエントリのタイトルは、なんてこたない、いつものもしドラっぽいやつです。

それにしてもこれは、すごいね。最高傑作かもしれん。というか、メンバーそれぞれ、「最後のアルバム用の曲・アレンジ構想」持ってただろ!と怒りたくなるような素晴らしいクォリティー。反則すぎるですよ。

iTunesでの先行配信を7日の午後にDLして、もう通して10回以上聴いた。じつはいま、夜更けの03時48分で、家で仕事をしてたりするのだが、もちろん11回目の再生中だ。

個人的にはまだ、ototoyで無料配信されてる”Last Serenade”は聴いてません。あと、CDより占め切りが遅いからってんでアナログ版に収録されるメドレーね。まあこれは、いずれ手に入れるとしよう。

とにっかく、Moonridersについて書きたい、語りたい、思いの丈をぶちまけたい!!!!というハイな気分なのだが、マジで仕事がヤヴァイので後日に回しますヨ。いやはや、まさしく男はダメ。仕事に生きて、逃げてることに気づいてない。誰かにケツを叩いてほしい!

タイトルの「Ciao!」は鈴木慶一が昔からよくブログとか記事使っていたフレーズだ。ハローの意味もあればグッバイの意味もある。つまりはそういうことなのだ。な。

いまはただひとこと。中野サンプラザの、最初で最後のライブ体験が本当に楽しみでならない。

感度サイコー!! ナニサリは素晴らしい映画だった!

いちばん後ろの列。隣にはなぜか妙齢の金髪のおねいさんが座って、ずうっと曲に合わせてユサユサと体を揺らせていた。映画館というのがもどかしい。拍手もできやしない。

『忌野清志郎 ナニワ・サリバン・ショー 〜感度サイコー!!!〜』は、ただのコンサートフィルムじゃない。それは、参加ミュージシャンの顔ぶれを見ればわかるとおり。結論から言うと、愛に満ちあふれた、素晴らしい「映画」だ。

途中、3度ほどウルっと来ました。まず、「後ろの奴等のために」で。

いや、自分が映画館のいちばん後ろに座ってたのは関係なくて、完全にその場の「後ろの奴等」と同化してた。いきなりあんなことになったら、ちょっと感動してしまうよなあ。

次は、なんども見てるはずなのに改めて涙腺が緩んだ。矢野顕子との「ひとつだけ」。

もうひとつは敢えてコメントしませんが、泣き所も笑い所もとにかく満載、それだけは保証します。

この世を去ったミュージシャンを題材にした映画ってけっこう多いのしら。ジョン・レノンとシド&ナンシーとジム・モリソンかな、私が見たことあるのは。

もちろんどれも映画として、またファンとしてもソコソコ満足いく作品だったけど、ナニサリほど楽しくて、あたたかい、参加している人たちの息づかいが伝わる映画はない。本当に愛された人なのだ。知ってたけど。

もう一度、キヨシローに会いたかった。それが本当に実現するとは思ってもみなかった。いや、かなり真面目にそう感じている。

終幕後、最前列で顔を膝に埋めて静かに涙を流してる人がいた。その気持ち、とてもよくわかると肩に手をかけたいくらいだった。

ばくだんの思い出

先日、トリイソースのことを書いたりもしたけど、今回は駄菓子屋の話。

私が生まれ育った浜松では、駄菓子屋の多くに「鉄板」が常備されていた。店主のおばちゃんが焼きそばだのお好み焼きだの、作ってくれるのだ。

子どもが相手だから、そんなに高くはない。記憶があいまいだけど、焼きそばもお好み焼きも、50円くらいじゃなかったかな。

金がないときには、目玉焼き。確かこれは10円とか20円だった気がする。熱い鉄板に卵を割って、両面焼いたらソースと青のりをかけるだけ。

もちろんフトコロに余裕があったらお好み焼きを頼むんだけど、そんなものがたまらなく美味いと思っていた年頃であった。

お好み焼きについては、ローカル色というか、ペラッペラに薄い焼き方をするんだよね。で、必ず刻んだタクアンが入ってる。黄色いやつ。どうやら「遠州焼き」とか言うらしいんだけど、今にして思えば、確かに独特だったかもしれない。

ちなみに、もんじゃとかはありません。文化的にはやや西よりだからか。あと、冬場にはおでんもあったな。最近だと「静岡おでん」などと有名になったけど、たぶんテイストとしては同じようなものだったと思う。コンニャクとかハンペンが串に刺さっていて、魚粉とかおかかとかをかけて食べる。

おでんについては、屋台で売るスタイルもあって、子ども達がよく集まる公園なんかには、放課後になるとおでん屋台がいて、おでんのほかにあんころもちとか、そういう子ども相手の商いをしていた。夏はわらびもちだったり。

話がそれた。

駄菓子屋の鉄板におけるキング、それが「ばくだん」です。ココロにもフトコロにも余裕があるとき頼むのだけど、これもなんてことはない、単純にお好み焼きと焼きそばを作って、焼きそばをお好み焼きで巻く、というもの。

なんか、書いてたらモーレツに食いたくなってきた!

