2013年を振り返ってみる

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今日は仕事納め。明日から実家に帰るので、たぶん今年の更新はこれでおしまい。ボンヤリと振り返ってみたい。

●このサイトの年間アクセスTOP10

府中駅南口再開発のお話
長友伝説抜粋
久々のギックリ腰
浜松銘菓、「まるたや」と「かわもり」
The Fate of Mitchell Brothers
山葉文化椅子
『マタギ』を読んだ、これはすごい本だ
チンチンにしてやれ!
酸ヶ湯〜誰が混浴を殺したか
宮乃咩神社〜謎の絵札と穴柄杓

府中駅第1地区の再開発が始まったことで、関連記事がぶっちぎりで1位となった。完全に移転した店もあれば、仮設店舗に移った店もあるが、やはり残念なのは、吉田屋をはじめ、このタイミングで閉店してしまったいくつかの好きだったお店。

すでに解体工事が始まった。古き善き昭和の雰囲気は一掃されていく。結果的に街が活性化するのであれば、これも受け入れるしかないんでしょうね。

●今年買ってよかったもの・感動したもの

iRobot Roomba 自動掃除機 ルンバ 780
iRobot (アイロボット)
売り上げランキング: 145

ルンバのことは最初バカにしてたけど、コレを買ったら生活が激変しました。床がフローリングの場合、ちょっとサボるとソファーの下とかすぐに埃がたまっちゃうけど、そういったストレスから解放してくれた。

あとムスメを保育園に連れてくとき、グズって一苦労することが多かったのだが、ルンバを起動するとビビるのかスクっと立ち上がって玄関に走って行く。教育上よろしくないような気もしつつ、助かっております。

シャンタラム〈上〉 (新潮文庫)
グレゴリー・デイヴィッド ロバーツ
新潮社 (2011-10-28)
売り上げランキング: 9,151

今年読んだ本の中では、ダントツに面白かった!

人を赦すとはどういうことか、人は正しい理由からまちがったことをする、その逆もある、善と悪をどのように判断するのか等々。非常に考えさせられ、また胸に響いた。上中下巻あり、長い物語なので読むのに体力は要るのだけど、グイグイ引きこまれてあっという間に読了。ぜひ3巻まとめて買って、読んでみてほしい。もしつまらなかったら、酒でも奢ります。

映画化権をジョニーデップが持ってるそうで、映画にもなるみたいだけど、2部作とか3部作にしないと収まらないんじゃないかな〜、などと余計な心配をしておりますが。

1959
1959

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ソギー・チェリオス(鈴木惣一朗&直枝政広)
Pヴァイン・レコード (2013-07-17)
売り上げランキング: 17,823

AKBだのジャニーズだの、そんなヒットランキングにお嘆きの貴兄。日本にはこんなに良質な音楽を作る連中がいるんだぜ、ってことでSoggy Cheeriosです。

カーネーションの直枝くんと、ワールドスタンダードの鈴木惣一朗によるユニットなんだが、こう言っちゃ失礼だけど、それぞれのバンドのココ数年の作品より、Soggy Cheeriosが圧倒的によいです。

特に終盤の流れが好きです。「19時59分」や「曇天夕闇フェリー」でシビれ、大団円の「とんかつの唄」で〆という、素晴らしい内容。とんかつの唄は森繁久彌のカバーってことになるのかな?w とんかつの脂のにじむ接吻をしよう〜♪

川島雄三監督の映画も観たいんだが、パッケージ化されてないみたいだ。とんかつ大将は観たんだけどなー。

東京コンサート
東京コンサート

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曽我部恵一
ROSE RECORDS (2006-10-06)
売り上げランキング: 261,791

もういっちょ、音楽では、サニーデイ・サービスの超名盤『東京』を、曽我部恵一が弾き語りで再現したというライブ盤。Amazonにリンク張っちゃってますが、曽我部くん主宰のローズレコードのサイトから買ったほうがええかも。

もうね、元のアルバムをエンドレスで聴いてた頃の甘酸っぱい思い出がよみがえりまくりですよ(というか、実際には超絶ブラックな仕事場で泣きながら聴いてたんだが)。やっぱこの人、歌が滅茶苦茶ウメーわ。会場がまた下高井戸シネマという映画館で、よく映画見に行ったなあ〜とかノスタルジーに浸りまくり。

エレファントカシマシ 2009年10月24,25日 日比谷野外音楽堂(完全初回限定盤) [DVD]
UNIVERSAL SIGMA(P)(D) (2010-03-17)
売り上げランキング: 21,865

もう何年も、エレカシって聴くことがなかったんだけど、ふと目にしたのがこのDVD。20周年の野音でのライブなんだが、オープニングが「夢のちまた」というのが引っかかった。収録曲のリストを改めてみると、けっこう昔の曲も入っていて、試しにと買ってしまったのが運の尽きというか。

もうね、のっけの「夢のちまた」での宮本の映像がすごい。すごすぎる。なんだこいつら、全然変わってねーじゃねーか!

そんなわけで、自分の中ではいまエレカシが絶賛リバイバル中でやんす。年が明けたらまたこのバンドのことを書くかもしれん。ちなみに、DVD3枚組でパッケージはLPサイズ。届いたとき、箱のデカさにビビったわ。

●まとめ

今年は手術もしたし、仕事もジェットコースターみたいだったし、プライベートでは家人の仕事環境が変わったりもして、まあそれなりに変化の多い1年だったかな。

皆様今年もお世話になりました。お会いできなかった人も、縁があればそのうちお目にかかれるでしょうってことで。

よいお年を〜!

月は星を散らして

思春期は、音楽とともにあった。

とりわけ多感な中学〜高校時代は、ありとあらゆる(と自分で思ってただけだが)音楽を聴き漁り、学校帰りには定点観測をしているいくつかのレコード屋を覗き、貸しレコード屋でスタンプを集めまくり、シコシコとテープにレタリングを施しては一人悦に入り、夜は夜でサウンドストリートからクロスオーバーイレブン。田舎住まいの悲しさか、ベストヒットUSAは東京とは数週遅れであり、しかも深夜だったが眠い目をこすって欠かさず見ていた。フォリナーのGirl Like Youが連続一位でスゲーとか、そういう時代のことである。

忘れもしない高校1年生のとき。ムーンライダーズに出会った。当時は洋楽こそがすべてという洋楽原理主義者だったが、はじめて『AMATEUR ACADEMY』を聴いたとき、まさにぶっ飛んだ。過去の作品を収集(レンタル)しまくったものだ。『青空百景』『MODERN MUSIC』『NOUVELLES VAGUES』。

これはすごいバンドだと、せっせと友人らに聴かせまくるもあまりの支持の得られなさに辟易としたが、自分の人生に最も大きな影響を与えてくれた音楽といえば、やはりこのバンドを置いて他にない。最初で最後のライブ体験、2年前の中野サンプラザにも、思い切って足を運んで本当によかった。

かしぶち哲郎という人は、ムーンライダーズの中ではちょっと立ち位置が違うというか、バンドというものから半歩ほど、引いているイメージがあった。彼の作る曲は、デビューの頃から一貫してのかしぶちワールドであり、あぁ、この助平なおっちゃんはまたこんな耽美な曲を作りおって困ったものよと、ニマニマしたものである。

訃報を耳にしたときは、ああそうか、亡くなってしまわれたかと実感が湧かず、それでも真っ先に聴きたいと思ったのは、1985年に出たソロアルバム『彼女の時』である。

彼女の時(紙ジャケット仕様)

石川セリ、大貫妙子、矢野顕子という錚々たるオバサマたちを従え(いや、当時はまだお若かったか)、各々とのデュエットはもちろん全員集めてのコーラスをバックに唄ったりと、まさにかしぶちワールド全開の名盤だ。

YouTubeに、当時の坂本龍一のサウンドストリートでゲスト出演したときのソースがアップされていたので、一応貼っておこう(そのうち消されそうだ)。

ダンディで、エッチで、それでいて最高に格好良かった。サンプラザでも、ニコ動で見たルーフトップでも、しっかりドラム叩いてたし「まだまだイケるやん!」と思ったし、ソロ活動もそろそろかといったところでこの悲しいしらせである。私の中では「ジョン・レノンを欠いたビートルズ」並みの、喪失感をヒシヒシと感じる。

それにしても今年は、好きなミュージシャンの訃報が多い。というか、自分の年齢的な問題で、自然とそうなっているだけなののかもしれない。

ともあれ、素敵な音楽をいっぱいありがとうございました。安らかに。思えば17日の夜は、仕事場から大きな満月が見えたなぁ。

なお、友人との忘年会の流れでカラオケに行った折、つい出来心で「スカーレットの誓い」を唄ってしまったのは秘密だ!



