ヒルとマダニ

ヒルが嫌いだ。大嫌い。

見た目からして、あり得ない。ナメクジならまだマシだけど、ヒルはもう存在からして受け入れられない。

わかるかなぁ。やられてるのを発見したときの、あの気持ち。しかも一箇所やられてるとすると、たいてい他もやられてたりする。

プックリと膨らんだ、あの姿。どんだけ吸ってるんだよってくらい膨張してやがる。

あー、あ、あぁ……

そんな感じ。

ていうか吸われるだけならまだしも、ヒルジンかまされて血が止まらなくなるし、やられていることに気づかないってのも薄気味悪いったらない。

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声援の力

2023年5月13日。ジュビロ磐田vsザスパクサツ群馬の試合は、恒例の「磐田市小学生一斉観戦授業」があり、市内の5、6年生が招待された。「授業」ってところがポイントで、れっきとした学校行事なんである。

DAZNで見ていても、小学生たちの大きな声が試合中何度も聞こえて、なんというか、すっげーいいなコレ!と思ったのだ。胸がアツくなったし、感動した。現場の選手たちは、それ以上だったろう。


昨年もFC東京との試合で同様のイベントはあったが、声出し応援がNGだったんだよね。いや、コレは癖になる。シーズン中1回じゃ、もったいなくね? と思うし、他のチームも、やるべきだよ。大都市のクラブじゃ絶対マネができないんだから、小〜中規模なクラブは、ノウハウ盗んで(ていうか直接聞きに来れば絶対協力してくれるって)やればいいと思う。

そりゃ、正規のチケット代払ってくれる客が来るスペースを使っちゃうわけだから算盤勘定的にはアレだけど、長期的な視点で見れば、やらない理由はないっしょ。


「過去にこの経験をした子どもたちが、今ではジュビロ磐田でプロサッカー選手の夢を叶えたり」ってのは、藤原健介かなあ。磐田市出身のボランチもトップ下もできる19歳。小学生一斉観戦は今年で12回めらしいから、バッチリ当たってる。

行政や教育委員会、学校や教師たち、保護者などがまとまらないと絶対に実現しない、おそらく全国でも珍しい試みなんじゃなかろうか。

当日の導線はもちろんのこと食事やトイレなど含めて、相当気配り目配りしないと無事に終わらないよね。おそらくは裏方さんたちも相当な苦労があるんじゃないかと思う。頭が下がる思い。

こういった地道な取り組みが、あのキュートで感動的な声援になるのだな!

試合後、対戦相手だったザスパクサツ群馬の大槻監督も、うれしいコメントを残してくれている。

あとは今日のこのスタジアムは素晴らしかったですね。小学生がたくさん来るというのは聞いていましたけれども、あの距離感でその子達が声援を送る良い「劇場」のような空間で、お互いの選手達がプレーをさせて頂いたと思って見ていました。その分、ウチの選手達も4点取られても下を向かなかったし、このスタジアムには良い雰囲気を作って頂いて感謝をしています。

https://www.thespa.co.jp/newsinfo/?p=11140

さすが熱血漢の大槻さん。ちゃんとわかってくださってるね。


最後にセンスあるオマケを。

蘭蘭のクマちゃん

初台に、蘭蘭酒家という中華料理屋がある。

先日、所用があり家族で笹塚に出かけた際、昼飯どうする?となり、笹塚のたこ焼き屋「みなと屋」が行列しており時間がかかりそうだったので、散歩がてら初台まで歩いて行ってみることにした。

娘は長時間歩くことを好まないので(そりゃそうだ)ブータレていたが、30分ほどで到着。


この店は、むかし初台のオフィスで働いていた頃に随分と世話になった。なんといっても当時は出前をしてくれる(しかも遅めの時間もOK)というのがとにかく有り難く、吉牛か蘭蘭か、みたいな日々だったのだ。社員の利用率が高いこともあって、飲み会なんかでも融通を利かせてくれたり、相当サービスもしてくれていたと思う。

