餃子を蒸す

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こないだ飲み会で、デブだデブだと罵られたので、今日は餃子を焼くのではなく蒸してみることに。手抜きで、くりばやしの生餃子を購入。

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お、なんかイイ感じでしょ?

でも失敗。餃子の感覚を詰めすぎて、皮がひっついちゃうんだよね。次回はちゃんと離して、できれば葉ものを下に敷こう。

ちなみに味はイイですよ!蒸すことでアッサリしてるんで、何個でも食べられそう!(あれ?)

ところで、餃子のタレについて試行錯誤中。どうも、コレといったものがない。酢醤油でもいいっちゃいいんだけど、決定版的なものが欲しいのよね〜。

野球鳥@立川〜CS編

なんだかんだいって、パ・リーグのCSは面白い。引き締まった試合が突然ぶっ壊れる最大級のカタルシスや、当たりまくりな選手、風物詩な選手と、じつに彩りが深い。バカ試合はバカ試合なりに、CSレベルの様式美といいますか、ね。

ファンはファンで、当該球団のファンのみならず、他の球団ファンがそれぞれの立場で煽り、感心し、罵り合ったり(ま、ネット上でね)。

それにしても、マリサポはすごい。所沢のみならず、福岡でも地鳴りの声援。こりゃあ、選手は幸せですよ。まさに、どこにでもいる巨人ファン、どこにでも行くロッテファン。

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というわけで、第1戦を仕事で泣く泣く見逃した腹いせに、第2戦は立川の野球鳥で観戦。

序盤こそ、長い試合になりそうな展開だったのに、途中から和田のテンポが走り出した。ちょっと飲み食いしてる間に、みんなアウトになってたな。

まあ試合結果は置いといて、こういう店に集まる野球ファンは色んな意味で心得とると感心した次第。マナーというか、民度というか。おそらくは、マスターのお人柄なのでしょうな。決してお安い店じゃないけど、お値段以上の味わい。元気に働く野球少女たちも、清々しいデス。

一度でいいから、ウワサのモツ鍋を食べてみたいなあ。大人数じゃないとキビシイかもしれんが。

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八戸の鯖

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青森の玄関口でもある八戸。駅に降り立つことはあれど、じっくり街中を歩いたりはしたことがない。面白そうなエリアは駅から離れたところにあるんだよね。

ところがちょっと調べてみると、やはり八戸は非常に底力のある街なんではないかと。できることならば、何件かの呑み屋を訪れて、ゆっくりと過ごしてみたい。

特に、鯖ね。たとえば鯖の棒寿司といえば京都をイメージするけれど、八戸も負けてはいない。上の写真は、近所の物産展で買ったもの。なるほど美味い。いやこれは絶品かもしれない。鯖のイメージが変わる。

できれば、この鯖を肴に一杯やりたいなー。

八戸は鯖の漁場としては最北だそうなんだが、これが意外というか、北海道では獲れないのかしらん。ともあれ、八戸は潮目もよく、非常に質の高い鯖がいっぱい水揚げされるそうだ。

復刻版が出てたのか……『利平さんとこのおばあちゃん』

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大好きなマンガです。

中身はなんてことない、田舎に暮らすばあちゃんの日常。だがそれが、じつに佳いのですね。

とりわけ、初回のエピソード。これはもう、高校生の頃、初めて読んだとき大変なことになったのをよく覚えている(泣けて泣けて)。

当時はバブル真っ盛り。世の中全体が浮かれていた中、こんな素朴すぎるテーマの作品は逆に目新しかった。

残念ながら世間での評価は芳しいものではなく、単行本が2冊出た後は、おそらくは絶版になっていたはず。茶色いクラフト紙の装丁からは、作品同様の温もりが感じられた。

それが、いつの間にか復刻されていたとは! しかも、またしてもエンブレ。単行本未収録作も網羅されているのがウレシイ。

エンターブレインのコミック部隊については、妙なシンパシーを感じている。新井英樹に対する力の入れっぷりでもよく分かるのだが、この作品のような、ある意味、大手出版社に見放された(?)味わいのある良作を復刻してくれるあたり、じつに目の付けどころがいい。

ググったらわかったのだが、作者の法月理栄さんは、静岡県島田市出身(在住?)らしい。どうりで、作中の方言に親近感がわくわけだ。なんとなく、長野県南部の伊那とか飯田あたりをイメージしてたんだけどなー。

島田といえば大井川。果たして利平じいちゃんが通っていた温泉とは、寸又峡か川根温泉か。

私は死んだばあちゃんには、父方も母方にも、よく怒られもしたが本当にかわいがってもらった。昔の人の説教というのは、いちいち説得力があるのだよね。いまだによく覚えている。

そんな、年寄りに思い入れのある人には、ぜひ読んで頂きたい作品です(とはいえ、下のアマゾンのリンクだと上巻は品切れなんだよね、増刷かからないのかな……)。

なお静岡のゆるキャラ、ふじっぴーも法月さんのデザインらしい。こ、これは知らなかった……。

植生図!!

「タモリ倶楽部」が好きという人は多いと思う。私も、毎週欠かさず見ている番組だ。昨夜は、特殊な地図というテーマだったのだが、そこで紹介されていた環境省の植生図が、ネットで閲覧できるというテロップにはココロときめいた。

番組終了後、ひとっ風呂浴びて、ビールを飲みながらググってみたら即発見。それがコチラ、「植生自然度調査」というページ。

ちなみに環境省では、ほかにも巨樹、サンゴ、動物分布など興味深いデータも公開してくれている。こりゃ〜おもしろそうだ!

