『ぼくは猟師になった』を読んだ

「狩猟」本がちょっとしたブームらしい。その火付け役とも言える本。

著者は京都に住む33歳の猟師。といっても、定職には就いているので「兼業猟師」なのかな。銃は使わず、おもにワナによってシカやイノシシを捕える。そのワナの解説なんかも面白いのだが、衝撃を受けたのが、いわゆるシメ方。なんと、「鉄パイプでどつく」という。

う〜ん、すげ〜。

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ひとくちに「ワナ猟」といっても、そこには自然を相手にした極限の創意工夫が凝らされていて、そういった記述も面白いし、なによりためになる。「自分で食べる肉は自分で責任を持って調達する」とあるのが好感度高し。単なる趣味とかではなく、生活のための猟なのだ。

さらには、チマタにおけるイノシシ肉などはまがいもの(そうは書いてないけど)、捕獲後にきっちり血抜きをして適切に処理されたイノシシ肉はまったく臭みがなく、じつに美味いという。うぅぅ、食いてえ。お友達になればご馳走してもらえそうなのだが、この本を読み終えたらむしろ、自分も猟師になりたいと思ってしまった。ついつい、東京都猟友会の多摩支部なんかを調査。ふむふむ。やる気さえあれば、意外と大丈夫かも?

それはそれとして、「イノシシ下ろすんで遅刻します!」が許される会社とは、なんてステキなんでしょう(笑)。

もりちゃん@笹塚で肉を焼く

会社の部下に「ぜひお連れしたい店があるんですよ!」とかどわかされ、拉致されたのが笹塚のホルモン屋、「もりちゃん」。

に、肉かぁ〜。この時期、できるだけ体重は落としておきたいのだけれど、どうやら笹塚駅の拡張工事で、今月いっぱいで閉店しちゃうそうだ(あとで聞いたら移転先も同じ笹塚で見つかった模様)。チェーン店なんだけど、内容や味は店長裁量らしい。

ええいままよ、と店内に。なるほど、突き出しの生野菜もシャキッとしてるし、トマトの色もいい。レバ刺しは、極薄スライス。う〜ん、イイ味出しておるわ。

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続いて通常のユッケとは異なる「塩ユッケ」が登場。塩ダレを敷いた皿の上にボール状の肉塊、さらにたっぷりのネギ。食欲をそそる佇まいである。

崩しつつ食べたが、ミンチ肉ではなく、粗めに切りそろえた肉をギュギュッとしているのがよくわかる。やや塩のアタリが強めだが、なるほど美味い。

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そして肉。ネギタン塩からネギカルビ、その後ホルモン。いいネギ使っててジューシ〜だねえ。ひたすら焼いては食い焼いては食いで、写真なんぞ撮るヒマはなかったのだが、なぜか動画は撮った。肉焼いてるだけ〜なムービー。



シメに何らかの炭水化物を、とチョイスしたのはトロカルビの炙り寿司。薄切りにしたカルビ肉を「片面5秒だけ焼いてシャリに乗せるんだよ〜」と、店長に言われた通りにして食す。

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ンンこれはッ!! という感じで、ワタクシの細い目がクワッと開ききった。おかげで眼球がこぼれそうになったわ。

全体的に、そこそこ安くてしっかり美味い。じつに良心的な店である。味付けは、個人的にはチト濃いかなーとは思うけれど、満足して新宿西口に移動。ラム&シガーで余韻を楽しむのであった。

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山野井夫妻

訳あって、山野井泰史・妙子夫妻についての本とDVDを立て続けに。

「凍」沢木耕太郎著
「白夜の大岸壁に挑む」NHKエンタープライズ

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「凍」は、ヒマラヤの高峰・ギャチュンカンに挑んだ山野井夫妻のノンフィクション。登頂こそ果たしたものの、下山時に雪崩に巻き込まれ、標高7000m以上でのビバークを余儀なくされる。夫婦で計28本もの指を失ったというその帰還の詳細は壮絶という他ないが、何しろ沢木耕太郎の筆が冴えまくっている。近年の、沢木耕太郎の本の中ではダントツに面白いのではないか。題材に依るところも大きいんだろうなー。

「白夜の大岸壁に挑む」は、NHKで放映されたドキュメント。ギャチュンカンからの奇跡の帰還を果たしたふたりが、グリーンランドにある、高低差1300mの大岸壁に挑戦する。指がほとんどないなか、ギアに工夫をこらし、実際に登攀していく様子を、NHKのクルーたちが相当がんばってフィルムに収めている。いやもう、「変態」のひと言。もちろんホメ言葉である。

山野井泰史さんは、昨年、奥多摩で熊と格闘したことでも記憶に新しいが、blogなどで見る限り、経過も順調のようだ。それにしても、夫婦揃ってすごい日本人がいたものだ。