もちろん味もよい。今も多分そうだろうが、特に麻婆豆腐とか餃子が有名だった(ただし餃子はちょっとデカすぎるんだよな)。

個人的には、フカヒレ餡のかかったラーメンが好きだった。この日も、フカヒレ餡をかけた炒飯をオーダー。昔と比べると、そりゃ価格も上がっているが、たっぷりとフカヒレを使っている割には安いと思う。


会計のとき、昔からいる店員さんじゃないかなあとは思いつつ、恐る恐る尋ねてみたらビンゴ。やっぱりクマちゃんだ。昔は恰幅がよくて貫禄十分だったのに、相当スリムになってるんだもん、ちょっと自信がなかったけど思い切って話しかけてよかった。

何人か共通の知人の名前が出るほど盛り上がったが、そうか、もう30年ちかく昔の話なのだな。


また来るよ、と店を出ようとすると、「これお土産ね!」と手渡されたのはズシリと重い月餅。

クマちゃん、ありがとね。

東北遠征プラン2023その1

◆①◆ 春の葛根田でタケノコ狩り&湿原お花畑

6月上旬を予定。雪代はもうないっぽいけど、水は相当冷たかろう。

梅雨入り直前だけど、運悪く早めに入梅しちゃったら中止。ただこの時期はタケノコ採り放題! コシアブラとか山菜もあるかもねってことで、舌なめずりしちゃうよね。もちろん、イワナちゃんもいらっしゃるわけですヨ。

前回は大石沢出合でC1しちゃったけど、今回については中ノ又出合の、ちょっと入ったところあたりで陣を敷きたい。10時に発電所に着いていれば、たぶん14時には中ノ又なはず。2日目は行動予定が2時間くらいなので、夜更し上等である。

相変わらず本流は無視して大白森に詰める予定。でもって今回はできればすぐ乳頭には下りずに田代平小屋にC3を取り、翌日乳頭山を越えて千沼ヶ原まで足を伸ばして散策したい。雪解けとともにブワッとお花が咲き誇るらしいので、じつに楽しみなんである。

ちなみに乳頭近辺の稜線は残雪が部分的にありそうだから、軽アイゼンを持っていく。

最終日、風呂入って田沢湖に出て、昨年世話になった店で痛飲してから盛岡に移動。駅前のホテルに泊まる(予約済)。

翌日は仙台でベガルタvsジュビロの、いわゆる因縁の対決を楽しんでから牛タン食って帰京します。アキラ監督に引導を渡す試合になるかしら。


◆②◆ 梅雨真っ最中だけどワンチャン狙って大行沢でナメまくる

7月上旬を予定。さすがに雨がひどいようなら中止だけど、登山道を使いながら強行も可能。

大行沢(おおなめさわ)は、仙台からだと日帰り可能な沢なんだけど、そんな淡白な攻め方はいたしません。ココは吾妻の中津川の下位互換なんていう人もいるようだが、のんびりと広葉樹林帯を流れるナメ沢を遡行して、イワナでも釣れたら焚き火で一杯というユルいプランだ。

初めて行くところだけど、沢沿いに登山道も付いてるし、なんかあったらすぐ逃げられるのも安心安全。

通常であれば、この沢を詰めたら大東岳に登って入渓点の二口温泉のほうに下山するんだけど、地図を見てたら山形側に下りればアレ? これひょっとしたら山形戦に合わせればよくね? とひらめいてしまったのである。

今年のモンテディオvsジュビロは日曜のナイトゲーム。だったら日曜下山で、どうせその日のうちには帰れないからどこかで一泊……山形駅周辺もいいけど、せっかくだから天童温泉とかどうよ!? ってことでサクッと予約。

翌月曜は有給取って、天童をブラブラして将棋グッズとさくらんぼ買って帰りゃいいべ。


東北の沢とJ2の相性はすこぶる良い、ということに改めて気づいてしまったな。ジュビロさん、できりゃ今年J1昇格してほしいけど、まあそんなに無理しなくてもいいかもね? などと不謹慎なことを考えてしまうのであった。