とりあえず、毎年訪れている東北あたりの地図をいくつかチェックしてみた。下は八幡平。

明るい緑がブナ郡団系。見事に大深沢、葛根田川流域と一致するんだ。八幡平エリアの稜線は、オオシラビソ系。さすがに標高が高いもんね。

もうひとつ。最近、70すぎの血気盛んなおじいちゃん達が沢登りで遭難騒ぎを起こした森吉山。桃洞滝を見て、ヘンなところに血が巡っちゃったにちがいない。

森吉山自体は、上の図で言うと左上にあります。同様に、明るい緑がブナ系。ピーク周辺はオオシラビソだけど、その周りは見事なまでのブナの森なんだね。さすがはマタギの本場。

上の2つは、どちらも5万図で1981年の調査結果。ぶっちゃけ古いけれど、雰囲気はつかめるよね。最新の調査は2.5万図でデータが用意されてるのに、このあたりはまだカバーされてないのが残念なところ。居住エリアじゃないから後回しになっちゃうのかな。

いやー、秋の夜長に酒飲みながらボンヤリ眺めるのには最高のサイトだわ。環境省GJ!

秋葉鶏排で魯肉飯

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久しぶりに秋葉原に用事があったので、以前から噂だけは耳にしていた「秋葉鶏排」に。

ココでの目的は、やはり魯肉飯(るうろうはん)。以前、渋谷のひげちょうのことを書いたりもしたが、台湾ではポピュラーな、豚肉そぼろ煮どんぶり的な食べ物。

場所は、ヨドバシの裏の昭和通り方面。公園に面した並びで、メイドカフェの隣。魯肉飯と春雨スープをオーダーして、しばし待つ。ちなみにどちらも400円。

狭いカウンターで猛然とかっ込む。見た目、ひげちょうのとは違って、豚肉がゴロゴロした感じ。あんまりミンチ状にはなってないんだね。あと、味付けもよく言えば穏やか。悪く言えば、あんまり台湾っぽくない。

全体的に、もっと八角ゴリゴリな感じだとウレシイんだけど〜。

なお春雨スープは、たっぷりの春雨で食べ応えがある。魯肉飯にも乗っかってる豚肉が少量入ってて、やや被った感でしょんぼり。でも、スープ自体がとてもおいしい。ミニ魯肉飯とセットで600円という親切メニューもあります。

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店内はチキン人形が吊るされていたり、台湾人向けの掲示板があったりと、なかなか良い雰囲気。看板メニュー(?)の鶏排もミニで試してみた(200円)が、なるほどコレはなかなか丁寧な味。ビールがほしくなる。

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台湾弁当とか気になるメニューもあるので、またこのへんに来る機会があったら寄ってみよう。

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そういえば当blogですが、最近なぜか、ひげちょう魯肉飯の記事にやたらアクセスがあるんだけど……。何か動きがあるんですかね。

今日も明日も秋刀魚也

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日本人でよかったと思う瞬間、それは美味いものを食べたとき。

特に旬のもの、秋刀魚とかね。走りの頃に比べれば価格も落ち着いてきた。

なんだかんだいって、普通に塩焼きが美味い。たっぷり大根おろしてね。

刺身はそのままよりも、ちょっとヅケっぽくして、胡麻とか紫蘇、海苔なんかと合わせるとサイコーです。

こないだテレビで見たけど、冷凍技術の進歩のおかげで、生の秋刀魚も鮮度を保ったまま輸送できるようになったそうだ。そういや、秋刀魚の刺身がそのへんの居酒屋や魚屋に並ぶようになったのって、ここ10年くらいかな。ありがたいことです。

はー、毎日秋刀魚でもいいや。

てづくり万能つゆ

家人のご実家よりよく花鰹をいただくので、マンガ『音やん』を参考にした万能つゆを定期的に作っております。

酒、醤油、味醂を1:1:1で用意。あと、昆布ひときれ。本当は干し椎茸もあるといいんだけど、今回はスルー。

それらを鍋に放り込んで、一晩放置。翌日、花鰹をグワッと掴んでこれでもかと放り込む。そんで火にかけて、アルコールが飛べば完成。

クッキングペーパーとかコーヒーフィルターで濾して、容器に入れる。水を一切使ってないので、冷蔵庫に入れておけば半年くらいは大丈夫かと。

まだ素麺がいっぱい余ってるので、食べきらないと。素麺用だと3〜4倍に薄めて使用。煮物とかにも、そのまま少量入れたりするといいです。

濾したあとの花鰹も、ふりかけ替わりしたり豆腐にのせて。卵かけご飯のお供もグー。

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音やん、いい寿司マンガなんだけどなー。安定した連載を期待しております。

大定@府中のおすすめ品

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まずは鶏カルビで始めて……。

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牛ハラミと上ミノ。このミノが、ビックリするくらい美味い。ヤヴァイ。

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忘れちゃいけない軟骨。写真撮り忘れたけどレバーもね。ホルモン系は何でも美味し。

休日だと、刺身系がないんですよ。行くならやはり、平日がいいんだよなあ〜。

いきなりいっぱい頼むと地獄を見ます。コンロもあるから置き場所がなくなるのね。すぐ出てくるので、ちょっとずつ頼むが吉。

ホークスのポストシーズン暗黒史

というわけで2010年、パリーグを制したのは福岡ソフトバンクホークスとなった。勝利数ではライオンズが上回るという、まさに薄氷を踏むかの展開。ひとつの勝利、ひとつの敗戦、ひとつの引き分けが、これほどまでに重かったシーズンも珍しい。

2003年以来の優勝ということになるが、この間、ホークスはシステムに翻弄され続け、苦しみ、もがいていた。長文になるが、振り返ってみたい。

↓こちら、風物詩まとめ動画(?)。ぜひw


●2004年 リーグ1位で第1S勝者・ライオンズを迎えるも2勝3敗で敗れる。ライオンズは日本シリーズも勝ち、リーグ2位から日本一に。
※2位に5G差以上付ければアドバンテージの1勝が与えられたものの、4.5G差であった。

最終戦、1-3で迎えた終盤、8回裏と9回裏に1点ずつ返して延長戦に持ち込むも、延長10回表に三瀬が1失点。最後の打者は鳥越現二軍監督。アドバンテージさえあれば……思えばこれが悪い夢の始まりだった。

●2005年 リーグ1位で第1S勝者・マリーンズを迎えるも2勝3敗で敗れる。ロッテは日本シリーズスイープでリーグ2位から日本一に。
※前年同様、2位に5G差以上付ければアドバンテージの1勝が与えられたが、またしても4.5G差。なお2年続けてリーグ1位が敗れたことが憂慮され、次年よりリーグ1位に1勝のアドバンテージが与えられることに。

