ポジティブって大事

今日は外回りの日だったので、キューバ戦はワンセグ+iPhoneで2chの実況スレを追っていた。

昨日の敗戦から、どうにもネガティブな空気ばかりが蔓延するなか(私もそうだ)、まるで一服の清涼剤のような神スレが降臨したのである。

それが、ポジティブ専用スレ、略してポジ専だ。え、そのまんま? まー、野球実況スレの中なんで。

2009年度WBC キューバVS日本 ポジティブ専用

1 :どうですか解説の名無しさん:2009/03/19(木) 11:16:29.79 ID:pqpI1zaP
2日連続で日本の試合が見られるなんてうれしすぎる
最強キューバと2試合も出来るなんて贅沢すぎる

原やイチローをこき下ろすスレたちの中で燦然と輝いていたそのスレは、最初はゆっくりと、しかし確実にレスを集めていく。誰かが凡退しようと、ルンバっぽい振る舞いをしようと、半ばヤケクソであっても、とにかく前向きな発言ばかり。

そして、名言が生まれた。

57 名前: どうですか解説の名無しさん 投稿日: 2009/03/19(木) 13:47:56.41 ID:eIx8ttmI
ポジティブできるのは自信がある証拠
自信があるのは積み重ねがある証拠
積み重ねがあるのは努力していた証拠

俺達がポジティブできることこそ強さの証!

以降、この発言を旗印にスレがどんどん伸びて行き、さらには、こんな画像まで登場。ウケたw

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明日は内海。準決勝の相手が決まる試合だが、正直、勝ったほうがいいのか負けたほうがいいのかは判断が難しい。アメリカ相手だと、ほんまもんのアウェイになるし、ベネズエラも相当手強い。ただ、単純に対韓国との対戦成績を考えたら、勝ってほしい。

監督の立場としては、選手起用が難しいだろう。NPBの各球団に配慮すれば、実戦にあまり出てないピッチャーや野手を使ってあげたいところだろうが、負けでもしたら何を言われるかわからないからなあ。とりあえず、スタメンはこれまでの流れ通りにいくんじゃないかとは思うけど。

さて、どうなるか。

牛丼@味芳斎

何十年たっても、忘れられない味がある。

当時はライターの見習いみたいなことをしていて、ちょうど御成門にある、某山岳系出版社でよく仕事をしていた。そのとき、頻繁に通っていたのが「味芳斎」という中華料理の店。

一応、薬膳中華のはずなのだが、どうも最近、看板の「薬膳」とあったところがガムテで消されてるんですよ。なんでだろう。なんか、クレームでも来るのかね。

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ここは何でも美味いが、やはりお勧めは「牛丼」。牛肉の角切りを煮込んで丼にドバッと盛る。茹でたもやしが添えてあるんだけど、そのまま食べるもよし、かき混ぜて食べるもよし。イメージとしては、辛い牛喃飯かな。正式名称はたしか、「四川牛肉飯」のはずだけど、誰もそう言わない。あれ? 重慶だったかな。とにかく頼むほうも店の人間も「牛丼」で片付けている。

先日のこと。たまたま夕方に浜松町の某大手企業で打ち合わせがあった。仕事はサクッと終わったんだけど、「ちょっとこのあと予定があるので」と単独行動に切り替えて、味芳斎に行くことにした。何年ぶりだろうか、とにかく久しぶりだ(同僚を誘わなかったのは、その人、痔持ちだからだ。ある意味、思いやりです。ええ)。

5時すぎだったのに、店内は仕事を切り替えたオッサンたちで賑わっている。「ぎゅうどんください」とオーダーしたら、仕込み中で時間がかかるという。その後も戻って仕事だったが、つい「じゃあ生ください」と切り返す。

この店でビールを頼むと、アテとして出てくるのがこれ。ただのキャベツの酢漬けじゃないのは、見ての通り。いい感じに発酵していて、んー、美味し。

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ビールを飲み干すあたりで、お待ちかねの「牛丼」が来た。

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パッと見ではわからないけど、八角やら中国の山椒やら、いろんな味がする。初めて食べたとき、なるほど薬膳っぽい、と思ったものです。そして、ジワジワくる辛さ。うへー、美味すぎる!

あと、この店で好きなのがコレ。いわゆるラー油なんだけど、これまたいろんなスパイスが混ぜ込んであってウレシイ。途中からコイツをドドドと牛丼にかけて、さらに汗をかきながらかき込むのだ。ランチのレバニラなんかにも、これをかけるだけで味わい深くなるんだよね。

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幸せな時間を過ごし、満足して店を出ると、東京タワーが美しい。嗚呼、生きててよかった。

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ホントはこの店には、ぜひ4人くらいで訪れたいんだよね。その際は、これまたとびっきりに美味い麻婆豆腐は外せない。それも、いわゆる日本人がイメージする麻婆ではなく、かといって陳麻婆豆腐みたいなものともまったく異なる。豆腐がグズグズに崩してあって、知ってる人は知っている、神田小川町にある「四川一貫」の麻婆とよく似てる。

あと味芳斎には本店と支店があって、私がよく行くのは支店のほう。歩いてすぐのところにある本店は、主がちょっと変わり者で、店の壁にヌードポスターとかが貼ってあっていかにも怪しい(笑)。

場所はこちら。芝パークホテルの向かいです。
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続きを読む 牛丼@味芳斎

『ヤッターマン』を観てきた

バカバカしいことを心底真剣に突き通した結果、本当に面白いモノに昇華した、そんな映画。なんの衒いもなく、2時間通してキッチリと仕事がしてある。まったく手を抜くことなく、これでもかと観客を煽ってくれる。見ようによっては、相当マッチョだと思う。とにかく文句ナシに最高の映画。大いに笑わせてもらいました。

まったく同時期に、ドラゴンボールの実写版なんかも上映されてるわけだけど、地元のシネコンだと閑古鳥だったなあ。ヤッターマンは異例の満席続き。相当な観客動員が期待されそうですな。