薔薇がなくちゃ、生きていけないよ。本当に。

クリスマス

現場を離れてもなお、いくつかのIT系サイトのウォッチは続けているが、特にいまなお貴重な情報源として楽しみにしているのが、こちらのサイト

今夜はクリスマス・イブということで、ぜひ紹介したい記事があるのだ。それがコレ。

http://maclalala2.wordpress.com/2011/12/26/クリスマスの思い・・・/

サイトマスターのshiroさんが、これまたAppleGeekで有名なJohn Grubberという人のエントリを紹介したもの。AppleともITともぜんぜん関係のないコラムなんだけど、「その筋」ではわりと有名で、インスパイア(模倣?)された記事を昨年あたりはよく目にしたものだ。ぜひ「元ネタ」に触れてほしい。

以下は原文の引用。

Merry

Sunday, 25 December 2011

Late last night, inspecting Santa’s handiwork, a simple thought occurred to me. A decade or so from now, when, say, I’m waiting for my son to come home from college for his winter break, and, when he does, he wants to spend his time going out with his friends ? how much will I be willing to pay then to be able to go back in time, for one day, to now, when he’s eight years old, he wants to go to movies and play games and build Lego kits with me, and he believes in magic?

How much then, for one day with what my family has right now? How much? Everything.

The truth is, I’m the luckiest person in the world today. I hope you are too.

もうひとつ。きょう読み返したらココロに沁みたので、こちらのスピーチも紹介しておきたい。有名なやつだけど。

リオ会議でもっとも衝撃的なスピーチ

「貧乏なひととは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」

よいクリスマスを!

イッツァソニ〜

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↑ちょっと前の週刊アスキーの特集。

正直に告白すると、ここ数年といわず、ずいぶん長いことソニー製品を買うことがなかった。たぶん10年以上。Amazonの購入履歴で検索しても、“ソニー”、“SONY”いずれもヒットせず。たぶん、ニッケル水素の充電池をヨドバシあたりで買ったのが最後じゃなかろうか。

それが今年に入ってから、我が家ではにわかにソニー製品が増えてきた。

まずこれ。手回し充電FM/AMラジオ。LEDライトも付いてて、USB端子からスマホの充電もできる。いろいろ見比べたけど、災害対策用としては現状個人的にこれがベストと思う。

SONY FM/AMポータブルラジオ ICF-B88/S
ソニー (2013-07-20)
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続いて、これ。リニアPCMレコーダー。音質が必要以上に良すぎてビビるぜ。適当にギター弾きながら楽曲づくりのお供にしてるのと、仕事で会議の録音用としてもべんり。最近は小型でさりげなく録音できるレコーダーも多いけど、ゴツイぶん出席者全員に対して明示的に「録音してますからね」感を出すのに重宝する。ヤらしくてシビア〜な仕事してるんよ(笑)。

SONY リニアPCMレコーダー M10 ブラック PCM-M10/B
ソニー(SONY) (2009-10-21)
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あとこれ。ブルーレイレコーダー。DLNA的な機能があって、風呂場で防水ケースに入れたiPadで録画番組を見たり、普通にテレビ見たり。あと、撮りだめた番組をiPhoneに転送して通勤中に見るのが最近のマイブーム(おかげで読書量が減り気味)。「おかあさんといっしょ」もいくつかムーブしておけば、出先でムスメがグズったときなども大変べんり。とにかくフル稼働しております。

そんで、いま(というかここ1年ちかく)欲しくて欲しくてたまらないのがデジカメのRX-1(あるいはRX-1R)。こんな変態製品を出してくるあたり、さすがのソニー。スーパーニッチだけどスーパーパワフル。レンズシャッター&単焦点ラブな私にとっては、ど真ん中ストレートなわけでありまして、いっそいまメインで使っているGXRが大破しないものかと不穏なことを考えるくらい。

SONY サイバーショット DSC-RX1R
Sony
売り上げランキング: 15,140

RX-1がEVF内蔵にならんかなあ。そしたら即決かもだが、ボディーサイズが大きくなっちゃうのもなあ。あ、EVFといえばα7も気になるのよね。フルサイズのミラーレスで防塵防滴。気兼ねなく沢に持っていけそうだが、日常使用時のシャッター音がなあ……。うーん。

SONY デジタル一眼カメラ α7ズームレンズキット ILCE-7K/B
ソニー (2013-11-15)
売り上げランキング: 31,183

Xperia Tab Zも気になる。生粋のマカーな私としては迷うところだが、最強の風呂タブなはずなんだコレ。後継機が出るのを待って判断するかなあ……。うーんうーん。

ソニー Xperia Tablet Z WiFi SGP312メモリ32GB ブラック
ソニー(SONY) (2013-04-13)
売り上げランキング: 2,638

いまでもココロに残るCMがある。

たしかプロフィールだった気がするんだが、ちがうかもしれない。番組は、これまたおぼろげだが多分サイモン&ガーファンクルのセントラルパークでのコンサート。そのスポンサーがソニーでさ。たぶん1982年とか、そのあたり。当時は中学生だったはず。

内容は、雷鳥の四季折々の姿。春の雛のヨチヨチ歩きから、吹雪に耐える冬毛まで。15秒とか30秒のじゃなくて、1分くらいの長尺。それがもう、とにかく素晴らしく美しすぎるCMで。

たぶんそのときから、私は(いわゆる)ソニー信者になった。親にせがんで買ってもらったラジカセも、ステレオセットもすべてソニーだったし、当時の思春期のオトコノコがウォークマンの洗礼を受けないはずもなく、身の回りはソニー製品に溢れてた。遠い昔の日々。

業績の数字としては、2013年度の着地見込みが下方修正されたりとか、まだまだいろいろあるみたい。でも売上どうこうよりも、冒頭の週アスの記事じゃないけど魅力ある製品がいっぱい出てきてることのほうが大事だよな。

ていうか、あーもうRX-1がほちいよー。

11月が終わってしまう

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1年のなかで、5月と並んで最も好きな季節。

今年はクドクド書いてるように入院もあり、アクティブに過ごせなかったのが残念であった。

昨夜の風雨で府中の欅並木も相当葉が落ちていた。季節は過ぎゆき、冬がやってくる。願わくば落葉の森にしばし佇み、葉巻をくゆらせながら美味い珈琲でも飲みたいところだ。

なーんて話とは全然関係ないけど、アンパンマンのおむつで尻の部分がカレーパンマンってのは……まぁこうなるわなあ。

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手術内容について

入院明け、松葉杖をついて出社すると、いろんな方から「どーしたの?」と聞かれるわけです。

これ、意外と面倒というか、きちんと説明すると長ったらしくなっちゃうので、膝を痛めてたので手術したんですよ、程度にしか答えられないんですね。あ、縫合部分の写真を掲載しようと思ってたんだけど、社内で見せびらかしたらグロ&パワハラ認定され評判が悪かったので自粛します。

一応、どんな手術をしたのか、ざっくりと記しておきたい。

病院でもらった明細によると、正式な術名は「骨内腫瘍除去」となっていた。脛骨の内部に腫瘍ができてたので、それを取り除いた、ということですね。

腫瘍の大きさは、直径8mm〜10mm程度。腫瘍というと大げさな気もするが、いわゆるガングリオンとのことでした。通常、ガングリオンって、骨と骨の間にできるんだけど、まれに骨内に発生することがあるんだって。

で、そのガングリオンの塊に向けて、膝の内側を切開し、骨に穴を開けて掘っていったわけです。そんで、腫瘍自体を除去して、中をキレイにした、と。

当初、膝の裏を切開して、除去したあとの空洞を人工骨みたいなもので埋めるみたいな話だったんだけど、膝裏切開は術後の経過にも響くってことで、手術前の協議で横からの掘削となった模様。

穴を開けたところには長さ40mm、直径4mmのボルトが埋められました。コイツの内側が空洞のパイプ状になっていて、何らかの体液が溜まっても自然に骨の外に出るようにしてあるそうだ。

主治医いわく、セキュリティが厳しい空港だとボルトが反応しちゃうかもとのこと。いちおう、空港でのトラブルを避けるためのMedical referenceも書いてもらえるそうだが、ググってみたら、滅多に反応はしないし口頭で説明できれば問題なしとのこと。ま、いっか。