新宿の麺を語る

18歳で上京して、初めて桂花を食べたときは衝撃を受けた。

あの細い路地、怪しげな小さな間口。いわゆる博多ラーメンも知らないのに、いきなり熊本ラーメンを体験することになったわけだ。

カウンターに書いてある能書き的なものに、3回食べれば必ずクセになる、みたいなことが書いてあったけど、いやもう初回からクセになりました。

以来35年以上、新宿に用事があると何やかんやで食べたくなってしまうんだよね。

習慣的にターロー麺にしちゃうんだけど、正直普通のでいいかな。味は、個人の感想レベルだけど昔と比べてもそんなに変わってないんじゃないかと思う。スープを一口すすると、脳内で「あー、この味だわ」と声がするくらい。

なんとなくだけど、ここ10年くらいは末広のほうに立ち寄ることが多いかな。店内広いし、落ち着くんだよね。ランチタイムってことで+50円で小ライスが付く。


西口の小田急改札前にある箱そば本陣には、帰宅途中にフラッと入ることが多かったな。夏は冷やしたぬき、それ以外のシーズンは、やっぱり天玉。

安心安全な立ち食い蕎麦。とにかく味が安定してるから、裏切られることがない。七味を鬼のように振ってから啜るのが常だが、途中でさらに追い七味しちゃうんだよね。

東海林さだおのエッセイで「天ぷらそばのツライとこ」ってのがあって、これは何年か前にNHKの朗読を題材にしたドラマでも扱われて話題になったのだが、仕事帰りについ思い出しちゃったりして、そうなるともう、新宿の乗り換えで自然と箱そばに足が向いてしまうんである。

桂花にせよ箱そばにせよ、昨今の物価高を反映してか昔に比べると大層な価格になってしまった。天玉が700円とか、もうそういう時代なんだよな。

花わさび甘酢漬け

静岡県が誇る銘産、一番手はお茶かもしれないし、二番手はうなぎ?(じつは昨今はうなぎよりスッポンなんだが)

だが忘れてもらっちゃ困るのが、山葵である。全国的には田丸屋のわさび漬けが有名なのかもしれないが、ジモト的にいうと山葵といえば「野桜」さんだ。

コロナで一時は安政年間から続いていた店を閉じてしまったらしいのだが、最近になって復活。よろこばしい。

その野桜さん、もちろんわさび漬けも非常に美味、というかジブン好みなのだが、山葵の茎を酢で付けたものがあって、これがまたいわゆる三杯酢みたいなしっかり醤油が入った茶色なものではなく、限りなく甘酢に近い感じだったのです(商品名わからん)。

どっちかというと酒の肴なんだけどね。

昔は実家の浜松にも支店があって買えたんだが、すっかりご無沙汰となり何年も経つ。それを伊東のスーパーで買ってきた花わさびで再現しようと思いまして。

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2023春のアオリイカ

潮目も天候も良さそうだってんで、懲りずに伊豆で餌木をシャクってきました。

今回の釣果は、1パイ。

朝マズメで訪れた某岬で師匠のKちゃん含めてアタリすらないという惨状から始まったものの、日がある程度高くなってきたところで見切りをつけて移動して、どうにか昼前にゲットできた。

夜明け前

昨冬に初めて釣ったときは、どちらかというと「出会い頭」感があったが、一連のアクションからアタリへの反応、取り込みに至るまで頭で描いていたイメージ通りに進み、「なるほどこういうことか」と。終始落ち着いて対応できたのが、ちょっとレベル上がった感がある。

ちょうどKちゃんが仕事の言い訳の電話をしに、電波が届くところまで走っていった直後のことだったので、ポツンとひとり磯場にて快哉を上げた。

こーいうロープ束ねを見ても、特になんも感じなくなった
磯には磯の流儀がある

入浴&仮眠後、夕マズメも攻めた。根掛りしやすい場所ということで、エギロストも2回発生してしまったが、今回は老眼鏡を持っていったので仕掛けの再セッティングもまったく問題なし。

南伊豆の銀の湯会館そばの土手、その美しさよ

いろいろ餌木をローテーションしながら攻めたが、う〜ん、まだまだシャクリが甘いのか、ヒットせず。

アプローチが長かったなあ

Kちゃんは都合4ハイ。さすがッス。うち、ひとつはメスだったので良型だったけどリリースしていた。釣り過ぎちゃうとイカがいなくなっちゃうんで、というその考え方はまったくもって同意である。