あちこちで、とにかく深田恭子の評価がうなぎ上りである。それも納得のデキ。おそらく彼女の人生は、この作品を機に大きく変わるんじゃないだろうか。

「やっておしまい!」の、あの絶妙なチカラ加減がたまらない。これまで何の興味もなかった私のような人間でさえ、見終わった直後、深田恭子のドロンジョフィギュアが欲しくなったくらいだ。危うく写真集には手を出すところだった。iPhoneの壁紙に設定してはいるけれど。

ドロンジョ=フカキョンが発表されたときは、ネガティブな反応のほうが多かった気がする。やれ、アンジェリーナ・ジョリーだの、ほしのあきだの、西川史子だの、ネットでは代役談義が盛んだったが、フタを開けてみれば、これはもう彼女以外にありえない。見れば、わかる(特に、ほしのあきに関しては、ちょっとググれば彼女がドロンジョのコスプレをしている画像なんかもすぐ見つかるわけだが、ただセクシーなだけでは、あまりにも「浅すぎる」のだ)。

さて、深田恭子もスバラシイが、その魅力を引き出しているボヤッキーの生瀬勝久がまた絶品だ。ケンコバのトンズラも相当だけれど、あの怪演なくしては、この映画は成り立たない。フカキョンも魅力半減だろう。嗚呼、あの「全国の女子校生のみなさん?」のシーンだけでも、ご飯が三杯はいける。

なお、アニメ放送の影響もあるのか、劇場ではちいさな子供たちの姿がけっこう見られたが、うーん、どうなのかな。基本は、オトナ向けだと思うんで、子供はやっぱりアニメ版のハチャメチャのほうが楽しいんじゃないかなあ。

ま、子供の頃に見てたという中年以上の人になら、文句なくオススメできます。

おい、労働者諸君。

世の中に名言集の類い数あれど、これほどグッとくる本はなかなかない。

思ってるだけで
何もしないんじゃな、
愛してないのと
同じなんだよ。
愛してるんだったら、
態度で示せよ。

第45作「男はつらいよ 寅次郎の青春」

話題になったのはけっこう前だけど、職場の机を片付けてたらポロッと出てきた。『人生に、寅さんを。』である。

私はきちんとした寅さんウォッチャーでもなければ、劇場で観たことなど一度もない、たまに金曜ロードショーとかその類いで、ボケーッと観てただけだ。熱心なファンでもないのに、とにかくココロに響く。

構成がうまい。渥美清の写真に、ひとつのフレーズ。それが淡々と続く。作品自体は観たことがなくても、寅次郎が語るシーンがなんとなく目に浮かんでしまうのだ。

美しい心根。良心や思いやり、自己犠牲の精神。そうしたものの象徴こそが、寅さんなのだなあ。ちょっと前にNHK BSかなんかでまとまって放送してたけど、またやってくんないかなあ。

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湯豆腐☆Night

寒い日は湯豆腐に限ります。準備も簡単だしさ。仕事で夜が遅くなると、野菜鍋か湯豆腐ってのが定番。

大量のかつおぶしと醤油、酒、みりんを小鍋で煮立ててツケダレを作り、ネギを刻み、鍋に水を張って昆布をブチ込めば準備完了。煮えたら豆腐を入れていきます。みなさんは木綿派? 絹派? ウチは、だんぜん絹です。

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千葉県は佐倉の、七味唐辛子専門店より取り寄せた新作をたっぷりとふりかけて食す。相変わらずの強烈な辛さは健在だが、その他の素材が存在感を増している。オヤジ、腕を上げたのぅ。

湯豆腐の困るところは、ビールが進みすぎることなんだよねー。こればっかりはねー。

日本はいつまで蚊帳の外でいられるか

恒例の年度末Deathマーチで忙しさMAX! なので、投下しようと思ってたけどタイミングを逸してたエントリーを。

その本、アメリカ国内で正式に流通していないでしょ
→ってことはある意味、絶版だよね?
→じゃあ、ググれば全部読めるようにしとくわ

かようなGoogle様のスーパーコンボ技のおかげで、いま日本の出版業界はちょっとした混乱に陥っている。全体像をつかむには、このへんの記事がいいのかな。

具体的にどんなタイトルが該当するのか、と調べてみたら、大手中小関係なく、もう何千何万何十万もの本がリストアップされていて笑った。最新刊も読めちゃう。いいのか(笑)。

これ、ある程度の法務体勢があるところはいいけど、中小や地方出版社にとっては寝耳に水で、無用なトラブルになりかねない。ホンマに大丈夫かいな。日本のグーグルがうまく立ち回ってくれればいいけど……。

その一方で、何を今さら感だけど、Amazonの大英断がきました。Kindle for iPhoneね。これ、たまたま最初がiPhoneだったっていうだけで、準オープン化したってことが大きい。いずれAndoroidや、ほかのハードウェアにも広がっていくものと期待されるし、Kindle自体の購買にもつながるだろうから、いい企業判断だと思います。

両社の思惑がどうなっとるかにもよるけど、Appleがこのアプリの審査を通したってことは、Appleとしては電子書籍はやらないってことなのかもしれない。

先日、大学時代の飲み会があって、そのとき来ていた某大手出版社、某大手新聞社の人たちともこのへんの話題になったんだが、相当酔っぱらってたので、キチンと説明できたかはわからない。

なんとなく、酔っぱらいの戯言として捉えられたような気もするが、アメリカでは新聞社にとってKindleは、「溺れた人間に投げられた藁」どころではなく、控えめに言って「救世主」の域にまで達しつつあるんじゃないかと思う。

すぐれたコンテンツを作るメディアがあってこそ、グーグルやAmazonが彼らの商売を続けられるのであって、そういった作り手たちが(規模はちいさくなるのかもしれないけど)きちんと労働に見合った対価を得られるシステムの構築は、ほんとうに急務だ。じゃないと、なんとかJAPANのWBCでの活躍も、きちんと報道されなくなってしまう。

優れた記事と、いい写真。紙とか電子とか、プラットフォームなんてどうでもいいから、それらを生み出す人材やノウハウが途切れませんように。すでに若者たちの世代で断絶が始まってるかもしれないが、まだ間に合うと思うのよね。