モダン焼きっぽいけど、それほどしっかししたものではなくて、ホントに単純に、ただ包んだだけ。それぞれ単品で買うよりは安いってことで、とにかく「ばくだん」を頼んだときのシアワセな気分ったらなかった。なんで名前が「ばくだん」なのかについては諸説あるようだけど、まあ「爆弾」から来てるのでしょうね。

浜松界隈では、空襲で田んぼとかに穴があいて、水がたまったような池を「ばくだん池」と読んでいました。これが、意外とたくさんあったのだよね。で、子ども達はそこで、ザリガニ釣りに勤しむわけです。そんな関連もあったのだろうか。

ウソのような話だけど、この「ばくだん池」は本当にそこらじゅうにあって、一説によると、B29は日本に空襲に来るとき、浜松を目指して飛んできてたらしく、帰りもいったん浜松まで飛んで、そこからサイパンとかに帰投していたらしい。つまり、帰りがけに余った爆弾をぜんぶ落として行ったとのことで、浜松は空襲の回数だけなら、いちばん多かったとか。ホンマかいな。

話がそれまくりですが、ググってみたら、浜松のいくつかのお好み焼き屋さんでは今でも「ばくだん」がメニューにあるようだ。さすがに駄菓子屋は全滅だろう。こんど実家に帰ったら食べに行きたいもんです。

シュワシュワが好きなもので

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けっこう前の話なんだけど、ソーダサイフォンを買ったんです。ソーダ水のペットボトルを捨てるのが面倒というか、ペットボトルHATEなワタクシとしては、極力、家に持ち込みたくないんすよ。

1リットルのソーダ水が、ひとつ90円くらいのCO2ボトルで作れる。なのでまあ、お得といえばお得。ただし、市販品ほど強い炭酸水は作れないっす。そこは妥協ポイントね。

折しも、家人の実家から大量の柚子が送られてきたので、このところ毎晩、柚子チューハイ(焼酎ハイボールですからね、念のため)を飲んでいる。八海山酒造の米焼酎がお気に入りッス。うめー。

鳥居くんの思い出

同じ町内で育った幼なじみに、鳥居くんという人がいる。

学年は、3つくらい下だったかな。鳥居くんの家のそばにはお稲荷さんがあったり、大きな野菜市場があったり、あと釣具屋さんもあって、あへんではよく遊んだ。

お稲荷さんはそんなに大きなものではないんだけど、祭りが終わった後に子どもたちにお菓子を配ったりする場所だったな。

鳥居くんの思い出は、常に「香り」と共にある。

甘くてスパイシーな、空腹時はたまらなくなる、とてもいいにおい。そのにおいだけで、ご飯が何杯も行けそうな……。

だからごめん鳥居くん、じつを言うと、君の顔はまったく覚えていないんだ。でも小さな頃によく遊んだ、君の家のあたりの情景だけは、いまだに忘れられない。

「ああ、そろそろ家に帰ってゴハン食べたいなぁ」

そんな記憶とセットになっているからね。古き佳き昭和。

鳥居くんの家は、ソース屋さんだ。ソース「屋」というと店舗っぽいものを想像するかもしれないけど、小売りはしていなくて、ソースを作ってたんだよな。外観はちょっと殺風景で、工場のようだった。

そこから発せられるのは、ウスターソースの香り。野菜の甘みに、香辛料の辛さ、あと、ちょっとカラメルが焦げた感じのまろやかな香りが、1年365日、24時間いつでも漂っていた。

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ソースといえば、全国的に有名なメーカーがいっぱいあるけれど、もちろん私が生まれ育った町では、鳥居くんちの「トリイソース」一択である。鳥居くんの代になって、添加物を使わないようにしたり、地元の野菜にこだわったりと、いろいろがんばっているようだ。

ググってみたら、立派なサイトも開設されており、最近では実家のオフクロから、妙におしゃれなパッケージに身を包んだトリイソースがたまに送られてくる。

サイトを見たら、90年以上も同じ木樽でソースを作ってるんだな。そりゃ、あのへん一帯が常にソースの香りに包まれていたのも頷けるというもの。

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我が家では、アジフライや焼きそば、たこ焼き等々フル回転。昨夜も、カキフライだったのでお出まし願った。タルタルとソースのコンボは、最強のひとこと。

ありがとう鳥居くん、おかげで今夜も我が家の食卓は、いい香りです。

闇とノンフィクション

その事件のことを知ったのは、たまたま本屋をブラブラしているときに手に取った1冊の文庫本だった。『消された一家 北九州・連続監禁殺人事件』という。

ボンヤリしていたせいもあって、概要を目で追っても、この「実際に起きた」とされる事件の概要がよく掴めない。

その日は帰宅し、改めてネットで調べてみたが、なにがどうなっているのか、サッパリわけがわからない。



いくつかのまとめサイトに目を通し、ようやく全貌を理解した段階で疑問が浮かんだ。

事件の発覚は2002年という。つい最近なのに、自分はこの事件のことを知らなかった。同じ「監禁」という言葉を使っている、新潟の少女監禁事件は覚えているのだが(こちらは2000年)。