2連敗して後がない第3戦、4点ビハインドで迎えた9回裏に4得点で延長に。10回裏に、川崎のサヨナラ打で奇跡的な勝利。翌日もズレータの2発で3-2と試合をモノにする。

この2試合は、福岡まで1人で見に行った。球場では見知らぬファンと盛り上がり、夜は中州で大騒ぎしたのはいい思い出。最終戦を現地で迎えていたらと想像するとゾッとする。中州の那珂川に飛び込んでたかもしれん。

行きがかり上、日本シリーズはマリーンズをガチで応援。第1戦、第2戦とライトスタンドでぴょんぴょん飛び跳ねた。今江のフェン直が目の前に飛んできたり、濃霧コールドがあったりと、思い出深いシリーズだった。

●2006年 リーグ3位からライオンズとの第1Sを2勝1敗で破りファイターズとの第2Sへ進出する。皮肉にも1勝のアドバンテージを得たファイターズに札幌で連敗し、0勝3敗(含むアドバンテージ1勝)で3年連続第2S敗退。

第1Sの松坂×斉藤の投げ合いを現地で観戦した。鳥肌が立つほど素晴らしい投手戦だった。なお松坂はこの試合を最後にメジャー入り。

第2S、後のなかった第2戦では、エース斉藤和巳が9回まで投げぬくもサヨナラ負け。第1Sでの松坂との投げ合いからは中4日。この2試合の完投がたたったのか、斉藤和巳は肩を壊す。現在も治療中で、プロブロガーと揶揄される。

1位通過チームへのアドバンテージ付与などは、じつはホークスからの提案とされている。また、第2Sの第3戦以降は第1S勝者のホームで行われるルールだったため、2戦目をなんとか斉藤で勝って福岡に帰るという目論みが、淡くも消え去った。

ホークスにとってやりきれないのは、2004〜2006年までのパ・リーグのプレーオフ制度ではレギュラーシーズンの1位は優勝ではなかったということもあるだろう。

あくまでもプレーオフを勝ち抜いたチームが優勝チームであり、おかげで2004/2005年は2位扱い。勝敗表でも、2位ホークスの1位とのゲーム差は「-4.5」などと表記されていた。

クライマックスシリーズの導入後は、シーズン1位チームが優勝という扱いになるのだが、このプレーオフ時代の滑稽なまでのちぐはぐさからか、はたまた絶対的エースを欠いたせいか、ホークスは本格的な低迷期に入る……。

●2007年 セパ足並みを揃えてのクライマックスシリーズに。リーグ3位で2位のマリーンズと対戦するも、CS第1S1勝2敗で敗退。

●2008年 王監督ラストイヤーを飾れないどころか、最終戦で最下位が決定。

●2009年 2年連続秋の風物詩感漂うも何とか踏みとどまりリーグ3位で2位のイーグルスと対決。しかし0勝2敗であっさり敗退決定。

↓この動画も、いまなら笑えるw



ホークスのプレーオフ・CS通算成績は以下のとおり。
出場5回
日本シリーズ進出0回
7勝13敗(アドバンテージ分1敗含む) 

こうして見ると、見事なまでの暗黒。ようやく今年、チャンピオンフラッグを奪還したとはいえ、CSを突破して日本シリーズへの出場権を得ないことには、呪縛を解き放ち、悪夢を振り払うことにはならないだろう。

勝って風物詩の汚名を返上するか、それともアドバンテージがあるにも関わらず敗退し、2chが松中のAAで埋まることになるのだろうか……。

それはそうと、昨夜のビールかけはUstreamで中継され、楽しむことができた。孫さんはTwitterでもハゲしく応援していたし、時代も変わったなあ。



パリーグが、もっと全体的にネットを活用してくれるとウレシイね。

目が離せないとはこのことよ

【追記】
結局ライオンズ、ホークスともに勝利し、ホークスのM1で明日にもつれ込んだ。それにしても、杉内の涙は初めて見るような気がする。ダル相手の完封はお見事。今年のここ数戦の成績だけでなく、2004年以来の想いが滲み出たのだろう……。

今年のパ・リーグ、終盤になってとんでもない展開。おかげでNHK BSが予定を変更して、本日9/25の2試合を中継してくれることになった。

ホークスはM2なので、ライオンズ●でホークス○ならば、ホークスが2003年以来のリーグ優勝となる(2004/2005は1位通過だが優勝扱いではない)。

逆に、ライオンズ○でホークス●だと、またもマジックが移動してライオンズのM2となる。ダル×杉内、帆足×ラズナーという先発なので可能性はけっこう高い。

ところがその流れで日曜日の試合でライオンズ●になると、その時点で三たびマジックが移動してホークスがM1となる。

ナイトゲームでホークスがイーグルス相手に勝てば優勝。落とすようであればライオンズは最終戦を残してのM1。なんと4度目のマジック移動。ライオンズが勝てば優勝、負ければホークスの優勝。

まったくもって、とんでもない。マジック数=残り試合だなんて、前代未聞じゃなかろうか。あ、違うわ。伝説の1988年の10.19があった。あのときも、ダブルヘッダー2試合残して、近鉄がM2だったんだ。

翌年の1989年も、近鉄は残り2試合でM1、その時点で上位3チームが1ゲーム以内にいたという大混戦だった(近鉄が129試合目で勝利して優勝)。

それ以来のもつれ具合ってことか。そりゃ、おもしろいわけだわ。

土日いずれも、ライオンズがデーゲーム、ホークスがナイターというのも影響しそう。そういえば土曜日の仙台は台風接近の影響がかなりありそうだが、無事に試合はできるのだろうか。