以上が手術内容。別エントリでリハビリ編をウダウダ書こうかとも思ったけれど、メンド臭いので簡潔に。

そもそも、リハビリするために車椅子に移ろうとしたときが最強に痛かったです。あまりの痛さに人生最大の泣きっ面&悲鳴で、こりゃ無理だってことで座薬を突っ込まれる。1時間後にはウソのようにすんなり移動できた。ビバ☆座薬。

ていうか、その前にチンチンに刺さってた管を抜かれたんだけど、そんときびっくりしたのが、まず「逆流」するのねアレ。おばちゃんが下手だったのかもしれないけど、排泄物が膀胱に戻ってくるんですよ、ジワジワ〜っと。あれは未知の体験だったなぁ(遠い目)。

あと、想像してたよりもずっと長いのね、管自体が。え・え・えってな感じ。ズボっと抜けるのかなと思っていたら、ズボーーーーーッって感じ。できればもう、経験したくないもんです。

リハビリの担当医は若いおねーちゃんで、「優しくおねがいしますね」とニッコリお願いしたら、ハードな内容でグイグイやられた。口調は優しいんですよ。「やわらか〜い膝を作っていきましょうねえ〜」って。でも、手は容赦無い。縫ったばかりの傷口も構わず、グリグリ動かしてくれて悶絶。

そのおかげで、思ってたより順調に回復。今月5日の手術後、その二日目には両松葉が片松葉になり、三日目には階段の昇り降り、最終の5日目には自転車マシンを漕いでた。感謝です。

その後、10日に退院して一週間後に抜糸&松葉杖返却。現時点では、日常生活では特に問題ナシ。子供と公園で遊べるくらいには回復しております。

できれば年内〜年明け早々には、手近な低山ハイクにでも行きたいところだが、高尾山周辺は激混みだろうし、いっそアップダウンの激しい多摩動物公園がいいかもなあ、と思案中でありんす。

入院・手術ノ記

[入院〜手術前日]

入院したのは、手術の前日である。

自宅から、徒歩10分ほどの中規模な病院。コンビニにてティッシュやおやつを購入し、朝の10時に受付。

各種書類の提出や説明を聞き、個室に案内される頃にはもうお昼どきってことで、メシがでた。絵に描いたような病院メシである。なんかもっとこう、精のつくモンはないのだろうか。

入院中の患者を見渡すと、老人ばかり。看護師さん曰く、俺が最年少だそうだ。整形外科だからどうしてもお年寄り比率が高いんだろうし、食事もこんなもんでヨシとされているのだろう。おやつとして持ち込んだルマンドは、速攻でなくなりそうだ。

昼食後、浣腸しますね、とサラリと言われる。どうやら麻酔の関係で手術前には体の中をできるだけカラッポにするのだと…。いやあ、浣腸だなんていつ以来だろう?たぶん小学校低学年くらい? 晩飯後もパサパサ系。ルマンドがガッツリ減る。21時以降は飲食禁止。

[手術当日]

朝、血圧やら体温やら測り、点滴開始。水が飲めないのがツライが、点滴がポタポタ落ちるのを見ているとなんか喉の渇きが収まる。脳味噌がロジカルに納得してくれてるみたいだ。

手術は14時30分からと決定。それまで、点滴打ちながらひたすらボケーッとして過ごす。飲食できない中、連ドラの「ごちそうさん」を見ると切ない気分になる。

14時ころ、いよいよってんでストレッチャーに乗せられる。やや緊張。とはいえ、どうせ全身麻酔だから速攻で落とされて、目覚めた時にはすべて終わっているはず。

果たして、手術室について、なんか執刀医の皆さんが俺のMRIのデータみたいなの見ながらアレコレと話してて、天井の照明とかがイカニモな感じでおおーカッケーなぁなどとキョロキョロしてるうちに、看護師さんが、ホニャララ10ミリ入れまーすとか周囲にアナウンスしてて、それって麻酔のことですか?って聞こうと思ったらそこで記憶がプッツリ途切れる。

次の瞬間には、病室のベッドの上。ぼんやりした感じで周りに人が大勢いて喋ってて、自分の下半身に毛布なのか、やたらと布団を被せてるような感じで、確かに猛烈な寒気を感じるし、その一方で、パンツの後ろをグイッと下ろされ、明らかに座薬入れてます的な感触を肛門および直腸に感じつつ、なにかよからぬことでも起きたのかもしれないなぁ、などとボンヤリ考えていたら、痛みに耐えられなかったらナースコールしてね、ほらここにあるからねと、呼び出しボタンを左手に握らされ、あー我ながら握力が効かんなー、なんて思ってたら次の瞬間には病院の関係者は誰もいなくなってて、なぜか見舞いに来てたらしいカミサンが俺の顔を覗き込んでて、うわこいつ、会社早引きして来たんか、仕事ちゃんとせなあかんやろとか言おうと思ったのだが、自分でも呂律が回ってないのがわかるほどヘベレケ状態で、なんだかちょっと悔しい気分を感じつつも夢心地。

手術した右膝は猛烈な違和感というか、ビリビリした感じと、ズゥゥンとした重い痛みが断続的にあって、ピリピリのほうはそこから切開したんだろうなぁ的な傷の痛み。ズゥゥンは、まぁ、骨の中までいろいろいじくられたんだしなぁ的な。

そのうち、麻酔が切れてきたのかものすごく痛みが増してきた。いたたたたたたた、ということで、颯爽とナースコールをするわけだが、どうされましたか?と問うインターフォンに、痛いですう、という余りにも間抜けなやり取り。

すぐさま看護師さんがやってきて、肩にブスッと注射をしてくれた。今何時ですかと聞いたら夜9時半よ、と。

ええ、まだそんな時間なのかよ、飯はともかく水飲みたいんだけど、水飲みたいですぅってお願いしたら朝ごはんまでダメだって。ええええ。

あまりのショックに、そこで脳味噌が完全に覚醒。

体は依然として、強い悪寒がある。

だからなのか、やたらと体に布団がかかっていて重い。電気毛布もあるようだ。

点滴はわかるとして、両方の鼻の穴にもなんか管が入ってる。酸素なのかな。

おまけに、なんか股間に違和感がある。ってあああっ。いま気づいたけど、なにこの管!おれの、チンチンに突っ込まれてるこの管!あああああ!おしっこが自動的に吸い取られていくぅう!

全身チューブだらけ。注射でマシになったとはいえ、膝がクッソ痛い。ピリピリっときてズゥゥン、ピリピリっときてズゥゥンである。

ほんの少しでも体を動かすと、このピリズンが来る。

ところが寝返りとは言わないけど、ちょっとは体を動かさないと、褥瘡というか床擦れというか、背中から尻にかけてジンジンとそっち系の痛みというか気持ち悪さがあるのだ。手術中からずっとこの体勢だったしなあ。

ちょっとずつ体を動かさないと、背中と尻が痛い。で、動かすと膝が痛い。でも動かそうにも布団が重いのと、チューブが突っ込まれまくりでいかんともし難い。喉は絶望的に乾いてるし、麻酔の影響なのかすごく痛い。

少しウトウトすると、そのうち何らかの痛みで目が覚める。水が飲みたい。朝までの10時間、う・う・うぅと声にならない声をもらしながら、これを繰り返す。あまりにも時間の経過がのろく、iPhoneで仕事のメールをチェックし、いつもよりぶっきらぼうな返事をいっぱい書いた。

[手術翌日]

入院中の朝食時間は7時と聞いていたのに、10分過ぎても何も出てこなかったので、コールをして、とにかく水を飲ませてほしいと直訴。備え付けの冷蔵庫にペットボトルを入れておいたので取ってもらうが、寝たままでは飲めない。

手伝ってもらい、上体だけをどうにか起こす。病院のベッドなので、スイッチひとつで背面が上がるのはよいのだが、膝に激痛が走る。尻も痛いが膝には負ける。半泣きで、どうにか半身を起こし、ペットボトルにむしゃぶりついた。人心地つき、例によってパサパサなパン(朝はいつもパンだった)をモソモソと食べる。むかし、給食で出たような、袋入りのマーガリンとジャムが懐かしい。

この段階で、ようやっと精神的にも余裕が出てきたというか、まあ痛みにも慣れたっていうか、その痛み自体に、なんかホッとしたのですよね。

なぜかというと、これまで悩まされ続けた膝の痛みと、同じ場所と種類だったから。手術がうまく行ったかどうかはともかく、この病院の医者は、自分の痛みの原因に、おそらくはちゃんと辿り着いてくれた。

100%治るという保証はないということは、くどいほど説明を受けてはいたので、今後、また激しい運動をすれば痛みが出ることもあるかもしれない。悪化する可能性だってゼロではないだろう。