これほどまでに凶悪な出来事であれば、連日報道されていたに違いないのだが、単に自分が世俗に疎いだけなのか、それともWikiにも記述があるように、本当に報道規制がされていたのか……。
http://ja.wikipedia.org/wiki/北九州監禁殺人事件

その後、前述の文庫を購入し、読了。

しばらく衝撃を受けつつも、本書に書かれた「その後」を調べると、今月、最高裁での被告弁論があることがわかった。

松永被告側、無罪を主張=北九州監禁連続殺人?最高裁
 北九州市の監禁・連続殺人事件で、7人を死亡させたとして殺人罪などに問われ、一、二審で死刑とされた松永太被告(50)の上告審弁論が21日、最高裁第1小法廷(宮川光治裁判長)であり、弁護側は全面無罪を主張した。判決期日は後日指定される。(2011/11/21-17:41)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011112100672

浴室で遺体を解体、というと桐野夏生の『OUT』を思い出したりもするのだが、それにしてもフィクションを遥かに越える事件としか言いようがない。闇の深さが途方もない。

どう考えても死刑は免れないと思うのだが、果たして判決が出たとして報道はされるのか。報道されるとしても、この複雑怪奇な事件はどのように報じられるのだろうか……。

情と非情〜2011日シリ

長期戦を戦い抜くペナントと違って、短期決戦においては「型」にこだわるとろくなことがない。まさに「負けに不思議の負けなし」を地でいくのが、「型」にこだわって負けるパターンだ。

いつまでも打てない打者をクリンナップに据える、調子の悪いピッチャーを点のやれない場面で使う等々。誰それと心中、といえば聞こえはいいのかもしれないが、本当に勝ちたい、勝ってもらいたいと思っている人にとっては迷惑なることこの上ない。

もちろん、型に嵌めてそれでも勝てるのなら言うことはないし、人事に関わることなのでドライな判断は人間関係をグシャグシャとしかねない。

だからこそ「勝つ」ということに心底こだわって、それを実践するのは勇気がいる。

昨夜の秋山采配を見ながら、そんなことを感じていた。

思えば今年の秋山は、ベテランも平気でスタメン落ちさせたし、時には二軍に落とした。「聖域」を作らずに1年を通した。12球団いち豪華な代打陣と揶揄されることも多かったが、松中・カブレラ・オーティズという豪華なメンバー陣が、かえってそのような決断を促したのかもしれない。

最初は、ファルケンボーグに最後の2イニングを投げさせるつもりだった。期待通り、8回を簡単に三者三振に切って取るも、9回先頭打者・井端の打球が右肘を直撃し不運な降板。馬原のコールを予見してか、スタンドがざわつく。

この緊急事態に指名されたのは、なんと森福。その森福が2アウトにこぎつけると、このシリーズいいところでよく打っていた和田を迎えた時点で、再度秋山がベンチを出る。

今度こそ、誰もが「なるほどここで馬原か」と思ったはずだ。

馬原を出して打たれるのと、攝津を出して打たれるのでは、後悔の度合いが違う。

この采配は非情ではあるが、誰よりも勝利に対して責任を負う立場であれば、ある意味当然ともいえる。

これは、すごい。奇しくも敵将は、日本シリーズでパーフェクトピッチングの山井を代えてまで、岩瀬にスイッチしたことのある落合。妙な因縁を感じた。

ホークスは8年ぶりに日本一となったが、馬原には大きな試練が残された。ああ、やっぱりこういう面白さはサッカーにはない、プロ野球独特のものと言える。

というわけで、来シーズンはバファローズとカープに注目しつつ楽しみたいと思う。ズムスタとホモスタには絶対に行きたい!

祝☆復活!スイタイ@府中

じつに喜ばしい。駅前の店舗を畳んで以来、府中駅近辺での再オープンの告知はあれど一向に気配がなく、ついには府中撤退・大久保進出との情報まで飛び出し、大いに落胆したものだが、府中が誇るタイ料理の名店「スイタイ」が国際通りで再出発することになった。

今月の12日から店は開いてたらしいけど、週末は忙しかったので、昨夜さっそく味見に出かけた。

ラーメン二郎やいろんな呑み屋がゴチャゴチャッと入った雑居ビルなので、雰囲気はちょっとアヤシイ。でも、改装したてなので店内はとってもキレイで、昔の店舗をコンパクトにした感じ。前の店にもあった、ドラゴンボートも健在だ。通路から店の中が覗けるようになってるので、初めてのお客さんも入りやすいのではなかろうか。

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小雨模様で月曜日、ということもあってか客は3人グループのみ。顔を覚えていてくれたようで、店主が笑顔で迎えてくれた。