右の大きい方はキロオーバーかな

日帰りも可能ではあったが、安い定宿の部屋が空いていたのでチェックイン。向かいの寿司屋で晩飯を食ったのだが、そこで出てきた花山葵がべらぼうに美味かった。聞けば、この時期はそのへんのスーパーで花つきの山葵の茎を売っているという。翌朝立ち寄り、実家の分と併せて大量に買い込む。

ひと束295円で上の写真は三束ぶん
伊東のスーパーナガヤにて購入、ぜんぶ甘酢漬けにしちゃおうっと!

伊東では、佐野実の弟子がやってるというラーメン屋も堪能。じつに正統派でしみじみ美味いラーメンだった。行列ができるのも頷ける。


帰宅後、疲れきってはいたが小出刃を握ってイカを捌く。もう慣れたものだが、今回は墨と肝もきちんと食べたいので、丁寧に処理。肝ヨコの部位がいちばん美味いらしい。


今回、肉チャーハンの末広亭には行けなかったのでそれが心残りである。春のシーズンが終わらないうちに、あと1回来られるといいなあ。

ジャズピとストリングス

BlueGiantがイイってんで、どうせ見るなら立川かなあとボヤボヤしてるうちに日々が過ぎていく……。家人はこっそり府中のTOHOで見てきていて、すごかった、よかったと鼻の穴を膨らませている。ううむ。


私の故郷・浜松が産んだ三大ミュージシャンといえば、鈴木惣一朗、高野寛、そして上原ひろみである。永らく「楽器の街かもしれないけれど音楽の街ではない」と揶揄され、ホゾを噛み、地団駄を踏み続けてきたが、上原ひろみの登場によって立場は逆転。

ツアーも、必ず浜松に立ち寄ってアクト大ホールで演奏してくれているようだし、ピアノはもちろんYAMAHAだし、北高出身だし(頭いいんだよなあ)、まさにジモトのスーパースターだ。

彼女がピアノを始めたのは6歳と、ちょっと遅め。だけど、最初に師事したピアノの先生というのがけっこう有名な方で、この方が彼女にジャズを吹き込んだ(?)のかしら。そのへんの経緯はよく知らない。


上原ひろみといえば、何かが憑依したかのようなプレイぶりが有名だよね。個人的にはソロが好きだけど(というか、ソロであの迫力!)、じつは弦楽四重奏とのクインテットの「Silver Lining Suite」が超絶お気に入りなのである。

とにかくカッコいい!曲もいいけど、こんなにもジャズピとストリングスの相性がいいのかとビックリするよ。

あー、これ出たときのライブ行きたかったなあ! 次のチャンスがもしあるのなら、何を置いてでも行きたい!

ということでYouTubeからいくつかつまんでおきます。

Silver Lining Suiteのリード曲
何度聴いてもイントロで震えてしまう、実にカッコいい名曲!

とにかくスケールの大きい曲、それがまた弦楽四重奏によって更に高まっている

海外のノリの良さよ!やっぱり日本人リスナーはおとなしいんかなあ〜

初ヒット

2022の春シーズンは丸坊主だったが、冬はリベンジの季節。12月某日、またしても師匠のKちゃんと伊豆へと向かった。

稲取の末広で、稲取名物B級グルメの肉チャーハンを堪能したり。

これがべらぼうに美味い!

時合もよろしい頃合いってことで、ポイントに下りて典型的な夕マズメ。

わかる人には「あそこか〜」とわかるはず

来ました!人生初のアオリイカちゃん!

日没後はコレだろと選んだ赤テープのエギに、ガツッと食らいついてくれた。なかなかに引きが良く、重い。こりゃ大物かなとワクワクしたが、500〜600㌘といったところ。

季節的にサイズはこんなものらしい。だが、ありがとう!ありがとう!