花火大会@東京競馬場

府中市民向けということで、例年、開催ギリギリまでアナウンスされない花火大会。それでも、おそらくダービー以上の人出でごった返す大イベントであります。

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今年は血迷って、つい内馬場に紛れ込んでしまい、スタンドに戻ろうにも人の波で押し返され、ちょっと悲惨なポジショニング。昼間からシート張って気合い入れて場所取りするか、さもなくば直前に入って立ち見に徹するのがいいぞ>来年のオレ。

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上の写真は、ムービーから切り出したもの。今年は血迷って動画撮影をしてみたんだよね。ついでにYouTubeにも上げてみたのだが、設定をミスって動画撮影時にピントを固定するのを忘れたのが痛い。ちゃんとマニュアルは読まないとねえ。

【追記】
30分で6000発を打ち上げたそうだが、そのうち半分、つまり3000発は最後の5分だったそうだ。どうりでフィナーレがすごかったわけだ。

BRAUNのデザイン

すもも祭のあと、府中市立美術館の、気になってた企画展が最終日だというので駆け込みで行ってきた。「純粋なる形象 ディーター・ラムスの時代―機能主義デザイン再考」、ちょっと長ったらしいタイトルで、これだけだといまひとつわかりにくい。

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ディーター・ラムスは、BRAUNのデザイナーをやってたひと。BRAUNというとシェーバーとか電動歯ブラシのイメージが強いかもしれないけど、プロダクトデザインの世界では教科書的な企業でもある。とりわけディーター・ラムスの全盛期は、素晴らしいアイテムが目白押しだった。近所に美大があるせいか、学生っぽい人々が大勢きていて、スケッチしていた。

たとえばコレ。「白雪姫の棺」なる別名を持つオーディオプレーヤー。



いいなあ、この雰囲気。思わず欲しくなってしまう。

良いデザインとは何かを考えるときに大切なのは、悪いデザインとは何かがキチンと想像+認識できているか、ということだ。じつはこの点においては、哀しいかな、悪いお手本なら身の回りにワンサカある。これでもかと機能を詰め込み、それぞれにボタンやレバーを用意し、どんな機能を実現するのかいちいち書いてあるもの。老人から読みづらいと苦情が来るのか、文字は不自然なまでに大きく、しかもフォントは適当だ。

結局のところ、”Less but Better”というディーター・ラムスの思想は、機能テンコ盛りスペック至上主義なプロダクトに囲まれた現代人にとってはフィットしづらいのかもしれない。実際、BRAUN製品はセールス的には大々的に成功したとは言い難いし、現在のBRAUNのプロダクトを見ると、当時の面影はあまり見られない。

アップル製品なんかには、確実にこういった思想は受け継がれているんだけどねえ。

思うに、モノゴトをシンプルにして価値を高めるという意味において、日本ほど優れた文化・土壌はないんじゃないかと思うんだけどなあ。俳句や短歌みたいなものもそうだし、日本刀とか、う〜ん、ほかにもいっぱいあるような気がする。”Less but Better”な民族だったんじゃないのかなあ、ワレワレは。無印とかは、けっこういいシゴトしてるんだけどね。

なお、BRAUN Design Worldというサイトはおすすめ。思わずため息が出るような素晴らしいモノがいっぱいです。

いま、”Less but Better”なブラウン製品で手に入りやすいのは時計ですかね。↓コレはウチにもあります。

Partial Eclipse

午前中は打ち合わせだったのだが、駅を出たら人が皆、空を見上げている。なるほど、今日だったか。

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女子校生が「ケータイじゃ撮れない〜」などと騒いでおったが、コンパクトデジカメでも4倍ズームくらいじゃこの程度。せめて光学10倍あったらな〜。

もっともっと欠けてた時間帯もあったらしいね。知り合いで上海まで行った人もいるんだけど、どうだったのだろう?

すもも祭

府中といえば、多くの人が競馬場を思い浮かべるかもしれないが、実際に住んでいる人間にとっては大国魂神社の存在がとても大きい。

おそらく、5月の「くらやみ祭」を筆頭に、毎月のように大きな祭事があるからだと思う。一年のサイクルがすべて、この神社を中心に廻っているのだ。さすが創立111年の歴史の重みか。まあ、神社ってんはそーいうもんだと思う。

で、7月は「すもも祭」だ。なぜすもも? と思うだろうが、どうやら源のナニガシが戦のときにどうこうしたから、とかいう起源があるらしい。境内ではすもも売りのほか、露天商がギッシリ並ぶ。

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またすもも祭では、カラスの団扇・扇子も領布される。どっちかというと、コレ目当ての人が多いようにも思う。だって、大行列だし。なぜからす? と思うだろうが、どうやら昔の神話でオオトコヌシのナニガシという神様が、蝗の害を防ぐのに「鳥扇をもって扇げ」とお告げを受けたからとかいう起源があるらしい(90%くらい割愛済)。

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冷やしキュウリ(1本200円とは強気すぎ)を片手にビール。もちろん粉モノも忘れずに。それにしても、最近はリンゴ飴のバリエーションがすごいことになっとるな。