一夜明けて

野球の試合としてはとても面白かった。普通に韓国は強いね。へたくそだけど。

やはりストライクゾーンの出し入れで勝負するのは危険。岩隈が失点した回の先頭打者は見てないけど、杉内が最後に出したフォアボールは城島の配給ミスだと思う。外低めの際どいとこ。日本ならストライクだったかもだが、その後、馬原が痛打。相手のポカがなかったら大炎上だったもの。

やっぱ、韓国やキューバ、アメリカなんかを相手にするときは、内外高低の投げ分けよっか、ゾーンの中でブリブリ動くような球を放るスタイルがいいんだろうな。強風マリスタの俊介みたいな。ありゃ魔球だからな。

原采配に関しては、世の中の皆さんとは違って、今のところ特に不満はない。

ダル登板で流れを変えようとした点は評価。

中島バントを批判するのは結果論ということで。イムと青木の同チーム的因縁が作用して、打ってくれるかもと俺も思った。ま、甘ちゃんってことだ。

野球は確率のスポーツだから。1アウトでランナー2塁にいて、その後に3割バッターが2人続くんだとしたらヒットが出る確率は6割だけど、2アウトで3割バッターが1人じゃ、けっきょく3割なんだよなあ。理性で考えると、1アウト1塁で送りバントはねーわ。うまくいかなかったら批判されるのは覚悟の上なんでしょう。

五輪予選の星野の、無死満塁でスクイズってのもセオリーからはあり得ないのよね。たまたまうまくいったから「神采配」とか言われるだけであって。転がりどころが悪ければホームゲッツーだもん。

あと、岩村を代えなかったのは、負けてもいい試合だったからか。特にダル登板で場内が盛り上がった裏の8回は、片岡なり川崎なりを試してみてほしかったが、あそこで岩村が先頭出てくれたほうがその先を考えると効果が大きいと判断したのだろう。トーナメント状態になったら、もっと手を打っていたはず、と思いたい。

次はいきなりキューバだろうけど、キューバが本当に強いのならどっちみち2回闘うことになるのだから、2位進出でもまったく問題なし。ていうか、キューバは前回WBCも2位通過だったし、まだどうなるかはわからない。それよりも、昨日の奉重根とはもう一度当たることになると思うので、きちんと対策を取らないとねえ。

そうそう、西岡はやっぱ大物すぎる。

「何で自分が出ていないんだろうってムカついてくるけど、第3回WBCには選ばれるぞと思ってプレーしています」(2死満塁から走者一掃の2ベースを打って)

WBC開幕によせて

大方の予想では、まさか日本が予選で敗退という事はあり得ないという論調だろう。しかし各チームともエース級を仕立ててくるだけに、中国はさすがに別として、台湾とも韓国とも、相当ハイレベルな投手戦になる可能性が高い。

ほんの少しのアヤが勝敗を決することなど、ちょっと野球を見ていれば誰にでもわかること。どんなに弱いチームだって首位相手に連勝する事くらいある。個々の選手、特に投手への依存度が高い野球というスポーツにあっては、チーム総合力が高いほうが常に勝つということは保証されない。つくづく思う。野球は確率のスポーツなのだ(野村克也)。

ということで私は今回、日本が本戦に進めなかったとしてもあまり驚かない。大いに憤慨し、落胆はするけれども。

韓国は北京で、相当思い切った施策を打ち出してきた。シーズンをいったん止めて、ボールを国際球に、ストライクゾーンもそれに合わせて変更した。国ぐるみ、組織ぐるみで「勝つ」ために努力した結果、見事に金メダルだ。称賛に値する。

翻って……ボールやストライクゾーンを国際仕様にするという、そんなチッポケなことが、なぜ日本ではできないのだろうか。プロだけじゃなくって、ノンプロや高校野球、すべて国際球にしちゃえばいいじゃないか。ストライクゾーンも。

だができない。プロ野球、高校野球、歴史のぶんだけ、いろんな思惑や利権や支配構造があるからだ、とここでは言い切ってしまう(長くなるからね)。

愚痴ついでだけど、日本は審判も含めて競技レベルが高すぎる。民族性といってしまえばそれまでだが、プロの審判で「おや?」と思うのなんて、あんまりいないもん。「コデライク」で有名な小寺審判くらいですよ。

だけど国際試合では、いつなんどき、ボケな審判に当たるかわからない。柔道でもサッカーもそうだけど、「この審判やべー」と思ったときに、どうやって勝ちに行くか。こういうことをキチンと考えるのも大切だ。際どいとこ取ってくれないーーそんなときどうやって対処するかが大事なんやね。グラウンドコンディションも、そう。箱入り娘じゃないんだから、タフでないといけない。

さて、長くなったので前回WBC時の名スレやなんかを適当にリンクして終了。

●少年の日、神様との約束(以前紹介したオレトヨ36氏の超美文)
http://oretoyo.seesaa.net/article/102004644.html

●パンチョさん見てますか?日本はやりましたよ
http://p2.chbox.jp/read.php?host=ex13.2ch.net&bbs=base&key=1142922318&ls=all

●ニコ動バージョン

サントリービール工場

正式名称は「サントリー武蔵野ビール工場」ですな。人気のプレミアムモルツも、ここで研究開発されたらしい。

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昨年夏、あまりに暑い休日に、「こういう日はできたてのビールだろ!」と意気込んでビール工場まで歩いた。20分くらいかな。全身汗ビショビショで到着したら、なんとビール工場の見学は施設のリニューアル中でお休み。呆然と立ち尽くした。

2度目は昨年の秋。スカッとした爽やかな午後で、もう改装は終わってるはずだからと向かったものの、なんと予約がないと入れないという。ええええ、そんなに人気あったっけ?