その後、伊東に移動して祝杯。タイ料理屋で、「これ呑んだら今夜タイヘンなことになるよ〜」という1杯300円の謎のドリンクをカパカパ空けたり。


翌日も石廊崎あたりを攻めてみたものの、残念ながら成果はナシ。

というか、暗いのと老眼で仕掛けのセッティングがままならなくなる、という情けない現実に打ちのめされたので早々に納竿したのだ(おまけにこの日はクロアチア戦があったので急いで帰京した)

春先の2キロものとは異なり、ちゃんとまな板サイズ。

捌き方も前回にならい、テキパキと片付ける。今回はピチットシートでしばらく脱水してから冷凍保存した。より甘みが強くなるような気がするけど、やらなくてもよかったかな〜という程度。


なお今回も、ビニールロープを束ねてあるだけの垂壁を苦笑いしながら下りたりして、改めて磯の人たちはクレイジーであると再認識したのである。

やたらと束になってたのは、紫外線でヤラれていくつか切れたとしても、いっぱいありゃ何本かは生きてるから大丈夫という理論なのだろう…

皮を剝くのが難しい

そういえばイカの話が途中だった。今回はアオリイカを捌く話。

魚屋でよく1本まるごとで売ってるイカ(だいたいスルメ)とちがって、アオリイカ最大の難点は外皮。とにかくガンコで強くて苦労する。

ふつうのイカなら、ぬれぶきんやキッチンペーパーでゴシゴシやったりすればいいのだろうけど、アオリイカはそうはイカない。YouTubeなんかを見ても、プロの板前さんなんかは技量があるぶんサッサと包丁で削ぎ切りにしちゃう人が多い印象。


丹念にググっていたら、まさにコレ!という記事を発見。そこで紹介されていた動画はじつに理にかなった方法で外皮の処理をしている。パーツごとにバラしたら、身の部分に大胆に包丁で切れ目を入れてパワーで剥いちゃう、というやり方。

イカを捌いたことがない人にとってはナンノコッチャでしょうが、どっちみち食べるときに切っちゃうんだから問題ナシ。


それにしても、初めて行ったときに師匠のKちゃんにいただいた2キロオーバーは、捌くのに苦労した。春の産卵シーズンだと、こげな大物にも巡り会えるんじゃねえ。

で、でかい〜!まな板2枚重ねてもはみ出していた……
胴体、手足、エンペラ、クチバシへと無事に解体完了
イワシといっしょに食卓に並べてみました

イカは釣りたてであればあんまりアニサキスの心配しなくていいという人もいるけれど、冷凍するなどして寝かせたほうが熟成されて美味いという説を支持しているので、何回か分に切り分けて冷凍保存した。

半日くらいかけて自然解凍させれば、モチモチ食感のアオリイカがいつでも楽しめる。上の、食卓に並べたぶんは、たぶん胴体の1/4くらいだと思う。


「食べる魚を、食べる分しか釣らない」をモットーに生きているが、アオリイカは冷凍が効くし、まさにうってつけのターゲットだなあ。

あれから12年

西新宿のオフィスにいて、揺れが収まったタイミングで新宿西口公園に避難。似たようなサラリーマンで広い公園内がごった返していた。

電車は止まってるし道路は大渋滞。タクシーも絶対つかまりそうにない。コンビニ行ってメシ買おうと思ったが、カップ麺は売り切れでめぼしいものは残ってない。

オフィスに戻ると、ウチの総務がコンビニで買い占めてたことがわかる。苦笑いで食料を受け取る。


当時、ハラボテだったカミさん。0時すぎになって地下鉄と京王線が動き出したという情報を得て、一緒に初台から新宿行きに乗車し、折返し運転での帰宅を目論むとドンピシャ。府中まで各駅停車でどうにか座って帰ることができた。

帰宅困難で難儀した人たちに比べたら楽だったんだろうと思うけど、それでもひどい一日だった。テレビで見た津波の映像。心身ともに疲れ果て、泥のように眠った。


12年後のきょう、大宮のナクスタで平和にサッカー観戦。あの年の夏に生まれた娘は今年12歳。

世界で、日本で、あるいは身の回りで。相変わらず理不尽だったり不幸なことは起きている。


それでも、感謝したい。

なんてことのない日常が、何よりもかけがいのない幸せであることを毎年思い出す。

野猿二郎を目指して漕ぐ

飛び石だったので有給を取った。子供は学校でカミさんは仕事。特にすることはないけれど、いっちょ自転車で尾根幹越えてからの野猿二郎という魅力的なアクティビティを思いついてしまった。