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雲は湧き、光あふれて

夏の甲子園、西東京予選。都立府中東vs東亜学園。

4回裏に追加点を許し、0-10とリードされた府中東高校。絶体絶命の5回表、先頭打者の4番に代打。二桁の背番号。だがここで執念のヒット。5番も続き無死一二塁。バントで送って二三塁。

盛り上がったが、後が続かない。結局無得点で5回コールド。

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野球のレベルがどうこうではなく、スタンドの雰囲気含めて楽しい。次の対戦相手の偵察部隊の会話とかね。田舎球場だからグラウンドの距離も近いし。

それにしても蒸し暑かった。本格的な夏だわ。

夏は麺だよねえ

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左は、実家から送ってもらった茶ソバ。右はうちのマンションの一階のイタ飯屋のイカスミスパ。

イカスミを初めて料理に使ったのは地中海の人々らしいんだけど、さすがだよなあ。イカスミはタコスミに比べてアミノ酸が多いんだって。あと、ペストの特効薬ということだったらしい。

いや、wikiの受け売りなんだすけどね、セピア色っていうじゃないですか。あれって、イカスミとかタコスミから作られた黒茶色の絵の具のことをセピアって言ってたのが語源らしいっすね。ギリシア後だと、セピア=甲イカだとか。へえええ。

この時期は、夏休みを取るためのシワヨセがすごくてblogをなかなか更新できず。ガンバロー。

桃とサングリア

山梨の従兄弟より、桃が届く。

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桃って皮をむくのが大変よね。色々調べたところ、アボガドを切る要領で包丁を廻し入れて、あとはねじりながら実を二つに分けるやり方がイイ感じ。皮もツルッとむけます。

さて、そのまんま食べるのも美味しいけれど、1000円くらいの安い白ワインを買ってきてサングリアを試してみました。どうでもいいけど、サングリアとサンガリアってややこしいよね!

桃1個、バナナ1本と、冷蔵庫で死にかけてたマンゴーも半分投下。あと、国産のワックスとか使ってないレモンも輪切りで。

これに、砂糖を大さじ2杯、シナモンスティックも1本入れて、冷蔵庫にて冷やします。

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だいたい6時間くらい漬け込んだところで飲んでみた。

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ギャー!! う、美味し!

果実部分も、フルーツポンチみたいだけどワインが染みててグゥ〜ですわ。

湖南菜館〜李さんのお店

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知人の紹介で、歌舞伎町の案内人(ガイド)をしている李小牧さんのお店に伺う。その名も「湖南菜館」。湖南料理のお店らしい。場所は新宿・歌舞伎町の一番街を入ってしばらく行ったところ。

Wikiによると、湖南料理って中国で一番辛いんだって。四川の『麻辣』に対して『酸辣』、つまり酸味があるみたい。

辛ウマなものが大好きな私としては、まさにストライクな感じなのだが、実際に運ばれてきた料理はどれもこれも絶品! 暴力的な辛さというわけではなく、非常にいいバランス。もちろん、辛さの度合いはオーダー時にリクエストすることもできる。

写真は冷しゃぶの湖南風ニンニクソース。あまりの美味さにガツガツ食いまくったおかげで、写真を撮れたのはこれだけでした。いやー、不覚だった。

おすすめは、「よだれ鳥」「季節の鮮魚の湖南風ピリ辛仕立て」あたりかな。何を頼んでも美味いんだけどね。腕のいい料理人を湖南から引き抜いて連れてきたとのことで、そのへんは徹底している。ついでに、紹興酒も相当いいものを揃えていて、これもぜひ試すべき。

李さんご自身も、一緒に飲んでいろいろ話をしたが、相当おもしろい人だ。細身の体からは信じられないようなバイタリティーを持っている。サイトでは、なんだかうさんくさそうな感じもするんだけどね(笑)。

歌舞伎町案内人–李小牧公式サイト

李さんについては、何冊か本も出ている。読んでみたのだが、これがまたおもしろい。店同様、すっかりファンになってしまった。あんまり歌舞伎町で飲んだり食ったりはしないんだけど、朝までやってるし、近いうちにまた再訪することになる予感。

浜松珈琲

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故郷・浜松でこんなコーヒーを販売しているそうだ。なぜ浜松とコーヒー? 一瞬、ブラジル人が多いからかとも思ったが、豆自体はエクアドル産なんだよね。

思わず箱買い。30本入りで4500円。ひとつ150円。肝心の味はというと、フツーに美味いですコレ。それほどコーヒーに思い入れがあるわけじゃないが、パッケージもので、この味わいが出せるとはちょっと驚き。知り合いのコーヒー好きに言わせれば、「相当がんばってる」ということらしい。

宣伝くさくて申し訳ないけど、じつはこのコーヒー、もうちょっと書いてみたくなるような「ネタ」が仕込まれてるんだよね。

●フェアトレード商品であること

フェアトレード(公平貿易)とは発展途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することを通じ、立場の弱い途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す運動(Wikipediaより