そして先日、きちんと電話で予約を入れて、ようやく入ることができた。やれやれ。報道等でサントリーの業績がいいというのもあるのか、最近では見学希望者が(特に週末は)非常に増えており、それを受けての改装(キャパ増強)だったらしいのだが、それでも捌ききれないほどのようだ。

実際、朝の10時に電話したのに、もう16時の最終案内しか空いてないと言われる始末。タダで飲めるからって、殺到しすぎです。昔はこんなんじゃなかったけどなあ。

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なんか、ほとんど写真撮るどころじゃなかったな。工場自体がおもしろいし、案内のおねえさんも好みのタイプだったし。なお、試飲のビールはひとり3杯まで。次は、幕張で野球見てからサッポロの工場にいくかな。

ホントは先週の高尾山のリベンジに行く予定でしたが、近所の公園の梅祭りが盛りっぽいのでそちらを優先。ちょうど見頃だったのかな。人出も相当だった。ほとんどがジジババだったけどね。

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訪れたのは、府中郷土の森博物館ってところ。博物館という名称ではあるけれど、プラネタリウムやら、多摩地方の古民家なんかの移設やら、ゴタマゼ感がすごい。でも意外と好きなんですよ、ここ。むちゃくちゃ広いし。

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これ、なにかというと井戸。まいまいず井戸といって、このへんではポピュラーらしい(?)。

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こちらは昔の小学校。「ぶんぶんぶん はちがとぶ」の作詞をした人は府中出身なんだって。村野四郎さん。へぇ。

ひとしきり梅を堪能したあとは、府中が誇るアノ施設へと移動したのだが、それはまた後日。

インスパイア≠fake

会社の近所に魚介系のラーメン屋があるんです。ある夜、会社帰りにどうしようもなく腹が減って「この際ラーメンでいいや」と、のれんをくぐりました。すると、いつもは食券制なのに、肝心の券売機が使えなくなってる。

おやじに声をかけると「夜は違う店なのでメニューみてオーダーしてくれ」とのこと。きょとんとして席につくと、確かにメニューが置いてある。

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……なんだこれは。しばし悩んだ挙げ句、意を決して頼んだのが「偽郎油そば」なるモノ。偽郎? 偽郎ねぇ……なーんかイヤな予感がする。 待つこと数分後。

ドーン!

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「よくかきまぜて食べてねー」

オ、オヤジ……。作るとこ見てたけど、あんたさっき、どんぶりにまず背脂ゴリゴリして、麺とタレをかけてから野菜を盛って、その上からさらに念入りに背脂ゴリゴリしてませんでしたか? 俺に死ねと?

ていうか、これって油そばですか? どちらかというと脂そばなんですけど、合ってますか? 文句言いながらも完食したけどさあ!

調べてみたら、普段は魚介系スープのラーメン作っとる店が、夜になると突如二郎インスパイア店になるらしい。そうですかそうですか。ちょっとトラップに引っかかった感じだなー。

味は、まあ二郎っぽいといえば二郎っぽい。ややマイルドかな? 美味いといえば美味いですな。世の中に、二郎インスパイアがいっぱいある中、あえて偽郎と名乗るところが奥ゆかしいかもね。若い頃だったら、そうとう気に入ったかもしれないけど、食後、胃もたれに苦しんだのはお約束。

二郎は、府中二郎* で小豚を完食できなかったことがあって、もう卒業したのに……。

※多摩地方では小金井/府中/野猿街道の二郎が御三家と言われます。

美味しスパークリング! フジクレール濁りナイアガラ

いまや特命係長・只野仁で飛ぶ鳥を落とす勢いの柳沢きみおセンセイも大好きなスパワイン。要するにスパークリングワインですが、いつだったかこのblogでも書いたけれど、フジッコのが大好物なアタクシ。 国産葡萄使用、無添加、瓶内発酵(要するにどぶろくチック)、さらには無濾過(澱がよどんでる!)。ハーフボトルなので、気軽にゴクゴクっと。1本900円だけど、決して高いとは感じられないクォリティー。

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これまで白しか飲んだことなかったけど、赤の存在が発覚!赤でスパークリングって珍しくない?

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……まずは白から空けた。

村上春樹が絶賛されている件

壁卵スピーチの話題に便乗(The Guardianの記事)。

イスラエルを痛烈に批判した、と受け取る人もいるし、どちらに対しても毒にならないあいまいな発言、と批判する人もいるようだ。単なる目立ちたがり屋じゃねーか、とかね。

でもね。内容がいいとか悪いとか、いくらでも後付けで理屈はこねられるけど、要するにこういうことですよ。村上春樹は、イスラエルで最高のロックを演じてくれたのです。ペレスという最高の観客を前にして。

とてつもなくパンクで、とてつもなくプログレッシブで、それでいてハードでクールな、最高にごきげんなロックンロールでしたよ。

ああ〜、なんかモーレツにうらやましいナ!

パレスチナ問題については、僕は個人的には少なくとも自分が生きてる間には絶対に解決しないんじゃないかと思ってるし、もし解決するにしても、ガンジー並みの人間が双方に同時かつ大量にいなければ無理だと思ってる。

その一方で、パレスチナみたいな誰にも解決できない問題をどうにかしてしまう力ってのは、ひょっとしたら、文学や音楽にこそあるんじゃないかなあ、なんて青臭いことを思ったりもするんですよね。

まっこと素晴らしき景信茶屋@高尾山

高尾山に行くのならば、ぜひとも足を伸ばして景信山まで行くべきである。以前にも書いたことがあるが、山頂の「景信茶屋」が、ここに立ち寄らずして何が高尾山か、というくらい素晴らしいのね。

[後日追加記事]
高尾山はもう秋なのさ

高尾山(リフト終点)〜景信山までは、途中小仏城山を越えつつ、チンタラ歩いて2時間くらい。高尾山、小仏城山どちらも、山頂は手前に巻き道が付いているので、混雑しているときなんかはスルーするのがよい。

小仏峠まで来たら、あとは20分程度の急登で景信山頂に着く。

到着したら、まずはビールを飲もう。缶ビール。これに追加して、「山菜の天ぷら」もオーダーだ。1皿たったの300円なので、喧嘩しないよう人数分頼むべし。ビールで乾杯したら、揚げたてにハフハフしながら食らいつくのだ。なめこ汁に目がいくかもしれないが、いまは、まだ我慢だ。