それでもまあ、思い切って手術を受けたのは失敗ではなかったという確信めいた予感(?)を、改めて感じた。結果はそのうち出るだろう。

水で薄めたようなコンソメスープをすすりながら、カミさんにメール。「バターサンドとかクリームサンドみたいなやつを買ってきてくれ。あと、ぷっちょみたいなグミ系もヨロシク」。

-完-

(気が向いたらリハビリ編を書きます)

ガードの下が飲食街

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間際になって伸び伸びになっていた感のある府中駅南口再開発が、いよいよ始まる気配。対象地区の各店舗の営業も、ほとんどが今月末までかな。焼きそばの「かぐや亭」に最後行きたかったのだが、すでに営業終了してた。。。

いっぽうで、仮設店舗の設営が京王線ガード下(西口)、大國魂神社前、府中市特産品直売所だったところなど、急ピッチで進んでる。

直売所だったところに、おもちゃの「みのる屋」が入ってたのには驚いた。すでに看板が付いて、品物も運び込まれてたな。大国魂神社の斜向かいには、モスバーガーが入るらしい。

あと飲食系では、自分が気づいているのは立ち食い蕎麦、海鮮丼の店、あと居酒屋の「磯吉」(!)がガード下に来るようだ。「麺創研かなで」も、ガード下の道を挟んだところに建ててる仮設で1月から営業するらしい。

ガスメーターつきのプレハブがぜんぶで10件ほどあるので、ほかにも飲食系が来るとウレシイなあ。これまで殺風景だったところが、一転して華やかになりそう。通勤経路なので、毎晩誘惑と闘わねばならないのがツライ。

ちなみにガード下にはガスメーターがない仮設もけっこうあって、なんだかゴルフの練習場みたいなのもある。これ、無印が入ってたビルの屋上にあったやつかな。

南口一帯は、おそらく年末〜年始にかけて解体・整地が始まるのかな。でもきっと、何かの遺構や出土品が発見されたりして着工が遅れるという、府中にありがちなパターンになる予感がプンプンする(笑)。

彼女の人生はロックンロールに救われた

Ooh, She started dancin’ to that fine fine music
You know her life is saved by rock ‘n’ roll,
Yeah, rock n’ roll

ポケットに小銭しかなかったとき、
愛する者が永遠に去ってしまったとき、
孤独感に苛まれ苦しさにのたうちまわったとき、
人生がどん底だったとき、

自分を助けてくれのは、いつだってロックンロールだった。

ありがとう、ルー・リード。

朱字を入れまくる

仕事がら、赤ペンの使用量がハンパない。会議の配布資料とか、無意識のうちに真っ赤っ赤にしちゃう。こういうのは、黒よりも青よりも、断然赤でやんす。

ちょうど、インクが切れそうなタイミングだったので、いいペンないかなーと文房具売場をウロウロしていたところ、ああこの手があったかってことで。

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そう、万年筆。

PILOTの、色彩雫(いろしずく)というインキシリーズが多色展開で、とてもイイ感じだなぁ、と。

アッシは「冬柿」をチョイス。写真だと、ちょっとオレンジが強そうな印象だが、何色か赤系を試し書きさせてもらって、一番しっくり来たのがこの色なのですね。

同じくPILOTのプレラという、スケルトンかつコンバーター付きのペンも同時に購入。これだとインクの減り具合も視認できるし、「仕事やった感」?も味わえますな(←こーいうのがイケナイ)。

ペン先はF(細字)にしたんだけど、Mでもよかったかもしれない。ヨメを騙して、Mのやつをもう一本買おうかなー、などと思ったり。

この手の文房具って、海外勢に押されまくりなイメージがあったんだが、いやいやPILOTさん頑張ってるじゃないですか。書いて書いて、書きまくったるでー!

チャボのAll Cover Night

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「ぶっ飛ばすぜ!! HIGHWAY 63 仲井戸麗市Birthday Live Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE 2013.10.11」(長い!)に行ってきました。

チャボのバースデイライブを観るのは、3年連続。今年は3days。初日が麗蘭で、2日目がソロ(with たつのすけ)。最終日がバンド構成と発表された時点で、2日目にロックオンであります。

あわよくば、最終日も行きたかったんだけど、チケット予約開始日に寝坊ぶっこいてしまい、速攻SOLD OUTだったのです(泣)。

いやあ、やっぱりALL COVER NIGHT!!!ですよ!もちろん全曲カバーで、チャボのオリジナル日本語詞がついているという。チャボのカバーについては、過去にも書いたけど、おそらく権利関係やら何やらで、音源化される可能性は著しく低く、つまり、こればっかりはライブで聴くしかないわけですよ的な感じなのですよ奥さん。

内容はもちろん、そりゃもう素晴らしいひとときでした。詳細なレビュー評は、こことかこことかここをご覧ください(丸投げ)。

知らない曲もけっこうあったけど、いちいちチャボが丁寧なMCをつけてくれるので、「若い世代(笑)」としても大いに楽しめました。むしろレッチリとかのほうが知らんし。ていうか、過去のライブでは耳にしたことがない曲ばっかりで、きっとこの日のために詞をつけた曲がけっこうあったんではないかと思われる。前夜に演奏されたらしいGetBackとかのBeatlesナンバーや、キャロル・キングも聞きたかったんだけど、それはまた次の機会かな。

とはいえ、個人的にグッときた曲も多かったです。バディ・ホリーとかヴァン・モリソンとか花のサンフランシスコとかロン・ウッドのとか。あと、ニール・ヤングはステージの演出もさりげなくイイ味出してましたな。

いわゆる「続きを読む」的なところに、セットリストをシコシコ調べて、YouTubeへのリンクをできるだけ集めてみました。クリックするとけっこう重いかもしれませんが、ご興味あらば。

あと、ライブでも大トリだった、Feel Like Going Homeだけ、チャボがカバーしている映像(共演は、なんとChar!!)が奇跡的にあったので、時間が無い方はこれだけでもお試し下さい。雰囲気がビシビシ伝わってくると思う。

といっても、12分オーバーの映像ですが……。

Feel Like Going Home/Chabo & Char

SetList on YouTube

続きを読む チャボのAll Cover Night

ひこうき

いい季節なので、いつもの通り野川公園をフラフラしようと思ったのだが、ちょっと趣向を変えて調布飛行場の隣にある公園に行ってきた。いつも頭上を飛ぶ飛行機を、間近で見てみたくなったのだ。

弁当とビールを携え、滑走路を見渡す小高い丘にシートを敷き、陣取る。小型ジェットやセスナがひっきりなしに離発着するのを眺めながら、ボーッとして過ごす。

飛行機ってのは、いいなあ。空を飛ぶっていうのは、どんな気持ちなのかしら。などと、乙女っぽいことを考えながら、チビチビとビールを飲む。いつまで見ていても、飽きることがない。

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長玉持ったカメラっ子たちが大勢いたが、なるほどココは撮影ポイントとしても素晴らしいね。西武多摩湖線の多摩駅から徒歩で数分。定期的な散歩コースになりそうだ。

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うまみ

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塩辛を、適当にちぎった海苔の上に載せます。

そこに、万能ネギをパラリ。

お口にパクッ。

日本酒が止まりません。むーん。

これはアレね、グルタミン酸とイノシン酸があーだこーだみたいな話なんだろうな、きっと。

全然関係ないけど、小津安二郎が撮った“幻のTVドラマ”が、こんど放送されるらしい。録画忘れないようにしないとー。

澤乃井「朝詰めの酒」を買った

会社の雑務に追われる中、気になる記事を発見した。それが先週水曜日のこと。

ムムム、府中の伊勢丹で売るのかー。あそこは日本酒のセレクトがいいんですよ。さすがだぜ。

でも発売日の4日、金曜日はどうあがいても終電コース……。ここはいっちょ、ムスメが高熱を出したことにして駆けこむか、などと呻吟していたものの、電話したりメールしたり何やらかんやらで、気がついたら伊勢丹はとっくに閉店していた。

ところが翌土曜日、酒売り場に行ったら、まだまだ在庫があったので無事購入出来ました。ホッとした。

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ちょうど北海道展をやってたので塩辛を買い、そいつを突付きながら冷で飲んだ。美味い美味い!