輸入製品が安いのは、安い価格で原材料を提供し、安い賃金でそれを加工する人たちがいるからなんだが、こーいったベーシックなことは、一般的にはあまり意識されていないと思う。いいものには、それなりの対価が支払われるべきなのに、消費者がほしがるのは、とにかく安いもの。結果的に、中国毒餃子みたいなことが起きる。少々高くても安心・安全なものを、とは頭では理解できても、財布のヒモは固いんだよなぁ。

ともあれ、できるだけ安く大量に仕入れるという方向ではなく、モノの価値に見合った対価でもってお互いに良好な関係を築くというのは、商売における基本だよね。

●パッケージが紙、しかも国内産の間伐材パルプを使用していること

紙の容れ物に入ったコーヒーって珍しい。ありがちなのは、外側が紙でも、内側にアルミ箔がはってあるようなもの。でも、このコーヒーはすべてが紙。おかげで、ふたを開けてレンジで温めることもできる。

しかも、国内の間伐材によるパルプを使用ってのが、個人的にポイントが高い。間伐しないと木が育たない。木が育たないと森が育たない。地盤が緩くなり、保水力が低下し、地滑りなんかが起きたりする。

ここのところ、輸入モノの割り箸に押されてたりして、国内の林業は相当疲弊している(中国産は一膳1円くらい、国産だとこれが5円くらいになる)。徐々に、建築資材や飲食業、製紙業などで国産間伐材を使う動きは出ているみたいだけど、景気が悪くて「安さ」のみを追い求める世の中、なかなか理解されづらいようだ。

マイ箸とかがまた流行ってる。でも、それって本当にエコかどうかはケースバイケースだ。国産間伐材を使った割り箸を積極的に使うのが、本来のエコ的観点からすると正しいんじゃないかと思うんだよね。じつはデニーズの割り箸は、ずうっと前から国産間伐材を使ってるらしい。こういうのは、もっと評価されてもいいと思う。

なんだか、コーヒーの話題から相当ズレた気がするが(笑)、気になった方はココから通販で買えます。東京でもいくつか買える店があるみたいだけど、まだまだ少ないっぽい。

実家にも送ってあげたら、けっこう好評だった。地元でもまだ、ほとんど知られてないみたい。正式名称は、「エコ・ブラック」。エコって、なんだかとってもうさんくさい言葉に聞こえることが多いんだけど、こーいうのはホンモノだなあ、と思う。

裏磐梯・米沢紀行

大学時代の同期の連中と、裏磐梯へ。家族ひっくるめて総勢10名という大所帯。こーいうの初めてだけど、なかなか面白かった。

R0012664 喜多方から雄国山方面

レンターカー借りてのドライブ旅行。全体通して印象深かったのは、田んぼの美しさである。生活圏に水田がないのと、この時期に出かける機会が少なかったせいか、青々とした田んぼが広がる「ニッポンの初夏」が目に眩しい。いいなあ、こーいうの。

●喜多方ラーメン
チャーシューメン@まつり亭。東京で食べるのと違って、地元店ならではの素朴な味わいに大満足。喜多方自体は蔵が多くておもしろい街なんだが、今回は時間がなくて散策できず。

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●五色沼
修学旅行以来。時間がなくて全行程歩けなかったけど、道もよく整備されていて楽しかった。こんなにキレイだったっけ?

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●会津磐梯山
裏磐梯休暇村より。登ったことはないが、いい山である。

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●雄国沼湿原のニッコウキスゲ
人大杉なれど、湿原の木道を埋め尽くす花・花・花。お見事の一語。あんだけの人が大挙して押し寄せるのもわかる気がする。

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●小野川温泉の蛍
子供の頃は、田んぼの用水路あたりで死ぬほど飛んでたもんだが、大人になってからは目にすることが少なくなった。けっこう飛んでて満足。さすがに写真は撮れず。

●米沢牛
美味い。柔らかい。とろける。岩魚のカルパッチョも美味し。

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●上杉神社
JFKも尊敬していたという上杉鷹山の像がお出迎え。「なせば成る、なさねば成らぬ」ってロボコンのオリジナルかと思ってたわw(←アホすぎ)

それにしてもココは上杉モノがいっぱい展示してあって、歴史好きな人にとってはたまらん場所だろうなあ。謙信が信長からもらったビロードのマントとか、「毘」の旗とか。あと「愛」の前立も普通にありました。にしても、大河ドラマブームで人大杉。大型バスがひっきりなし。

個人的には、上杉版の洛中洛外図をナマで見られて感激。これだけでお腹いっぱいになれるけど、ついつい、直江兼続の墓なんぞにも足を伸ばしてみたりして。

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●おみやげ
米沢駅前で売ってる、お約束の「牛肉どまん中」。最後まで牛肉三昧。帰宅後に食す。いやー、コイツは駅弁界のホームラン王だなあ!