山菜とはいうものの、厳密にはもちろん異なる。季節が合えばタラの芽だのコシアブラだのあるのかもしれないが(詳細は不明)、基本は(そのへんで採れる)野草だ。なに、おいしく食えるから心配することはない。何の草なのか聞くのは野暮ってもんだ(もちろん、おっちゃんかおばちゃんに質問すれば親切に教えてくれるゾ)。

さて、ビールに天ぷらを堪能したら、いよいよなめこ汁だ。だが、ここでふたつの選択肢があることを忘れてはならない。まずは、シンプルになめこ汁(250円)を頼むパターン。もしこれに、コンビニで買って来たおにぎりでもあれば、相当幸せな気分になれる。

もうひとつは、なめこうどん(500円)だ。これは単純に、うどんを湯がいてどんぶりに入れ、なめこ汁をドドドッとかけたもの。なめこ汁が巨大になって、うどんと薬味(ネギ等)がトッピングされたと思えばよろしい。もちろん、おにぎりとの組み合わせは殺人的な美味さだ。

単なる汁か、うどんか……空腹具合に合わせてチョイスしていただきたい。

なお景信茶屋のなめこは、自家製ということもあって、東北の山奥で供されるような、とてもワイルドかつ素朴でコクと味わいが深いなめこである。昨今、きのこ類は、雪国まいたけを筆頭とした工場による生産が主流になってしまった。それ自体は決して悪いことではないのだが、ホンモノのなめこというのは、スーパーの袋入りで売られているような、小粒でサイズが揃ったものではないのだ。高尾山〜陣馬山の間にはいくつか茶屋があり、なめこ汁も食べられるが、おそらくここ景信茶屋以外は、こうした工場生産のなめこを使っていると思われる。空腹で死んでしまうというなら止めはしないが、頑張って景信茶屋まで我慢することを強くおすすめする。

ついでに言うと、味噌も自家製なんだよね。そこに、これまた自家製の柚子を効かせてくれる。小屋を営む青木さんは、麓(裏高尾)で農家をやってるそうで、週末になると家族総出で茶屋の手伝いをしにくる。昔は小さな女の子がかいがいしくお手伝いをしていたが、今は中学か高校かな?

でね、日曜日に行ってきたんですよ、高尾山。

15時30分、景信茶屋着。周囲が閑散とする中、へたり込むハイカーが。

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そう、営業は15時までですからね!!

途中、片付けをする小屋の主人とすれ違った。このモーター付き台車で、険しい登山道の荷揚げをしているんだねえ。

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クーリエ・ジャポン iPhone版

T-Timeは小説みたいに文字ばっかりならいいけど、図版が入ると厳しいかと思ってましたが……いやいや、これけっこうイイ感じじゃないの。

見開き全体を見渡せるのは普通だけど、本文、あるいは図版+キャプションなどページをブロックで区切っていて、タップするとそれぞれ拡大してくれるのね。オーサリングはけっこう大変なはずなんだが、誌面のレイアウトを活かしつつ、読み進めるにあたって読者に与える不便なところを極力なくすためには、この方法しかないかもしれない。

ただまあ、俯瞰時の把握のしやすさみたいなところは厳しいんだけど、これは物理的な画面サイズの問題なので仕方がない。

R0011869 特集のトビラ

R0011868 リード部分を拡大

紙のものを、PCだろうと携帯端末だろうと、デジタルに落とし込むという行為は、客観的に観たら不毛かもしれない。雑誌には雑誌のレイアウトがあるように、WebにはWebのレイアウトというかデザインというものがある。当然、携帯端末には携帯端末のデザインがある。紙のインターフェースを無理矢理デジタルにしても読みにくいだけだもの。iPhoneでは、産經新聞がまさにそれだけれど、いちいち拡大しないとどんな内容かわからないし、面倒くさくてとても読む気にはなれない。やってること自体は相当なことなのに、UIの部分で思いっきり損してる典型例だと思う。

単にiPhoneでも読めるようにしましたよ、というのは最低限のレベルでしかなくて、いかに読者に負担をかけず、しかも内容をきちんと伝えて読んでもらえるか、というのはそこから先の問題。そういう意味では、クーリエ×T-Time(ボイジャー)の思惑は、ある程度成功するかもしれない。ていうか、してほしい。

なお、クーリエ・ジャポンの紙版は定価680円だが、iPhone版は350円。20ページ程度の無料版も用意されてるのが親切設計。

あまり細々とした雑誌は不向きだと思うけど、この手の媒体なら意外とマッチしそう。果たして他社は追随するかどうか。

ITunes Storeへのリンク
クーリエ・ジャポン 2009年3月号
クーリエ・ジャポン 2009年3月号 Lite

『マンマ・ミーア』を観てきた

怖いものみたさ? いやいや、なんというか、あんまり頭を使わなずに、気楽な気分で映画を見たいときもあるじゃないですか。

祝日の午後、最前列までギッチリ埋まった超満員のハコでした。客層もオトナの女性が多い感じで、プロモーションの効果もしっかり出てたかな。

ミュージカル映画といえば個人的にココロに残るのは『ダンサー・イン・ザ・ダーク』なわけですが、もちろん内容はまったくの対極。あたりまえか。原作のミュージカルは未見ですが、話のスジとしては、TVCFがすべてを語ってくれている。父親候補の3人目の展開が、個人的にはツボった(笑)。

それにしても、あー、ABBAはやっぱり素晴らしい。Dancing Queenなんかは映画とは別に脳内であのビデオが再生されてたし、CHIQUITITAのメロディーが流れると、無条件で涙腺がゆるくなる。とにかく出る曲出る曲、みんな知ってるかつ名曲ばかりだから、それだけでも楽しいですね。


↑やっぱ、このアルバムはいいよね!