まずはソムタムとガイヤーン。シンハーをクイクイ呑みながら待つ。厨房で、お姉さんがスパイスを臼でトントントンと叩き出す。ああ安心だ。丁寧に、きちんと作ってくれている。ソムタムの「タム」は「叩く」という意味ですからね。ただの和え物じゃないのよ。

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おおおお、久しぶりのソムタム。美味し。ガイヤーンも皮がぱりっとしてレモングラスの香りがよい。ビールがガンガン空く。体が熱くなる。これですよ、これを待っていたのですよ。

イッキに平らげ、ひと息つく。先客も帰ったので、いろいろ話を聞いてみたところ、本当は30坪くらいの広い場所を探していたのだが、ちょうどよいサイズの物件がなく、時間がかかったらしい。この新しい店舗は、もともと同じ系列のバーだったんだよね。

前の店は、やはり家賃がネックで、交渉はしていたものの安くなりそうもないので契約更新を機に畳んだらしい。今回の店舗は家賃もリーズナブルなので、前より料理の価格はちょっと安くすることができたそうだ。そうそう、メニューの内容もほとんど変わりなかったですよ。

大久保には9月に「ディチン」という店を出しており、背が小さくて愛想のよいおばちゃんの店員さんは、膝を悪くしたそうで、週末だけそっちの店を手伝ってるそうだ。

んー、シメに炭水化物系が欲しいなあ〜ということで、パッタイにしようかと思ったが、幅広麺のセンヤイをソイソースで炒めたものを。パッシーユだったかな(記憶があいまい)。

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さすがに1人で3皿は満腹ゲージもレッドゾーンである。お茶をいただきつつ、店員とあれこれ話をして休んでいたら、皆さん茄子炒め的な料理をまかないで食べ始めるではないか。くそぅ、それメチャクチャ美味そうだなあ。タイの小茄子。ごはんに合いそう……。「食べる?」とか言われましても……。

「明日は朝からぐるなびが来る」とも言ってたので、ネットのソレ系サイトも順次情報が更新されていくことでしょう。エスニック系は不利な立地の府中だけれど、なんとか根付いてほしいものです。最近、国際通りの飲食店が充実しており、近所に住む者としてはウレシイ限りですなー。

日シリ前夜2011

なんか、どこかの球団がお騒がせ会見してましたが、まったく困ったものです。野球界全体にも関わるコンプライアンス問題とか大げさすぎだし、ソチラにとってはオオゴトかもしれませんが、第三者的には「ハァ?」ってなもんで。

ただ、あの球団のファンは本当に可哀想だと思う。

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大いに水を差された形にはなりましたが、いよいよ明日から日シリです。数字だけ見ればホークス有利なんだろうけど、なにしろ落合だし、短期決戦だし、どちらに転ぶかは本当にわかりません。

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願わくば、痺れるような投手戦を第7戦まで続けてほしい。秋山は頼むから、カブレラとかよりも若手を使った機動力野球で押してほしいんだけど、とにかく今はスタメン発表が楽しみです。

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写真は本文とは関係ありません。上から、アジフライ・サンマフライ・いわしはんぺんフライ。

いわしハンペンは、フライにすると激ウマです。個人的には大発見。静岡県民のくせに、今まで知らなかったとは……。

回想〜藤井とか久保寺のこと

ホークスのリーグ優勝、CS優勝時の胴上げには、藤井ハリーではなく、ソフトバンクの白い犬のぬいぐるみが掲げられた。それを見て、ちょっと寂しい気持ちにもなったりしたが、いまでもあの藤井ハリーはロッカールームにあるのだろうか。

横浜にドラフト1位で指名された、唐津商業の北方という投手がいる。2000年、惜しまれながら逝去したホークス・藤井投手の後輩であり、友人(後援会会長)の息子さんでもある。

そんな縁もあって、ドラフト前にはホークスが指名しないものかとファンの間でも話題になっていたが、横浜が外れ1位で指名権を獲得。藤井の後継者に、という夢は残念ながら叶わなくなった。

横浜はいま、相当揺れているが、北方投手にはぜひ活躍してほしい。そんでもし万が一、将来FAでホークス入りするようなことがあったら、ぜひ15番をつけてほしいだなんて勝手に思っている。

現役選手の死というと、あまり思い出したくないが、バファローズの小瀬の件は記憶に新しい。また、津田の名を挙げる人も多いだろう。

個人的には、これまたホークスだが、久保寺のことは思い出深い。この人は(今は解説者をやってる)藤原満の後継者として背番号7を付けていて、まさに今年こそブレイクするだろうと言われた年の正月に、急性心不全で亡くなられた。

http://www.sponichi.co.jp/baseball/special/calender/calender_10january/KFullNormal20100101180.html