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WordPressダウングレード

このblogはWordPressを使って構築されてます。コマンドとか知らなくても導入できるし、アップデート系がボタンひとつで楽ちん。プラグインもいっぱいあって、なにより無料なので。

ところが、最新のバージョンにアップデートしたら、不具合がいろいろ発生。しばらくだましだまし使っていたけど、気になって仕方がないので手動でダウングレードしました。

個人的には、flickrとの連携をしてくれるWordPress Flickr Managerが使えなかったのが痛かったのよね。作者の方がいまだに降臨しないので、業を煮やして。

ダウングレードの作業ってめんどくさそうだなあ、と不安だったけど、意外とすんなり。ディレクトリごと削除したあとに、前のバージョンのWordPressをまとめてアップして、チョコチョコしただけで復活。画像系は、最近のエントリでリンク切れがあるけど、これはそのうち指定しなおす予定。

ついでに日本語化とか、使ってないプラグインも一掃できたので、気分的に超スッキリ。

さて、今夜は湯けむりスナイパーの最終回。見逃すわけにはいかないぜ。

この世界に愛と平和の歌を

忌野清志郎の『Oh! Radio』、買ってきました。

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大阪のラジオ局FM802の春のキャンペーンソング。ギター、ベース、ドラム、ハープ、歌、すべてを自らプレイしたもの。擁するにスタジオデモなんだけど、結果的にはこれが遺作に。カップリングは、「激しい雨」。こちらもスタジオテイクだが、歌詞の内容的にも、これ以上ない構成でしょう。

アマゾンのレビューで書いてる人もいたけれど、最後のフレーズが「OHラジオ 聴かせておくれ、この世界に愛と平和の歌を」である。最後の最後までこの人は本当にまったく……。

ライオンバス@多摩動物公園

ちょっと前に多摩動物公園、通称タマドーに行ってきました。今まで海外を含めて色んな動物園に行ったことがありますが、ここの特徴はなんといっても「山」なこと。アップダウンが多くて、ぐるっと一周するだけで相当疲れます。夏場なんか、お年寄りの方々がヘバッてるのをよく見かけるんだよね。でも体力に自信がない人は、園内をもれなく廻るシャトルバスも運行されてるので安心。

さてそのタマドーですが、ここに行ったら絶対に外せないのがライオンバス。けっこうな更地に放し飼いされてるライオンを、バスに乗って観察しにいくというもので、入場料とは別に350円かかるけど、人気のあるコンテンツでやんす。

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上から見るとこんな感じ。おおっと、腰カクカク中ですナ。

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行為後の添寝? どうも、一頭の雄ライオンが複数のメスを独り占めにしてるっぽい。うらやましいほどのハーレム状態。

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近づいてきたバスに威嚇してます。

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で、こちら負け組の雄ライオンさんたち。どことなく哀愁が漂ってます。

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ヘヘ、旦那はモテモテでやんすねぇ、とすり寄る雄ライオンたち。がんばれっ!

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ライオン以外にも、コアラや象さんやヒグマさんもいるタマドー。上野もいいけど、多摩もなかなかよ、というお話でした。

メキシカンサラダ

個人的にメキシカンサラダと言われてイメージするのは、たぶんステーキ屋あたりで出てくるようなもの。

トマトとか、キュウリとか、コーンとか、豆とか、アボカドとか。そのあたりがグチャグチャっと混ざったところに辛いソース(あるいはタバスコ)がかかってるヤツ。メキシコ人が見たら、きっと怒るよね。でも美味いから許してくれよと、今宵もメキシカンサラダを作るのである。

材料は、とうもろこし一本と、トマト1個、キュウリ1本。あとは気分によってレタスをちぎって入れたり豆入れたり。

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とうもろこしの実の取り方は、いろんな流派があるけど、個人的にはこのやり方。茹でたては熱いので、冷ましてからね。

  • 手でふたつに折る
  • できるだけ実がまっすぐ伸びてる列を、指やフォークなどで1〜2列だけ外す
  • 親指と親指の腹で、となりの列を倒すようにして根こそぎ取り外す
  • 包丁でザクッと切ってくのもいいんだけど、やっぱどうしても実残りがあって勿体ないんだよなー。めんどうだけど、綺麗にすべての実を外すと、達成感ありますよ。

    その他の材料は、すべてとうもろこしサイズに切ります。あとは混ぜて、マヨネーズかけて、タバスコあるいは七味をドドドドッと入れて和えれば完成。本来はそれなりのチリソースとか用意したいところだが、なきゃないでいいかな。なお、とうもろこしは、市販の缶詰とか冷凍コーンとかだったらソテーするといいかも。

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    辛ウマで、ビールがないと悶え死にます。夏のフロ上がりにはピッタリですわ。

    シメは、これまたジャンクなニンニキーライス。ニンニクとタマネギをみじん切りにして冷や飯ぶちこんで炒めるだけ。ベランダからパセリをちぎってきて、たっぷりかけた。

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    梅酒09 その4(ジャム編)