あと、ABBAの曲の歌詞って、すげーわかりやすいのね。もちろん映画版としてオリジナルじゃないところは多いんだけど、なんというか、メロディーと歌詞とが、そんなにトリッキーじゃないというか。

そんなことを感じつつ楽しんでたわけですが、いっぽうで、最近読んだ、ネット界隈で特に話題になった本のことが終始頭から離れなかった。その件については、また後日。

Kindle2 雑感

今風なデザインで、むちゃくちゃ薄くなりましたね。今回はおまけに、スティーブン・キングの新作が独占(先行?)リリースされるなど話題性もたっぷり。初号機は散々な言われようだったけど、これは売れるんじゃないかな。いや、ぼくもガジェット好きとして欲しいです! アメリカの知人に無理矢理頼もうかしら。

新聞社や出版社が、どうみてもお先真っ暗な中、本気でどうにかしようとしてるのは、やっぱりGooglezonという現状はなんというか。放っておいたら、彼ら自身のメシの種がなくなるからってのはあるんだろうけど、取り組み方の本気度が違いますわ。

ネガティブなトーンは、相変わらず(少なくなったとはいえ)聞こえてくる。やれKindleなんてハードウェアとして見たらショボーンだとか、ソニーも松下もシャープもだめだったとかうつむいてる人もいっぱいいるんだけど、形はどうであれ、こうやって世の中にプレゼンテーションし続ける企業はすごいなあ、と思う。

インターネットはメディアを殺したけれど、メディアを甦らせるのもまた、インターネットなのだということがよくわかる。アメリカ人のみなさんには、ぜひKindleでNYTを購読しまくってもらいたいものだ。

?みながら読みたい

『渓流2009』は、明日(2/7)発売です。本屋さんに買いに行こう!

  • 第1特集 滝壺の引力〜何かいそう。だからイト、垂れてきました。
  • 第2特集 テンカラにぞっこん

うん、相変わらずいいコピーである。

残念ながら、昨年度より年1回の発行となってしまったが、今年も同様のようだ。他の釣り媒体とは異なり、ただ単に釣れればよいというところに主眼を置かない作りなので、どうしても読者の幅が狭まってしまう。結果的に売上の問題になるのかもしれないが、仕方がないのだろう。

逆にこの本がドカドカ売れるようだと、全国の源流に人がワンサカ押し寄せることを意味するわけで、小心者かつエゴイストな私としては複雑な気持ちになってしまう。ともあれ、今年もまた手にできることを素直に喜びたい。

もうひとつ。先日キヤノンのギャラリーに行ったエントリを書いたが、岩木登さんの写真集、『南八甲田の森をゆく』―岩木登作品集 を購入。今朝届いた。

『渓流』のテイストが気に入る人であれば強くお勧めできる内容。とにかく美しい。八甲田という山域の懐の広さがビンビン伝わってくる。これほど源流の佳さを雄弁に語る写真は、ちょっと見たことがないぞ。ていうか、20年ちかくも沢に通って、俺はいままで一体、何を見てきたのだろうか……。

嗚呼!仕事サッサと終わらせてスコッチを嘗めながらページを繰りたい!

モエレ沼紀行

札幌ではウニ・イクラを思う存分食べ、ジンギスカンをつついた。ジンギスカンは、目星を付けていた店が見つからず、いいかげん寒かったので断念して「だるま」にしたんだけど、北朝鮮脱税送金疑惑を考えれば、ほかの店にすべきだったか……。まあいいや。

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それにしても、韓国・台湾・中国系の観光客が非常に増えたね。冬の北海道は本当に人気らしいんだが、だるまでも隣には香港から来たという単独ツーリストがいて、「好吃」を連発していた。ええことです。

今回の旅の主目的は、モエレ沼公園で遊ぶこと。特にイサム・ノグチが大好きというわけではないんだけど、なんというか、公園行政だとか、運営みたいなものに興味を引かれて。同行者はさぞうんざりしていたことだろう。

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冬なんかに来るより、初夏〜夏あたりが気持ちよさそうな公園ですね。当たり前か。でも、スノーシュー・クロカン・そりのレンタルなんかもあって、猛吹雪の中、楽しんできました。あと、アート系かどうかを問わず年中さまざまなイベントが催されていること、地域密着度の高さなど、さまざまな面でうらやましい。府中もがんばってほしい。土地と施設はあるんだから、あとはソフト面だよなあ。

夜は親戚と落ち合って、貸し切り状態のすすきのニッカバーでへべれけに。竹鶴17年うまー!

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源流寫眞

札幌に遊びに行ってたんですが、その帰りに品川のキヤノンに立ち寄り。仕事以外でココに来るのは初めてかも知れない。

目的は、オープンギャラリー。岩木登 写真展「源流の核(コア)〜滝とゴルジュ」。規模自体は大きくないんだけど、ゴルジュや氷瀑、釜やトロなど、八甲田界隈の渓谷のすばらしい写真に圧倒される。もっと点数の多い写真展(「原生の鼓動」展)もやってたみたいなんだけど、東京パートは終了。いま大阪の梅田でやってるのかな。その後、仙台名古屋福岡札幌へと続くようだ。

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今年こそ、男たちの尻ではなく、グッとくる写真を撮影したいものだ。去年はつい勢いで泳いで、カメラを水没させちゃったからなあ。

あ〜、沢行きてぇ。

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HIV検査

風邪をひいて、週明けは会社をサボりました。インフルエンザだと怖いので、医者に行った。

結果は、ふつうの風邪だったんだけど、前回(といっても1年以上前)の診察時にしたHIV検査の結果を今さらのように受け取った。

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当時は、胃の調子がずうっと悪かったのだけど、ここに転がり込んで、「ピロリ菌の治療をしましょう」ということで徹底的にやったら、ウソのように治ったのだ。ガスター10が手放せなかった生活も、いまとなっては懐かしい。何だったんだろ、あれは。

そのとき、ついでに血液検査とHIV検査もしたんだった。まあ、普通に陰性でよかったわい。

America

夜中に仕事をしながら、バラク・オバマ氏の大統領就任イベントをボーッと見ておったです。

すごいね、ホントに。ものすごい人・人・人。180万人集まったとか?