そのとき私は高校2年生くらいで、テレビでニュースを見たとき呆然としたのをよく覚えている。

地元、静岡の静岡商業出身ということもあったが、久保寺さえ元気だったら、ホークスも20年連続Bクラスにはならなかったはずだ。

当時の「あぶさん」でも久保寺の死は取り上げられた。あぶさんの中では最も好きな回のひとつだ(あの頃は、本当に良い作品だった)。

久保寺は、静岡商業ではのちに近鉄に入団することになる大石大二郎とクリンアップを組んでいた。久保寺の葬儀では、大石が弔辞を読み、号泣していたという。その大石がいま、ホークスでヘッドコーチをしているというのも、不思議な縁だ。

仕事の合間に、ふとこんなことを思い出したりしたのでした。

2011年の真中中央

パ・リーグのCSファイナルステージは、ホークスの3連勝で幕を閉じた。

どれも本当に見応えのある試合であった。第3戦は両エース延長激投の末に涙の降板あり、日本プロ野球史上最高(最悪?)の罰ゲーム・12回裏ありと、おそらく後世に語り継がれる内容だった。

だが、個人的にはコレでお腹いっぱい。


松中信彦といえば、1999年の福岡移転後の初優勝で頭角を現し、2003年には小久保不在の中4番をキッチリ務め上げ、2004年には三冠王、2005年には本塁打・打点の二冠、2006年にはWBCの4番と、まさにゼロ年代を代表するスラッガー。

2004、2005年と連続してプレーオフで破れたのは、この人の不振が確かに大きい。さらに翌2006年には王貞治監督に胃ガンが発覚。「なんとしても」の気持ちが強すぎ、それが自身はもちろんチーム全体にも強いプレッシャーをかけることになり、昨年までのプレーオフ暗黒史となってしまった。

また、あまり語られることはないが、一時はステロイドの副作用にも悩み、不振を極め、それでも強行出場して悪循環と、見ている側としても痛々しかった。

近年では若手の台頭や補強によりベンチを温めることが多く、過去の実績を考えると、本当に辛かっただろうし、悔しい思いをしてきたことだろう。

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こーいう、どん底を味わった人が再び光を浴びるというのは、ストーリーとしてはありふれてはいるけれど、やっぱりよい。

あのホームランの瞬間の歓声が、すべてを物語っている。

ホークスのポストシーズン暗黒史 2011

この季節だからだろうか、当ブログのとある記事のアクセス数が急に上がっている。

もちろん、コレ。
ホークスのポストシーズン暗黒史

昨年は、王手をかけた時点で「さすがに今年は突破するだろ。よし、風呂入ってくる」と思ったものですが、そこからアレヨアレヨと3連敗。アドバンテージがあってなお、ポストシーズンに敗退するという、不名誉かつ悲劇的とも言える結末を迎えたのでした。優勝パレードはさぞかし針のムシロだったろうなあ。

今年の相手は埼玉西武ライオンズ。昨年のマリーンズ同様、第1Sを勢いの出る勝ち方で上がってきただけに、シーズン中の結果はどうあれ、非常に楽しみ。

ところで、交流戦を除いた今年のパ・リーグの勝敗表がすごいことになってますね。こんなん、初めて見た。

          勝 負 分 貯金
1位 ホークス   70 42 8 28
2位 ファイターズ 56 57 7 -1
3位 ライオンズ  56 56 8 0
4位 バファローズ 54 61 5 -7
5位 イーグルス  57 58 5 -1
6位 マリーンズ  46 65 9 -19

なんと、貯金があるのはホークスのみ。辛うじてライオンズが借金ナシということで、ある意味第1Sの結果は順等なものなのかもしれません。

シーズン1位の成績で臨むポストシーズンは、ホークスにとってこれが4回目。過去3回はいずれも一歩及ばず敗退しているわけですが、今度こそ汚名返上なるか、非常に興味深いです。

ポストシーズンについては、昨年までのいろんなチームの戦い方を見ていて、やはり臨機応変な選手起用に尽きると感じます。

絶対にやってはならないことは、温情采配です。

「こいつが1年頑張ってくれたおかげで」「こいつと心中や」「こいつが打たれたんなら仕方がない」は、2003年星野阪神や北京五輪、昨年のセリーグCS1stなど枚挙にいとまがありません。

また、短期決戦は基本的にディフェンシブに行くべきですが、継投策において「勝利の方程式」的なものにこだわるよりも、「ここは絶対に点をやれない」的なストッパー(火消し)のコマが重要だと思っています。

記憶に新しいところでは、先日のファイターズ×ライオンズ第2戦、無死一三塁の場面で登板し、無失点に抑えた石井でしょう。

あのノーアウトの場面で、打者は糸井。内野ゴロだと当たりによっては得点を許してしまうし、やはり必要だったのは、三振のはず。

そこでベンチの期待に応えて、キッチリ三振を取った石井がすごかった。石井のリリーフ起用がこれほどハマるとは思いませんでしたねぇ。

昨年のホークスは、第5戦でファルケンボーグを6回から投入、しかも7回も投げさせ、結果的に炎上しています。

ここぞの場面でファルケンというのは大賛成ですが、いかんせん引っ張りすぎましたね。あれは明らかに秋山監督は焦っていたと感じます。1点あれば勝てると踏み、順番こそ違えどSBMというのは、シーズン中の野球の延長にすぎません。