前日にニコタマ往復してきたばかりだけど、カミさんのペースに合わせてのスローライドだったし、今日は久しぶりに思いっきり喘ぎながらバーミヤン坂を往くのだ。

とりあえず予習をしておこう。

ていうかこのお嬢さん誰か知らんけど(笑)、食いっぷりハンパねえな〜

天気予報を見ると、なんか雨がパラつくとかいう予報があり、気分は萎え萎え。尾根幹ライドで雨というのはできれば避けたい。下りが怖すぎるのよネ……。それでも、降り出す前に店に着きさえすればヨシ!ということでそそくさと出発する。

Elapsed Time Moving Time Distance Average Speed Max Speed Elevation Gain
03:15:14
hours
01:52:56
hours
28.08
km
14.92
km/h
40.95
km/h
257.10
meters

んー、WPだとStravaのコードをそのまま埋め込めないってんで、プラグイン系を試してみたんだけど、Map出すにはそれはそれでGoogle MapのStaticAPIやら何やら必要らしくて面倒なので放置します!(キッパリ) 標高差257メートル稼いだんだから、二郎食ってもOKやろ!

久しぶりのバーミヤン坂で挫けそうになったけど、国士舘大学やらアクアブルーやら、細かなアップダウンにヒーヒー言いつつ、大妻女子大の先で右折、無事に野猿二郎へ。

17〜18人くらい店外で並んでたと思うんだけど、写真で確認すると、食券買って列に接続したのが13:13分、着丼が13:52分でした。賞味40分ってとこか。

いつもの小YNに、写ってないけどタマネギタマゴも追加。

よく思うのですが、野菜マシすると食いにくくなるよなあ。スープも薄まりそうな気がするし。いっつも反省しつつ、ついマシてしまう。

で、野猿のお味ですけど、おそらく自分史上最強に美味い二郎なんじゃないかと思う。麺が、二郎としてのアイデンティティをギリギリ保持しながらのモチモチ食感。スープも、甘からず辛からず、適度な乳化具合で危うく完飲するところだったぜ……。

あと、ノリで頼んでみたタマネギタマゴ!これ最高だわ。よくネット記事とかでは、タマゴはすき焼きっぽく麺を絡ませるみたいな食い方が紹介されてたけど、私の場合は麺と野菜を適当に放り込んで、卓上のカラミタレをかけて、黒胡椒フリフリ。すると、野猿の麺も相まって、なんか生パスタのカルボナーラっぽい二郎になるわけなんですよ。そんで、本体と行ったり来たりしながら味わう、と。

そうそう、野猿のニンニクは、なんか控えめな気がした。次はニンニクマシでお願いするべきだろうか(ちょっと悩む)。


食い終えて店を出ても、来たときと同じくらい人が並んでおり、常に行列が絶えない。そりゃそうだ、こんなに美味い二郎はなかなかないからね。

二郎くさいゲップをしながら多摩川沿いを漕いで、家路につきました。

二子玉川の絶滅危惧種的な蕎麦屋

こういう店が大好物だ。蕎麦屋だというのに、丼はもちろんのこと定食メニューが充実しすぎ。おまけにラーメンに焼きそばまで!

なんたって、店にいた時間帯、ほぼ席は埋まってたのに、そのうち蕎麦を頼んでいたのは2名ほど。焼肉定食とミックスフライ定食が人気だったな。

私はというと、カツ丼とラーメンのセット。なんか頭の悪そうな組合わせだけど、こんなのができちゃうってのがいいやね。

このラーメンがねえ、あっさりとした旨味が広がるピンズドな味わいなんですよ。

配膳をしてくれた腰が90度まがっちゃってるお婆ちゃんを筆頭に、多分親子三代で営む、昔ながらのお蕎麦屋さん。こういう店を本当に見なくなったよなあ。日の出屋さん。

オシャレな再開発エリアでランチしなくて本当によかった。ていうか、ニコタマって昔は駅降りたところにハンズがあって、あとはナムコワンダーエッグくらいしかないような場所だった気がするんだけど、いつのまにやらものすごいエリアになっちゃってるよねえ。