やれやれ、あの、ギッシリ埋め尽くした観衆のうち、半分の人々は4年前に間違った投票をしたんではなかったのか。半分ってことはないかもしれないけど、1/3くらいは共和党を推してませんでした? まあいいけど。

演説の内容もさることながら、その熱狂する聴衆を見てると、アメリカは本当にいま、弱ってるんだなあということがよくわかる。

そんなこんなで思い出したのが、サイモン&ガーファンクルの(そのものズバリ)アメリカって曲。

“They’ve all come to look for America “のフレーズが胸にしみます。

日本なんて、アメリカ以上の弱りっぷり、かつ迷走中なんだけど、今回の就任イベントで熱狂する人々みたいに、いい意味でバカっぽく、陽気にいきたいもんだ。そうそう、オバマのお父さんのふるさとの村は、ニャンゴマコゲロ村っていうんだって! なんか赤塚不二夫っぽいよね!

【おまけ】

いつだったかこのblogでも紹介したことがあるかもしれないんだけど、sorryeverybody.comはどうなってるんだろうと思ってアクセスしてみたら、トップページが”Hello Everybody”になってて笑った。そんなに世界は民主党を望んでいたのかよってくらい、オバマの大統領選挙を受けての投稿写真が面白い。民主党が好きっていうより、ブッシュが嫌いだったんだろうけど。

新たまねぎ

地元ネタというか食い物ネタというか。

実家のオカンからたまねぎが届いた。東京周辺だと「ホワイトオニオン」なんて言われてたりするっぽいけど、地元では「新たまねぎ」とか呼んでたな。普通のたまねぎに比べて辛みがほとんどないので、薄くスライスして鰹節をかけて醤油をたらせばおかずになる、という便利野菜。生のたまねぎが苦手な人は、念のため水にさらしてもいいかもね。卵黄なんかも混ぜたりすると、ちがった味わいになり「美味し」だ。

さて、例によって、コイツが大量に届いたもんだから、ここんとこ朝晩たまねぎ責めの日々。で、もうスライスしたりがめんどくさいので、ベーコン炒める→水入れる→コンソメ入れる→たまねぎを丸ごとぶちこむ→ひたすら煮込んで出来上がりという手抜きメシを仕立てた。なんのことはない、長ネギ鍋の具がたまねぎになっただけである。仕上げにセロリの葉っぱを刻んで散らす。

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想像通りの味だが、想像通りに美味い。長ネギとは違った甘さが、何とも印象的。もっと徹底的に煮込めばよかったか。

写真で長ネギっぽく見える深緑のところは、たまねぎの芽の部分。姿も味も長ネギそっくり。親戚みたいなモンだから当たり前か。あ、奥に写ってるのは、オニオンスライス+セロリ+シーチキンのマヨネーズ和えね。こちらも混ぜるだけの、料理とは言えないシロモノだけど、ビールがよく進むナリよ。

ウェブ見て涙が落ちるだなんてどういうわけだ

ソニーのハンディカムチームはいい仕事した。最後までやったら泣けたぜ。


映像記録は絶対的に静止画派な私ですが、こーいうのを見せられると動画もいいなあ、と思ったりします。でも動画の撮影って難しいんだよね。なんというか、誤摩化しがきかないというか。特に人物を撮るときって、動画だと気恥ずかしさが出ちゃう気がする。撮るほうも、撮られるほうも。オッサンな証拠かしら。

動画といえば、最近のフルサイズ一眼レフの動画機能はハンパなくよいんですよね。レンズがいいぶん、フルHDのすごい絵が撮れちゃう。キヤノンの5D mark2なんかは、特にブットビですよ。Youtubeで”5D mark2″あたりを検索するといっぱい出てきます。ニコンのD90も職場の詳しい人間に言わせるとよいらしいですが、数年後には、運動会のオトーサンはみんなデジイチ構えてる、みたいな世界になるのかもしれません。

まあ、ぼくは防滴・防塵仕様のGR DIGITALが出てくれればそれでいいんですがね:P

日本三大砂丘

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またも地元ネタですが、浜松の子供たちが年に一度は必ず遠足などで訪れるのが中田島砂丘。学校行事以外にも、町内のイベントなんかで、年に2〜3回は行ってたなあ。

その中田島砂丘が日本三大砂丘のひとつだというのは大人になってから知ることになるのですが、子供の頃は、海っていうのは「ここからが海だよ」という地点から波打ち際まで、ヒーコラ言いながら延々と続く砂浜を歩いて、ようやく辿り着くものなのだと思ってました。

天竜川にダムやら堰堤がいっぱいできて、セメント業者が砂を取りまくったおかげか、小さい頃は潮干狩りができたような海岸も今では見る影もなし。久しぶりに行ってちょっとガッカリしたけれど、腐っても「砂丘」だな〜。最近だとウミガメの産卵地としても有名みたい。

日本三大砂丘、ひとつはもちろん鳥取ですが、もうひとつは鹿児島の吹上浜だそうですな。

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海に行ったついでに、浜名湖を超えて新居の関所に。「入鉄砲に出女」ってヤツですな。改めババアが娘ッコの着物を脱がせたりしてたんだろうな〜。ここは当時の建物が現存する唯一の関所跡だそうです。さすがに正月は閉まってたので外から撮影。

浜松餃子なるもの

浜松餃子というのが名物らしい。なんでも、浜松市民の餃子の年間消費量が宇都宮よりも多いとか。へぇ。

生まれてから高校を卒業するまでの18年間、この街で過ごした人間として言わせてもらうが、子供の頃、とりわけ餃子をいっぱい食べたとか、そういった記憶はまったくない。通ってた高校の裏手に王将があって、学校帰りに数回寄ったことがある、という程度。カレーのほうが思い出深いんだが。

まあいいや。

駅の近くにある、繁華街の真ん中にある有名店「むつぎく」に行ってみた。1月2日なのにしっかり営業。昼過ぎに訪れて、4-5人並んでたけど、5分ほどで入れた。写真のとおり、真ん中に茹でたもやしを配置するのが浜松風らしい。へぇ。