先発し、5回無失点と好投していた大隣の信頼度が低かったといえばそれまでですが、もう少し続投させて、ピンチを招いたところでファルケンなり攝津なりを投入するという考え方をするべきでした。まあ結果論ですけどね。

シーズンの数字を見ると明らかにホークス有利ですが、ライオンズは首の皮一枚どころか、毛1本差で勝ち上がってきました。おまけに、昨年は最後の最後、福岡ドームで3連敗を喫し、優勝をホークスにかっさらわれています。燃える要素しかありません。

今年は震災の影響で日程がズレ、パ・リーグの2ndステージはセリーグよりも1日遅れて開催。先発も比較的楽に回せます。

こうした因縁要素がテンコ盛りなうえ、若手対決(明石&福田vs浅村&秋山)、元同僚対決(秋山、ナベQ、カブレラ、細川)、来期はいなくなるかも対決(中島、川崎、和田)など見所も満載。さらには、自信を持ってジャッジしてくれる某吉川が主審だった日にゃ、何が起こるか分からないという大スペクタクル。

いや本当に楽しみだわ。

しょんべん横町からゴールデン街へ

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ニール・ヤングの”From Hank To Hendrix”じゃあるまいし。19時すぎから飲み始めて、電車が動き出すまで。

22時には帰りますからね!と念押ししたにも関わらず、愉快な酒のせいで、ついやらかしてしまった。それぞれみんな、朝から仕事なのにね。

そういえば、しょんべん横町には、中国の資本がガンガン入っており一部で問題視されているようだ。新宿もさらに変わりつつあるということか。

あのCMの舞台裏

いつも巡回しているサイト経由で、九州新幹線のCM制作舞台裏の映像を見た。まるっきり九州ローカルな番組ではあるが、なんとも楽しそうです。このタイミングでの公開は、やはり震災に配慮していたからとのこと。編集を終えて30分後にあの地震が発生したそうです。


いつか熊本に行って、草千里経由で高千穂に抜けるというのが野望なのだが、長崎のちゃんぽんや肉まんの誘惑は避けがたいし、そもそも博多にも滞在したいしで、実現するのはいつになることやら。

まとめサイトではずいぶん前に話題になっていたが、その後、東洋経済で記事になっていたね。

↑のまとめページでも触れられているけど、九州新幹線全線開通のCMにはもうひとつのバージョンがあって、そっちも面白い。鉄腕稲尾から王さんの胴上げとかね。ま、あくまで個人的にね。

あと、本編の楽曲にはマイア・ヒラサワの曲が使われているんだけど、最初に聴いたとき、「ビョーク姐さんにしちゃ、いやに明るい曲だな」と勘違いしたものです。何がいいってその歌詞。こんな形で”We Are The World”をdisるというのが斬新。

あとあと、カンヌ国際広告祭ですが、じつは家人が関連本の制作に関わっていたりもするのでした。リンク張ろうかとも思ったけど自粛。

映画『レスラー』をようやく観た

劇場公開時は行けなかったんだよなあ、コレ。畏友・dai君からずうっと勧められていたのだけど、ようやく目にすることができた。

んー。素晴らしい作品です。まさにオレ好みというか、ど真ん中ストレート。

内容はググればいくらでも出てくるので割愛しますが、とにかく切ないですねぇ。随所で、心の奥がキュ〜ッとなる。特にラストは、息を飲みます。

あと、有名なこのやり取り。80年代最高!90年代最低!!

Randy ‘The Ram’ Robinson: Goddamn they don’t make em’ like they used to.
Cassidy: Fuckin’ 80’s man, best shit ever !
Randy ‘The Ram’ Robinson: Bet’chr ass man, Guns N’ Roses! Rules.
Cassidy: Crue!
Randy ‘The Ram’ Robinson: Yeah!
Cassidy: Def Lep!
Randy ‘The Ram’ Robinson: Then that Cobain pussy had to come around & ruin it all.
Cassidy: Like theres something wrong with just wanting to have a good time?
Randy ‘The Ram’ Robinson: I’ll tell you somethin’, I hate the fuckin’ 90’s.
Cassidy: Fuckin’ 90’s sucked.
Randy ‘The Ram’ Robinson: Fuckin’ 90’s sucked.

best shit ever! とかシビレルぜ。この言い回し、某MMOでよく使ったものです。Cobainってのはニルヴァーナのボーカルの人ね。

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ところで、しばらく前にAppleTVを買ったんですよ。「レスラー」もコレで観たんだけど、いやはや素晴らしいね。映画のレンタルや購入だけじゃなくて、iPhoneやiPadのAirPlayがイイ。あと、iOS5で写真も簡単にPCやら何やらと同期できるし。