カミさんとチャリでゆっくり往復したんだけど、帰り道は岡本かの子文学碑に立ち寄った。久しぶりに良い運動になった。

シャクれどもシャクれども〜壮絶断崖無確保下降

簡単に結果を言うと、春イカは丸坊主であった。残念無念。

いろいろ反省点が多いが、代表的なのはこんなところか。

 ・キャストがショボい
 ・底が取れない
 ・シャクリが甘い

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エギング事始め〜シャクリの道も一歩から

今年から始めた新しい遊びがあって。

何かというとアオリイカ。いわゆるエギングっちゅーやつです。


きっかけは、呑み屋のカウンター。顔なじみのKちゃん(仮名)と隣り合って、いつしか釣りの話になった。自分は渓流のイワナについて。Kちゃんはアオリイカについて。

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2022クリぼっち満喫

very merry Christmas, tonight it’s gonna be all right.

ハイ、というわけでやって来ました浅草。

家人とムスメが家人の実家に行くというので、どうすっかなと思案していたところ、気になるイベントを見つけたので遠路はるばる大川端へ。

・尾張屋で昼酒&天ぷら蕎麦
・無声映画の上映イベント
・やげん堀で七味唐辛子購入
・両国まで歩いて亀戸餃子

こんなメニューでした!

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街のどこかで

誰かのクラクションが泣いている。

……みたいなことがあって、つい早まっちまった。

家人の視線が痛かったw

オレのクラクションも泣いてるわ。

はじめてのふるさと納税

なんかね、ずーっとイヤだったんですよ、ふるさと納税。

足元見られてるというか、自分の中にあるイヤシイ部分を暴かれるみたいで。

でも、あるときふとしたきっかけ(ていうか普通に検索しただけなんだが)で、猛烈に欲しいアイテムを見つけてしまったんですよね。

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さらば江戸川ラーメン

練馬の武蔵関から東西線の葛西駅に引っ越ししたのは、たぶん21歳くらいのことだ。単に、その当時お付き合いさせていただいていた女性の近隣という不埒な理由である。

ただし、最寄り駅は葛西というよりも、どちらかといえば一之江に近かったかな。

今でも覚えているのは、前の道路を大型ダンプが通るとアパート全体が揺れること、あと江戸川区は野良犬が多いな、と思ったこと。

葛西駅までは徒歩20分。かなり遠いのと、アパートの隣がコンビニ(大手チェーンではなくて酒屋が母体の独立系)だったこともあり、バイトがなければ朝からビール飲みながらマンガ雑誌を読むような堕落した毎日を過ごしていた。

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なにか書かずにはいられない試合

クロアチアとブラジルが延長引き分けPK戦だったとはいえ、じゃあ日本とブラジルが同じくらい強いかというと、そんなことはまったくない。

もし決勝トーナメントでブラジルやスペインやドイツと戦った場合、かなり高い確率でチンチンにされて終わることであろう。


クロアチアが恐ろしいのは、相手に合わせたサッカーができるところだ。

約束事をチーム全員が理解して実践して、誰かがミスしたときのリカバリーも的確で、何より粘り強く戦う意思の強さ。

キーパーとセンターバックとボランチという「芯」がしっかりしているのもポイントだ。

次は同じくPKで勝ち上がってきたアルゼンチン。メッシとモドリッチの協演が楽しみすぎる。


日本サッカー、こうやって学んで、少しずつ強くなっていけるといいな。

今宵クロアチア戦を迎えるにあたって

グループステージの簡単な総括というか、印象深かったことを。

①これは弱者のサッカーなのだろうか

2018年ロシアW杯のチームは、楽しいサッカーだった記憶がある。だけどよくよく考えてみたら、コロンビアは退場者が出たし、セネガルには勝ちきれなかったし、ポーランドは塩試合だったし、ベルギーにも結局屈した。