「ひやおろし」も盛りだし、秋は日本酒の消費量が上がりそうで怖いわ〜。

稲庭饂飩+グリーンカレー

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銀座に出かける用事があったので、昼メシはここでと決めていた。稲庭饂飩の銘店、佐藤養助銀座店である。

なんといっても、グリーンカレーのつけだれというのがソソる。タイ料理に欠かせない調味料・ナンプラーのかわりに「しょっつる」を使っているという、その見事な発想。巡回しているエスニック系ブログでも絶賛されており、機会あらばと狙っていたのだ。

ちょうど時節柄、ノーマルなグリーンカレーだけでなく夏野菜バージョンがあったので、そちらをオーダー。

もうね、爽やかな辛さと風味が、稲庭饂飩のツルッとした食感にベストマッチですわ。このグリーンカレー、単体で出しても商売になるんじゃないかというか、都内の平均レベルのタイ料理屋を軽く凌駕してるんじゃないかというレベル。

グリーンカレーって、日本で食べるとちょっとクドいというか、ココナツの個性が強すぎる(個人的に)店が多いんだけど、コチラのは程よい感じなのですね。ランチタイムはご飯がデフォルトで付いてくるので、うどんを全部食べたら、グリーンカレー+ライスという、ダブル炭水化物のステキなシメとなるのも魅力的。

そういえば、訪問した翌週のアド街がちょうど銀座コリドー通りで、この店も紹介されてたな。

コドモ連れて行ったんだけど、ジュースをサービスでいただいたりと、非常に好印象。次回、銀座に行くときにも、寄ってしまいそうである。

彼岸と月とスッポンと

クソみたいに忙しいのに、シルバーウィークってんですかね、この名称自体、あんまり定着してない気もしますが、ふたつの三連休をつなげて長い休暇を取りました。

ハトヤ(ていうかサンハトヤ)に1泊してから、天城でわさび買って実家へというパターン。台風が来てたので、海上の国道223号線・駿河湾フェリーを泣く泣くキャンセルしたのが無念であった。

なんというか、我が家的にはお盆よりも春秋の彼岸のほうがプライオリティ高いんですわ。必ず墓参りに行くので。

コチラは、お寺に咲いていた白い彼岸花。

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実家に着いてからは、孫と戯れる両親をヨソにボーッと過ごしました。あ、竜ヶ岩洞(りゅうがしどう)っていう鍾乳洞には出かけたんだけど、洞窟の中に落差30メートルの滝があったりして、なかなか面白かったな。そのほかは、定番の龍潭寺くらい。

今回、親父に「スッポン食いたい」っておねだりしてみたんですよ。まだシーズン前ではあったけど、近所の店に電話して確保してくれた。スッポン喰うの、生まれて初めてなんだよね。

1匹さばいてもらって、生血に肝に唐揚げに鍋、もちろん最後は雑炊というフルコース。大人3人+幼児でキレイに平らげました。正直、大人4〜5人でも十分なくらいの量だったが……。

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お通し的な肝の煮込み。

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定番の生き血。日本酒で割ってもらったが生臭さは一切ナシ。

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定番の鍋。汗をかきかき食す。2歳児のくせにスッポンデビューとは生意気すぎる。

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甲羅(?)の骨。魔除けにする人もいるそうで。

酒も飲んだりしたのに、総額16kナリ。地元価格なのかご近所価格なのか、よくわからないが、かなり安いと思われる。店を出たら、中秋の名月がひときわ明るく輝いておりました。

お味も素晴らしいし、冬に帰ったらまた食べたい。フグでもいいけど。

生まれてはじめてMRI検査を受けた

MRIってアレね、竹輪みたいな穴に頭からズコーってイメージだったんだけど、私の場合は円盤型のスキャナーの下に体をよこたえて、じっとしててください、みたいなタイプだった。ちなみにHITACHI製だったな。

コトの発端、つーか原因は膝。

ある夜、布団に入ってからモーレツに痛み出した。満足に寝返りを打つことさえできず、ウトウトとしては痛みで目覚めるの繰り返し。昼間、子供と遊びすぎたせいかもしれない(どんだけヒヨワやねん)。

寝床で苦しみながらもiPhoneで病院を検索し、意外と近所に信頼できそうな整形外科を発見。朝を待ち、カミサンに手伝ってもらいながら着替えて(靴下が自分で履けない)、ヨロヨロと病院へ。

診察室に入ると、なぜかオザキが流れている。大丈夫かココ!?

最初は、痛風を疑われた。確かに尿酸値が高めなのは間違いないので、まずは採血。その後、レントゲン。

問診にて、過去の膝痛について滔々と語る。激しい運動をすると、決まって膝が痛む。趣味の登山に行くと、最終日や下山後、特に激しい痛みに襲われる等々。

レントゲンは異常が見られず、痛風に特有の腫れなどもなかったため、じゃあMRIやってみようか、ということになった次第。

んで冒頭のとおり。膝の部分だけ機材で固定されて、50分くらいかかるんで、寝てていいですよと言われ、ゴンゴンと不気味な機械音がしてたけどウトウトしてたらいつの間にか終わった。

診察室に呼ばれ、一緒にMRIのスキャン画像を見入る。相変わらずオザキがかかっている。ずうっと流してるんだな、きっと。

すると、「あー、これだなー」と原因が発覚。膝の骨と靭帯の間に、小さな梅干し大のデキモノがあるという。グリグリと断面を行ったり来たりするのを見ると、確かに何か異質なものが、骨のところに見える。

デキモノ=腫瘍? 骨肉腫!?とも思ったが、悪性ではないらしい。このデキモノが、靭帯と癒着しているため、メカニカルに痛みが出るそうだ。クルマでいうと、4輪のうちのひとつが、サスペンションがおかしくなってる状態だねー、とのこと。無理して走り続けると、シャーシにもガタがくるんだよねー、とかなんとか。

悪性ではないから、放っておいても支障はない。ただ痛みで悩んでるなら、いっそ手術で除去することもできる。100%の保証はないけど、トライする価値はあると思うよ、ということらしい。

なんかライブ盤っぽい音源でオザキがシャウトする中、そんなことを言われた。

手術はリハビリとセットになるため、一週間ほど入院が必要になるらしい。とりあえず、鎮痛剤(といってもロキソニン)と湿布で様子を見て、手術を希望するなら日程を会社とも相談だよねってことで、その日の診察は終了。

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初めて自分の膝に強い違和感を感じたのは、忘れもしない、2001年に堀内沢マンダノ沢を遡行したときのことだ。

C2の蛇体淵まで辿り着いたものの、どうにも右膝が痛む。これまで感じたことがないような、刺すような痛みだった。

思い当たるフシはあった。出発直前、足を座卓に乗せたままクーラーを付けっぱなしで寝てしまったのだ。朝、こわばった体を起こしたとき、膝に小さな違和感を感じた。

そのまま山に行って、痛みがどんどん強くなり、撤退を余儀なくされた。トシベに全身を攻撃されながら、膝を引きずるようにして泣きながらリニューアル前の夏瀬温泉に下山したのである。

上の写真は、蛇体淵からの下降時、右岸の巻き道を無事に下りて一本取ってるときのカットね。

さて。いずれにせよ、手術はしてもらいたいと思うのだが、問題はそのタイミング。11月の連休を挟むなどして、なるべく仕事にインパクトが出ないようにすべきかなあ〜とか考えちゃうあたり社畜魂全開であるが、年内には済ませたいなあ。

まさかとは思うが、手術中にオザキを聞かされることにはならんだろな……。

或る朝のできごと

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写真はイメージです。

会社へと向かう道すがら。

総武線・中央線に架かる橋を渡っていると、5歳くらいと3歳くらいの男の子の兄弟が柵にしがみつき、母親が傍らに日傘で佇んでいた。

ああ、電車が好きなんだなと、通りすぎようとしたとき。ちょうど中央線の快速が猛スピードでやってきた。

すると子どもたちが、電車に向かって嬌声を上げながら全力で手を振りはじめる。

微笑ましい光景である。

そのとき、思いがけず「ぷあぁぁん」と警笛が鳴った。中央線の運転士が、敬礼をしているのが私にも見えた。

子供たちは、もちろん大喜びである。

大喜びしながら、柵から離れようとしない。きっと次の列車を待つのだろう。暑い中ではあるが、母親は苦笑いというより普通に微笑んで、その口元は「よかったねー」と見えた気がした。

朝からいいモノを見て気分の良くなった私は気合を入れ直し、クソッタレな仕事が山積みのオフィスへと、汗をかきながら歩くのであった。

クレジットカードを不正利用されたお話

もうね、記事タイトルのとおり。比較的早期に気づいたこともあって結果的に被害はゼロだったが、色んな手間を考えると非常に腹立たしいというか、脱力というか。

流れとしては、こんな感じだった。

・カード会社から支払額確定通知がメールで送られてきた。
・何の気なしに、確認する。まあ、こんなもんかという感じ。
・たまたま、次月以降の支払い予定を確認したところ不正使用が発覚。