    じつは梅酒を漬ける段階で、梅の実がいくつか痛みつつあった。4〜5個だけど、当然これらは使わず。さりとて捨てちゃうのももったいないので、ジャムの刑に処すことに。

    計ってみたら150?くらい。果実と砂糖の割合は1:0.8程度らしいので、梅酒用の余った氷砂糖100?を用意。

    痛んだ部分を包丁で取って、種を取り出す。あとはまな板の上でみじん切り、というかなめろう状態にする。皮もめんどくさいので取らず。

    小鍋にグチャグチャの梅を入れて、超弱火で煮詰めていく。湯気が立ってきたあたりで、氷砂糖の1/3くらいを入れて溶かす。本来はグラニュー糖だと思うんだよね。さすがに氷砂糖は溶けるのが遅い。根気よく木べらでまぜていく。

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    全部溶けたかなー、というところで、さらに氷砂糖1/3を投下。もう部屋中が、梅の甘酸っぱい匂いでいっぱいになる。いい感じ。

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    砂糖を全部入れて、コトコトと煮詰めていくと、全体的に透明度が上がってくる。

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    キリのいいところで火を止めて、煮沸消毒した小瓶に入れる。完成!

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    トーストしたパンに塗ったくって食べてみた。案の定、激ウマである。もうちょっと作ればよかったかなー。

    梅酒09 その3

    梅酒づくりでは、水気が厳禁。黄色く熟しつつある実を前にするとどうしても焦ってしまうが、漬け込みの作業は梅のみが充分に乾燥するのを待ってから行うことに。

    容器は、4?を3つに、3?を2つ用意。3?だと実は一升漬けるにはギリギリらしいので、こっちは砂糖の量を減らすことにする。

    ?麦焼酎35°+氷砂糖600?
    ?泡盛35°+氷砂糖600?
    ?黒糖焼酎30°+氷砂糖600?
    ?麦焼酎35°+氷砂糖500?
    ?泡盛35°+氷砂糖500?

    ?と?を長期保存用にするつもり。それにしても、作りすぎだろ!

    容器は本来、熱湯で煮沸消毒するらしいんだけど、3?とか4?とか、巨大すぎて無理ぽ。なので手抜きというわけではないのだが、アルコール消毒(焼酎を少量入れて容器をシェイク)。内側はもちろん、フタの部分も念入りに。ゴムパッキンも、焼酎に漬けてしばし放置。

    そののちに、両手をこれまた焼酎で洗う。実際に容器に突っ込む右手は、肘のあたりまで。殺菌が十分でないと、カビが発生したりするらしいので、念には念を入れる。

    あとは、梅の実と氷砂糖を交互に入れて、焼酎をドボドボと入れていく。1本仕込んだら、また手を焼酎で洗って繰り返す。

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    ふうぅ、疲れたワイ。美味しく漬かりますように!

    梅酒09 その2

    実際に漬ける作業は週末でいっか〜、と呑気に構えていたのが失敗のもと。ある夜、帰宅すると、部屋に漂う梅の甘い香り。「んんん?」と見てみたら、届いたときは青々していた梅の実が、熟し始めて黄色くなってきているではないか。

    こりゃイカン、と急遽仕込みに入る。

    まずは梅の実を洗う。といっても、水にさらして、細かな汚れを取る感じ。実が青い状態であれば、3〜4時間ほど水に漬けてアクを取る必要があるみたいだけど、熟し始めたらアク取りは不要らしい。

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    梅の実を流水にさらしてざっと洗ったら、ふきんの上に乗せて乾燥させる。なりくちのホシも竹串でほじくり出して取る。簡単な作業ではあるけれど、数が多いので難儀する。

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    いやしかし、梅ってのは本当に美しいのね。表面に細かな産毛がはえているせいか、水の中に入れると、まるで和菓子のよう。

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    それにしても、実が黄色くなっちゃったのが誤算。う〜ん、大丈夫だろうか。

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    梅酒09 その1

    とりあえず今年は、以下のものを用意。

    麦焼酎 天盃・梅酒用 35°
    黒糖焼酎 龍宮 30°
    泡盛 久米仙古酒 35°

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    勢い余って、5本も買ってしまった!