もちろんCS最後の枠、3位争いもアツい。とはいえマリーンズもファイターズも、残り試合はけっこうあるので、こちらも最後までわからない。

ていうか、これだけあり得ない展開だと、CSとかいらんような気もしたり。

日曜日が休日出勤だなんて、もっとあり得ないのだが……。泣ける。

映画『悪人』と『事件屋稼業』

映画『悪人』がなかなかよかった。深津絵里がモントリオールの世界映画祭で最優秀女優賞を受賞したそうだが、実際には脇を固める面々のほうが印象的だった。

特に柄本明と樹木希林。あと宮崎美子がグッと来ます。おすすめ。

善人ヅラした悪いヤツ、被害者ヅラした加害者等々、いまの世はまことに複雑だ。ついつい、『事件屋稼業』というマンガを思い出してしまった。

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原作・関川夏央、画・谷口ジローという奇跡的デュオによる名作シリーズ。上の写真は第5巻。ビルからの立ち退きを強要されている中華料理屋が、ゴネ得どころか欲の皮を突っ張らせるエピソード。地上げ屋のモノローグにかぶさる、日活時代の裕次郎というコマ。

探偵とは職業ではない
生き方だ

きわめて危険で
同時に美しい
誰もが軽蔑しつつ
うらやむ生き方だ

たとえていうなら
銃口に止まった蝶のようなものだ


主人公・深町丈太郎は1948年生まれ。存命であれば、62歳。果たして彼は携帯電話を持ち、インターネットに支配された21世紀を生きているのだろうか。いつか、続編を期待したいのだが。

Brewfest

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六本木に出かけたら、October Festみたいなものをやってました。さすがに炎天下でビールというのはツライので、日陰でグビッと。

まあ、この手のイベントも昨今増えてきたけれど、レギュラーサイズのビール2杯とグラスのデポジットで5000円っつーのは、さすがにどうなんだろう。デポジットぶんの2000円は、グラスを返却すれば帰ってくるとはいえ(つまり、一杯1500円です)。

本場のドイツでは、幾らくらいなんだろうね。セコい?

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夕暮れどき、キャンドルがきれいでした。

かつ!

山行のお供といえば、コレ。ビッグかつ。

疲れきった体に、チープな味わいが染みわたり、エネルギーもりもりなのですよ。軽いし美味いしで、ベスト・レーション・エバーといっても過言ではない!

作ってるのは広島の老舗、株式会社すぐる。広島と言えば、もちろんカープということで、広島みやげでコイツを頂きました。

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下界で食べると、ただの駄菓子なんだけどね……。ゲフー。

戦争と戦争をつなぐ線

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高校時代、歴史の授業は日本史も世界史も、一切受けることがなかった。

ずうっと理系クラスだったとはいえ、今にして思えばこれは相当偏ったカリキュラムだ。まあ、地方にありがちなことなのかもしれないけれど。

そんなわけで、歴史にはあまり馴染みがない。そもそも、年表を覚えるだけの学問だと思っていたので、基本的に努力というものの価値を軽んじていた当時の私は、どのみち歴史の授業があったところで、退屈なものとしか思わなかったと思う。

最近はゆとりとか、その反動とかもあるらしいが、教育の現場はどうなのだろね。相変わらず、○○○○年に○○○○が起きた的なことを念仏のように唱えているのだろうか。

とまあ、かくも歴史という学問について間違った認識を持ったまま大きくなった私のような人間には、この本はとても面白く読むことができた。

単純に日清戦争が起きて、次に日露戦争が起きて、さらに第一次世界大戦があって……といったブツ切れ状態だったものが、なるほどこのような大きな流れだったのねと、すごくわかりやすく解説してくれている。

もちろん、あらゆる出来事を網羅しているわけではないので、端折った部分も多いと思うけれど、日清から第二次大戦までが、ツルッと繋がるんですよ。膝、叩きまくりです。

とりわけ、偉い人たちの話だけではなく、市井の人々の感情や世論といってものにまで言及していて、なんというかリアリティーがある。日露戦争後の一般市民はそのように考えていた人が多かったのだなあ、とか。

東大のセンセイが実在の中高生とやり取りする、という構成で、まあ生徒さんたちが聡明すぎる気もするが、こういう講義だったら受けてみたかったなあ〜としみじみ思った。

話題になったのは1年以上前のはずなんで、何を今更と笑われるかもしれませんが、いや〜、歴史って面白いんですねぇ。

iTunesのアカウントがハックされた件

7月くらいに、iTunesのアカウントハックが流行していて、特定の電子書籍なんかのランキングを上げるのに悪用されてる、みたいな記事を読んだ記憶はあったんですよ。

そんときは、アホだなー♪的な感じで忘却の彼方だったわけですが……見事にやられました。

ちなみに大きな声では言えないけれど、USのほうです。日本のiTunesストアのは無事。このへんはなんというか、その、ちょっとしたゴニョゴニョ的なナニというか、まあ深く突っ込まないでください。

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きょう、外出先で所用を済ませて、喫茶店で一息ついていたとき。iPhone弄ってたら覚えのない買い物履歴メールが。なんだろこれ、こんなの買った覚えないのにと、ポカン顔してるうちに、立て続けに似たようなメールが次々と届くではありませんか。

直感的に、こいつはハックされたと確信。ソッコーで会社に戻り、iTunesを立ち上げると、見事にやられておりました。プリペイドカードの残額が、150ドルちかくあったのが35セントとか、エエエ〜 ・゚・(つД`)・゚・

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まあ落ち着いて、まずはパスワード変更です。幸い、ハッキングしてくださった方はパスワードをそのままにしておいてくれたので、超複雑なものに変更。

前述の通り、このUSアカウントはちょっとワケアリなんで、泣き寝入りするしかないかなあと、一時は諦めました。なにしろ登録している住所が、サンフランシスコの、えーと、まあ、ちょっと普通そんなところに人住んでないだろ的なところなので、ひょっとしたらアカウント削除とかされないかなあと一抹の不安がね……。不法滞在してるのに事件に巻き込まれちゃって警察に駆け込めない的な。

しばらく悩みましたが、似たようなアカウントハックが続発してたっぽいので、たぶんオペレーションはベルトコンベア的に違いないと思い立ち、USのサポートにメールしてみました。

すると、現地で朝だったらしく速攻で返事が。いろいろと手続きを指示されて、メールをいくつかやり取りしたら、すぐにお金も元通り。アカウントもおとがめナシに。YES!!