だって、ソシャゲとかやったこともないのに、明細にMOBAGEとか書いてあるんですよ。最初は野球関連でなんか使ったか?とも思ったけれど、ヨコハマには行ってないし、そもそもベイスは嫌いではないけれども金を落とすようなことしてないし。

よく見たら、MOBAGE以外にもGoogle決済でソシャゲ会社っぽいところでの使用履歴が他にもある。全部で3件。どれもキレイに99.99ドルでの決済。

ちょっとググると、これって不正利用の常套手段らしいですね。チョコチョコと1万円以下の少額決済をして、その後ドーンと限度額いっぱいまで使われるという。

そもそも、どこから情報が漏れたのか。ちょうど2chの流出事件が騒がれた日ではあったが、モリタポなんて買ってないし時系列的にも無関係。

エロサイト?エロサイトか!? いやいや、さすがにそんなのに引っかかるほど情弱じゃないし(←こーいうのが一番あぶない)、昔からオカズ不要なタイプだし(それは関係ないだろ)。

モヤモヤとしつつも、翌朝速攻でカード会社に連絡。

本人照会して、いろいろ話をしたが、とりあえず不正利用分については補償されるので請求からは削除されるとのこと。あんしん。

また、すでに情報が流出しているのが明らかなので、いま使ってるカードは即停止。番号などが変わった新しいカードが再発行され、週末までには届くとのこと。

カードからの自動引き落とし(ケータイとか公共料金とか)については、自動で変更対応してくれる(親切!)。だけど、例えばAmazonとかネットショッピング系のサイトに登録してある情報は、都度都度こちらで変更するしかありません。チクショウ、めんどくせぇなあ!

問題の情報流出源について、担当の方にも訪ねてみた。最近も個人輸入などしているので、そのへんの業者の問題かしらとも思ったが、使用履歴をザーッと洗ってくれたらしく、「おそらく、これですね」とアッサリ判明。

1年前にニューヨークに行ったんだけど、その際、現地で使えるポケットWiFiをレンタルしたのですね。その会社が、個人情報を派手に流出させやがったのです。調べてみたら、そこそこ話題になっていた模様。

グローバルデータの情報流出に、深刻な三つの問題点

 1:セキュリティコード・住所・カード番号など「完全データ」が流出
 2:事件がわかってから発表までに1か月以上かかり、その間ユーザーは無防備
 3:10万9000件もの流出。件数が大きすぎて、対応にも手間取る

「対応に手間取る」どころか、ウチにはなんも連絡きてねーし! 5月に流出が発覚して、もう8月も終わりだというのに、ナシの礫とは……おお、もう!

不幸中の幸いだったのは、カードと氏名こそバッチリ流出したようだけど、この業者には会社の住所でやりとりをしたので、自宅住所や電話番号なんかは無事だったこと。ふぅ。

個人情報の流出については、定期的にどこかで話題になっているけど、いまさらネット通販(決済)抜きの生活には戻れないんだよなあ。

こまめに明細の確認をして、なんかあったら、すぐカード会社に連絡するくらいしか対応取れないのかね。そもそも、不正利用の対応についてもカード会社ごとにまちまちのようなので、たまたま自分が使ってるカード会社がその点では良心的なところでよかったと言うべきか。

せめてリスク分散なり、何らかの抜本的な対策を取らないといかん気がしてきた。

まあ、とりあえずはフィッシングとかエロサイト絡みとかじゃなくてよかったということで(情弱っぽさ全開だなー)。

2013年のなつやすみ

昨年の敗退にも懲りず、今年も大深沢に行ってきました。天気も上々、イワナもいっぱい釣れた。自分以外のメンバーが、良型をバンバン上げてたのがうれしかったな。

それにしても、東北の沢は本当に美しい。広いナメ、水面に映る碧、焚火のあたたかさに満天の星。

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同じものを見て、それを佳いと心底思える仲間たちと、それを見に行く。

同じことをして、それを佳いと心底思える仲間たちと、それをしにいく。

かけがえのない体験というのは、まさにこういうことなのだ。

<今後の課題・反省点>

・食料計画をもっとシビアに考える。
・経験の少ないメンバーのサポート。特に装備面。
・個人的には、もうバイオちゃん不要。テンカラで通す。
・いいから痩せろ。

寺尾紗穂のライブについて長々と書いてみる

昨年末のことだから、何をいまさらそんな昔のことを書いてるんだと怒られそうだが、永福町のソノリウムという室内楽ホールで行われた、寺尾紗穂のソロライブに行ってきた。キャパは100人という小さなハコなのだが、とにかく音響が素晴らしいとのことで楽しみにしていたのだ。

じじつ、いちばん後ろの席だったにも関わらず、本当に繊細な音まできちんと届く。ペダルや打鍵の音、そういったCDなんかではあまり聞こえてこないような音も含めて、ピアノ弾き語りという形態とは思えない迫力を感じた。

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うれしかったのは、イタリアの古典“Caro mio ben”を歌ってくれたこと。寺尾さんはこの曲がきっかけとなり、声楽から独唱へとスタイルを変えたと語っていた。

高校時代の音楽教師がちょっとトリッキーな人で、地方の受験校としては珍しかったと思うんだけど、カンツォーネやボサノバなど、世界中の音楽をよく授業で取り上げ、皆の前でソロで歌わされたりしていたんですよ。帰れソレントへとか、このCaro mio benとか。懐かしかったー。

あと、ジョニ・ミッチェルの“A Case of You”のカバーが最高で、その後、期間限定で公開されていたライブ音源のストリーミングを何度も繰り返し聴いた。とにかく、日本語歌詞がすばらしいデキ。

でも、いろんな権利の問題で、以前書いたチャボ同様、音源化されることはないだろうなあと思っていたら、なんとYouTubeに上がってるじゃないですか!

なるほど、YouTubeでなら権利関係も処理してくれるんだっけ? とにかく原曲を知ってる方には是非聴いていただきたい。ダイアナ・クロールみたいなハスキーなカバーもいいんだけど、寺尾紗穂によるカバーは、じつに味わい深い。

そういえば年末のライブでは、井上陽水の「傘が無い」もカバーしてくれてました。ちょうど参院選の投票日で、演奏された時間帯は開票速報で自民党の圧勝が報じられた頃だったはず。こちらも印象的でした。

じつは、寺尾紗穂のライブは4月にも体験している。「仙川森のテラス」という会場で、このハコはさらに小さく、8畳間くらいだったかな。グランドピアノの周りに座布団が敷いてあって座るという、学生時代の演劇みたいな感じだった。

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なんと子供連れOKとのことだったので、ムスメも連れて行ったのですよ。オーガニックっぽいおにぎりも付いてた。ところが、第1部は静かに聞いてたんだけど、第2部でちょっとむずかりだして、出たり入ったり。他のお客さんには迷惑だったことであろう……。

結局小雨降る中、子供を抱いて庭で佇んでいたのだけど、これがまた、かえってなんともいえない上質な体験であった。壁ひとつ隔てて、寺尾紗穂の唄声とピアノが流れてくる。森のテラスというだけあって、緑濃い、多摩川崖線の樹々を雨がしっとりと濡らしている。

人がいっぱいいる空間では緊張していただけなのか、ムスメも大人しくなり、聴き入っている様子。何曲か続けて、そのまま外で楽しませてもらった。

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この方のピアノを生で体験してわかるのは、意外なほどの力強さだ。例えば最新アルバムにも入っている「老いぼれロバの歌」などは、CDだと軽快なイメージなんだけど、ナマだととにかく左手のキレと重さがすごい。

ピアノは素人なんで、キレっていうと不適切かもだけど、野球でピッチャーの投げる球にも、同じスピードでも重い軽いがあるような感じかしら。

ともかく自分にとっては、今後もタイミングの許す限り、できるだけライブに足を運びたいミュージシャンなわけである(こないだの渋谷クアトロも行きたかったなぁ!!)。

あ、そういえば、森のテラスでは今年はバンド(Thousands Birdies’ Legs)のほうでも活動するとか言ってたはず。そちらも楽しみである。

Goopingで個人輸入してみた

今夏の山行に備え、ちょっとした個人輸入をしてみた。その記録。

買ったのは、ザック。ここ数年は秀山荘の沢登用ザックを使用していたが、どうにも体に合わない。最近のザックはいろいろ高機能になっており、特にBlackdiamondの“エルゴアクティブサスペンション”ってのがよさげであり、万年腰痛持ちにはたまらなく魅力的に思えたのだ。