とても素敵なライブを見た夜

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木曜日、ネットを巡回していたら、仲井戸”CHABO”麗市のライブが5日連続で渋谷であるとのこと。土曜日は飲み会、日曜日はカミサンと子供を迎えに行くため、今日か明日なら行けそう。

さすがに当日はチケットの手配がつくかどうかわからなかったので、金曜日の回を抑えて、コンビニで受け取り。いまどきは、ネットで何でも揃うのだなあ。

金曜の夜は、”GOING UNDER GROUND”というバンドと対バン。予備知識ゼロで行ってきた。

内容は、本当にサイコーでした。GOING UNDER GROUNDというバンドはアレだね、NHKの何かの番組のテーマ曲の人たちでしたね。「主役はきみーとぼくのー」って曲。なかなかよいではないか。やっぱ、音楽はナマだなあ。

すごく印象的だったのは、ドラムの人。細身のカッコイイ系の方で、力を入れてないように見えて、ムチャクチャ動きがよくパワフル。リードボーカルも取ってた。

小一時間ほどでセット変更。いよいよ、ニュー仲井戸バンドの登場。編成は、ギターとキーボードがKyon(ボ・ガンボス!)、ベースは子供ばんどにいた湯川トーベン。懐かしい!

この日の個人的な収穫は、ポエトリー・リーディングの「エレキギター」。幼い日のチャボが、ショーウィンドウのギターを眺め、それを手にするまでのことが語られる。そうか、丸井の月賦で買ったのか。しかもセミアコか。趣味がいいぜ。

初めて自分の楽器を手にしたときの感動は、いまでも覚えている。そんな昔の日々が懐かしく蘇る。チャボのポエトリー・リーディングについては、いつかまた、あらためて書いてみたいものだ。

アンコールは、対バン含めての大セッション。ティーンエイジャーから雨上がり、最後のStand by Meでは、曲の途中でリズムセクションが入れ替わるという大技を見た。これには、ちょっと伏線がある。

そもそもチャボを観に来た客がほとんどという中、GOING UNDER GROUNDのパートでは、客席のノリはお世辞にもいいとはいえなかった。私のように初めて聴くという人も多かったはずだ。

そんなこともあって、チャボはMCでもしきりに彼らのことに触れ、「いい曲いっぱい持ってやがんな、チクショー」などと持ち上げたりもした。

最後のセッションでは、GOING UNDER GROUNDのボーカルとギターは歌やリードギターで上手いこととけ込んでいたが、リズム隊はステージの端でコーラスを担当。タンバリンとカウベルを手にしてはいたが、ちょっと固さがある。

歌も佳境というところで、ベースの湯川トーベンが、GOING UNDER GROUNDのベーシストを手招きし、耳打ち。で、いきなりベースをよっこらしょと渡すのだ。

さらには、ドラムの河村カースケ氏も、一人残されたドラマーを呼び、演奏中に入れ替わる。二人の身長差はかなりのものがあり、とても窮屈そうに、でもとても楽しそうに叩いていた。

なんというかこの、業界の先輩たちの、後輩を気遣いつつ盛り上げる様に、とても暖かい気持ちになれたよ。

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会場のホールは、映画館のようにしっかりとした座席があって、私のような腰痛持ちにはすこぶる快適であった。オールスタンディングとかはもう無理だけど、こういうライブならまた見に行きたい。

ルート45を南へ その4

陸前高田に入ると、風景が一変した。

比較的平野部が広いからか、被害の度合いがこれまで走ってきた町に比べると段違いだ。国道沿いにうずたかく積み上げられた瓦礫の山は、かろうじて原型を留め残っていた五階建てのマンションと同じ高さがあり、縦横それぞれ100メートルは越えようかという巨大さ。それが、いくつも連なっている。何台か作業していた重機が、本当に小さく見えた。

それまでの道程では、「半年の間に、ここまでキレイになったんだな」という感慨を抱くことも多かったのだが、陸前高田〜気仙沼までは、正直「半年経ったのに、まだこんなかよ……」と打ちのめされっぱなし。

ライフラインである幹線道路こそキレイに復旧されてはいたが、この瓦礫の山、いや山脈を目にすると、本当に今回の震災のとんでもない規模が実感できる。

呆然としつつ運転していたら、いつのまにか気仙沼に入った。

このあたりも、陸前高田と状態は同じか、さらにひどい。

地盤沈下のため、冠水するようになってしまった道路のかさ上げ工事。よく見ると工事費用が書いてあり、5265万円とある。高いのか安いのかはサッパリわからないけど、休日なのに何人もの作業員が汗を流していた。



巨大な船。福島県いわき市の、「第十八共徳丸」。排水量330トン。気仙沼市では、この船を震災のモニュメントにしよう、なんていう話も出ていたそうだ(その後、どうなったかは不明)。4/6の記事と写真が時事通信に上がっていたが、さすがに当時よりは周囲がスッキリしている。
http://www.jiji.com/jc/d4?d=d4_quake&p=wsq413-jlp10693512