    なおアルコール度数が低いと、梅のエキスが抽出されにくくなったり、長期保存に向かなくなるみたい。

    砂糖は、いろいろ選択肢があるけど氷砂糖が無難。焼酎一升に対して500〜600g。砂糖が多いと当然ながら甘口に。ただし少ないと梅のエキスが抽出されにくくなる。

    基本パターンは、焼酎1.8?:砂糖600g:梅1?:容器4?ということらしい。

    しそ餃子

    相も変わらずの餃子クッキング。

    ベランダの大葉を収穫し、半分は普通の餡、半分は大葉入りにする。

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    やや薄めの皮にしたせいか、相方が包んだのは破けてしまったのがチラホラ……。引っ張っちゃダメなのよ。精進してくれたまえ。

    いつも圧倒的に野菜の比率が高いんだけど、今回のは肉多め。味付けもアタリを強めにしてみた。ビールが進んで仕方がない。大葉はもっと、親の仇くらい入れちゃってもいいなあ。

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    有機無農薬の南高梅が5キロ届く。

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    さて、どうしてくれようか。ククク。って、どうせ梅酒一択なわけですが。

    ただ、どんな酒で漬けるかが問題。知人いわく「ホワイトリカーで漬けるくらいなら、チョーヤの梅酒でも買っとけ」ということなので、いくつか違ったバリエーションを試してみるとしよう。焼酎と泡盛かなー。角砂糖も買ってこねーと。

    仕込みは次の週末かなあ。

    『1Q84』を読んだ

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    事前のインフォメーションを極端に制限したことでも話題の、村上春樹の最新長編。なんと発売日前には増刷がかかるという異例の事態。やはり先日の、壁卵の演説も効いているのだろうなあ。

    さて、たぶん私はいわゆる「信者」ではあるんだけど、この作品が世の中に広く好意的に受け入れられるかといえば、やや疑問。もちろん、いい意味で非常に村上春樹的だし、個人的には大いに楽しんで読むことができた。読後感もよく、ひさしぶりに昔の作品を再読しようかなあとも思っている。

    とはいうものの、なんというか、ある程度の「免疫」がないと、相当キツいんじゃないかなあ。少なくとも、あまり村上春樹作品を読んだことのない人が手を出すべきではないと思う。話題先行なだけに、「え〜、何コレ!?」的な反応をする人が、けっこういそうな気がする。とまあ、そんなハナシを、村上作品はノルウェイの森しか読んだことがないという職場の女の子に今日したわけです。

    そういえば、ノルウェイの森が映画化されるんだってね。松山ケンイチと菊地凛子だそうだ。……な、なんというか、これまた強烈な燃料投下になりそうだ。2010年秋公開。

    そうそう、菊地凛子といえば、やっぱコレだよね!

    yosiko1 ガムをどうぞ(byマサ)

    yosiko4 代打よしこ

    はじめてのベランダ菜園

    ド素人でも大丈夫っぽいのは〜と、近所のホームセンターに行って、土やら苗やらプランターやらを買い込んできた。

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    調達したのは、バジル/大葉/パセリといったところ。売り場のおばちゃんのアドバイスに従って、大葉は単独の鉢とする。

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    とりあえず日当りだけはいいので、すくすくと育ってくれるでしょう。たぶん、食うのが追いつかなくなる気がする。来週はトマトを仕込む予定。

    特に関係ないが、夜はセロリ餃子を作って食べた。来週はしそ餃子になることであろう。

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    エスクァイア最終号

    日本語版の創刊は22年前というから、ちょうど高校を出て東京に出てきた頃だ。そう思うと、なんだか不思議な感じがする。

    いまも出版業界の片隅にいるが、駆け出しの頃、カメラマンの車の助手席に乗っていたある日。「そこのビル」とアゴで指され、「エスクァイアを作ってるUPUっていう会社が入ってるんだよ」と教えてもらったことがある。

    あんなカッチョいい雑誌を作ってるのはどんな編集部だろう、そもそも、どんな人たちがやってるんだろう。その場所が当時、自分が住んでいた街でもあり、また超絶な貧乏時代だったこともあり、なんとも自虐的な気分になった。だから今も覚えている。

    財務的な状態はどうだったかしらないが、エスクァイアには圧倒的な「成功」のイメージがある。当時業界にいた編集者も、カメラマンも、自分のような末端フリーの人間も、うまいことしてやがるなあ、単なるアメリカ版のコピーじゃねえか、などと嫉妬に満ち満ちた目を向けつつ、ココロのどこかでは単純にうらやましかったはずだ。「ああいう仕事、いいよなあ」とは、口には出さずとも、みんなどこかで共有していた意識だったと思う。

    時代は変わる。いまここで、紙メディアの終焉なんて話はしたくないが、少なくとも最終号(名目上は休刊だが)にしてこの出稿量は、例えは悪いが、老衰し、体中に管が刺さって死を迎えた媒体では決してない。颯爽と立ち去っていくニヒルな老人のようだ、とまで言ってしまっては大げさか。

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    改めて見ると、本当にいい雑誌だ。いい雑誌すぎるからこその、この結末なのかもしれない。

    こんな贅沢なメディアは、しばらく出てこないように思う。

    『横浜 vs PL学園』を読んだ

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    いろんな意味で、高校野球はその定義を考え直す時期に来ていると思う。朝日と毎日が牛耳る利権構造、越境入学、学園ビジネスetcetc….