↑こんなの。

とあるブログでは、この機能について「背負い心地は、初めて振り子特急「しなの」に乗ったときに感じた、乗り物酔いしそうな感覚とそっくりです」などと紹介されており、期待はMAXである。

「マーキュリー」という最新モデルは、前面に大きなファスナーがあったり、2気室だったりと、一般的な登山における流行を取り入れたデザインや機構が目に付く。そのぶん、2.14kgとやや重い。

「インフィニティ」というひとつ前の世代だと、エルゴアクティブ搭載で、なおかつ昔ながらのシンプルなトップローディング式。1.74kgと軽い。その差400gは、非常に大きい。

ところが、この前の世代のモデルは日本のカタログからはすでに消えていた。いろんなネットショップも調査したが、すべて在庫ナシ。

海外のアウトドア系通販ショップだと僅かながら在庫はあるのだが、ことごとく日本へのシッピングはNGとなっている。Amazon.comでも同様。これは、メーカーと日本の代理店間で結ばれたリージョン規制によるものだ。契約上のことなので、どうしようもない。

こりゃ、多少重かろうと最新モデルを買うしかないかと諦めかけていたところ、ふと個人輸入を思い立った次第。

いまどきは、こうした個人輸入をサポートしてくれるサービスがけっこうあるのですね。調査の結果、比較的クレームや事故が少なそうな、Goopingというサイトを利用することにした。

流れとしては、まずGoopingに会員登録(無料)。Amazon.comで品物を購入し(もちろんドットコムのほうのアカウントは必要)、Goopingに指定された住所に配送する。Amazon.comでの決済は、もちろん自分のクレカだ。つまり、品物自体はあくまでも日本のカードで決済し、配送先をいったん米国内とするわけ。

品物がGoopingの倉庫に配達されると連絡が来て、手数料その他を提示される。支払いが完了すると、Goopingの倉庫から日本へと出荷される仕組みだ。

Amazonで注文をしたのが7/13で、Gooping倉庫には7/15に到着。その後、支払い処理をし、7/17にLAから日本に向けて出発。通関を経て、7/24には自宅に届いた。

関税として1200円が追加課税され、その代引き手数料として515円、計1715円が追加でかかった。

以下、明細。

<Amazon.com>
Item(s) Subtotal: JPY 23,100
Shipping & Handling: JPY 1,758
Total for This Shipment: JPY 24,858

<Gooping手数料>
保険料:400円
国際送料:5,131円
転送手数料:1,280円
注文合計:6,811円

<その他>
関税:1,715円

総計:33,379円

AmazonからGooping倉庫、あとGooping倉庫から日本へと、それぞれかかった配送料は、もっと遅くてもよければ安く上げることもできたが、まあこんなもの。アベノミクスが炸裂する前であれば、円高でもっとお得だったかも。

最新モデルの「マーキュリー」は日本で普通に買えば25000円くらいなので、第三者的にはアホっぽい買い物になってしまったが、内外価格差が大きいブランド物なんかは、けっこう個人輸入の需要が高いみたいですね。

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届いた品物も問題ナシ。ストラップとか、ウエストベルトの位置を調整して準備万端。あ、右上に写ってるのはムスメ用のおまるです。

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ウエストベルトが中央を軸に回転する。果たしてこれで、腰への負担が和らぎますかどうか。

これで今年の装備もすべて揃ったし、あとは本番を待つだけ。今年は例年にない大所帯だし、ヒジョーに楽しみだ。おっと、ザックにはマッキー極太で名前を書いておくのを忘れないようにしなきゃ。

さらば吉田屋

府中の吉田屋については、過去何度かこのblogでも書いたことがある。

  • 吉田屋@府中〜大衆食堂ここにあり
  • かき氷
  • doggie days
  • 予想していたことではあったが、府中駅南口の再開発にともない、ついにこの店も閉店してしまうことになった。

    これまでも、店頭にそれらしきチラシが出ていないかどうか、前を通るたびに気にしていたのだが、かき氷を食べようと入ったところ、番台のおばちゃんが悲しそうな顔をして「今年は氷、やってないんですよ…」とおっしゃる。その番台横に、今月の23日に店を畳むと書いてあったのだ。それ以上言葉が出ず、店を後にしたのが先週のこと。

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    最後の週末。親子3人で颯爽と吉田屋に。ちょうど20日で、大国魂神社では「すもも祭」も開催されていたので混むかな〜と思ったが、運良くテーブルが空いていた。

    ビールと、ラーメンにカツ丼を一人で食らう。カミさんは冷やし中華。

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    閉店のことを知ってか知らずか、後から後から客がやって来る。

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    給仕のおばちゃん連も、相変わらず元気に働いている。

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    隣のテーブルには、お婆ちゃんにお母さんに、小学生くらいの娘2人というグループが座った。

    まずジュース(キリンレモンとバヤリース)が運ばれ、嬉しそうに口をつける娘たち。そのうちタンメンがひとつ。さらにチャーシューメンがふたつ。みっつの麺を、取り皿で分けあいながら、楽しそうに食べていた。

    姉と妹が、取り分けられた麺の量が少ないとゴネる。お婆ちゃんがニコニコしながら、自分の丼からそれぞれによそってあげる。なおも私のほうが少ない、などと文句をつける子供をたしなめる母親。

    この時代に、なんと素晴らしきレトロな風景かと落涙を堪えるのが精一杯である。

    再開発後、果たして吉田屋が府中で復活するかどうかは、告知文にあるとおり未定だろうし、部外者にはわからない。

    ただ、キレイな建物の一角、ファミレスやファストフードな飲食店に混じって、吉田屋みたいなコンセプトの店があるというのは、ミスマッチっぽいけど何だか良い風景のような気もするのだ。

    長い間の営業、おつかれさまでした。いつかまた、あの昔ながらのかき氷を食べられる日を夢見て。

    山葵の国の人だもの

    西のはずれとはいえ、静岡県民として育った自分にとって山葵漬けは無くてはならない存在。東京に出てきてからも、定期的に実家から山葵漬けや山葵の茎の三杯酢漬けなどを取り寄せていたほどデス。

    それがゆえに、一般的なスーパーで買えるようなものでは満足できないというか、そもそも裏面のラベルに記載されている長ったらしい添加物の一覧を見るだけでゲンナリしてしまうのですよねぇ。実際に食べてみても、わざとらしい辛さばかりが目立って、香りが薄かったり、そもそも日持ちがしすぎるところがアヤシイというか。

    先月、じつは修善寺に行っておったのですが、天城峠手前のところに道の駅ができていて、「わさびの里」っていうもんだから寄ってみたんですよ。

    な〜んか観光客相手な匂いがほんのり香りつつ、冷やかしに寄ってみたら、これがなかなかどうして、とっても真っ当な山葵漬けを作ってらっしゃる。当たり前のように合成料・保存料等は無添加。

    特に感動したのがコチラ。ネーミングこそモヤモヤした感じではありますが、山葵の上芽(根茎の横に出てきた芽のことだそうです)の三杯酢漬けってことで独特な食感。もちろん山葵のパンチやキレも上々で、たいへん美味しく頂いております。とにかく日本酒が止まらない。

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    辛さで泣くかというとそこまでではない気がするけれど、もうすぐ無くなっちゃいそうなところで泣けてきます。あ、カミサンは普通に泣いてますが。

    ちなみに、普通の山葵漬けも買いました。ご飯はもちろん、イカ刺しなんかにちょこんと載せて、海苔で巻いて食ったりすると最高ッス。

    天城方面に行く機会がある方は、ぜひおみやげにどうぞ。ちなみに通販サイトはないようだけど、「天城わさびの里」のページによると、地方発送は可能とのことです。

    タコ祭り開催中

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    このところ、我が家でリピートされまくりなのが、タコ。確実に週イチでやっております。

    上の写真はタコライスに仕上げたが、レタス巻風にすることのほうが多いかな。タコミートとチーズをパンに載せて、チーズが溶けるまで焼いたりしても美味ですよ。

    タコシェル買ってきて、きちんとタコスにしてもいいんだけどメンドくさいので。。。

    とにかく野菜がいっぱい消費できるのが素晴らしい。セロリの葉っぱや、パクチーなんかをこれでもかと刻んで、モッシャモッシャ。タコミートさえできちゃえば、あとは如何ようにも応用が効くのがいいよね。ビールも進むし、夏にはぴったり。

    それもこれも、OLD EL PASOのタコシーズニングとサルサソースのおかげ。肉はいろいろ試した結果、牛と豚の合挽に落ち着いた。挽肉をフライパンで炒めて、余計な油はぜんぶ捨てて、シーズニングを目分量で振りかければ完成。あ、水はちょっと足した方がいいですね。