いやはや、アップルのサポートいいじゃん!反応速いじゃん!

なお、これがハッカーさんが購入したアプリたちの一部。ランク上げ目的なのか、チャイナ系なのがモロバレだぜ。さりげなくApple製とか他社製品も購入してるのはカモフラージュのつもりなんだろうか。

無事にrefundしてもらえて、よかったなす。

それにしても、なぜハックされたのか。人生初。もちろんエロサイトだなんて見たこともないのに!とか言うつもりないけど、最近はとーんとご無沙汰(謎)だったのになあ。

キーロガーでも仕込まれてるのだろうか……。不安だ。

ブダ味噌

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これは美味い、ていうか上手い。

松川温泉から盛岡へと向かう途中の道の駅でゲット。ただのブタ味噌なら買わなかったもんな〜。でも実際、とっても美味しいです。素材はすべて、八幡平のもの。納得。

オリーブオイルのツナ缶ですと!?

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ツナ缶といえば、はごろもシーチキン。そのまま食べてもお料理しても♪ ってやつですが、静岡県は旧清水市、由比というところに、由比缶詰所という非常に素晴らしいツナ缶を作ってらっしゃるメーカーさんがありまして。

要はサラダ油とかじゃなくて、オリーブオイルを使ったツナ缶なんです。身がそのまま入った「ファンシー」と、ボロボロのがギッシリ入った「フレーク」があるんですが、上の写真のはファンシータイプ。

で、これが滅法美味い。まさにそのまま食べても、の世界なんだが、そんじょそこらのツナ缶をイメージしてるとガツンとやられます。

缶に入ってる油だけをフライパンにあけ、ニンニクを炒めて香りが出たところにナスと身を投入。塩気はあるので、コショウだけで味付けして食べてみたら……絶句。

あと、昨夜はフレークのを生椎茸にのっけてグリルで焼いてみた。マヨネーズもちょっぴり。風味がよすぎる。

もう普通のツナ缶では満足できない体になってしまった。やばいよコレ。

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出版業界人必見動画 "The Future of Publishing"

This is the end of Publishing
and
books are dead and boring
no longer can it be said that
we like to read


このようなショッキングなナレーションで始まる動画が話題を呼んでいる。無機質な、text-to-speechで淡々と読み上げられる文章が、出版業界で働く現場の人々の胸に、グサグサ刺さる。

私のお気に入りは、この部分。

what important for me is
what Lady Gaga is wearing
and i don’t really care all that much
what Gandhi did last century


興味があるのは、レディー・ガガが何着てるかってこと。ガンジーが20世紀に何したとか関係ねーし、みたいな。

your market is
dying
don’t think that it’s all
going to survive


キツイっすね〜。でも胸熱。素晴らしい動画。なんのことやらワケがわからんというお方は、ぜひYouTubeを。しかも最後まで見てみて。何かの賞を取ったCMみたいですね。



2ちゃんねるなんかでは縦読み文化があるけれど、こーいうスタイルも面白いなあ。職人芸だわ。

おまけ。

シメは冷麺、食道園

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盛岡・八幡平紀行2010〜その5

初日に盛岡駅のさわや書店で、タウン誌のほかに購入したのは『盛岡冷麺物語』という新書だった。これも、地元出版社の発行。

著者は、朝日の記者。1993年に朝日新聞岩手版に連載された記事をもとにしている。何の気なしに手に取って目次をパラパラしてみたら、相当内容が濃ゆいのですよ。

盛岡冷麺については、ネットを検索してみるとさまざまな情報がすぐ手に入るが、けっこう出鱈目なものも多い。例えば、盛岡は平壌と緯度が同じなので冷麺が流行ったとかいう説。ちょっと考えれば、あり得ないわな。

同じく、在日朝鮮人が多かったからという話もある。だったら大阪はどうなのだ。浜松は。なぜ盛岡なのだ、と。

結局は、人なのだよね。盛岡冷麺は、よく知られているように食道園という店で始まった。その創始者が、青木輝人という方だ。すでに故人である。

  • 在日一世で戦前に威興(ハムン、現北朝鮮)から日本にやってきた。
  • 強制連行ではなく留学が目的だった、インテリ系。
  • 父親の知人を頼って盛岡に。
  • 子供の頃、威興で食べた冷麺を再現したのが盛岡冷麺の原型。
  • 他の多くの在日朝鮮人とは異なり、日本に帰化し国籍を取得している。
  • 本書は「ぴょんぴょん舎」の店主・邊龍雄(ピョン・ヨンウン)が、盛岡の冷麺のルーツを知りたいと食道園の青木に会いに行くところから始まる。おもしろそうでしょ? さらに綿密な取材を重ねるうちに、朝鮮半島のそれとは全く異なる盛岡冷麺の謎が、薄皮をはぐように解き明かされていく。ある意味痛快でもある。

  • 盛岡冷麺はなぜソバ粉が入っていないのか
  • 盛岡冷麺はなぜ辛いのか
  • 盛岡には看板に平壌冷麺と書いてある店が多いがなぜか
  • 盛岡冷麺はいつから盛岡冷麺と呼ばれるようになったのか
  • こういったことに興味がある方は、ぜひ手に取って読んでみてください。

    というわけで、最後の晩餐は敬意を表して食道園。暖簾や看板には、「平壌冷麺」と大きく書かれている。矜持を感じる。

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    冷麺は、辛みは別にしてもらった。もちろん完食。美味い。

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    翌朝帰京。次回は短角牛ステーキもだが、ぜひ福田パンを極めたいものだ。

    クルマで行ける百名山

    盛岡・八幡平紀行2010〜その4

    松川温泉を後にして、八幡平へとクルマを走らせる。樹海ライン。緑のトンネル。時折現れる岩手山。環境問題とかいろいろあるけど、この道は確かに運転するのが楽しい。

    見返り峠の駐車場にクルマを停めて、30分も歩けば八幡平山頂に着く。山頂は展望台があるほかは殺風景で、そのまま大沼湿原へと足を伸ばしたりして、約1時間の散歩を楽しんだ。この夏歩いた、曲崎山から乳頭、秋田駒の稜線もよく見えた。