    とはいえ、選手たちが繰り広げる試合そのもにには罪などない。そういう意味での極北ともいえるのが、松坂擁する横浜とPLの、1998年夏の甲子園準々決勝だろう。

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    横浜 00022001001000012|9
    PL 03010010001000010|7

    このスコアだけ見ても、試合の壮絶さがよくわかる。

    大会屈指の好投手、松坂から3点を先制したPL。そこから追いつき、勝ち越されはするが追いつく横浜。延長に入って、2度勝ち越しする横浜に追いすがるPL。

    たまたま書店で『横浜 vs PL学園』を手に取った。朝日の記者たちが根気よく取材した成果が、試合の面白さと相まって、じつに読ませる。確かに松坂という「抜けた」存在はあった。17回を投げ抜いた彼は、本当にバケモノだったが、じつはベンチも含めた総力戦だったのだねえ。

    『星影のワルツ』を観た

    わが故郷、浜松が生んだ写真家・若木信吾氏による、ドキュメンタリーのような不思議なフィクション。天竜川や中田島など、浜松を舞台にロケされており、実際に若木氏の生家でロケされたそうだ。遠鉄バスなども出てくる。

    私小説ならぬ、私映画。あるいは私フィルム? 亡くなった祖父を撮影し続けたのが写真家としての第一歩だったこともあってか、思い入れがヒシヒシと伝わってくる。そのおじいさんの写真集も出版されてるんだね。

    たぶん特殊な機材を使うわけでなく、全編通して、HDカム(?)で撮影してるんだと思うのだが、写真家らしく、時にドキッとするような美しいシーンが挿入される。

    主人公(本人)役は、バンプオブチキンみたいな感じの青年。親友役の2人は実際の監督の幼なじみ。どちらも(実際に)障害を持っていて、職場のシーンなんかがドキュメントっぽく挿入される。

    都会ではそこそこ名の知れた写真家となっている主人公が、その親友2人と街中に遊びに行ったとき、なぜか鍛冶町(ローカルだなあ!)の横断歩道で東京の仕事関係の人間とバッタリ会ったりするが、ぎこちないやり取りがイイ。

    それにしても喜味こいしの存在感はすごい。『ホノカア・ボーイ』を観ても思ったのだが、この人はある意味、笠智衆を越えているのではないか。凛とした様は、ベスト老人オブザワールドといってもいいくらいだ。

    酒場で、若者に誘われて同じテーブルで飲むシーンなんか、すごくいい。威厳をひけらかすわけでもなく、あくまでも自然体であり、その佇まい、若者たちのあしらい方は、これぞまさに粋というもの。

    極めつけは、海でのシーン。

    以前も書いたことがあるが、浜松人にとっての海とは、延々と続く砂丘をひたすら歩いて、ようやく辿り着くというものであり、「海へつれていってくれないか」という言葉は、決して大げさではない。

    砂に足を取られながら、一歩ずつ傾斜を登り、ようやく開けた視界の向こうに現れる水平線。海へと至るまで、どんな思いだったのか。そこで奏でるバイオリン、星影のワルツである。

    監督自身の私的な思いだけでなく、見る者にとってはいとし師匠のことも思い出されるはずだ。

    決して一般向けではないが、カッコいい老人が大好きな私としては、大いに満足。こいし師匠には、とにかく長生きしていただきたい。

    この映画、実家に帰ってたときに1人で見た。そのまま置いてきたけど、はたしてウチの親父はどんな感想を持つだろうか。「よくわからん映画だったな!」とか言いそうだ(笑)。

    『僕の彼女はサイボーグ』を観た

    『猟奇的な彼女』で知られる韓国人のクァク・ジェヨンが監督。未来の自分からサイボーグが贈られる。しかもその容姿は、1年前に出会った素敵な美少女とそっくり。

    公開時、観に行こうと思っていたのに、忙しくて気がついたら終わっていた。dai氏のご厚意でお借りできたので、自宅で鑑賞。

    例によって、強いオンナとダメなオトコという、ある意味わかりやすい内容なのだが、なんというか、ブットビ具合がハンパない。こういう映画は、ちょっとビールでも飲みながら姿勢を崩して、ニヤニヤしながら観るのが一番だ。

    未来の人間が過去を変えてしまったらどうなるのか。本来起こり得なかったことが起き、起きたはずのことが起きないという状況は、SFの世界では普遍的なテーマではあるが、もちろんそんなこと(あえて)真面目に取り合ったりはしない。

    少なくとも、アイドル系女優の売り出し時期にありがちな、毒にもクスリにもならないばかりか掃いて捨てることすら面倒な軟弱ラブコメ映画なんかよりは、綾瀬はるかのファンを増やすことに成功しているんじゃないかな。

    いやー、さすが、あの前田有一センセイが唯一「採点不能」と評しただけのことはあるわ。

    それにしても綾瀬はるかは、おっぱいもさることながら、あの常人離れしたアゴが、たまらなく魅力的。オトコなら誰しも、一度でいいからあのアゴをなでてみたい、と変態的な欲求にかられること請け合いである。



    ↑amazonのレビューは、意外と高評価だなー。