    毎年サンフランシスコに行ってた頃には、メシといったらアジアンフードかTEXMEXと決まっておったものです。いや懐かしいなぁ。

    信州上田を往く〜大叔父との対面を果たす

    別所温泉を後にし、塩田平をのんびりドライブ。

    聞くところによると、このあたりは年間降水量が極端に少ないため、あちこちに溜池がある。なるほどカーナビの小さな画面にも、大小さまざまな池が確認できる。田んぼの畦には、アヤメが咲いている。風光明媚。

    ちょうど田植えの時期。日曜だというのに(あるいは日曜だからか?)田んぼ仕事にいそしむ方が大勢いた。

    向かったのは、今回の旅の目的地でもある無言館。ここは、第二次世界大戦で戦場に散った画学生の遺した絵画が展示されている。以前このブログでも書いたが、祖父の弟の自画像が、こちらで所蔵/展示されているのだ。

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    丘の上に佇む無言館は、入場時ではなく出口にて料金を支払うシステム。コンクリート打ちっ放しの館内は空気がひんやりとしている。日曜日の朝ではあるが予想以上に混み合っており、意外と若者も少なくない。

    大叔父はどこかと探すでもなく、まずは順番に絵に見入る。戦没者というくくりではあるものの、こう言ったら失礼だが絵としてのクォリティーがどれもこれも非常に高い。それがゆえに、作品に添えられたエピソードであったり、展示されている遺品や手紙が痛切な響きとなり胸に刺さる。

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    ひとまわりしたものの、目当ての作品が見当たらない。まさか見落としたかともう一周。出口で係の方に尋ねると、別館の入ってすぐ左手にあるという。名前を告げただけで展示位置まで即座に出るあたり、さすがというかありがたいというか、なんだか嬉しくなった。

    「傷ついた画布のドーム」なる別館は、無言館に至る丘の中腹にある。入ってすぐ左。そこに、確かに画像でしか見たことのなかった「彼」の自画像が展示されていた。

    多くは語るまい。ただ、二次元の画像ではまったくわからなかったが、ところどころ絵の具が盛り上がり、それが複雑な陰影となり、独特な表情を出している。

    会ったことなどない、祖父の弟。自分によく似た顔を眺めながら、ずいぶんと長い間、その場で過ごした。

    外に出て初夏の木陰のベンチに腰掛け、気の早い蝉の鳴き声の中、実家に電話を入れた。大叔父との対面を報告し、その場を後にする。

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    図録的な関連書籍を3冊購入。大叔父の絵は3巻目に掲載されている。少しずつ読み進めようと思う。

    と、今回のエントリを書くにあたって、大叔父の名前で検索していたら、コスモ教育出版というところで出している、「理念と経営」なる雑誌の最新号で、無言館の館主(水上勉の息子さん)が大叔父の自画像について語っているらしい。なんたる偶然。思わず取り寄せの手配をしてしまった。こういうの、なんだかウレシイ。

    信州上田を往く〜別所温泉いいところ

    カミさんとコドモを埼玉に預けに行った。3月以来なので、爺婆も大喜びである。水入らずで過ごしたかろうと思い、今回はタッチ&ゴーで、そのままひとり上田へと向かう。高速道路って本当に便利だ。

    宿は、上田盆地を見下ろす位置にある別所温泉に取った。宿に着くなり展望のよい露天風呂に浸かり、遠くの山並みを眺めながら心身ともに弛緩。遠くを見やれば浅間はもちろん四阿山も望むことができる。

    四阿山といえば、遠い遠い昔、山スキーで計画を立てるも、入山前夜に酔いつぶれそのまま帰京したという、うすら昏い記憶もあるが、そんな人生の汚点も今となっては懐かしい。うむ。

    風呂をあがり、浴衣に草履で散策すると、映画にもなった「愛染かつら」のモデルとされる桂の巨木があった。映画の主題歌は、「花も嵐も踏み越えて」でおなじみですな。そんなことは抜きにしても、なかなかの威容。巨木マニアとしてはたまらんです。

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    しかしアレですな、ひとりで温泉宿ってのもなんだか手持ち無沙汰というか、退屈です。料理の上げ下げに時折やってくる中居さんと他愛もない話をしながら、冷酒をチビチビ舐め舐め、過ごしました。

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    翌朝は、宿のそばにある安楽寺というお寺に散策。ここには、八角三重塔があるのですな。本堂の裏手の杉木立の間を登って行くと、見えて来ました。なるほどこれはすばらしい。

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    鎌倉時代末期にできたというから、1000年も前にこれだけのモノを釘一本使わず建ててしまうというのは、やっぱり昔の人ってのはすごいよなあ。首が痛くなるまで、仰ぎ見た。

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    府中駅南口を俯瞰する

    前々から気になっていた、伊勢丹府中店の屋上にようやく登ることができた。しばらく閉鎖されていたのが、しばらく前から開放されているのだ。

    といっても、いわゆるデパートの屋上といった風情ではなく、ただ単に、だだっ広いスペースがあるだけ。特段、遊具だの出店などに期待していたわけではなく、ここからであれば、南口を見下ろせるのではないかと期待があったからだ。

    予感は的中。北側の鉄柵にしがみつけば、そこはゴチャゴチャした昔ながらの路地の赤茶けたトタン屋根が密集する、忘れられた昭和の商店街が眼下に広がる。

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    街には歴史がある。そのひとつがいよいよ、いったんの終わりを迎える。生まれ育った故郷ではないが、ここ10ねんばかりお世話になったあの店この店、上から見ればただの屋根とはいえ、ちょいと感慨深いものがある。

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    駅前すぐのバー、Americanに寄ってバーテンさんとお話をしたところ、移転先は駅前から程近い、昔ワインバーがあったところで決まったらしい。

    なんと、Shinさんの店と合体するとか。いつも、どっちに行こうか迷うほどだったので、ある意味ウレシイ誤算ではある。いまの店は6月いっぱいとのことなので、あと何回来ることができるだろうか。

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    地元の店はもちろん大事だが、会社近くの水道橋に、素晴らしいモツ焼きの名店を発見。「でん」というその店は、もとは新宿ションベン横丁にあった店のスタッフがやっているそうだが、チューハイなどのキンミヤが、すべてシャーベット状で供される。いわゆる「シャリキン」というらしい。

    上の写真は生チューハイ(生は生姜の生らしい)だけど、こちらもシャリシャリの状態で出てきた。水で薄まることなく、最後まで冷え冷えで楽しめるわけですな。

    なお写真はないけど、モツ焼きが本当に美味い。店に入った時点で半分くらいの部位がすでに売り切れという状態だったが、付け合せのカラシも絶品で、酒が止まらなかった。

    青い空

    Facebookでカーネーションの直枝さんをフォローしてるんだけど、Mr.Blue SkyのFlashmobがあるぞ!とのTweetに反応してるのを見つけた。

    泣いてます。直枝 RT @TakashiMiya: Cork Flashmob Let Mr Blue Sky In: http://t.co/pNnXOKHmbK @youtubeさんから
    こちらの映像が現場的な雰囲気に溢れている。しかし、この場にいたら泣くな〜、。

    ほえ?とリンクを辿ってみたら、なるほどELOのMr.Blue Skyではないですか。一番搾りのCMで使われてることもあって、ついこの間も友人のblogで話題になったばかりだ。

    思わず会社で見入る。


    間奏の、⊂二二二( ^ω^)二⊃ ブーン のところが特に( ・∀・)イイ!!! 白Tシャツのおにゃのこがキャワワすぎて死ねる。 直枝さんの「泣く」とのコメントには強く共感する次第であります!

    上の動画のほかに、公式(?)っぽいのもあります。個人的には、きちんと作りこまれたほうより、手持ち撮影っぽい、上のほうが好きですけれども。


    アイルランド南部、コークという街でロケされたようです。アイルランドといえば、重い雲空。歌詞の内容ともドンピシャなんでしょうか。

    そもそもこの曲は、ジェフ・リンがレコーディング中、2週間ほど悪天候に祟られて、とうとう晴れた日に作ったとかいう話もあります。そろそろ関東も梅雨入りだし、しばらくは青空が恋しい季節となりますな。

    Flashmobってのは、ひとことで言うならば、パブリックな場所で、集団で行うゲリラ的パフォーマンスというか、ま、そういう感じです。

    以前、感銘を受けたのはコレ。広場でコントラバスを構える紳士がおるのですが、女の子が前に置かれた帽子にコインを入れると……ってやつです。仕込みとはいえ、すっげーなあ!とオモタ。