1勝2敗1分けなんだよね。

そのときに比べると、そりゃ相手が相手ってこともあるんだが、ドイツ戦もスペイン戦も守って守って、1点はしゃーないけど2〜3回は絶対に来るであろうチャンスを決めきる、そんな戦いだった。で、連続してモノにした。まさに肉を斬らせて骨を断つ。

とはいえ単なる縦ポンじゃなくてウイングのスピードがあるから爽快なところがこのチームの特徴です。賛否あるだろうけど、大迫を外した意図がここにあったのかも。

結局のところFIFAランク一桁な国とガチンコで戦える戦力ではないわけで、理にはかなっている。サッカーは強い国が勝つんじゃなくて勝った国が強いのだ。

700本以上のパスを通されて勝った国は2つしかない。今夜の日本と、先週の日本だ。

日本は、前半負けてた試合を2度もひっくり返した3つ目の国となった。

②2戦目での謎のターンオーバー


常識で考えたらありえない。1戦目を勝ったのだから、2戦目もベスメンで勝点6を取るというのがセオリーなはずだ。だけれども、そうしなかった。

コスタリカにもこのメンツなら行けると思ったのかもしれない。勝点1でもよい、と(結果負けちゃったけど)。

そのうえで、最高のメンバーをスペイン戦に当てる積もりだった……そうとしか考えられない。前から、ドイツ戦で選手がかなり消耗するとして、ターンオーバーは示唆していたからプラン通りなんだろうけど。

ドイツにどうにか引き分けて、コスタリカは必勝、スペインでなんとか勝点をというのが素人考えなんだろうが、ドイツから勝点3を取ったのに、そのプランを貫いたわけで。

このあたり、森保監督が何を考えていたのか、ぜひNHKスペシャルあたりで取材してもらいたい。


③後世に語り継がれるであろう三苫の折返し

チャンスは数回しかない。その数少ないチャンスで攻めのスイッチが入った。

みんなが思ったであろう、まるでマンガのような展開。それが現実のものとなった瞬間を、世界中の人が目の当たりにした。

驚異的なスピードと、ギリギリのボールコントロールが生んだ奇跡のゴール。副審は旗を上げなかったけど、最新テクノロジーの裏付けがなければ「疑惑のゴール」になりかねなかった(槙野も「出てない」って言ってたけどw)。

たとえ数ミリであろうとも可能性がある限り全力で追う姿、そして、それを結果につなげること。

日本中の、いや世界中の子供たちにこのシーンを見せてくれた三苫には、感謝しかない。

こういったシーンって、折返しで足が届いてもサイドネットみたいなケースが多いイメージだけど、届いただけでなくてさらに踏み込んで、マイナスの、ドンピシャなところによくぞ……。

Jリーグの頃から輝いていたけれど、もはや日本の至宝といっても過言ではない。


そして今夜、クロアチア戦を迎える。

板倉が欠場。だけど後ろは揃ってるから心配ないはず。

スペインやドイツとは違って、もう少し全体的にボールを持てる時間が長くなると思われる。だからこそ、崩されて失点するリスクも増えるかもしれない。相手は百戦錬磨。先制されたら固くなるだろうから、無失点の時間帯をなるべく長くしたい。

逆に、伊東のスピードや鎌田のキレ、三笘の個人技が発揮できる可能性も高い。

もうワクワクしかない。


勝てばブラジルか韓国。

普通に考えればブラジルだろうけど、怪我人も多いし韓国だってノーチャンスってわけじゃなかろう(いろんな意味で戦いたくないけどw)。


もう少しだけ、熱狂を。歓喜の雄叫びを。

明朝スペイン戦を迎えるにあたって

つくづく思う。

もしスペインがドイツに勝って、日本とコスタリカもせめてドローだったらと。つまりは、こう。

   スペイン 6
   日本 4
   コスタリカ 1
   ドイツ 0

そうしたら、べつにスペイン戦は1位抜けか2位抜けかを争うだけの戦いになったのに。


だが現実はそんなに簡単じゃあない。

   スペイン 4
   日本 3
   コスタリカ 3
   ドイツ 1

どのチームにも決勝トーナメントの可能性がある。ある意味、最も激しい第3戦を迎えるグループになってしまった。

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