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味はというと、普通に美味い。ココのは野菜たっぷり(キャベツ中心)な餡。あんまり肉の存在感がなく、いくらでも食べられそう。2人で20個とライスを注文したんだけど、やや物足りないくらいだった。ラーメンとのセットを頼んでる人が多かったけど、ラーメン美味いのかしら。

宇都宮にも餃子を食べに行ったことがあるが、そのときはガッカリ感しかなかった。尤も、宇都宮出身の知人に言わせると、いわゆる有名店には地元の人間は行かないそうだ。宇都宮の人間にとっての餃子は、安く食べられるおやつ感覚であり、東京下町人にとってのもんじゃに近いらしい。なので、ひと皿で何百円もするようなものは餃子ではない、と。なるほど。

個人的には、博多だったら餃子を食うためだけに行ってもよいとは思うが、浜松はなぁ〜ってところ。ご当地B級グルメも結構だが、町中でもっと激しい競争があるようじゃないとイカンのではないだろうか。

電子ブックの未来はどこに〜その3

問題は、たぶんハードウェアだと思うのです。

だって、携帯電話がいくら優れたデバイスだろうと、そこで一般人が読もうと思えるようなコンテンツには、猛烈な制限がかかる。だって、あのサイズの表示領域で文字が読める解像度となると、どうしたって情報量に限界があるからね。

やっぱり、ケータイだと「恋空」みたいなフォーマットの作品がフィットするんだろうし、あのスタイルが今後、文字ベースの表現として主流になるかと言えば、さすがにそうは思わない。きっと、テクノロジーの進化のほうが速いだろうからね。

ポケベル世代の断層、と聞いてピンと来た人なら話は速いかもしれないが、要するに、文化がハードウェアによって囲われるというのは今に始まったことではない。ポケベル打ちじゃないとメールが書けないという女性たちがひっそりと存在するようにね。

というわけで、携帯デバイスで読書やマンガというのは、一定のマーケットはできるだろうけど(すでにできてるか)、例えば週刊モーニングが丸ごと移行するとか、新刊の単行本を通して読むとか、そういうレベルの話にはなかなかならないと思う。単なる物理的な、ハードウェアの問題なので致し方ない。

そう考えると、ソニーのブックリーダーとかKindleみたいなサイズってのは、「妥協できるギリギリのライン」ってことなんだと思う。あの表示領域と一画面あたりの情報量という意味でね。「本読み」を考えるとこうなりますよね、っていう回答だ。実際、ハードウェアとしてもよくできてるし、さらに単なるデバイスじゃなくて、コンテンツあってのデバイスということもよく理解されて設計されてると思う。

でも爆発的には売れてないってのは、理由があるんだろうなあ。いろいろ言うこともできるけど、結局のところ、ひとは読書のため「だけ」のデバイスに何百ドルも出すほどの価値を見いだせない、ということなんだと思う。

では希望はないのかというと、そうでもない。昨今話題の、Netbookと呼ばれるカテゴリーがあるけれど、ああいったことに象徴される、「スペックとしては必要十分なレベルの低コストデバイス」が電子ブック端末になっていくんじゃないかなあ、というのがこのところの夢想のネタなわけで。

要するに、最先端のCPUなんかはいらないけど、そこそこ動いて低消費電力で、しかも安くてやろうと思えば何でもできちゃう、というところが大事。

例えば、OLPC(One Laptop Per Child)ってプロジェクトがありますが、XOXOっていう第二世代と呼ばれるモデルなんかは、コンセプト的に非常にいい感じ。2010年までに75ドルで提供とかいうけど、リアリティーあるよね。

(以下、blog.ted.comより)



あとは、デバイスそのものに革新性を持たせるというベクトルもアリですよね。クニャクニャにできる、まるで紙のようなデバイス。こっちのアプローチでは、例えばPlastic Logicなんかが面白いモノを出してる(Wiredの記事)。E Ink系というか、教育やビジネスの市場でも可能性ありそうだよね。

さて、まとめに入ります。

イマドキの若者は、テレビを見ながら携帯を常にいじってるんだってね。ホントかどうか知らんけど。

でも、思い当たるフシもある。私はテレビ見ながら携帯はいじらないけど、ノートPCを開いてることはよくある。野球見ながら2chの実況スレなんかを覗いたり。ドラマなら、俳優をwikiで調べてみたりとか、普通に何かを検索したりね。

仲間うちでは「コタツトップ」なんて言ったりもするけど、OLPCのXOXOみたいなものが100〜200ドルくらいで買えて、音楽や動画なんかも楽してめて、子供やメカに詳しくない人にも使いやすくて、さらには電子ブックリーダーにもなる、というのが「とっかかり」としてはいいんじゃないかなー、なんて思ったりします。

話題のNetbookなんかは、まだノートPC臭が強すぎる気がするんですが、機能的にはiPhoneやAndroidのようなハンドヘルドと同等でもよくって、もうちょっと画面が大きいもの、言ってみればA5くらいのキーボードレスデバイスってことなのかなあ。

すでにアメリカでも紙メディアの会社はエライことになってるけど、日本の新聞社も軒並み減収減益が騒がれてきた。まだ時間はあるようでいて、意外と待ったナシなんだよなあ。はやいとこ、何らかの打開策がワールドワイドで起こらないと、例えば新聞社や出版社は淘汰どころかガンガンつぶれて、きちんとした取材力をもとにきちんとしたコンテンツを作ることができる、作り手そのものがいなくなってしまう。

作家はインディペンデントでやっていけるだろうか。いけるかもしれない。でも、仮にいいものを生み出すことができても、作品をフォーマット化し、デザインし、プロモートし、ディストリビュートするのは1人ではツライ作業だ。iTunesStoreのようなサービスがこれだけ定着しても、インディーズとそうでないのとでは大きな差がある。

あるいは、業界全体が、この猛烈なスピードの中で一回リセットされたほうがいいのだろうか、とも思ったりするけれど……。

最後は酔っぱらいっぽくなっちゃったけど、本稿はこれにて一旦おわりまーす。ま、CES2009開催前の独り言ということで。