転倒防止のために支えも設置されているが、すぐそばに警官が常駐しており、私のような野次馬が近寄らないように監視していた。

この時点で、午後もけっこう遅い時間。帰りの新幹線や帰京時刻を考えると、そろそろタイムリミットだ。ここから内陸、一ノ関駅へと向かう。

一ノ関はいま、奥州平泉の世界遺産登録でにわかに湧いている。三連休の最終日ということもあってか、駅前の混雑も想像以上だ。おばさまの集団、待合室で勉強する女子高生たち。直前に目にした被災地の風景とは、まさに対極にある。

どうにか新幹線の席を確保し、慌てて駅前の食堂に入り、肉を存分に食らう。

この店、じつは前沢牛が食える店なのだが、今年8月に出荷停止となっていたため、供された肉はすべて米沢牛だった。そんないきさつを、愛想のいいおかみさんとしんみりトーク。こんなところにも震災の余波があったとは(その後、出荷停止は解除されている)。

ほんとうは、三陸に来るのは直前まで相当迷った。自分の中でどんなに理屈をつけてみても、やはり単なる野次馬の域を脱することはないような気がしたからだ。

そんなことをウジウジ考えていたら、半年も経ってしまった。思い切って訪れてみて、やっぱり結果的には、単なる野次馬にすぎなかったとも感じている。

ただ、震災復興には忘れないことが大事だとするならば、決して忘れられない風景をこの目に刻むことができた。テレビや雑誌でわかったつもりではいたが、月並みながら実際に見聞きすることで、文字通り体が震える感覚を何度も味わった。

いずれまた近いうちにこの道を、三陸を訪れたい。きっとそのとき、今回訪れた意味がまた、違う形で出てくるのかもしれない。

できればゆっくりと、八戸から順繰りに、石巻や塩竈、いっそフクイチの手前まで。

同行者のNくんにも感謝。

ルート45を南へ その3

田老を後にして、国道45号をひた走る。休日だったせいか、そこそこ道は混んでいて、気がつくとパトカーが後ろにピッタリついてくる。今年の11月に免許更新な私は、何事もなければ念願のゴールドになるので、メーターとにらめっこ。ヒヤヒヤ運転である。

パトカーは非常に多く、頻繁にすれ違う。車体を見ると、北海道や大阪、静岡など全国から集まって来ているようだ。

今回の震災では自衛隊や消防庁などはクローズアップされていたが、全国の警察も被災地に集結し、さまざまな協力を行っている。おつとめ、ご苦労様である。

釜石まで走り、橋上市場で朝食を……と思ったが、ちょうどタイミングが悪く店が開いていない。ランチタイムまでブラブラし、1Fのこじんまりとした食堂で三食丼をがっつく。あまりの美味さに一瞬にしてたいらげる。

釜石も宮古と同じく、駅前のあたりはあまり震災の陰がない。駅は内陸よりにあるものの、おそらくは半年でここまできれいになったということなのだろう。実際、港方面は被害が大きく、なかなか復旧は進んでいないようだ。

釜石といえば新日鐵。駅のすぐ近くには大きな工場があるのだが、その敷地には瓦礫がうずたかく積まれていた。

なお釜石市では近年になって防災教育を徹底するようになったおかげで、子供の犠牲者は格段に少なったらしい。「釜石の奇跡」とも言われているが、こんな記事もあった。至極もっともな内容であった。

小中学生の生存率99.8%は奇跡じゃない
「想定外」を生き抜く力 (片田敏孝)

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/1312

「家に1人でいるとき大きな地震が発生しました。あなたならどうしますか?」と質問した。ほとんどの回答は、「お母さんに電話する」「親が帰って来るまで家で待つ」というものだった。

 私はそのアンケート用紙に、「子どもの回答をご覧になって、津波が起きた時に、あなたのお子さんの命は助かると思いますか?」という質問文を添付し、子どもたちに、家に帰ってから親に見せるように指示した。

釜石を後にして、気仙沼を目指す。

その途中、国道から外れて沿岸部に立ち寄ってみた。小さな集落。

海岸沿いにビシッと建っていたであろう堤防が破壊されている。倒れている向きからして、引き並みでやられたのは間違いないのだが、基礎が固められ、新たな堤防が築かれようとしている。1000年に1度の大津波はしばらく来ないかもしれないが、10年に1度、100年に一度の規模は、いつまたやってくるかわからない。

すでに見慣れた風景となった、基礎だけが取り残された茶色の風景のなか、結婚式の写真が、重しの石を乗せられパタパタと風に揺れていた。おそらくは、その家に住んでいた夫婦のもの。近所の人が、見つけてそっと置いたのであろう。

新しい堤防が守るべき町並みは、いまはまだない。写真の夫婦や家族は、無事にいずれかの避難所にいるだろうか。さまざまな想いが頭の中をぐるぐる廻る。

あまり時間がない。陸前高田経由で気仙沼を目指す。