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    さすがに8月下旬ということもあり、咲いてる花は桔梗くらいだったが、広大な湿原にまっすぐ伸びる木道は歩いていてとても気持ちがよい。岩手山はどっから見ても絵になるのぅ。

    八幡平は20年ほど前、積雪期に山スキーで来たことがあるが、吹雪で小屋に閉じ込められ結局撤退した。本当に久しぶりに、百名山の登頂リストが更新。もちろん、そんなモンにはとっくに興味ないが。

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    よく晴れてたのもあって、汗でベトベトになってしまったので、思案の末、後生掛温泉へと向かう。

    松川温泉もいいお湯だが、ここのもいいねぇ。泥風呂や、名物の箱蒸しも堪能(箱によって蒸気のコンディションがけっこう異なる)。やはり立寄りだとゆっくりできないので、一度泊まってみたいところ。

    ここから温泉のハシゴ大会。もときた道を戻り、松川温泉の残る2つの宿を制覇した。松川温泉ではどれかひとつに宿泊すると温泉手形がもらえて、他の宿の立寄湯が無料になる。どうせ盛岡への帰り道ということで。

    ……さすがに三連荘となると疲れるけれど、体中に温泉が染み渡り、肌もツルツルだ。なお峡雲荘は松楓荘に似た白濁が濃い湯だが、沢床近くの松川荘では透明度が高くなる。湯温は最も高かったかもしれない。

    どちらも松楓荘に比べると、あまりにも立派な建物。松川荘は内湯から露天には直接出られず、いったん服を着なければならないのが不便に感じた。些細なことだけどね。

    これぞ秘湯中の秘湯、松楓荘

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    盛岡・八幡平紀行2010〜その3

    これまで何度、松川温泉の湯につかったことだろう。

    多分5〜6回かな。このエリアの沢をツメて稜線に出て、下山するのが松川温泉ということが多いのです。バス停のところにある峡雲荘でひとっ風呂あびてビールを飲み、盛岡へと出るパターン。今年の夏は例外だったけれど、白濁したお湯がとてもイイ感じの、風情ある温泉という印象だ。

    松川温泉には三軒の宿がある。登山口そばの峡雲荘と、谷に下りたところにある松川荘、やや下流のほうに離れて松楓荘。今回は、松楓荘に宿を取った。

    なんの予備知識も持たずに訪れた人(自分のことですが……)は、この宿にはかなりびっくりするんではなかろうか。相当なインパクトだ。

    まず建物がなんというか、鄙びてるにもほどがあるというか、要するにボロい。館内がところどころ、水平や垂直が取れていない。ギシギシする。部屋で寝ていると、廊下を歩く人の足音の振動で揺れる。

    なのに、まったくイヤな感じがしない。あ、これ褒めてるんです。オレ大好きだから、こーいうの。なにしろ名うての豪雪地帯。文字通り、長年の風雪に耐えてきたという意味で立派な建物である。キレイな宿に泊まりたければ、ヨソに行けばいいだけの話だ。

    宿側のほうも、無理にリフォームなどするつもりはなさげ。その潔さがまたよい。建物自体の築年数はわからないが、50〜60年じゃきかないんじゃなかろうか。なお、こちらは松川温泉の中でも最も古くからある宿で、280年の歴史だとか。貫禄。

    正直に言おう。最初に部屋に通されたとき、「失敗したかも……」と思ったのは事実だ。しかし時間が経つにつれ、この宿の味わい深さが徐々に分かってくる。

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    なにしろ風呂がいい。内湯はやや狭め。脱衣所も簡素でどうってことないのだが、露天は最高だ。一応混浴。すぐそばを沢が流れ、せせらぎを耳にしつつ白濁したお湯に浸かり、空を見上げる。濁音付きの母音がとめどなく口から漏れてくる。

    沢にかけられた吊り橋を渡ると、露天というか洞窟風呂ってのもある。岩をくりぬいてあって男女入れ替え制。落石防止なのかネットが張ってあるのは残念だが、これこれで面白い。

    あとね、水がすごく美味いですよ。ところどころタイルが剥げかけた共同の流しが2階にあるんだが、沢水を引いているらしく、キンキンに冷えて締まってる。

    コイツをペットボトルに汲んでは飲み、風呂に入りを何度繰り返したことか。いつもはカラスの行水的にやり過ごしてきた松川温泉だが、こうしてゆっくり入ると、その湯の素晴らしさに初めて気づく。

    メシも頑張ってます。ニジマスの刺身に、ニジマスの卵。お約束の岩魚の塩焼きとか、八幡平の牛肉。フキの煮物も素朴で美味い。

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    食事は大広間で取るんだけど、かなりの人数がいたから満室に近かったのかもしれない。地元のジジババ団体もいれば、一人旅っぽい人も多かった。あと、ショーン・コネリーみたいな外国人もいたな。人気が高いのだね。

    前日あまり寝てなかったのと風呂に入りすぎて疲れたのか、晩飯後は早々に寝た。うるさいほどの沢音が耳に心地よい。まるで山の中にいるかのようだ。

    明け方3時頃に目覚め、またも露天風呂。さすがに気温は下がり肌寒いが、湯につかればすぐに火照る。体を沢風に当ててはまた浸かる。月明かりの夜空を見上げていると、くだらないことはすべて忘れてしまう。脳味噌が丸ごと入れ替わったかのように、頭が冴え渡ってくる。そうこうしているうちに夜が明けてくる。

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    ソフィスティケートされてはいないし、上級者(?)向けな気もしないではないが、この宿は気に入った。いつかリピートするかもしれない。

    念願叶って白龍へ

    盛岡・八幡平紀行2010〜その2

    盛岡といえば冷麺というアタクシですが、じゃじゃ麺ももちろん大好きです。

    盛岡駅前には、ぴょんぴょん舎がやってる「Hot JaJa」なるじゃじゃ麺の店があるのですね。個人的にはぴょんぴょん舎とは味覚の相性が非常に悪いのですが、コチラは意外と悪くなかった。

    あと、東京の三軒茶屋にある「じゃじゃおいけん」にはよく行きました。けっこうレベル高いですヨ。

    とはいえやはり、一度は食べてみたいのが聖地ともいえる「白龍(ぱいろん)」だよねー。なんといっても始祖ですから。店主が、中国東北部で食べたジャージャー麺をヒントに戦後始めたのがじゃじゃ麺の始まりだそうで。

    過去、白龍にはどうにも縁がなかったというか、営業時間の問題だったり、あとはやはり焼肉&冷麺の誘惑にコロッと負けてしまうせいで、チャンスがなかったのですよね。

    今回もうだるような暑さの中、長い行列に耐えてようやく入店。はす向かいには、短角牛ステーキを食べられるお店、「大地」があったりして、フラフラ吸い寄せられそうになったり。ココはココで、いずれ来てみたいが。

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    サイズは大中小。中は500円。チータンタン用の生卵は50円。中を頼んでしばし待つと……やってきました、待望の一杯。顔が自然とほころぶ。ついに逢えたか、という感じ。

    ラー油やニンニクを追加して、グルングルンに混ぜ、いただきまーすとズルズル。味噌を飛ばさないよう気をつける。

    あー、じゃじゃ麺だあ〜というお味。途中、酢を加えつつ味を整え、食べクズを適宜残した状態で生卵を投下&シェイク。汗だくだろうともちろん、チータンタン。

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    見た目もアレだし、べらぼうに美味いとか、そーいうんじゃないけど非常に満足。

    盛岡っ子にとってはソウルフードとも言えそうなじゃじゃ麺。子供の頃、自分の生活圏にこんな店があったら通い詰めてたに違いない。うらやましい。

    どうやら昔からの常連さんに言わせれば、味は相当落ちてるらしい。有名になりすぎちゃって、我々のようなおのぼりさんが大挙して押し掛けてる状況では、それも致し方ないのでしょう。

    でも、たとえ味が落ちようと、頑張って営業を続けてくれてるだけでも貴重な存在じゃないかなあ。もちろん、ヨソ者の身勝手さ故の意見だけど、50年単位で続く店なんて、地方だとなかなかないものですよ。

    店を出て、県庁通りを歩く。トチの実注意の看板に頬が緩んだ。盛岡、いい街だなあ〜!

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    地方出版に光あり

    盛岡・八幡平紀行2010〜その1

    アンタばっかり夏をエンジョイしやがって、ズルイ! と家人に迫られた。じゃあどこへでも連れてってやるから行きたいところを言い給え、と切り返したところでノーアイデアだったりするもんだから、タチが悪い。

    海と山、北と南でどちらが良いのだと問えば、どちらかというと山、できれば涼しいところと。

    じゃあ東北しかねーじゃん。あれ?

    そんなわけで、急遽盛岡へ。2泊の予定で、松川温泉と駅前の東横インを予約。もちろん、レンタカーも手配。

    温泉つかって、美味いモンでも食えればいいだろ的にノホホンと考えていたところ、盛岡駅に着いてすぐ、駅ビルの書店で足が止まり、釘付けになった。

    妙に棚作りが面白いなあと思ってよくよく見たら、「さわや書店」さんじゃないですか、ココ。盛岡にはもう何十回と来訪していたくせに、これまでまったく気がつかなかった。不覚。

    さわや書店といえば、外山滋比古の『思考の整理学』。この20年以上も前に出た本が、近年バカ売れしてるんだけど、そのきっかけになったのが、コチラのPOPだったというのは出版業界ではわりと有名な話なのですね。

    詳しくは版元のちくま書房のページに。ここで登場している松本さんのほかに本店の伊藤店長という方も有名で、読書量がハンパないそうだ。朝4時起床で1冊読み終えてから出社、ひと月で30〜60冊は読むという。変態。

    上にそんな人がいるせいか、コチラでは書店員みんな本をよく読むらしく、それが手作りのPOPにも滲み出ていた。がんばってるなー。

    通路側の一番目立つところには、地元本コーナー。ここの、タウン誌のクォリティーの高さには驚愕である。盛岡・秋田・青森の北東北三県をエリアにした「rakra」、そして岩手・盛岡中心の「てくり」は、特にココロに刺さった。

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    タウン誌といったらちょっとした記事に、あとは広告も兼ねた飲食店などショップ紹介で埋め尽くされ、スカスカしたイメージだったが、どちらもしっかりとした取材がベースの特集など、読み物が充実している。なによりデザインがいい。

    秋田の無明舎出版も大好きな版元さんだけど、アタクシ、こーいうのに弱いんです。志の高い編集者の姿が想像される。思わず適当に2〜3冊ずつバックナンバーを見繕って購入。

    東京なんかにいなくっても、さらにはインターネットやら電子書籍やら関係なく、良質な出版活動は可能なのだなあ〜と当たり前のことを再認識した。それを受け止められる、盛岡をはじめとした北東北の文化度の高さも要因であろう。すばらしい土壌。

    帰京後さらにじっくり読み、その感がますます強まった。定期購読しようかどうか悩んでいます。

    さわや書店ではもう一冊、非常に素晴らしい本を手にすることができたのだが、それはまた、後日のエントリーで。テヘ。

    Kindle3をもう少し

    購入したKindle3は、WiFi+3Gです。3Gなんてほとんど使わないだろうなあ〜と思っていたのですが、Kindle3にはWebKitベースのブラウザが積まれているんですよね。

    となると、いろいろ遊べそうってことで3Gモデルにしたのでした。価格も大して変わらないし。

    試しにこのサイトを表示させてみましたら……さすがに3Gだとビックリするくらい時間がかかります。WiFiならソコソコ。でもこれは仕方がないね。ブラウザ自体、menuの中の”Experimental”、つまり実験的な機能という項目から起動するんで、あくまでもそういう位置づけなのでしょう。

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    なおブラウザのほかに、MP3ファイルの再生やText-to-SpeechなんかもExperimentalに入ってます。

    それにしても、モノクロ表示って斬新ですねえ。レトロというか、昔のPowerBookを思い出してしまった。

    Kindleの3G回線については、今のところAmazonがすべて負担してくれています。つまり、どれだけ使ってもタダ。書籍データのDLくらいだったら容量もさほどでもなかったでしょうが、こうしてブラウザを搭載したとなると、けっこうな負担になるんじゃないかなあ。

    きっとそのうち、ある程度の制限がかかる気もするけど、そのぶん本体やデータが売れればいいや、ということなのかもしれません。だとしたら、豪気なものです。

    Wikipediaみたいなテキストベースのサイトなら、Kindleとの親和性は高いよね。そのうち、テキスト部分だけぶっこ抜いて表示させるとか、実装されるとステキだなー。

    ちなみに日本語は表示はされるものの、IMがないので日本語検索ができません。ちょっと悲しい。

    そういえば、いろいろいじってたらNewspapersのAsiaに”Asahi Shimbun”があるじゃないですか!「おっ」と思って見てみたら、けっこう酷評されてるし。なんでも、全体の1/3以上が企業のプレスリリースじゃねえか!とか言われてます。国際版って、そうなのかな……。

    なお、ひと頃話題をふりまいていた、”Mainichi Daily News”もありますね。アサヒよかマシだけど……みたいなレビューが微笑ましかったです。

    新聞各社にとって、KindleってiPhone/iPad以上に親和性が高いと思うんだけど、日本版を実験的に投入してくれんものかねえ〜。

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    Kindle3が届いた

    酔っぱらって夜中に帰宅したところ、宅配ボックスに突っ込まれていた。小ぶりなAmazon箱。ペリペリペリ……とはがすと、いきなり本体がチョコンとお目見えである。

    このへんの演出は、なかなかニクい。Appleっぽいね。電源オフの状態で、インストラクションが表示されてるのが、まさにE-Ink。

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    モーレツに眠くて仕方がなかったのだが、それでもPDFだけは突っ込んでみるかと試してみた。

    総じて、反応はモッサリ系。速くなったとか海外のレビューで見たけど、この程度でか! まあ我慢できないレベルではないが、今後の課題かもしれない。

    でもやっぱ画面は見やすいねぇ。透過液晶のiPadだと、どうしても目が疲れてくるんだけど、Kindleは表示に関しては素晴らしいのひと言。重さも気にならない。これなら、大長編でも読んでみようかという気になります。

    なお自前のPDFに関しては、ある程度Kindleの画面に合わせてサイズとかを最適化する必要がありそう。ヒマなときにでもいじってみよう。たぶん、OS XのAutomatorでイケるはず。

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    それにしても、このサイズと軽さはとってもステキ。電源オフ時の待ち受け(?)画像とかもナイスです(歴代有名作家の肖像とかがランダムに表示されるのね)。

    iPadもはやいとこ、Retinaディスプレイを積んだ6〜7インチのが出てほしい。明日の夜かどうかは知らんけど。

    これはいい本! 『ウォーターウォーキング』

    ありそうでなかった、こんなガイドブックが欲しかったと長年思っていたものが出た。『ウォーターウォーキング』という本だ。

    沢登りは面白い。面白いからこそ毎年続けているのだが、今年みたいに猛暑が続くと、お手軽にクルマでも借りてピュピュッと出かけて、ジャブジャブときれいな水で遊んで夕方には帰って来れるようなプランを立てたくなる。

    もっといえば、女性や子供などズブの素人を連れて行ってもソコソコ大丈夫な場所ってないものだろかと思っていたのだ。

    さすがに本書も「女性や子供などズブの素人を連れて行く」という目線で書かれているわけではないが、発行元の白山書房のサイトでは、「丹沢の表尾根を登ることが出来る体力とバランスがあれば、WWは楽しめます。」とある。

    経験者がいて、足回りさえしっかり固めれば、グレードの低い沢なんかは問題ないだろう。

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    そもそも、ウォーターウォーキングとはなにかという点については、もう少し説明が必要かもしれない。沢登りのような本格的なものではなく、水と戯れることに主眼を置き、無理して稜線にツメたりはしない、日帰り中心のヌルいもの、ということかな。詳しくは、amazonの中見検索や発行元のサイトをご覧ください。

    中高年登山ブームの影響は否定できないが、まあ尾根歩きや縦走ばっかりしてた人で、沢には行ってみたいけれどちょっと怖いとか、そのような感じの方々を対象にしてるんだろうなあ。

    エリアは定番の丹沢や奥多摩・奥秩父に限らず、房総も網羅されている。ただ、房総の沢はいずれも「ヒルがいっぱいいるよ〜」と書かれていたが。

    思えば大昔、ズブッズブの素人を無理やり西沢渓谷に連れて行き、東沢を釜の沢出合まで遡行させたことがある。もちろん、浮き輪持参。けっこう楽しんでたナー(遠い目)。

    願わくば、幕営適地なんかも書いてあるとよかったけど、それは多くを望みすぎか。

    二画面で 酒が進むよ 三すくみ

    久しぶりに早めに帰宅。風呂上がりのビールを片手にテレビ観戦を決め込んだはいいが……。最近は喜ばしいことにBSや地上波でパリーグ中継が多いので、チャンネルが行ったり来たり。こーいうときの2画面機能はとても助かります。

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    で、どいつもこいつも決め手に欠ける3チームが2厘差の中に……。どうなっちゃうのかなw

    週末もテレビの前にベッタリ張り付いていたいのだが……盛岡近辺に行ってきます。

    ひや汁の素



    家人が、新宿サザンテラスにある宮崎のアンテナショップで見つけてきてくれた。ひや汁用の味噌である。

    とにかく、2人用というコンパクトなパッケージングが素晴らしい。もちろん普通にひや汁を作って食べてもいいんだが、コイツを見た瞬間、頭の中でさまざまな妄想がムクムクと……。

    早くも来年の夏が待ち遠しいのであった。ていうか、あと2週間はこの猛暑が続くらしいし、奥多摩あたりに出かけたくなるのぅ。